激突要塞!+Wiki 要塞群/コラムに乗っていた間違いの列挙ページ

Last-modified: 2014-04-07 (月) 23:33:09

コラムに乗せていた間違いを列挙するページを作りました。間違いとは言えないまでも不確かなことを書いたり、控室で筆者が間違いを話してしまった場合も乗せていきます。

 

・激突要塞の公理は2つ。第1公理は壁薙木壁による防御は強い。第2公理は強い要塞に強い要塞は強い。これが運によらない強さの基準である。この公理系を元に定理を作っていくと、既存の要塞タイプの成立理由や強さをすべて説明しきれる。

 この仮説は撤回します。これ、最初はいいアイデアだと思ったんだけどなあ・・・やっぱ直観は駄目だな。モンティホール問題でもわかるとおり、自分が納得できたかどうかは何の正しさの保障にもならない。
最大の問題は「強い」の定義が不明であること。強いの定義が大会で勝てることなら、誰にもどんな要塞が強いかなんて大会締切まで分かるはずがない。むしろ事前に分かっていると考えて特定の要塞だけを出すなら、事前に対策しまくられて逆に勝てない。要塞は、環境があってこそ構成の効率を決めることが出来、効率の良い構成が決まってこそ効率の良い調整を決めることが出来る。そして、環境・構成・調整が要塞の強さの3要素であると考えると、運によらない強さの基準は有り得ない。

では、なぜ要塞師同士で強さに差が生じるのか。要塞の強さは環境によって変わるが、要塞師の強さは環境によって変わらないためだ。要塞の構成・調整は、要塞師個々の基礎知識の量、根気、発想力、論理力によって変わるために、環境の変化に関わらず、それぞれの要塞師の作る要塞の出来栄えは変わってくる。確かに要塞の強さは環境次第だが、同じコンセプトで作った要塞でも要塞師の実力に応じ、その出来栄えはまるで違うものになるのである。

以下、個別の公理の重大な問題点の列挙。第一公理の問題点は、壁薙木壁防御は強いとしているが、界防御や石壁防御、落下傘防御、薙と木壁だけの防御、そもそも防御しないほうが大会では強い場合も有り得る。それなのに、何故強いと言えるのかという疑問。これは「強い」の定義が自分の中で混乱していたことによる問題。あらためて定義します。「強い」の定義は大会で勝てることです。将来の大会の環境のことは誰にもわからないので第一公理は成り立ちません。

第2公理の問題点は、強い要塞に強い要塞は強いというのは大会では必ずしも成り立たないこと。そも、みんながみんな「大会で強いと思われてる要塞」を大会で出す保証なんてどこにもないし、強い要塞に勝てなくても、弱い要塞に強い要塞が大会で優勝することだってある。弱い要塞は誰も出さないなんてこともない。自分が好きな要塞を出す人だっていっぱいいるし、それでいい。今の自分もそれだし。好きな要塞を弱いからと諦めて出さないようにする必要は全くない。楽しみ方は人それぞれでいいのです。大体、何が強いかなんて本当は誰にもわからない。

ついでに言えば、この第2公理は環境を知ることが大事という結論の出る公理なんだけど、実際には環境を読むこと自体には大した意味はないんですよね・・・このゲームはじゃんけんと同じ。前回の大会で出された要塞が今回も出されると予想するのは、前回はグーだったから今回もグーだろうと予想するのと同じ。ただ、いちいち要塞を作るのが面倒で使いまわす人は多いから、その点は有利になれるけど、それを読まれて嵌められることも十分に考えられるし、相手が自分の要塞同士の弱点を補い合うチームを作って均等に要塞を出して来たら・・・と考えると占いに毛が生えたレベル(と思ってたが、厳密に考えるとこの考えは疑問。読みってやっぱ当てになるのかな・・・次の大会には空爆か突撃が一つは出てくるだろう。というような読みが無ければ上奥突撃連打になってどんな強い要塞師でも勝てないかも。この部分の違いは論旨には影響はないけど)。一人だけアンチしても全員には勝てない。よって、第2公理も成り立ちません。

まとめると、第1公理も第2公理も要塞に運によらない強さの基準があるという結論も間違い。運によらない強さの基準は有り得ないし、第1公理も第2公理も穴だらけで使い物にならない。それぞれの要塞師の大会での勝率に運によらない差があるように見えるのは、要塞の強さは環境によって変わるが、要塞師の強さは環境によって変わらないため。
要塞の構成・調整は、要塞師個々の基礎知識の量、根気、発想力、論理力によって変わる。大会の結果は、その要塞師個々の実力に運の要素が加味された結果なのである。