概要
Gewehr 33/40はチェコスロバキアの憲兵向け騎兵銃であるVz.33をもとに改造を施した小銃である。山岳猟兵部隊などで使用された。
ゲーム内では戦車兵やパイロットを除くほとんどの兵科で初期装備として所持している。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 1 |
BR | I |
モスクワ | ノルマンディー | ベルリン | チュニジア | スターリングラード |
〇 | - | - | - | - |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
打撃力 | 20.5⇒23.6 | 16.0⇒18.4 | 12.9⇒14.9 | 10.3⇒11.8 | 8.2⇒9.4 | 1.8⇒2.1 | 0.8⇒0.9 |
貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 7.92 |
---|---|
打撃力*1 | 20.5 ⇒ 23.5 |
銃口初速(m/秒) | 720 ⇒ 720 |
発射速度(発/分) | 54 ⇒ 62 |
リロード時間 (秒) | 3.1 ⇒ 3.1 |
垂直反動 | 137 ⇒ 137 |
水平反動 | 59 ⇒ 59 |
供給システム*2 | 5発弾倉 |
重量(kg) | 5.0 |
弾倉質量(g) | 26.2 |
射撃方法 | マニュアル |
銃剣 | ◯ |
解説
特徴
ドイツ占領下に生産された、チェコスロバキア製カービンvz.33。モーゼル式アクションを採用している。
【火力】
ドイツ兵の所持できるライフルの中ではセミオートライフルであるGew41につぎ低打撃力。連射性能もKar98と大差ない。
Gew41はセミオートで撃てるのに対して、Gewehr 33/40はボルトアクションライフルとしては13と確定死範囲が非常に狭く、Kar98の下位互換と言ってもいいだろう。
【適正距離】
打撃力が低く初速も比較的遅いため長距離には不向きである。
もちろん、ボルトアクションライフルなのである程度カバーは出来るかもしれないがお勧めしないし、その腕前になっている頃には全ての兵士にKar98やGew41が行きわたっている頃だろう。
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【命中精度】
初速が比較的遅いため移動する敵に当てるのには若干の偏差が必要。
ーー加筆求むーー
【総論】
初期装備らしくあまり高性能とは呼べない代物である。Kar98kが完全な上位互換となるので、基本的にはそちらを装備させた方が良い。
アサルターは本銃しか装備可能なライフルがないため、中距離用に装備させるのも良いだろう。
ーー加筆求むーー
史実
Gewehr 33/40はチェコスロバキアの憲兵向け騎兵銃であったVz.33をドイツ軍山岳猟兵向けに小改良したもの。
1918年にオーストリア=ハンガリー帝国から独立したチェコスロバキア共和国では、国防のための兵器とその維持を行う施設の確保が急務となっていた。そこで同年国営兵器工場としてZB社が設立され、ヴェルサイユ条約により生産ラインを銃からその他の精密機械に転換する必要のあったマウザー社からオーベンドルフ工場の生産機材とライセンス生産権を購入しVz.98およびVz.22としてGew98の補修・新造が行われ1924年にはWW1中のドイツ軍騎兵銃並みに短縮軽量化したVz.24が開発された。しかしチェコの憲兵は従来配備されていたマンリッヒャーM1890カービン(約3.3kg)やM1895カービン(約3.1kg)に比べて3.9kgと比較的重いVz.24に対し拒否感を示し、1927年には内務省から軍兵器局・技術研究所に対しより軽量な騎兵銃の配備が要求された。兵站の統一の観点と世界恐慌による財政危機から長らくこの要求は無視されたが1933年にようやく開発が行われ、Vz.24から重量を約650g軽量化し全長を10センチ短縮したのがVz.33である。憲兵隊での運用ということで着剣状態を基準に出荷テストが行われていた。1938年のミュンヘン会議によりチェコスロバキアはドイツへの併合が決まり、以降ZB社ではドイツ国防軍向けの兵器開発が行われることになる。その一つとして山岳猟兵用にVz.33の銃床を金属プレートで補強する*3などの改修を行ったのがGewehr 33/40だった。
1942年までにGewehr 33/40型のライフルが133,500丁生産されたと言われるが、これにはGewehr 33(Vz.33)が含まれている可能性がある。1942年末にはドイツ軍需・弾薬大臣アルベルト・シュペーアによる合理化の一環として、ZB社のボルトアクションライフルの生産はKar98kに完全に集中したため生産数は非常に限られている。495mmという非常に短い銃身のため極めて反動が大きく、山岳猟兵以外での運用であればKar98kの方が優れた小銃であった。そのため、オリジナルの状態で保存されているG33/40は、現在では希少で高価なコレクターズウェポンとして扱われている。一方で、G33/40はスポーツライフル射撃には不向きであり、また、希少性から猟銃としての転用も難しい。
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小ネタ
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