簡単にですが、ピアノについて書きます。
また、クラシックピアノ初心者を対象に書いてあります。
ピアノの種類
- グランドピアノ
大きくてステージ向き。 - アップライトピアノ
小さくて家庭向き。 - サイレントピアノ
アップライトピアノに機械を取り付け、無音状態にできるようにしたもの。ヘッドホンで練習できる。 - 電子ピアノ
コンセントに繋ぐピアノ。 - ステージピアノ
電子ピアノでも特にステージ向きのもの。可搬性が高く、音が良いなどの特徴がある。
家庭で練習するのに一番適しているのはアップライトピアノです。
電子ピアノで練習する際は、タッチをなるべく軽くすると良いでしょう。
なぜならアコースティックピアノと比べ電子ピアノのタッチはある程度重く作られているからです。
構え
- いすの高さ。
ピアノに自然に指を置いたとき、腕が床と水平になるくらい。
- 座り方。
やや浅めに座り、足に少し体重をかけるくらい。足を組むのはダメです。
ちょっと前傾になりますが、背筋はのばす事。
- ピアノといすの距離。
窮屈にならないように。
- 腕。
肩の力を抜いてリラックスします。
手は、手の中に卵がはいるような形にします。
また、手の甲にコインをのせたときに落ちないような形にします。
指は、関節が全て軽く曲がっていて、指先が鍵盤につくようにします。爪で弾いちゃダメです。
これが大体基本。
プロピアニストの中にはフォームが独特な人がいっぱいいます。
けど彼らは自分独自の音を探求した結果、そんなフォームになったのです。
なので初心者は彼らの真似はしてはいけません。まず基本的なフォームを身につけるべきです。
基礎練習
ピアノ曲は、たくさんの旋律を1台のピアノだけで弾くように書かれています。
なので左右両方の10本の指が独立して動くようにしなければなりません。
- バイエル
初めてピアノを弾く人用に、短くて易しい曲がたくさん載っています。
バイエルでピアノの基礎を鍛えましょう。
- ハノン
トレーニング用のフレーズ集です。
全60曲を毎日さらえと書いてありますが、そんなことしたら指を痛めます。
自分が今練習している曲の部分練習などに使えそうなフレーズをさらうようにするといいでしょう。
- ツェルニー
ベートーヴェンの弟子のツェルニーが書いた練習曲は、古典派以降の曲を弾けるようにするための練習曲として適しています。
バイエルよりもメカニカルな曲が載っています。
100番→30番→40番→50番と難易度が高くなります。
ただ30番か40番が弾けるようになったら、切り上げて有名な曲に移行するのもいいでしょう。
なぜならツェルニーは曲があまりに機械的なため、つまらなく、惰性で練習する事になりかねないからです。
- バッハ
経験的に考えると、譜読みの速さを鍛えるには一番かも。
そして、バイエルやツェルニーと違い、左右の指が同程度に動く為、より左手の独立性を高める事が出来るように思えます。
ウィルヘルム・バックハウスも「ピアノの基本は音階とバッハだけ」と言ってた程です。
小品集→2声インヴェンション→3声インヴェンションといったように進むのがいいかと思います。
ここで大事な事が4つあります。
- 1つめは、まずはゆっくり練習すること。
力を抜いて、メトロノームを使って1音1音しっかり聴きながら練習してください。
リズムのブレや音の粒ぞろいなんかに注意しながら練習しましょう。
- 2つめは、片手ずつ練習すること。
いきなり両手で弾けるようになるには、ある程度の訓練が必要です。
焦らず片手→片手→両手で練習しましょう。
- 3つめは、同じ曲を繰り返し練習すること。
特に基礎練習は、反復練習による訓練を想定して書かれています。
- 4つめは、飽きたり疲れたりしたら、その日の練習はやめること。あるいは休憩すること。
惰性で練習しても伸びません。
また休憩を挟めないと手首を痛める事にもなります。
集中力と探究心と体力が続くだけ練習しましょう。
これら4つはどんな曲でも言えます。
高度なテクニックの為にも必ず守りましょう。
やってみたい曲に挑戦する
基礎練習ばかりでは飽きます。
なので自分のやってみたい曲に挑戦してみましょう。
ですが、あまり高望みしないように。自分な弾けそうな曲から挑戦しましょう。
バンドの曲のピアノパートなんかでも結構です。
合唱曲のピアノ伴奏も練習になるかと思います。
最近はポップスのピアノソロアレンジの楽譜も多くあるのでそれでもいいです。
練習の際は部分的に区切って練習するように。
初見や譜読みの段階でいきなり通せるようになるにはかなりの熟練が必要です。
身体の使い方で悪い例
- 指の関節が逆方向に曲がる。
- 常に手首が下がり過ぎたり上がり過ぎたりする。
- 最初から身体に力が入りっぱなし。
- 指だけで弾こうとする。
等、いろいろあります。
これらは力が入りすぎる原因になります。
力が入りすぎると、音が固くなり、また滑らかな演奏が望めません。
また、ピアノは指だけで弾く物ではありません。
手首、肘、肩、時には上半身全体を使う事があります。
その上半身を支えているのは下半身です。
ピアノ演奏は体全体で行うスポーツだと言っても過言ではないです。
絶対に無駄な力が入らないような演奏を心がけましょう。
表現
1番難しいです。
素人の演奏とプロの演奏の差は、表現力の豊かさだと言ってもよいでしょう。
表現を考える際に参考になるのが、優れたピアニストによる演奏です。
機械のような正確な演奏はもちろん大事です。
しかし『ピアノを演奏する』という行為は、ピアノという楽器を使って『歌う』ということなのです。
声の代わりにピアノを使って歌うということです。
どんな曲でも機械的に歌うボーカリストの歌に感動する事が出来るでしょうか?
最後に
楽器はお金を払って習うのが手っ取り早く、ベストです。
でも抵抗があるならまずピアノを弾く人に教えてもらうようにしましょう。
(全て個人的な主観で書いている為、加筆訂正どんどんお願いします)