Top > ヤ戦病院


ヤ戦病院

Last-modified: 2019-05-20 (月) 20:06:43

東京ヤクルトスワローズに故障者が続出している状態のこと。類義語に「スペルト」「厄ルト」などがある。由来はサンケイスポーツの見出しから。

 




用語定着の経緯 Edit

近年のヤクルトが常に怪我人を抱えた状態*1でシーズンを送っていることが由来。

特にこの傾向が顕著になったのが2011年で、シーズン開幕戦の川島慶三の死球骨折から始まり、村中恭兵・川端慎吾・福地寿樹といった主力級の選手が次々と戦線離脱。シーズン終盤になると1軍2軍問わないレベルで怪我人・病人が続出し、川本良平由規らが登録抹消。石川雅規・宮本慎也相川亮二館山昌平・久古健太郎らが故障を抱えたまま強行出場せざるを得ない事態となり、最大時10ゲーム差をつけていた中日ドラゴンズに逆転Vを許す結果となった。

翌2012年もトレーナーを増員したにも関わらず怪我人が続出。主力選手が怪我を抱えたまま強行出場をするという事態に再び陥った。
そんな中、5月11日のサンスポ紙面で当該の見出しが初出する。

ヤ戦病院…今度は村中&川端が抹消
http://www.sanspo.com/baseball/news/20120511/swa12051105020000-n1.html (リンク切れ)

ヤクルト・川端慎吾内野手(24)と村中恭兵投手(24)が10日、出場選手登録を抹消された。

川端は9日の中日8回戦(岐阜)の二回に腰痛を訴え途中交代していた。11日に都内で精密検査を受ける。

4月末にも腰痛で3試合欠場しており、小川監督は「すぐにどうというわけにはいかないから、抹消した」と長期化を示唆した。今季は29試合で打率・299、0本塁打、8打点だった。

村中も同戦の一回、右すねに打球の直撃を受けていた。骨には異常がなく、病院には行かない予定。今季は7試合で3勝2敗、防御率3・21だった。


その後のヤ戦病院 Edit

2013年もシーズン開幕前の川端慎吾、ウラディミール・バレンティンの離脱を皮切りにシーズン開幕直後も故障者が続出*2。エース・正捕手・クローザーといった「チームの要となる選手がピンポイントで離脱する」、他にも「シーズンを棒に振るほどの重傷者を当たり前の様に輩出する」という、もはや故障者対策自体が無意味と言わんばかりの惨状が当たり前に。その結果ヤクルトは序盤から低調に陥り、夏場からは最下位を独走してしまった。

2014年は奇跡的に春季キャンプでの怪我人は発生しなかったが、開幕後は結局前年の勢いそのままに怪我人が続出。バレンティンに加えて山田哲人が覚醒した野手はまだしも投手陣は殊更に酷い状態で、「シーズンの3分の1を消化していない段階でチームに所属する投手の3分の2が重傷で離脱」という現場泣かせの状況が続いた。
また、靭帯断裂による怪我が多発していたことから、「靭帯を切らずに登板を終えればYQS(ヤクルト・クオリティ・スタート)成功」というネタや、(●゚◇゚●)が靭帯を主食とする設定が定着した。

 

これらの事態から本来なら二軍レベルの選手でも一軍に上がらざるを得なくなったため、二軍までもが選手の手薄な状態となってしまうことが頻発。2015年は一軍こそバレンティン以外目立った怪我人は出なかったためリーグ優勝を果たしたものの、二軍は試合開催すら危ぶまれるほど離脱者が続出。シーズン途中には前年で引退した阿部健太*3育成契約で現役復帰させる緊急措置に発展した。
2017年にも引退後ブルペン捕手を務めていた新田玄気を育成契約で現役復帰させたものの、「怪我人の増加により選手数が不足、試合中止」という事態が現実となった。
ちなみにこの年の一軍は悲惨な状態だったものの二軍はイースタン・リーグ3位に入り、勝率も5割を超えている。
2018年は後述の通りさほど問題はなかった。
2019年は選手どころかコーチが故障してキャンプを離脱。開幕後は5月中頃にして坂口智隆、石山泰稚、バレンティンの抹消に加え、GW明けには山田哲人、西浦直亨が試合中に途中交代し病院に行くなどし、1~4番と抑えが居なくなる事態が発生した。(西浦直亨は5番を打つことになったその日に故障した。)


概要 Edit

一般的に主力選手の離脱は「故障+成績不振」でカウントされるも、ヤクルトの場合は故障者だけで他球団の離脱者を凌駕するほどであり、一軍・二軍共に満身創痍の状況に陥ることが多い。あまりに突出した怪我人の発生具合から、最近では試合中継などの中でアナウンサーからもこのような状況について言及されたり、親会社のヤクルト本社の株主総会で「ケガ人が多いのはどうしてなのか」と株主が質問したりする*4という事態が起きている。しかもヤクルトグループは健康食品や医薬品製造企業であり、同社製品を選手が摂取しているにも関わらず故障者が続出してしまうと本当にヤクルト製品に効果があるのか疑問視されてしまうという面もあり、株主総会でこうした話題が出るのも当然である

 

また、

など、その「ヤ戦病院」の対象は人間だけに留まらない
上記のような状況ゆえに、シーズン中のヤクルト関連のスレは故障者に関する内容である割合が高い。スレを見るたびに悲鳴を上げ絶望するヤクルトファンが後を絶たず、ある意味非難の的となっているが、その反面あまりの怪我人の多さにスレが「定例報告会」「糞定期」の様相を呈している。リストアップすると1つのレスに収まりきらないほど怪我人が多いため、例外として「ヤ戦病院患者名簿」なる画像を作成、新たな離脱者や復帰者が現れ次第適宜更新されるなどの処置がなされている。

 

このような惨状を招く原因としては、ドラフトでの戦略においてアマチュアでの実績は十分だがプロでは致命的な故障持ちで他球団が指名を回避した選手を強行で獲りに行く、もしくはそもそもプロとして数多くの試合数をこなすほどの体力がない選手を数多く獲得したことが挙げられる*6*7
さらに本拠地の神宮球場はウォーミングアップの場所が不十分である上、学生野球(東京六大学・東都大学リーグ、高校野球の都大会など)と併用されており「開催日はヤクルト側が練習に使えない」といった根本的な問題も指摘されている*8

また選手自体に問題がなくても、「故障を恐れてキャンプ等での練習量を減らした結果*9、基礎体力が付かずに怪我を発症する」ということが起きていると球団OBから指摘されている。加えて、球団自体の選手の負傷後のアフターケアも「精神論に頼った前時代的なものである」とたびたび非難されており、実際に「負傷直後はアイシングのみで放置し後日患部の症状が悪化するか、改善しないまま病院に通院、結果的に重症であると発覚してシーズンを棒に振る」という事例も珍しいことではない。また、財政難から、最新機器の導入に二の足を踏んでいるとも指摘されている*10

 

あまりに悲惨なヤクルトの「ヤ戦病院」ぶりはヤクルトファンやなんJ民から禍々しく語られるほどの惨状で、

  • 戦場(球場)に送り込まれる徴兵
  • ○○を生贄に捧げて○○を出場させる(通称『生贄ポイント』)*11
  • 自らの体や他人の体を生贄に活躍する(通称『怪我人ブースト』)*12
  • 吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ~」の替え歌が自虐的に登場

などのネタも誕生してしまった。


故障者リストの例 Edit

2017年のシーズン中のある時点のものであり、シーズン通しての怪我人のカウントではない。赤字は今季絶望

ジュリアス 左肘靱帯再建手術予定

古野 右肩負傷

中村 右膝蓋骨骨折

川端 ヘルニア

畠山 左脹脛肉離れ

今浪 甲状腺機能低下症

徳山 黄色靭帯骨化症

寺島 左内転筋筋膜炎

渡邉 肉離れ

杉浦 行方不明→右肩違和感

西田 右膝自打球直撃

雄平 右手首骨折

秋吉 右肩甲下筋の肉離れ

大引 左肩の状態不良


派生語 Edit

派生語としては「ソ戦病院」が存在する。
2018年の福岡ソフトバンクホークスは開幕から故障者が続出しており、投手陣では東浜巨やサファテや岩嵜翔や千賀滉大が、野手陣は内川聖一今宮健太やグラシアルなどかなり続出している。
特に岩嵜とサファテの故障はかなりの痛手となっており、代わりに森唯斗がクローザーの代役を務めることとなる。
後半線になってからは8月に内川が疲労性の体調不良。デスパイネが右膝炎症で離脱。
9月には西武の試合前の打撃練習で栗山巧の打球が柳田悠岐の頭部を直撃、脳震盪による特例抹消され7試合も柳田なしで戦う羽目になった。
9月17日の西武戦の初回に今宮が左脚を負傷、9月27日の西武戦で牧原は靭帯損傷と首位争いの大事な時に主力が故障し、しかも今宮と牧原は最悪長期離脱もあり得る怪我でありかなりの痛手を負った。
今宮こそポストシーズンになんとか復帰出来たものの、牧原は結局2018年中は復帰出来なかった。
このようにヤクルト並みに故障者が続出しているため、ヤ戦病院のソフトバンクバージョンとして「ソ戦病院」が生まれた。
とは言え、結局この年は打線が猛威を振るっていた西武にペナントレースを奪取されるも、クライマックスシリーズではきっちり下克上を果たした上に、日本シリーズではセ・リーグの覇者である広島を4勝1敗1分で下し日本一に輝いており、ソフトバンクの選手層の厚さが窺い知れる一面でもあった。

2019年も相変わらず故障者が続出しており、中村晃の自律神経失調症に始まり柳田やグラシアルや福田秀平といった主力選手が次々に故障で離脱。特に外野手は控え選手まで故障に陥るなど深刻で、遂には試合に出場できる外野手が釜元豪と死球を受けたが強行出場中の上林誠知のわずか2人となってしまった。そして4月24日の対オリックス戦においては、前述の上林と釜元がスタメン落ちしたため、スタメン野手が指名打者と捕手以外は全員内野手登録の選手になるという事態が発生した。
さらにグラシアルが復帰した後には強行出場していた上林が案の定骨折と発覚して抹消されている。


関連項目 Edit



Tag: ヤクルト ソフトバンク 報道機関 スレタイ 球場






*1 もっとも怪我人が続出するという傾向は1990年代から早くも出ていたが、当時のヤクルトは在籍していた外国人選手の成績は軒並み好成績を収め、また結果を出す若手選手が次から次へと現れたため、故障者の多さを気にするほどの問題になることはなかったのである。
*2 バレンティンは早期復帰でレギュラーを守り通すと夏場から本塁打を量産(9月15日にはシーズン56号を放ってシーズン本塁打記録を更新、最終的には60本まで記録を伸ばした)したものの、4月終了までに由規、館山、相川、日高亮、雄平、平井諒、トニー・バーネット中村悠平などが相次いで離脱。このうち中村以外は長期離脱となり、特に由規、館山、雄平は今季絶望。
*3 引退後は打撃投手兼スコアラーを務めていた。2015年シーズン終了後に再び自由契約となり、スカウトに転身。
*4 株主が野球絡みの質問をする事例は阪神電鉄→阪急阪神東宝ホールディングスの株主総会でも見られる。本業の鉄道そっちのけでタイガース絡みの質問をする様子は有名で、珍しく鉄道絡みの質問が出ても阪神電車の車両塗装がオレンジとクリームのジャイアンツカラーになったことに対するものだったりする。
*5 なおこの時、観客から「なんであれだけ代打代走を出して選手が残っているんだ」「支配下登録可能人数同じだろ」などの野次が飛んだ模様。
*6 近年は東北・北海道出身者を特に指名しているが、その獲得は2009~2016年に同地区を担当した八重樫幸雄氏の意向が強く働いたとされ、本来プロ向きでない選手を獲得し続けた一種の「縁故採用」も要因の一つと批判されている。
*7 2010年代前半のドラフト失敗は宮本慎也ヘッドコーチや石井琢朗打撃コーチも中堅層が居なくてベテランと若手でプロ野球をやるようなものとボヤくほど編成に影響を与えてしまっている。
*8 通常時の併用日はデーゲームが学生野球(大学・高校)、ナイターがヤクルトの試合になる。
*9 実際に他球団でも故障回避のために練習でのダイビングキャッチ・ヘッドスライディングなど特定の行動を禁止することは多いが、故障回避のために練習量そのものを減らすのは故障を増やすため本末転倒、とされている。
*10 サンケイスポーツ 佐藤春佳「故障者続出『ヤ戦病院』は人災」。
*11 誰かが復帰すると入れ替わりで誰かが負傷するため。例として2012年の8月下旬に宮本慎也が復帰した数日後に畠山和洋上田剛史、松井淳が故障して登録抹消。9月初旬にバレンティンが復帰した数日後に館山、川本、比屋根渉の相次ぐ故障で登録抹消など。
*12 2012年には畠山が本塁打を打った2日後に故障、上田は逆転決勝打の翌日に故障、松井淳は同点本塁打の翌日に故障、館山は8回途中2失点で勝利投手もその試合中に故障、川本は同点打の直後に故障、比屋根は大飛球をダイビングキャッチした際に故障、ラスティングス・ミレッジは同点本塁打を打った翌日に故障、という事態が起こっている。