ラッコ

Last-modified: 2023-03-25 (土) 16:15:33

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生態

ラッコ(海獺、猟虎)は、食肉目イタチ科ラッコ属に分類される食肉類。

和名:ラッコ、ウミカワウソ
学名:Enhydra lutris
英名:Sea otter
全長:60~130cm
主食:ウニ、アワビ、ハマグリやホタテなどの二枚貝、カニ、ナマコ、イカ、タコ、魚、ヒトデ、海藻など
分布:アメリカ合衆国(オレゴン州沿岸部、アラスカ州南岸)、カナダ(ブリティッシュコロンビア州沿岸部)、ロシア東部

ラッコについて

 

1982年に三津シーパラダイスが日本で初めてラッコを飼育展示を開始。
1984年には鳥羽水族館が国内で初めて繁殖を成功させ、日本中で「ラッコブーム」が巻き起こりました。
1994年には日本全国で最多の122頭が飼育されていました。
2000年代前半頃まで水族館に行くとほぼ高確率でラッコをみる事ができました。
毛皮目的の密猟、原油流出事故、地球温暖化などの影響により野生のラッコ生息数が減少。
保護のためにワシントン条約で国際取引が規制され、主な輸入元であるアメリカから1998年を最後にラッコ輸入が途絶えています。2000年、ラッコは国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に指定されました。
そのため現在では輸入が規制されており、現在いる個体で繁殖ができない場合は国内でラッコはみることができなくなります。
2021年7月現在、国内に血縁関係の無い若いオスメスがいないため国内で繁殖する事はできないため、実質現在いる個体が国内最後の飼育になると思われます。

 

存命個体一覧

メイ(鳥羽水族館)
キラ(鳥羽水族館)
リロ(マリンワールド海の中道)

2022年5月10日現在 計3頭

 
 

2017年死亡個体

ユータン(八景島シーパラダイス) ※2017年4月13日午後4時33分死亡
パタ(海遊館) ※2017年10月10日午前4時死亡
ナダ(アドベンチャーワールド) ※2017年12月12日死亡

 

2018年死亡個体

ロイズ(鳥羽水族館) ※2018年10月31日午前11時18分死亡
カンナ(アクアワールド・大洗) ※2018年11月27日午前3時55分頃死亡

 

2020年死亡個体

クータン(新潟市水族館マリンピア日本海) ※2020年3月23日死亡
ラスカ(のとじま水族館) ※2020年9月13日死亡

 

2021年死亡個体

マナ(マリンワールド海の中道) ※妊娠していたが子宮破裂のため2021年2月22日17時49分死亡
ラッキー(須磨海浜水族園) ※2021年5月9日17時56分死亡。2021年3月を持って須磨海浜水族園のラッコ展示を終了後は鴨川シーワールドに移動していた事も発表し、死因は老衰(推定)としている。

2022年死亡個体

明日花(須磨海浜水族園) ※2022年5月10日11時48分死亡

備考

近年飼育終了した水族館
■兵庫県「神戸市立須磨海浜水族園」
2021年5月 ラッキー(オス)が死亡(鴨川シーワールドにて)
2022年5月 明日花(メス)が死亡(鴨川シーワールドにて)
※神戸市立須磨海浜水族園は再整備工事のため、2021年2月末にラッコの公開を終了

■東京都「サンシャイン水族館
2012年12月 ルーチ(オス)が死亡
2016年1月 ミール(メス)が死亡
2016年3月 ロイズ(オス)を三重県「鳥羽水族館」へ移動

■神奈川県「横浜・八景島シーパラダイス
2017年4月 ユータン(オス)が死亡

■大阪府「海遊館
2017年10月 パタ(メス)が死亡

■茨城県「アクアワールド茨城県大洗水族館」
2018年11月 カンナ(メス)が死亡

■新潟県「マリンピア日本海」
2020年3月 クータン(オス)が死亡

■石川県「のとじま水族館
2020年9月 ラスカ(メス)が死亡

■和歌山県「アドベンチャーワールド
2021年3月 キラ(メス)を三重県「鳥羽水族館」へ移動