人工知能について

Last-modified: 2017-11-19 (日) 19:55:16

■魔界の人工知能

全ての人工知能に搭載されているAIチップは総じて「グリモアユニット」と呼ばれる。
高度な知能を持つ疑似人格を備えたAIも存在しているが、魔界で適切な学習環境に置かなければ製造できない。

 

■自律起動型シュヴァリエ

戦闘プログラムや作業プログラムをセットされた魔界でのみ製造可能なAIチップ「グリモアユニット」によって動作するシュヴァリエで、24時間不眠不休で動き続けることが可能。多少の自己修復能力を持つのでメンテナンスフリーとなっている。人口の少ない魔界での貴重な戦力、労働力であり重宝されている他、人間界の魔物がダンジョンの警備に利用することもある。

 

人間界に送る場合、魔人との契約によってアビスホールからグリモアユニットと装甲などのパーツが送り込まれ、自動で組み上げられる。ただし、高度な技術を要する強力な機体は自動で組み上げられない。
味方の識別信号を発しない敵を問答無用で無差別攻撃させたり、特定の場所に立ち入る者を攻撃させたり、グリモアユニットに「マスター」として登録した者が様々な命令をインプットすることが可能。マスターの登録があるまで沈黙しており、登録後、何もインプットしない場合は、マスターの命令時のみ戦闘を行う他、攻撃を受けると自動防衛システムが発動して戦闘状態となる。一度マスターを登録すると、マスターの初期化は魔界でしか行えない。
非戦闘状態でクラティア切れを起こしかけると休眠してクラティアを自然回復させる。また、戦闘中に自らが戦闘不能と判断すると自爆するようにプログラムされており、この性質はマスターでも変更不可能となっている。

 

■グリモアユニット(GRU)詳細

人工知能をセットされたマイクロチップ。シュヴァリエを自律機動するのに用いられる。生体部品を搭載しており、魔力を込めることも可能で、込めた魔力の性質により、搭載機器に様々な効果をもたらす。魔力はシュヴァリエを休息させることで自然回復可能。ただし、生体部品は人間や魔人に比べて貯蔵魔力は少なめなのがネック(ただし、アスラシャドゥ等のような特別なグリモアユニットは例外的に大容量の魔力を備える)。
戦闘用のグリモアユニットの種類としては下記のようなものが存在する。
また、これ以外にも特定の機体、兵器専用のグリモアユニットも存在している。

 

・アビスナイト(シリーズ型番:ASN)
魔界で一般的に用いられている魔騎士の戦闘技をプログラムされたグリモアユニット。魔力を一切持たない為、白兵戦や、クラティア兵器を使った飛び道具を利用した戦闘法を得意とする。稼働時間も長く、安価な為、最も広く用いられている。

 

・アビスウィッチ(シリーズ型番:ASW)
魔界で一般的に用いられている魔女の戦闘技をプログラムされたグリモアユニット。魔力がセットされており、クラティアを使用して増幅することで魔法を使うことも可能。クラティア使用率が高い為、シュヴァリエの稼働時間がアビスナイトに比べて短く、後方支援に用いられることが多い。

 

・アスラシャドゥ(シリーズ型番:ARSD)
魔王アスラの治めるカイーナで作られたグリモアユニット。魔王アスラのモーションが取り入れられており、クラティア出力を強化する性質がある。また、アスラ自らがグリモアユニットのコアに強い魔力を込めてある為、強力な魔法を使うことが可能。更に、これを搭載したシュヴァリエは、炎の属性に対して高い耐性を持つようになる。コアがアスラのハンドメイドである為、数は少なく、稼動時間維持の為、大容量のクラティア機関を持つ大型シュヴァリエに搭載される。人間界のダンジョン深部にも稀にこれを搭載したシュヴァリエが出現することがある。

 

・アザゼルシャドゥ(シリーズ型番:AZSD)
魔王アザゼルの治めるトロメアで作られたグリモアユニット。魔王アザゼルのモーションと魔力が取り入れられている。性質はアスラシャドゥと同様だが、此方はスピードが強化され、雷の属性に対して高い耐性を持つ点が異なる。

 

・エキドナシャドゥ(シリーズ型番:ENSD)
魔王エキドナの治めるアンティノラで作られたグリモアユニット。魔王エキドナのモーションと魔力が取り入れられている。性質はアスラシャドゥと同様だが、此方は自己修復能力が強化され、水の属性に対して高い耐性を持つ点が異なる。

 

・リリスシャドゥ(シリーズ型番:RSSD)
魔王リリスの治めるジュデッカで作られたグリモアユニット。魔王リリスのモーションと魔力が取り入れられている。性質はアスラシャドゥと同様だが、此方は魔法能力が強化され、氷の属性に対して高い耐性を持つ点が異なる。

 

■人間界の人工知能

遥か古代に製造された名称不明のAIチップ。現時点では製造不可。
(「アーティファクター」という正式名称がありますが、製造アンロックまでは名称不明のAIチップとさせていただきます。

 

疑似人格を備えており、学習能力を持つが、任意の機体に対して接続する方法が不明である為、元々AIチップを積んだ機体を手に入れて使うしかない。
これが搭載された機体の疑似人格と会話するには、マイクを使った音声から、コマンド入力までAIチップの仕様によって様々。中には、疑似人格のホログラムを投影して会話ができるなんて代物もある。
人間界ではこのAIチップを積んだ機体が、どんな原理でしゃべっているのかすら知られていないのがほとんどで、AIチップの存在は一部の研究者くらいしか知らない。
また、研究者ですら、解析不能な難物で、現時点では、最初に備えられた人格を外部から強制的に変えることはできない。
(アーティファクター自身の意思による学習で人格が変わる場合はある。)
グリモアユニットと異なり、「マスター」の登録が必要かどうかはAIチップによって異なり、マスターの初期化方法もAIチップそれぞれの仕様による。