M3 Lee

「かりなちゃん、頑張って！」

概要

・みんなに愛されるリー先生
・MT/HTの分岐点に居座ってるんでアメリカルートを進む上では実質避けて通れない登竜門
・鏡餅めいた二階建てデザインと奇抜な配置の多砲塔がkawaiiと評判
・履帯が地面に埋まる事はないので安心して旋回してほしい
・これはTDでありMTではない、いいね？
・砲塔何のためについてんだよこれ！いらねえよ！という声にお答えしたモデルも存在する

リー先生の全て

己を知り敵を知れば百戦危うからず
これを読めば今日から君もM3博士だ！

装甲編

カタログスペックでは51/38/38となっている装甲値だがこれはほぼ偽りが無い
車体下部-車体前面上部-車体砲周辺-副砲塔あたりはしっかりと51mmを実装
前面に大きな38mmゾーンが存在するがここにはかなりの傾斜がついているため実質51mmよりも硬い
柔らかい柔らかいと言われる副砲塔及び機銃座も51mmあるというのは意外な新事実か（傾斜の問題で周辺よりやや柔らかいのは事実）
tier帯を考えれば頼りになる装甲ではまったくないがともかく全体的に均質なつくりである
もっと正確に言うなら均質に頼りにならない
後述するが現在猛威を振るっている10榴のHEがペネ53mmというのも不幸なところ

ただ注目したいのは車体下部と車体砲防楯

車体下部は周囲と同じ51mmながらかなりの傾斜があり角度によってはペネ90～130mmクラスの砲をも弾きうる
面積は狭いながらリー先生にとっては数少ない頼れる装甲部位である
車体砲防楯もこれまた51mmながら車体装甲との2重構造になっておりペネ100mm～クラスを無効化していた
...のだが現在防楯下の車体装甲は0mm扱いとなっており他の部位と変わらない厚さになっている

武装編

一見して分かる通り見事なまでのDPM番長
単発威力はtier5並みで発射レートもかなりのもの…だがペネ92mmは相手戦車を正面から抜くには微妙に足りないケースが多い
車体特性から必然的にTD的運用を迫られるが精度も決して良いとは言えない
一旦ケツや側面を掘り始めるととんでもない爆発力を発揮するのだが…

ただフル金弾運用を前提にすると話は大きく変わってくる
APCRのペネ127mmはtier5クラスまでの正面を十分に貫通しうるため場所を選ばずTD並みの火力支援を行える
位置取り次第ではtierを超えた与ダメージを稼げるだろう

足回り・視界編

リー先生の足回りは同格MTと比べて良くもなく悪くもない
出力重量比にせよ重量にせよ旋回性能にせよあくまでMTとしての平均値　実にアメリカ的である
ただ砲塔が周らないという事実を鑑みれば車体旋回性能はリー先生の命綱　砲の開発が終わり次第すぐに履帯も開発したいところだ

TD的に運用せよとよく言われるリー先生だが視界や隠蔽率に大きな問題を抱えていることも読み取れる
特に視界の短さはいかんともしがたく、後述するTier5MTどもに見敵必殺される大きな要因の一つとなっている
同格Tier4の10榴組TDは視界nerfを食らった影響でリー先生と大差ない程度にまで落ち着いた
とはいえ隠蔽率の問題からまず見つかるのはこちらが先だと考えた方が良い
わざわざ機銃座まで用意してめっちゃ背が高いのになぜこんなに視界が悪いのか
ともかく味方の視界に頼る・常に見られているという意識を持って行動することが大切になってくるだろう

総括

リー先生の特徴は次のようになる

・装甲は均質だが車体下部ギアボックス部分を除き全くアテにならない
・砲の火力は十分だが精度と貫通力に不安を抱える
・機動力は悪くないが砲塔が周らないため射撃体制に入るまで時間がかかる
・視力が悪く先手を取られがち

見れば見るほどMTとして運用するには厳しい車両特性
散々「」にも言われていることだがTDとして常に味方車両の後ろからパスパス撃つという運用が基本となる
その際に心がけたいのが次のフォーメーション

車体砲が極端に右側に寄っているリー先生ならではの変則ハルダウン戦法である
この場合の「障害物」とはもちろん建物や岩陰でもいいし味方HTでもいい
左半分の鏡餅部分を減らすことによって大きく前方投影面積を減らす＝大きく被弾確率を下げることが可能
さらに状況がやばくなってきたり敵に狙われはじめたら左後方へバックすることですぐさま安全に退避できる
まさしく必勝の構えである

注意したい敵車両

大きな図体/砲塔がないのですぐに反撃してこない/反撃されても大して痛くない/柔らかい
以上の特徴から多くのプレイヤーにとってリー先生は"easy kill"の代名詞的扱いを受けている
そんなリー先生が特に気をつけるべき敵車両をちょろっと紹介

1. 10榴カルテット(M4 Sherman, Pz.Kpfw. IV Ausf. H, Sherman III, Renault G1)
   なんということでしょう！4両に増えましたわ･･･！
   
    

   戦車名	rpm	貫徹力	ダメージ	DPM	精度	収束速度	俯角
   M4/105mm榴	6.67	-/101/53	-/350/410	2334	0.55	2.5	-12°/+25°
   ｼｬﾏﾝ3/105mm榴	6.67	-/100/53	-/350/410	2334	0.55	2.5	-10°/+25°
   ﾙﾉｰG1/105mm榴	6.00	-/104/53	-/350/410	2100	0.54	2.6	-8°/+15°
   四号H型/105mm榴	7.50	64/100/53	350/350/410	2625	0.55	2.3	-5°/+20°

    
   ・特長
   もはやその脅威性を今更語るまでも無いtier5の悪魔達
   8.6updateにより天誅を下されHEATのペネが100mmまで激減したものの先生にとっては依然として脅威
   HEのペネは53mmということで貫通すれば当然即死　HEATを使われたら9割3分くらいで即死
   おまけに両者ともリー先生をしのぐ視界距離（M4が370m,Ⅳ号が350m）と機動力を持ち逃げることも先手を打って撃破することも困難
   前面装甲もリー先生の砲をそこそこ弾く程度には固い
   ひとたび狙われたが最後なすすべもなく一撃必殺されてしまうことも珍しくない
   抵抗は無駄と知れ
    
   ・対策
   とにかくこいつらに対しては絶対に絶対に近付いてはいけない
   10榴は精度こそ低いものの発射レートは決して低くなく収束速度もそこそこ速い
   正面に立ってはいけないのは当然だが砲塔旋回速度・車体旋回速度も非常に速いのでたとえ側面から攻撃をしかけてもクルっと振り向かれてホイ一撃されること必至
   なんちゃってTDであるリー先生にとってこいつらとのインファイトは自殺行為もいいところである
   じゃあ離れていれば安全なのかというとそうでもなく距離減衰のないHEATがばしばし飛んでくる
   ダメージ交換量がまったく割に合わないので正直逃げたほうが無難だと思うようｎ
   相手がこっちを完全に見ていないか450m以遠ならバスバス撃って嫌がらせしてもいいけど…
    
   ただし相手が10榴を載せていなければ話は別！
   M4,IV号共に76mm砲のDPMは非常に低いので不意を突けばリー先生のHPでも十分に殴り勝てる
   リー先生の超DPMを持ってすればHPがフルの状態からでも8秒間撃ち続けられれば殺せる計算である
   M4の車体下部ギアボックス,IV号の車体正面装甲を避ければ弾かれることも稀だろう
    
2. 10榴tier4TD(T40,Hetzer,Somua SAu 40)
   
   ・特徴
   こちらも無慈悲な10榴で一撃必殺攻撃を繰り出してくる
   tier4ということもあって顔を合せる機会が多いという意味ではこちらの方が厄介と感じるかもしれない
   ただ低tierとあってHEAT搭載率はかなり低いのが救いか
   8.6から特に10榴HEATは大きく値上がりしたため低tierでの採用率は激減したっぽい
    
   ・対策
   T40は視界400mと高い隠蔽率を兼ね備え、先生の遥か視界外から砲撃を加えてくる
   76mmM1A1なら3発　10榴なら1発で死んでしまう計算なので遮蔽物のない環境で発見されたら死あるのみである
   開けた場所を横断しない/待ち伏せスポットでは味方がつゆ払いしてくれるのを待つなど工夫したい
   ひとたび接近してしまえばT40本体は紙装甲もいいところなのでアッサリ沈められるはず
    
   Hetzerは視界こそ短いものの60mm傾斜装甲を備えこちらの砲撃をことごとく跳ね返してくる
   おまけに照準速度が1.7secと極めて早く車体旋回速度もびっくりするくらい速い
   TDだからといって安易に側面に回りこもうとすれば間違いなく10榴腹パンで即死の憂き目に遭う
   へったんが正面を向いているうちは味方に任せよう
   どうしても正面から戦う場合は車体下部を狙うこと！
    
3. KV-1&AT 2
   
   ・特徴
   tier5の悪魔その2
   両者とも悪魔的な装甲と悪魔的な火力を持ち先生を含めたtier4を片っ端から蹴散らすデビルマン
   KV-1は85mmもしくは122mm榴の圧倒的な火力と堅牢な装甲と610を誇るHP
   AT2はtier6車両ですら手を焼く無敵装甲と格下狩りに最適な6ポンド砲or3.7インチ榴を備える
   初めて遭遇したときは負けイベントだと思った「」も多いのではないか
    
   ・対策
   どうもこうもねえよ！
   KV-1が来たら逃げる！AT2が来たら味方が側面取ってくれるまで待つ！
   実際殴りあいを挑んで勝てる相手ではないので余程のことがない限りスルーすべきである
   10榴組と違って武装のチョイスに関わらず車体性能の時点で既に圧倒的なのでどうしようもない
   一応それぞれのページに装甲のインストラクションは書いてあるのでいざとなれば弱点を狙おう
   とはいっても正面からAT2抜けるポイントないけど…
    
4. マチルダとあひるちゃん
   
   
   こちらもtier4で顔を合せることが多い相手
   両者ともtier4としては極めて堅牢な装甲を誇り先生の75mmではかなりの確率でﾘｺｼｪｰｲされてしまう
   あひるちゃんは車体正面のバイザー部分、マチルダは車体正面の出っ張った部分が弱点…なのだが先生の砲精度で狙うにはかなり接近する必要がある
   正面から挑めば返り討ちにあうこと必至
   幸いどちらも機動力はかなり劣悪なので側面を取ってしこたまAPを浴びせてやろう
    
5. tier6車両
   KV-1S,KV-2,VK 36.01 (H)をはじめ例外なく悪魔である
   こちらからの攻撃は弾かれるのが当たり前、相手は1～2発でこちらを吹き飛ばせるのは当たり前
   たとえ貫徹できたとして相手のHPを考えればとてもリスクに見合う行動ではない
   よほど安全に射撃できるという確信が無い限り手を出すのは控えよう　触らぬ神に祟りなし

WGのよくわかる解説

&flash(http://www.youtube.com/v/WEsiVsijWsI,560x315);

「」の評価

コメント