Kar98k(Karabiner 98 Kurz)

Last-modified: 2024-02-26 (月) 13:07:08

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旧モデル

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概要

ナチス・ドイツで開発されたボルトアクション式小銃である。
帝政時代に制式採用された歩兵銃Gewehr 98から派生した騎兵銃型の1つで、1935年6月に制式採用された後、第二次世界大戦を通じてドイツ国防軍や武装親衛隊などの主力小銃として運用された。

BR・Tier

項目数値
Tier1
BRI
旧使用可能キャンペーン
モスクワの戦いノルマンディー侵攻ベルリンの戦いチュニジアの戦いスターリングラード太平洋戦争
-

距離毎ダメージ減衰率

距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後)
距離(m)1010020030040010001500
打撃力22.1⇒25.417.3⇒19.813.9⇒16.011.1⇒12.78.8⇒10.22.0⇒2.30.9⇒1.0
貫徹力(mm)1.0⇒1.00.1⇒0.1

性能

項目初期値⇒最大値
口径(mm)7.92
打撃力*122.1 ⇒ 25.4
銃口初速(m/秒)750 ⇒ 750
発射速度(発/分)54 ⇒ 62
リロード時間 (秒)3.4 ⇒ 3.4
垂直反動124 ⇒ 124
水平反動31 ⇒ 31
供給システム*25発弾倉
重量(kg)5.0
弾倉質量(g)26.2
射撃方法マニュアル
銃剣-

解説

特徴

取り外し不可能な銃口と合板ストックを備えたドイツ国防軍兵士のメインライフル。
性能面全てにおいて平均的なのが特徴で、ある意味もっとも完成されたライフルと言える。

 

【火力】
Vz.24に次ぐ単発打撃力を持つ。ただし、戦前型Kar98kが同等の打撃力を持ちつつ連射速度が若干早くなっており性能面では上位互換となる。
反動もVG. 2に比べて低いので扱いやすいと思われる。

 

【適正距離】
100~200m程度か。

 

【命中精度】
ライフルとしては標準的。
シンプルながらもリングサイトが採用されており視認性も良好。

 

【総論】
ボルトアクションライフルと言えば「とりあえずこれ」と言ってもいいほど、クセがなく安定したライフル。
入手しやすく改造が容易なのもあり、歩兵のメインライフルとしては最適だろう。

BR2において本銃の性能強化版である戦前型Kar98kがあるが、そちらはその分価格が上昇してしまっている。
ドイツ軍のライフルは非常に多彩なラインナップを誇る。しかしボルトアクションライフル自体にそれほど思い入れが無いのなら、歩兵のメインライフルは「とりあえずこれ」で間違いないだろう。

史実

呼称に関して

Kar98kは通称であり、当時の軍マニュアル等によれば正式名称はKarabiner98kで、その略称はK98k

Karabinerは騎兵銃を意味し、98は母体となったGew98が制式採用された1898年を示している。末尾についているkはkurz、つまり短いを意味し、全体として「1898年式の短型騎兵銃」たるを示している。アメリカのカービン銃のカービンは、このライフルのカラビナーと同意である。
騎兵は馬上射撃が求められるので、取回しのしやすさから短めの全長、また、背負った場合の安定性から負革が銃側面に存在すること等が、騎兵銃の形状の特徴となっている。これが転じて、後のドイツでは負革が銃側面に付く小銃をKarabinerと呼ぶことにもなっている。

概要

口径は7.92mm、装弾数は5発のボルトアクション式ライフルである。制式採用時点で、アメリカ合衆国やソビエト連邦等では半自動小銃の実用化が進められており、既に旧式化しつつあったものの、命中精度や安全装置の設計に優れており、高い信頼性や生産性から1945年の終戦時まで生産が続けられた。その生産は、開発者であるモーゼル社の二つの工場の他、国内の複数の銃器メーカーはもちろんのこと、占領下の国外銃器工場まで動員して行われ、総生産数は1,100万丁を超える。

精度の高い個体は4~6倍程度の望遠照準鏡との組合せで狙撃銃としても打撃力を発揮し、戦争末期におけるドイツ狙撃兵は前進する連合国兵士の脅威となった。

その後

ドイツ以外の国でも広く使用されたほか、第二次世界大戦後もドイツ(西ドイツ・東ドイツ)を始めとする各国で使用され続けた。現在でも儀仗銃として使われている。

小ネタ

ーー加筆求むーー

出典/参考文献

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*1 hitPowerTotar
*2 銃本体に1マガジンで供給できる弾の総数