リハーサル

Last-modified: 2010-05-13 (木) 03:40:46

演者側からみたリハーサルの方法について記述する
書かれてる内容に関する質問・意見歓迎です。直接修正も構いません。
drについて加筆修正お願いします。是非お願いいたします。

リハーサルとは?

リハーサルとは本番のライブにむけた準備のことをいう。細かく言うと、本番で使う機材を確認し音を作ること、PAさんが機材・音量バランスを確認・調整すること、演者が本番でも問題ないような中音を作ることの三点となる。間違っても本番の曲を練習したりふざけたりする場ではないので注意すること。

PAとは?

PAとはPublic Addressの略である。基本的にライブの音は練習スタジオのようにアンプとドラムの生音で構成されるものではない(そういったライブハウスも存在する)。アンプの音やドラムの音をマイクで拾いそれをスピーカーへと通すことで迫力のあるライブの音作りが可能となる。その音作り・セッティングをするのがPAの役割であり、演奏者にとってともにライブを作る大切なパートナーである。なので、PAの指示はしっかりと聞くこととと、粗相のないように接することが大事である。

上手・下手とは?

上手(かみて)とは、客席から見たステージの右サイドのこと、下手(しもて)とは、客席から見たステージの左サイドのことである。同じパートの人が複数いた場合、「上手側の〇〇さん音下さい」などと言われる場合があるのでおぼえておこう。

中音とは?

中音とは、ステージ上で演奏者が聞く音のことである。上記にもあるように、アンプの音やドラムの音をマイクで拾ってそれをスピーカーで出す。このことから、客席側で聞こえる音はアンプなどの生音+スピーカーから出す音ということになる。これを外音という。対して中音は演奏者が演奏するのに自分たちの音を確認するために出す音のことである。例えばカラオケでバックの音を流したままマイクの音を切ると、自分の出してる声がモニターできなくなり自分が何を歌っているのか見当がつきづらくなる。中音はそういった自分が何を弾いているのか、今バンドメンバーが何をしているかを聞くためのものである。ステージ手前の足元に自分たちに向けられたモニター用スピーカーがあるはずだ。中音はアンプなどの生音+モニターの音の大きさ、となる。
中音は小さい方が好ましい、と一般的にいわれている。というのは、中音はあくまで演奏者が聞こえればいいもので客にとっては(よっぽど最前列で見ない限りは)邪魔なノイズでしかない。中音が爆音だとやっていて気持ちがいいというのはわかるが、できれば音量は抑えたいところだ。また、アンプの音が爆音すぎる場合(とくにギター)、ボーカルが何を歌っても音が返ってこず中音を爆音にしてようやく聞こえ、結果的に本番ではモニターとマイクでハウリングが多発するケースがよくある。こういう場合があるのでまわりとの音のバランスを考えて生音を作ろう。
中音はパートごとに音量バランスをわけられるため、例えば「キックの音と自分のボーカルをもう少し下さい。あと、ベースの返しを下げて下さい」などのように細かく注文をつけることができる。自分のやりやすい環境を作っていこう。

セッティングシートとは?

普通のライブハウスでは必須アイテムであるが、MSCにおいては学祭以外では何故かほぼ不要なものである。通常ライブハウスに行くと、セッティングシートを渡される。それに、自分たちの使う機材の位置、マイクやタム、シンバルの数、バンド名、順番、楽曲、曲数、PAや照明に対する注文を記載する。が、MSCのライブの場合通例ではセッティングシートは用いられない。リハーサル時にステージにあがり、PAさんに機材などの説明を口頭で行う場合がほとんどである。なので、一応そういうものが存在することをおぼえておこう。外ライブをやろうと思ったらセッティングシートを使うことがほとんどだ。また、セッティングシートがないことでPAさんの労力も増えていることも認識しておこう。PAさんに会ったらまずは感謝だ。

リハーサルの手順について

ステージにあがる

ステージにあがったらPAさんに挨拶してバンド名・人数・順番・使う機材の説明(アンプの数、どこにおくか、タム、シンバルの数、マイクの数など)をしよう。転換の時間も限られているのでもたくさせずにスピーディーにステージにあがろう。リハーサル前になったら事前にリハーサルの準備をしておくこと。リハーサルには遅刻しないように余裕をもっておこう。ただ前のバンドと交代の場合は、前のバンドの人に「お疲れ様です」など一声かけるくらいの余裕はほしいところだ。

音作り・セッティングをする

まず、アンプの配置換えやドラムのセッティングを行う(自分の担当パートのセッティングをする)。その後、本番で使う音を作ろう。アンプの生音の大きさには気をつけよう。

Vo.

基本的にこの段階ですることはないので、マイクとスタンドの使い方について説明する。
マイクは基本的にレンタル機材なのでたとえパフォーマンスでも、マイクを投げつけたりたたき落としたり振り回したりは絶対にしないこと。もしどうしてもやりたい場合は自分で調達してやって下さい。借りた機材でやったらぶっとばすぞ。また水分を必要とする場合もあるかと思いますが、マイクに水をぶっかけたりしないこと。
マイクは指向性といって、音を拾う向きというのが存在する。だから、マイクをかぶせるようにもってはいけない。そうすると音質はこもったり割れたりで最低の音になるので、ファッションとしてやりたい人以外は柄の部分をもつようにすること。望ましいのは、途中で線が抜けるのを防ぐためにマイクの接続部を持つやり方とされる。またマイクの抜け防止として、ギターのストラップ引掛けの要領でシールドを一巻してマイクと一緒に握るとよい。ハンドマイクでステージに立つ人はおぼえておこう。
また、ライブでマイクの音量というのは上げにくい部分の一つである。まわりがうるさいのでマイクをあげると雑音も増幅される場合が多々ある。ので、よっぽどバックの音が小さい時以外はマイクを口元に持っていくようにした方が音が通りやすい。
(ライブで使う)マイクスタンドには大きく二種類あって、ポールが一本で構成されるストレートタイプと途中で曲がるようにもう一本ついているブームタイプがある。楽器をやっている人は手元がスタンドにあたらないようにブームタイプを好むことが多い。マイクスタンドを使わないなら使わないでPAさんに報告しよう。
マイクスタンドの持つ大きな役割としては手でマイクを持たなくてもマイクをホールドできることと、地面の振動をマイクに伝えないようにすることがある。後者のことを考えたとき、マイクスタンドのポール部分が地面につかないように設置することが大事である。
またライブでブームタイプのマイクスタンドを使うときは、できればマイクの線をクルクルッと二三度スタンドに巻きつけよう。そうすることでライブで暴れてもマイクがスタンドから落ちづらくなる。

Gt.

エフェクター等でコンセントを使う人はコンセント使いますと一応一声かけよう。
シールドをアンプの持ち手部分に通してから接続すると、シールドがアンプから抜けづらくなる。
普段使うZIPPY HALLでは歪みのチャンネルを持つアンプが存在しないので、ギターを始めたばかりの人は注意しよう。歪みのエフェクターを一つは購入しておくこと
アンプの音量は練習スタジオではドラムにあわせればよいが、ライブではどうしたらよいか。これはその人のスタイル次第である。アンプの鳴りを殺さないレベルで音量を調整し、中音外音を聞いてバランスをとるやり方、アンプの音量を小さくセッティングし返しを少し大きくもらうやり方、アンプを大きくセッティングして返しはもらわないやり方等々がある。どの場合でも、まわりの邪魔にならないレベルに抑えること一番ボーカルやキーボードと音域がかぶりやすい楽器なので、イコライジングや音量バランスを特に大事に考えよう。

Ba.

まわりの邪魔にならない生音の音量にしよう。
たぶんDIにつなぐとか学祭だったらラインでミキサーにつなぐ、とかあるんでしょう。そうでしょう。
基本的にギターと同じだと思います。本番で使う音を作ろう。
特にドラムとの音量バランスがキモなので、ドラムに叩いてもらいながら音量を決めよう。

Key.

キーボードアンプを使わず、直接ラインで送る場合の話。でもアンプを使う場合でも基本は一緒のはず。それとここはセッティングの項であるが、はける際の注意も同様であるので合わせて述べてしまう。
まず、シールドを繋ぐ際と抜く際には必ずPAさんに声をかけよう。もしPA側で音量が上がったままシールドを抜き差しすると大きなノイズが発生してしまう。大変迷惑であるし最悪スピーカーを壊す危険があるので、絶対に勝手に抜いたりしないこと。同様の理由で電源のオンオフにも注意して欲しい。具体的には、シールドがPAと繋がった状態で電源をオンオフしないこと。つまり、電源を点けてからシールドをつなぎ、シールドを抜いてから電源を切る、という手順で行うこと。
ちなみにシールドを繋ぐ先が分からないときは気軽にPAさんに声をかけてよい。大抵D.I.という黒い箱であるが、学祭の時はミニミキサーだったりシールド直だったりする。
キーボードはバンド楽器の中で唯一生音の鳴らない楽器なので、リハの時は自分の音がしっかりモニターできることをよく確認すること。後述の音出しのときまで音が返ってこなかったりすることもあるので、普段のスタジオ練習の段階で音を作り終えているのが理想である。

Dr.

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     デケデケ      |                        |
        ドコドコ   < 加筆まだーーーーーーーー!!?  >
   ☆      ドムドム |_ _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
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         ドチドチ!

音出しする

全パートの音を準備し終わったら、PAさんに手をあげて合図して終わったことを伝えよう。あんまり音作りに時間をかけすぎているとPAさんの方から「あの…、そろそろ音出しの方を…」と急かされるので注意だ。その際はいさぎよく従うこと。全パート一旦音をとめたらできれば「今日〇〇番目のバンド〇〇です。よろしくお願いします」とPAさんに挨拶しよう。他のパートが音出ししているときは自分の楽器を使って音を出したり騒いだりしないこと。また、「音出しして下さい」といわれたらPAさんが「はい、OKです」というまで弾きつづけること。これは本番での音の大きさを確認するものなので、必ず本番で出すのと同じくらいの音の大きさを出すこと

Dr.

PAさんから指示があったものを1秒に一回くらいのペースで叩き続ける。例えば、「キックを下さい」と言われたらバスドラムを踏み続ける。次はスネア→タム類にうつっていくこととなる。(学祭でバンドが多い日程の場合、この行程は省略される場合がある)
一通り音量のバランスを確認し終えたら、「じゃあドラムセット全体でお願いします」といわれるので基本を抑えつつ好きに叩こう。

Ba.

一番大きい音のするフレーズを弾こう。「他に音色はありますか?」と言われたらそれ以外の弾き方(ピック弾き、指弾き、スラップ)やエフェクター類、プリアンプで作った音をPAさんに説明して弾こう。

Gt.

大体の場合歪みの音を作っていると思うので、まず大きい音である歪みの音で弾こう。「他に音色はありますか?」と言われたらクリーンや、エフェクター類で作った音を説明して弾こう。あまりにも音数が多い場合は、一番大きい音がするものだけで十分である。

Key.

一番音の大きいものを弾こう。ストリングス系は音量が大きくなりがちである。ピアノも強くぶっ叩いたりすると意外と音量がでかい。それからあまり使わないと思うが、低音の効いたシンセベースなんかも音の振幅は大きいので注意。
パッチごとの音量は、本体ボリュームをいじらなくて良いように整えておくとよい。

Vo.

本番と同じ声量で「あー、あー」「ハー、ハッ、ハッ、ハー」などと発声する。これもPAが納得するまで続けること。
恥ずかしいのかなんなのか知らんが、2-3秒ちっちゃく「ぁー」と言ってもういいでしょみたいな顔されてもPAは困るだけなのでやめよう。

全体で合わせる

ここまでで、音を作る作業は終了となる。音量バランス、中音の聞こえ具合を調整しよう。
一通り各パートの音を確認したら、PAさんが「じゃ、曲でお願いします」と声をかけてくるので本番でやる曲を1コーラス程度バンド全体で演奏する。ここでやる曲はできれば事前に打ち合わせておこう。演奏する前に、「○曲目やります」と言うとなおよし。演奏中に中音、余裕があるならステージを降りて外音を聞いてみよう。
演奏し終わったらPAさんにワガママ色々と注文しよう。中音で上げたい音、下げたい音があればそれを言う。外音で気になったことがあれば言ってもいい。中音をいじる場合は中音をあげるより、大きい音を下げていく方がスッキリとした音になりやすい。アンプの設定をいじる場合はPAさんに一声かけてから変えること。

はける

リハーサルで自分たちが十分だと感じたか、もう時間切れだというときはPAさんに「本番よろしくお願いします」と挨拶しよう。その後、バンド転換があるので極力急いではけよう。その際、アンプの設定はメモるか携帯で写真をとっておこう。本番前にセッティングを忘れたとしても誰もおぼえていないぞ。アンプの設定はすべて0にしてからはけよう。自分たちの持ってきた機材をすべてもってステージからはけること。ただし、リハーサルの最後(つまり本番1番目のバンド)の場合ははけずに機材をステージ上に置いておいてよい。また、音をミュートしておけばアンプの設定をいじる必要もない(ボリュームを0にするくらいか)。

ライブ本番

出番の一つ前になったら楽屋へ入ってステージに上がりやすいよう余裕をもって準備をしておこう。前のバンドが終わったらバンド転換だ。前のバンドが大体機材を運び終わったと思ったらステージにあがってセッティングしよう。必ずリハーサルと同じようにセッティングすること。全員のセッティングが終わり、本番をはじめようと思ったらPAさんに手を上げて合図をしよう。そうするといい感じにBGMがフェードアウトするので、自分たちのライブをはじめよう。ライブ中にセッティングを変えたりしてはいけないので注意。ライブが終わったら次のバンドのことを考えて急いではけよう。

まとめ

最初に述べたように、本番で使う機材を確認し音を作ること、PAさんが機材・音量バランスを確認・調整すること、演者が本番でも問題ないような中音を作ること。これがリハーサルの目的なのでこれを見失わないように、PAさんと納得のいく環境を整えること。決して自分本位にならずまわりと協力してリハーサルを作っていけば、いいライブがやりやすくなる。千里の道も一歩からではないが、張り切ってリハーサルに取り組んでほしい。
それと、drのパートの人はなるべく早く加筆修正の方をお願いします。