
概要
ドイツ軍重武装ツリーにおいて初めて手にする対戦車火器。
第二次世界大戦中に初めてドイツ軍が使用した対戦車ライフルである。
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 1 |
| BR | I |
| モスクワ | ノルマンディー | ベルリン | チュニジア | スターリングラード |
| 〇 | - | - | 〇 | - |
距離毎ダメージ減衰率
| 項目 | 改修前⇒改修後 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 100 | 300 | 400 | 600 | 1000 | 1500 |
| 打撃力 | 100.0⇒** | 95.0⇒** | 90.0⇒** | 70.0⇒** | 50.0⇒** | 40.0⇒** | 30.0⇒** |
| 貫徹力 (改修前⇒改修後) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 5 | 100 | 500 | 1000 | 1500 |
| 貫徹力(mm) | 35.0⇒** | 30.0⇒** | 20.0⇒** | 10.0⇒** | 5.0⇒** |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 7.92 |
|---|---|
| 打撃力 | 100.0⇒** |
| 銃口初速(m/s) | 1200⇒1200 |
| 発射速度(発/分) | 12⇒14 |
| リロード時間 (秒) | 3.6⇒3.1 |
| 拡散値 | 5⇒5 |
| 垂直反動 | 50⇒40 |
| 水平反動 | 50⇒40 |
| 供給システム*1 | 10発マガジン |
| 重量(kg) | 15.9kg |
| カートリッジの質量(g) | 82.0g |
| 射撃方法 | 手動 |
| 銃剣 | - |
解説
特徴
PzB-38は第二次世界大戦中に初めてドイツ軍が使用した対戦車ライフルである。
撃ち抜ける相手は限られるものの、今まで歩兵は肉薄してダイナマイトを投げつけるか工兵で対戦車砲を作るかしかなかったのが遠距離から攻撃できるようになったのは大きいだろう。ただし所詮対戦車ライフルなので、対戦車砲と違い加害力がない。的確に乗員やモジュールを撃ち抜く必要がある。

【火力】
歩兵であれば遠距離でも一撃即死させられる高打撃力を持つ。
では主目的である対戦車においてはどうかというと、非常に頼りない。正面装甲はもちろんのこと、側面でも戦車に対して水平になっていなかったりするだけで簡単にはじかれてしまう。
とはいえ、初期レベルの戦車ならば2番目まで位の戦車はどこかしらを撃ち抜ける。(モスクワならT-26やBT-7、チュニジアならA13、ダイムラーMk.II等)T-60に関しては側面の15mm装甲を狙おう。狙う際は、
砲塔(砲手を殺傷し攻撃能力を封じ、車長も倒せれば目も潰せる。)
車体前部(操縦手かトランスミッションで足を潰す。)
車体後部(エンジンを破壊することで足を封じつつ出火も狙える。)を狙うとよいだろう。
当然だがT-34やM3には歯が立たないが、敵戦車の車体によじ上り後部の天板を撃てばエンジンに打撃を与え、運が良ければ出火してくれる。ただし随伴歩兵に注意されたし。
余談だが、数発撃てば対空砲や対戦車砲を破壊することができる。対空砲に撃たれると攻撃機はなすすべがない上、戦車や歩兵も対戦車砲に苦しめられるので積極的に撃ち壊していこう。
ただし単発式で1発毎に横にある弾薬箱から弾を手動で込める動作が必要な為か発射間隔が非常に長いが別の銃に持ち変える事で長い発射間隔を踏み倒す事ができる。
【適正距離】
対歩兵としては遠距離、対戦車では近距離と覚えると良い。
【命中精度】
非常に高い。弱点狙撃や対歩兵用として相手の射程外からの狙撃が可能。
【総論】
想定される交戦距離(100~200m)では30mm以下の貫徹力しかなく正面からではまず有効打を与えられないため、対戦車用としては厳しいものがある。車体左側面や砲塔側背面を100m以下で狙うことを薦める。また、戦車に対して可能な限り水平位置を保つことで装甲貫通の可能性が上昇する。事前にソ連戦車のX線を見ておき、エンジン、弾薬庫、燃料タンクのいずれかを狙っていこう。これらの箇所に命中させられれば3~4発で撃破可能である。
正面から撃たざるを得ない場合は操縦手用の覗き窓を狙うと良いが、ほぼ無駄弾になるのは覚悟しておこう。
次に解放されるPzB 39も装填方式以外何も変わっておらず、ドイツ軍は本タイプの銃に長くお世話になる。なるべく習熟しておこう。
対歩兵用としては非常に強力で、特に遠距離では精度の高さと高打撃力から無類の強さを発揮する。がそれはボルトアクションの打撃力強化前の話、今でも強力な打撃力は健在だが構えた時の取り回しの悪さやボルトアクションでも遠距離ワンパンを十分狙える為対歩兵用としてもやや厳しい立ち位置となっている。
史実
大雑把に記述すると、ポーランド戦役では一ヶ月ちょいで終わってしまったこと、そもそも配備が少数であったことが原因でほとんど戦果を上げていない模様。続くフランス戦ではやっとまともに正規運用したかと思えば早くも火力不足という問題が発生しており、使用した対戦車兵は不安でしかなかっただろう。一応、装甲の弱点部分を狙って戦果を上げてはいる。そして独ソ戦。見事に対戦車兵の不安が絶望に変わった。全くの火力不足であった。1944年の西部戦線にて、非装甲の車両と空挺戦車に損害を出していはいるが、まあ、なんというかお察しである。このゲームは史実に基づいてはいるが、時々本当に史実なのか?と疑問が湧くことがある。
しかし、PzBは間違いなく史実と同様である、そう確信している。
部隊
本銃の開発・購入でついてくる第31歩兵師団第31大隊は、1937年6月にブラウンシュヴァイクで第31歩兵師団に編入するために編成された。時々一部が他の部隊に編入されながらも第31歩兵師団所属として戦闘し、1944年6月、戦闘によって全滅した。
小ネタ
口径は7.92㍉。つまり口径だけはKar98k等と同様。使用する7.92mm×94弾のケースは極端なボトルネックであり高初速で装甲を撃ち抜く設計思想だった。
ただ戦車の装甲の進歩が日進月歩であったために独軍「対戦車ライフル」の多くは小銃擲弾の発射機として改造された模様。
またPzB-38はこの時代の軍用ライフルでは極めて珍しく閉鎖機に垂直鎖栓式を用いている。
垂直鎖栓式の小銃は19世紀には一般的であったが徐々にボルトアクション式に置き換えられていき、モスクワの戦いの起こった1941年にこの方式を用いていたのは砲ばかりである。
Enlistedにも垂直鎖栓式の砲としてソ連の53-K 45mm対戦車砲が登場する。
そのためボルトアクション式と違い弾倉はなく、発砲ごとに逐次1発ずつ(砲と同じように)装填する必要があり発射速度は極めて遅くなる。
ゲーム中では10発弾倉(10発弾倉)と表記されているが一般的な銃の弾倉とは違い、PzBの弾倉は薬室と接続していないただの箱だ。
つまり銃本体に取り付けるのことできる弾薬運搬コンテナでしかないのである。
出典/参考文献
コメント
- チュニジアではA13もダイムラーも30mm以上の装甲厚を持っていないので正面装甲すら撃ち抜いて撃破可能で慣れてくると的にしか思えないくらいになってくる、チュニジア枢軸をプレイする時は分隊に1挺あるとかなり楽になる -- 2024-10-04 (金) 10:43:11