剣聖

剣聖

剣聖は物理攻撃最強を誇る代わりに、鎧や籠手を使用できないため防御力は最低クラスという極端なキャラだ。使いづらいイメージが先行するがその攻撃力は本物で、気持ちいいほどに強く、一度使うと病みつきになってしまうかもしれない。ゲームに慣れたら一度は使ってみたいクラス。

「剣の聖人」とも呼ぶべきクラスで、専門とする武器と一心同体となれるように特殊な訓練を受けた戦士である。剣聖は驚異的な攻撃力を誇り、俊敏で、防具を身につけずに戦うよう訓練されている。（注：「剣の聖人」とは呼ばれるものの、剣聖は使用可能な近接武器は何でも使える。）

長所：

• アーマークラスに+2のボーナス
• 3レベル毎に命中ロールとダメージロールに+1のボーナス
• 4レベル毎にスピードファクターに-1のボーナス
• 4レベル毎に1日に1回、「カイ」（気合）を使用できる（レベル1の時点で1回使用可能）
  • カイ（気合）：発動後10秒以内に成功した攻撃はすべて与えるダメージが最大となる。

短所：

• 鎧を装備できない
• 飛び道具を使用できない
• ガントレットやブレーサーを装備できない

剣聖の遠距離攻撃

剣聖は飛び道具を装備できないという制約があるが、スローイング～系の武器は装備可能である。
つまり剣聖はスローイングダガー、スローイングアックスなどを装備すれば遠距離攻撃が可能だということだ。
いままで防御力の低さを理由に剣聖を使ったことがなかった人は、入門としてこれらの武器を試してみたらいかがだろうか？
育成時のつなぎとしても便利だ。

スローイング系の武器は普段はあまり使用される機会が少ないだろうが、実は優秀なものが揃っている。
BG1のスローイングアックス+2はとても素晴らしいし、BG2のファイアートゥース+3なんかは素敵なダガーだ。
また何といってもBG2ではスローイングアックスが豊富で、中でもアズールエッジ+3はわりとガチでバランスブレイカーなんじゃないかと心配になるレベル（グッドキャラ限定という点に注意）。
強敵アンデッドの多いBG2において、アンデッド一撃破壊が狙えるこの斧はナイスウェポンだ。
また変わり種だとドワーフ限定のドワーヴン・スローワー+3もちょっと使ってみたくなる一品。

剣聖の防御力

剣聖はACに-2のボーナスがあるとは言え、そもそも鎧も盾も装備できないクラスなので、何も考えずに前線に送り込むと一瞬で昇天する。
通常は他の仲間を盾にして戦うなどの工夫が必要となる。

ただし剣聖のACは呪文で大きく改善する。
他キャラクターからバークスキン（プリースト）やスピリットアーマー（ウィザード）を受けることであたかも鎧を装備しているかのようなACになる。
とくにスピリットアーマーは強力で、フルプレートを着込んでいる状態と変わらない。
剣聖のAC-2のボーナスを考えると、下手なファイターよりもACが下がるのだ。
これら呪文をかけてもらうことで、剣聖はタンクとしても働くことができる。
もちろん、リングやクロークなどはできるだけ良いものを装備しよう。

また、デュアルすることで自力でACを下げることもできる（後述）。

剣聖のデュアル

主に剣聖の防御力をカバーするようなクラスがデュアル先に選ばれる。デュアルするタイミングは剣聖が7、9、12、13レベルの時のどれか。
これらのレベルが選ばれる理由として、
7、13レベルは、それぞれその時に攻撃回数が1/2回増加するから、
9、12レベルは、剣聖が3レベルごと4レベルごとに強くなるから、である。
なお最低でも7レベルでデュアルするため、経験値の制限上、BG1では剣聖をデュアルすることはほぼない。

注意：仲間からの呪文で防御をカバーできるならば、デュアルするよりもシングル剣聖の方が近接戦に関しては基本的に上。デュアルするとファイターの高レベル技能が手に入らないというデメリットもある。
ただし剣聖/メイジは自身を呪文で大幅にパワーアップできるため、魔法が効いている間はシングル剣聖とほぼ同等の攻撃力を持てる。また防御力に関しては剣聖/メイジがゲーム中最高クラスのものとなる。

剣聖/メイジ

剣聖のデュアルとしては最も選ばれる組み合わせであり、恐らくすべてのデュアルクラスの中でも最も有名なものの1つ。
剣聖の弱点である防御力の低さを、メイジの防御呪文が完全に払拭。
呪文の性能も通常のメイジよりやや劣るとはいえ同等近くであるし、剣聖/メイジは近接戦闘用の呪文を有効に使える点が強みだ。
使い方、育て方を間違えなければ、ソロプレイ最強との呼び声も高いデュアルクラスである。

有用な呪文は数多くある。一例として
ミラーイメージやブラー、スピリットアーマー、ストーンスキンなどの近接防御呪文。
テンサーズトランスフォーメーションや憧れの（？）ブラックブレード・オブ・ディザスターなどのような近接攻撃呪文。
またヘイスト系は言わずもがなで、他にも通常のメイジが使用する呪文ももちろん有効である。
これらを組み合わせればシングル剣聖と同等のダメージをはじき出し、THAC0はファイターよりも下がり（シングル剣聖ほどではない）、HPは300を超えることもざらである。呪文による防御力の高さも折り紙つきだ。

剣聖/シーフ

主にシーフのユーズ・エニィアイテムを目的としてデュアルされる。
この技能を取得すれば “すべて” のアイテムを使用できるため、剣聖のデメリットはなくなり、鎧、盾、小手およびヘルメットが装備可能となる。
そのため、ファイターと同等かそれよりも良いACを獲得できる。
攻撃回数が上がる強力な小手、ガントレット・オブ・エクストラオーディナリー・スペシャライゼーションを装備できるのも魅力だ（剣聖/メイジは装備不可）。
他にも、様々なアイテムを組み合わせることで意外な発見を楽しめるのもこのデュアルの醍醐味（ユーズ・エニィアイテムをもっているキャラ全般に言えることだが）。

せっかくなのでカーソミアーなどのような、装備者を限定するアイテムを装備するのもいいかもしれない。
バックスタブ能力を使用するのもまた面白みがあるだろう（その際はバックスタブ可能な武器を選択する必要あり）。バックスタブはカイと組み合わせるとさらに効果的だ。

余談（ビッグメタル・ユニットについて）

鎧装備不可である剣聖でも、ビッグメタル・ユニットは装備できる。ビッグメタル・ユニットはある種のジョークアイテムだが、性能は半端じゃない。ビッグメタル・ユニットは取得条件が厳しく、また取得時期はBG2EE後半になってからだが、素晴らしい防御力を獲得できる。ちなみにビッグメタル・ユニットの武器も装備可能。

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