覚せい剤

Last-modified: 2024-11-14 (木) 22:01:12

解説者時代の関根潤三(当時82歳)が発した言い間違い。
本来は「起爆剤」「カンフル剤」等を言いたかったと推測される。


概要

2009年の試合で関根が解説者として出演した際、故障者続出泥沼連敗中のヤクルトについて実況アナウンサーからコメントを求められ、

「なんていうか…覚せい剤が欲しいよね

と発言。実況に「起爆剤ですね」と冷静に訂正されると、申し訳なさそうに「うん、そう」と飲み込んだ。
加えて尾形沙耶香(当時のヤクルト球団公認サポーター)にも鼻で笑われた。


考察

関根は1926年生まれであり、「戦中の軍需工場や戦後の夜勤に代表される労働現場において、疲労回復目的で覚醒剤が使われていた*1」「戦後は酒よりも安かった*2」「当時の著名な芸能人や小説家がこぞって使用していた*3」等、覚醒剤との距離が現代と比較してはるか身近な時代で育った経歴を持つ*4。したがって「覚醒剤」という単語に対する抵抗感が薄く*5、本発言に至った可能性が考えられる。
60年近くも前の話だと突っ込んではいけない。


関連項目


*1 『ヒロポン』が特に有名で、単に「覚醒剤」といえばこれを指す事もある。
*2 印鑑さえあれば誰でも買えた。
*3 コロムビア・トップが芸能界から政治家に転身した後の国会で証言した議事録が残されている。
*4 戦中は中毒症状の影響がそこまで知られておらず、戦後になってようやく社会問題となり1951年に覚醒剤取締法が制定された。
*5 前述のヒロポンの広告内に「覚醒剤」表記が見られる。参考