概要
市川市動植物園(いちかわしどうしょくぶつえん)は市川市の市立動物園。
1987年(昭和62年)8月21日開園。
園内は、レッサーパンダなどを中心とした小動物を飼育している。
開館:1987年8月21日
所在地:〒272-0801 日本・千葉県市川市大町284番地
HP:http://www.city.ichikawa.lg.jp/zoo/index.html
カワウソ情報
2013年夏にコツメカワウソ舎で“流しカワウソ”というパイプを用いた遊具を展示し話題となった。
常設展示
流しカワウソ
流しカワウソ(ながしかわうそ)とは、市川市動植物園の造語。
コツメカワウソ舎に設置された“ウォータースライダー”状のすべり台をコツメカワウソが遊んで滑り降りる様子を日本の夏の風物詩“流しそうめん”にかけて表現したもの。
この言葉は当カワウソ舎の看板に用いられている。
流しカワウソの遊具開発の経緯
カワウソ用のウォータースライダー状の遊具は市川市動植物園の飼育員・水品繁和が考案した。
カワウソの仔のやんちゃぶりを見てもらおうと考えた飼育員は、冬場に凍結斜面を滑って遊んでいたカワウソの姿をヒントに、2012年、はじめて作成した。
直径20センチ、長さ4メートルほどの水道管用の塩化ビニール製パイプを半切りにして作成するとカワウソは遊んでくれた。
しかし傾斜が急なためかカワウソがあまり使ってくれないと感じた飼育員は改良を考えた。
翌2013年4月、カワウソがより遊びやすいようにすべり台の傾斜をゆるくしたり、直径30センチ長さ3メートルのパイプを増やし、T字型に立体交差するよう配置したり階段を設けるなどの工夫を施したところカワウソがよく遊ぶようになった。
飼育員は「細い水路などをせわしなく動き回るコツメカワウソの特性に合わせて造った」と語った。
飼育個体
過去の飼育個体
- チナ(豊橋総合動植物公園)
- レモン(豊橋総合動植物公園)
- ムツキ(市川市動植物園) ※2019年11月16日死亡
- ナナ(市川市動植物園) ※2020年10月28日死亡
- チョキ(市川市動植物園) ※2021年4月2日死亡
- ナオ(市川市動植物園) ※2023年9月7日死亡
※かつてカナダカワウソを飼育しており繁殖実績で1985年に「繁殖賞」を受賞している。