Faker/選手経歴/2013年シーズン

Last-modified: 2024-02-25 (日) 04:25:59
Faker(フェイカー)  Faker
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キャリア選手経歴 (2013年シーズン - 2014年シーズン - 2015年シーズン - 2016年シーズン - 2017年シーズン? - 2018年シーズン? - 2019年シーズン? - 2020年シーズン? - 2021年シーズン? - 2022年シーズン? - 2023年シーズン? - 2024年シーズン?)
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プロデビュー前2013年シーズン2014年シーズン


OLYMPUS Champions Spring 2013

LoL eスポーツのずば抜けたスーパースターらしく、デビューも華やかだった。 MIDチャンピオンをすべて扱うことができるという言葉を実証するかのように、デビューシーズンであるLCK SpringでMIDニダリー、カーサス、ルブラン、カ=ジックス、ツイステッド・フェイト、ラックスなど様々なチャンピオンを巧みに扱い、ツイステッド・フェイトを除けば ほぼ毎回異なるチャンピオンをピックした

Faker デビューシーズン LCK2013スプリング

オンライン予選でチーム'종결자'を2対0で軽く制した後、オフライン予選でBEG *1 と対戦し、放送試合デビューを果たした。 キム・ドンジュン解説者は試合前に「Fakerに対するターゲットBANはあまり意味がないとアマチュアの間で知られている」とコメントしたが、ライズは一貫して固定BANされた。 ゲーム1ではケイルをピックして記念すべきファーストブラッドを取って、ノーデスで終えた。 続くゲーム2ではアマチュア時代のトレードマークだったシンドラをピックし、MIDのソロキルを含めて16キルを奪い、ゲームをキャリーした。 ただし、生中継されたものの、オフラインの現場で試合をしたわけではないので、顔は本選デビュー戦で初めて知られることになる。


グループステージ

2013年4月6日、CJ Entus Blazeを相手に16歳ながら本格的なデビュー戦を行った。 本選でも ゲーム1 ゲーム2でMVPを受賞し、注目を集めた。

特に、ゲーム1ではデビュー戦の初キルで、当時韓国最高のMIDとして君臨していたAmbitionのカ=ジックスをソロキルし、LoLファンにその名を刻み込んだ。 ( デビュー戦後のインタビュー)*2

そして次の試合の MVP Blue戦ではルブランをピックし、衝撃と畏怖の相次ぐソロキルで20分サレンダーを獲得した。 文字通りMVP BlueがFaker1人にゲームを壊されたと言っても過言ではない。 当時、FakerのルブランのKDAは11/0/1を記録した。*3 レーン戦が比較的弱い方に属するカーサスを使用する時でさえ、当時価格が475ゴールドだったドランリングをスタートアイテムとして好んで使用し、その勢いが溢れていることを示した。


準々決勝

準々決勝ではNaJin White Shieldと対戦し、 ゲーム2ではジェイズでキャリーした。 特に、序盤にダブルバフを付けたNoFeのジャーヴァンⅣによるガンクをいなし、逆にスキルコンボとイグナイトでソロキルを獲得するなど、序盤から優位性を生み出した。 その後は、視野外でリコールするa Wolfを予測で打った(Q)'ショックブラスト'+(E)'アクセルゲート'でキルするなど、数々の名シーンを作り出し、チーム創立初のベスト4進出を果たした。

こうしてデビューシーズンからLCKで強力なMIDレーナーとして躍進したが、意外にもdadeと対戦すると弱い一面を見せた。 グループステージのMVP Ozone戦で ゲーム1 ゲーム2共に敗北し0-2を喫した時、dadeを相手には強力なパフォーマンスを見せられず、賞金やサーキットポイントがない大会だったが、 2013仁川室内武道アジア競技大会の国家代表選抜戦でもMVP Ozoneに2対1で敗れた。


準決勝

2013 LCK Spring 準決勝ではMVP Ozone相手に1-3( ゲーム1 2 3 4)で敗れた。 ゲーム2にはライズで13/2/6と好成績を残したが、残りのゲームではMataの驚異的な活躍と共にチームメンバー全体が押され、ベスト4で脱落した。

当時のdade相手の対戦成績は、公式戦1勝5敗、非公式戦2勝7敗と、dade優位で天敵と言っても過言ではなかった。 また、後に再評価されたSsongに対してもそれほど強い姿を見せることはできなかった。 NaJin Shield戦ゲーム2でSsongのジリアンにキルされて、 '見てるのにやられる'とパニックになる画像は、その後Fakerが世界最高MIDなった後、唯一対抗出来るMIDとしてSsongが挙げられる理由に十分な素材だった。 ところが、レーン戦自体はFakerが4レベルの時にソロキルを出すなど、むしろ圧倒する姿を見せた。 最終的にゲームは、PoohManDuのフィドルスティックスを利用したSKTの狂った集団戦力と、Ssongのやや理解に苦しむ2コア目ガーディアン エンジェル、MakNooNのスローイングが重なり勝利した。

準決勝で敗北した後、CJ Entus Frostとの3位決定戦では、 2012年MIDレーナー賞を受賞したRapidStarを相手に終始圧倒的なプレーを見せ、3位を獲得し、'新生ダークホースチーム3位の法則'通りになった。 ゲーム1では、カーサスで開幕インベイドによってダブルキルを奪い、スタートからポーションなしでドランリングと女神の涙を持って、カ=ジックスを相手にレーン戦を楽に進めた。 同様に、 ゲーム2 ゲーム3でもカ=ジックスとカーサスで狂ったように暴れて、3-0の勝利を収め、ファンに来季のプレーを期待させるには十分な試合だった。


HOT6 Champions Summer 2013

昨シーズンよりさらに華やかに、正真正銘スーパースターの仲間入りを果たしたシーズンだった。 グループステージでは、計6試合で毎試合異なるチャンピオン(カサディン、ゼド、オリアナ、グラガス、アーリ、シンドラ)をピックし、全勝した。 しかも、試合ごとにFakerのソロキルは当たり前のように発生し、18試合で18ソロキルを達成した。


グループステージ

特に、グループステージ LGIM2戦のゲーム2では、Fakerのゼドを捕まえるために3人でFakerに飛びかかったが、kurOとLilacはSylphのレネクトンが逆にゼドにキルされるのを見守ることになった。

グループステージ、 MVP Blue戦では、相手のタワー下に居るザイラを堂々と暗殺して生き残り、バロンピットでの集団戦ではザイラをキルするために前のめりになりバランスが崩れ、そこを見逃さず敵のEasyhoonが一人で奮闘したが、結局、Fakerのアーリがコアアイテムをすべて備えて飛び回った。 この試合のMVPもFakerだった。


準々決勝

準々決勝のJin Air Falcons戦( ゲーム1 2 3)では、相手のMIDをレーン戦で抑えてソロキルするなど、3-0で圧倒的な実力差で勝利した。 そのため、この試合はわずか72分28秒(1試合平均24分)で終了し、LCK史上最短時間のBO3/BO5戦となった。


準決勝

そして準決勝 MVP Ozone戦で初めてdadeを相手に勝利を収めた。 ゲーム1では、カーサスでゼドを相手にするというカウンターで自滅する姿を見せた。 ゲーム2では、やはりdadeにはゼドを開けてはいけないと考えたのか、SKTはゼドをBANし、Fakerはアーリをピック、dadeはツイステッド・フェイトをピックした。 序盤、Bengiのヴァイ6レベルタイミングでMIDへULTガンクをするがMataのローミングでカウンターガンクに遭うなど、危うしさを見せたが、Bengiの助けで再び蘇った。 ゲーム3では、今までピックしたことのないMIDエズリアル、 ゲーム4では、グラガスで完璧な圧勝を収め、天敵関係から抜け出す姿を見せた。 特に、ゲーム4ではグラガスのULTでゲームを支配する姿を見せ、MVPに選出され、チームを創設2シーズンで決勝に導いた。


決勝戦

キャリア初の 決勝戦の相手はKT Rolster Bullets、対面のMIDはRyuで、 RyuもAmbitionとRapidStarに勝って決勝戦に進出したMIDであるだけに、Fakerにとって容易ではない相手だ。

ゲーム1では、Fakerはオリアナをピックし、相手のRyuのグラガスに押されて無気力に敗北した。

ゲーム2では、アーリで優れたパフォーマンスを見せたが、Ryuのグラガスも同様に成長し、既にチームが勝利するのは難しい状況になったため、2敗を喫することになる。 敗退を目前にした状況でもFakerが笑っている姿が見られ、これを宿舎で見ていたCloudTemplarは"あいつは狂ってるんじゃないの?"という反応だったと言う。

ゲーム3では、ゼドをピックし、Ryuのグラガスに対して2回以上ソロキルを奪い、完璧に雪辱を果たし、MVPを獲得すると同時に、20分サレンダーを獲得して味方の士気を高めることに成功した。

ゲーム4では、アーリ-ヴァイの組み合わせで勝利し、2-2の同点に追いつくことに成功する。

最後の ゲーム5では、ゼドで神がかったプレーを見せ、見事優勝し、ゲームMVPに選ばれると同時にリーグMVPにも選ばれた。


"Oh Faker, maybe in trouble here. Death mark. Tries to clean it up for Ryu."
おっとFaker、ピンチかもしれない。死の刻印でRyuにクリーンアップを試みる。
"Oh look at the cleanse, look at the moves, Faker what was that?!"
クレンズ!すごい動きだ!Faker、一体何をしたんだ?!



eスポーツコメンテーター DoAの 実況

試合後半のRyuとのゼド1:1で、完璧な影分身の活用とクイックシルバーサッシュの使用で、瀕死の状態からフルヘルスの敵を倒す神業を披露し、世界中の多くのファンに称賛された。 北米の解説陣は感動して、「Riotでゼドをデザインした社員の方々 *4 はとても喜んでいるでしょう。 彼らがデザインしたチャンピオンをあんなに完璧にプレーするなんて」と絶賛した。 ちなみに、ゼドのULTがQSSで解除出来ないようにパッチが適用されたため、このシーンは二度と再現できなくなった。 ゾーニャの砂時計やストップウォッチがあるが、それを使用している間にスキルのクールダウンが上がって、解けるとすぐにキルされてしまう。

この場面はロール版歴史上最も重要な場面の一つと言っても過言ではなく、後の2015 Summer決勝でFakerが言ったように、この場面が小さくはRyuとFakerの、大きくはSKTとKTのチームの運命を分けた。 一騎討ちに勝利したFakerはスーパースターになり、試合に勝利したSKTは、Worlds4回優勝に輝く歴史上最強のチームになった。 逆に敗北したRyuはA級MIDで、KTは2013 Worlds進出に失敗し、平凡な強豪チームとして記憶されることになった。*5 Faker本人もあの映像を自分で何度も見返して、一人で数千回は再生回数を上げたと言うほど気持ちの良い勝利だったという。

ただ、後にinSecが言うには、すでにあの時点で1万ゴールド以上の差があり、SKTがバロンまで獲得した状況で試合がSKT側に大きく傾いた状態であったため、Ryuが1:1で勝ったとしても勝負を覆すのは難しい状況だったという。 また、なぜシェンのULTを使わなかったのかという意見が多かったが、Ryuが1:1で無条件に勝つからとULTは必要ないと言って、実際にヘルスだけ見ればFakerが死にそうな状況だったので気にしなかったと説明している。 また、逆にImpactはシェンのULTを使ってあげてもFakerが死にそうだったので、そのまま諦めたという。


総評

結局、3-2の接点の末、Fakerは2013 LOL Champions Summerを優勝することで、キャリア初のLCK優勝を達成した。

各コミュニティでは、ゼドの一騎打ちのシーンが連日非常に話題となり、Fakerはこの優勝によって世界中のファンに自分の存在をより広く知られることになった。


Season 3 Korea Regional Finals

最終戦で待ち構えたSK Telecom T1は、CJの兄弟チーム *6 を破り再び王に挑むKT Rolster Bulletsと対戦した。 ゲーム1では敗れたが、そのままでは終わらせない。 ゲーム2では、Fakerが普段とは異なり、MID先出しでアーリをピックし、勝利を収めた。 当時、Fakerはゼドのような超OPチャンピオンをピックする時を除けば、相手ピックをできるだけ見てからMIDチャンピオンをピックする傾向があった。 しかし、この試合では堂々とアーリを先出しし、序盤は存在感をあまり出せずにいたものの、キルやアシストを重ねていくうちに戦場を席巻するアサシンとはどういうものかを身をもって定義し、その後の試合でKTはアーリをBANすることとなった。

ゲーム3では、Ryuのカーサス先出しに対してオリアナをピック。 序盤、ガンクに来たKaKAOのエリスとRyuのカーサスを完璧なウルトで反撃し、そこにbengiのジャーヴァンⅣの(E)+(Q)旗揚げと、PoohManDuのザイラのスキルによるコンボで完璧な連携に成功。 ダブルキルを取ると同時に、フリーでドラゴンを獲得したことで序盤からチームに良い雰囲気をもたらすことに成功した。 その後は、チームメイトも予想外のULTで相手を追い込み、試合後半にはオリアナでもアサシンプレーができることを示し、再びチームを勝利に導いた。


"정말 메시네요, 메시. 이건 저희가 붙이는 게 아니라 선수들이 붙여준 별명입니다!"
本当にメッシですね、メッシ。これは私たちがつけたのではなく、選手たちがつけたニックネームです!



ゲーム4では、再びアーリをピック。レーン戦を必ず勝つためにレーン戦に強いシンドラをピックしたRyu相手に、適材適所のスキル活用と完璧な(E)'チャーム'命中率でむしろ圧倒することに成功。 その後は、目が覚めるようなスーパープレーで信じられないアサシンプレーを何度も行い、解説者から'LoL界のメッシ'と称賛され、チームをWorldsに進出させることに成功した。


Season 3 World Championship

公式によるMVPが選定されていないシーズンではあるが、Fakerが実質的なMVPだという評価が衆論であるほど圧倒的な活躍を見せ、世界最高MIDに登極したWorldsである。

Season 3 World Championshipで、グループリーグ初日の初戦 Lemondogs戦では勝利したが、2試合目の Oh My God戦ではチームメンバー全員が期待以下のパフォーマンスを見せ、中国のOMGに敗北した。


グループステージ

それでもOMG戦では、 FakerがCoolをキルするスーパープレーを見せたが、敵のスノーボールを止めることができなかった。 結局、最後まで死なずに耐えてきたFakerのグラガスさえも倒され、OMGがSKT T1の本陣に侵入し、勝利を収めた。*8 これを見た人々は、'韓国最高と評価されるSK telecomがこの程度しかできないのか'という評価を吐き出した。 しかし、2日目から猛烈な疾走を開始した。

2013年9月19日の TSM戦では、Fakerのアーリを狙ってTheOddOneのエリスがガンクに来たのをフラッシュで避けた後、ミニオンを殺して得た経験値でレベル6になり、ULTで生存するというプレーを見せた。

2013年9月21日の Lemondogs戦では、ゼドのカウンターピックとしてリヴェンをピックした。 同日、その後に行われた TSM戦でも、やはりゼドへのカウンターでリヴェンをピックした。 そして、韓国国内のファンによって このような画像も作られた。*9 インタビューによると、韓国では使わなかったが、北米に来て使ってみたら面白くてピックしたと言う。 Worlds決勝までの空いている時間に、NAサーバーでチャレンジャーまで到達したが、NA天上界でのリヴェンの戦績は20勝2敗。 20連勝無敗を狙っていたところ、カーサス職人として有名なphantoml0rdに阻止された。


準々決勝

準々決勝の相手は台湾の強豪Gamania Bearsだったが、 ゲーム1 ゲーム2ともに圧勝して準決勝進出を決めた。 FakerはFakerらしく、両試合ともCS差を2倍以上広げ、MIDレーンを圧倒する姿を見せた。 ゲーム1では、JGのbengiと共にアーリ-ヴァイの組み合わせでシナジー効果を発揮した。 特に第2試合では、デスファイアグラスプを積んだリサンドラの瞬間火力によってアーリが消え続ける魔法を見せ、海外中継陣に「このようなリサンドラは見たこともない」と評された。 実は、Fakerにとってこの試合が公式戦初となるリサンドラピックだったが、ピックの理由は「他人が使うのを見たけど大丈夫そうだったから」と述べている。 LCKの英語配信でキャスターを務めるDoaは、デスファイアグラスプを'Fakerの杖'に改名すべきだと主張した。


準決勝

NaJin Black Swordとの準決勝は、米ロサンゼルスのUSC Galen Centerで開催され、韓国チーム間の内戦ということでファンの関心が高かった。 当時は、準々決勝でBO3制、準決勝からBO5制で行われた。 両チームとも'警戒するチームは韓国チームだ'と言及していただけに、事実上決勝戦として扱われた試合でもある。

Faker 2013Worlds準決勝

準決勝NaJin Black Sword戦との ゲーム1ではアーリをピックして良いパフォーマンスを見せたが、Nagneのグラガスを圧倒できず抑えられ、敗北した。 しかし、 ゲーム2では、オリアナをピックしてハードキャリーし、勝利に導いた。 ゲーム1で0/4/4というスコアを出してしまったが、ゲーム2のB/P前に 鼻をほじくる余裕のある姿を見せ、コミュニティではファーストピックと言われた。 特異な点は、2試合の間、Nagneは比較的うまくFakerを封じ込めた一方で、NJBSが有利だと評価されていたBOTデュオは、SKT T1に常に押し込まれてスタートしたという点だ。 また、対面レーンに立った方が有利に見えたNJBSのピックだったが、NJBSはセルフレーンスワップをして2:1に強いImpactの強みを生かす形になってしまった。

ゲーム3ではアーリでスーパープレーを見せたが、結局負けてしまった。 実は、kt Rolster Bulletsとの2013 Summer決勝戦で初めて2敗をした瞬間以上にチームの雰囲気が良くなく、Faker本人も緊張したという。 Fakerの表現としては、KTに2敗した時にも勝てるという気がしたが、NJBSとの試合で1-2で押された時はそんな気がしなかったそうだ。 kkOmaコーチの話を聞いて楽しもうという考えで毅然としようと努力したが、それがうまくいったようだという。

結局 ゲーム4では、オリアナをピックしキャリーして勝利を収めた。 上述の通り、Fakerを相手にNagneがレーン戦で敗北せずに耐え抜き、 *10 チームに2勝をもたらしたため、Nagneの人気が上がった。 試合終了後、FakerもNagneが大きく成長したと称賛し、盛り上げた。

最後の ゲーム5では、相手に3キルを先に奪われチームがWorlds脱落の危機に瀕した状況で、bengiのリー・シンとともにExpessionのシェン、Nagneのアーリ、Cainのスレッシュと2対3で戦い、とんでもない落ち着きでスキルを全て入れ、デスするも2キル1アシストの殊勲を立て、チームを決勝に導いた。 このワンシーンが最終的に試合をひっくり返したということを考えれば、NJBSとしては歯がゆい思いだ。*11 その後もオリアナのULTが適材適所に絵になるように入り、ゲームをキャリーすることに成功した。


決勝戦

NaJin Black Swordを3-2で破り、Worlds決勝に進出し、中国の強豪チームであるUzi率いるRoyal Clubと対戦することになった。 決勝進出に失敗した他のチームが帰国してしまったため、両チームとも練習に苦労したと訴えた。 結局、ほとんどの練習をソロキューで消化した模様。 そんな中、SKT T1のメンバーのうち、Impactとbengi、FakerはNAサーバーでチャレンジャーティアを難なく達成した。 なお、Fakerは47勝12敗の戦績でチャレンジャーティアに上がった。 決勝戦は米国最大規模の屋内競技場であるステイプルズ・センター *12 で開かれ、1万1000席の座席が1次販売分は1時間、2次販売分は2時間で完売した。

決勝戦では、オリアナがゲーム1で相手による取り上げ、ゲーム2・3ではBANされた。 それによって、ゲーム1 ではグラガスをピック。 相手がTOP-BOTレーンスワップをし、Impactがジャングルのゴーレムを狩ってレーン戦を開始したが、狩る過程で体力を大きく減らしてしまい、そのせいもあってbengiの支援をもらってもSKTのタワーが先に壊されてしまう。 また、MIDでもFakerがピックしたグラガスがWh1t3zZのオリアナに相性上押され、CSで遅れを取るなど、全般的に最序盤はRYLが優勢な状況だった。

しかし、bengiが巧妙にMIDガンクに来て、オリアナのフラッシュまで奪ってキルを取り、2分経たずして再びMIDガンクを成功させ、Fakerに2キルを与えることで、MID主導権がSKT側に渡った。 これに対しRYLのLuckyもBOTガンクでUziのヴェインに2キルを与えたが、タワーダイブによって体力がかなり削られた状況だったため、レーンを押せずにリコールし、PigletにCS損失を与えることができなかった。 そしてFakerとbengiが、敵のワードが消えるタイミングで神出鬼没にBOTに降りて4人でタワーダイブを決め、ヴェインの成長の芽を摘むことに成功。 TOPでもImpactのジャックスが静かに無難に成長し、すべてのレーンでSKTが優位に立ってゲーム1を勝利した。

ゲーム2ではゼドをピックした。 ゼドが空くやいなや、ファーストピックでFakerがゼドを先出し即ピックすると、観衆が熱烈な歓声を上げた。 LCK 2013 Summerシーズン決勝戦でFakerが見せたRyuとの1v1の影響のようだ。 ゲーム2を勝利し、Impactが3試合連続で陣形崩壊とイニシエートが得意でないジャックスをピックしたことで、ファンが望むアーリをピックするのは難しい状況になった。 決勝がゲーム2の中盤を除いて順調にT1優勢ムードに流れると、一部では'ゲーム3で負けてゲーム4でアーリを使って勝つのはどうだろうか'という願望まで出た。*13 最後の ゲーム3はグラガスをピックし、ゲーム1、2より簡単に勝利した。

Worlds Season 3で優勝した後、SKTは世界ワントップだという評価を受けることになった。 常に世界のMID界のワントップだったFaker、韓国及び世界の強豪BOTデュオを相手に勝利し、BOTデュオワントップとして定着したPiglet・PoohManDuの組み合わせ、Shy、Flameと並ぶ最強トップレーナーと評されたImpact、そしてKaKAO、DanDyのようなS級ジャングラーとして評されたbengiの組み合わせで、Worlds Season 3直後、コミュニティ内ではSKTがオールスターメンバーそのものだと多くのところで語られた。


総評

華やかなデビューに続き、リーグとWorldsまで制覇し、LoLシーンで並外れたスーパースターとして確固たる地位を築いたので、ほぼ小説や映画にしか登場しないような、まさに完璧に近い主人公を描いたと評価を下すに値した。 このシーズンのFakerの衝撃的な登場は全世界のLoLシーンに地殻変動を起こしたが、Fakerがポテンシャルを爆発させる以前までの最高と呼ばれていたMIDレーナーは、2012年-Ambition、2012年-RapidStar、2013年Spring-dade程度であり、彼らはそれぞれ序盤の不安定さ、成長性の問題、チャンピオンプールの問題などの不安要素があった。

Faker Worlds2013 優勝

しかし、Fakerは登場後から2013年度が終わるまで一切の不安要素を見せず、最高のプレイヤーになるためにはまさにこのようにプレーする必要があると、他のMIDレーナーたちに知らせるようにプレーした。


シーズン総評


"私が壁を感じた選手は2013年のFakerだけだ。" *14
내가 벽을 느낀 선수는 13년도 페이커 뿐이다.



: Ambition



Q.Fakerの最も華やかだった瞬間は?
"2013年だったと思います。 まず、その時が一番··· 覇気があったし、新しい経験、 新しい刺激を一緒にしたから··· 華やかだと表現するのに一番ちょうどいいと思います。"


Q.Fakerが一番上手だった瞬間は?
"2013年だったと思います、僕の記憶では。"


Q.Fakerの一番幸せだった瞬間は?
"それも2013年だと思います。 最初に優勝した時だと思います。 その時が一番記憶に残っています。"



この年のFakerの注目すべき点は、想像以上に若い彼の年齢。 デビューが可能な最年少の16歳-17歳(高校2年の代)でデビューし、その年LCKとWorldsを両方とも優勝した。 2022年シーズン時点、若いと言われている2004年生まれのZeus(18歳-19歳で大学1年の代)も当時のFakerより2歳年上で、遠い未来である10年後2023年にFakerが手首の負傷で休養期間を取り、代わりにアカデミーからコールアップされたPoby(17歳-18歳で高校3年の代)が9学年下の2006年生まれだ。 ほとんどの若手新人プロゲーマーがそうであるように、適応できなかったり、適応するのに長い時間がかかるのとは正反対に、その年にすでに世界最高の選手になったということは、彼がどれほど並外れた存在だったかが分かる部分だ。

これが結果的には、以前は見られなかった強力なレーン戦をベースに相手レーナーとの対面構図で頻繁にソロキルを奪い、卓越したフィジカルを土台にゲームを破壊させてしまうプレーでの印象を通じて、名実共に世界最高のMIDレーナーに登りつめた。 特にMonteCristoは、'Fakerという選手がニダリーで当時国代MIDのAmbitionをソロキルした場面がまだ忘れられない'と話し、Faker本人も2019年のインタビューで最も強かったSKTがいつかという質問に、2013年のSKTで、理由は勝率が一番高いからだと答えた。*15

Faker Worlds 2013 優勝

LoLファンが語るFakerの全盛期シーズンの中で、最も圧倒的だったシーズンであり、競争相手との差が最も大きかったシーズンと評価されている。 他のプロMIDレーナーと比較して二、三歩先を行くレベルでプレーしており、LoL史上最高の名場面とされる'ゼドの一騎打ち'のシーンを作り出すなど、フィジカルと頭脳の両方が他のプロとは一線を画すレベルの天才だったのだ。

特にプロの上向き平準化が本格的に行われ始めた時期である2015年、2016年、2017年シーズン。 そしてその後、老衰化や不振という名目とともに、本当の意味での上方平準化がなされた時期があるにもかかわらず、依然としてレーン戦での圧殺、ソロキル頻度の記録が高くランクインしている。 さらには勝率が、歴史上最高のチームと呼ばれた2015 SKT時代よりも高かったというのがその証拠の一つである。*16 それに2015年、2016年、2017年シーズンのFakerをナンセンスな理由で貶めるDCインサイドのLoLギャラリーでも、2013年のFakerについては一切反論せずに認めるという点もその証拠と見なすことができ、LoL eスポーツ史上最高の選手らしく登場から格別だったことを当時のオールドユーザーとLoLファンなら誰もが認めるレベルだったということだ。


コメント


Tag: Faker イ・サンヒョク T1 SKT


*1 当時、T1のようにソロキュー戦士が5人が集まったチーム。しかし、毎回惜しくも予選を突破できない長修生のようなチームだった。
*2 この時、AmbitionはMID カ=ジックスでペンタキルを記録するなど絶頂の実力を誇っていた。 そしてこの時、タワー下で進化している最中に、Fakerにソロキルを奪われ、そのままゲームから消えることになり、Ambitionの黒歴史1号を生成した主犯になってしまった。 2号は同シーズンのdadeの3連ゼド。
*3 この頃のルブランは、ULTのダメージ量がQWEスキルのスキルレベルに比例したため、Qを強制的に先上げせざるを得ず、そのためレーンプッシュができないという短所と後半の賞味期限の問題が重なり、プロシーンでは使いにくいチャンピオンだった。 そのためピックするだけでもかなりの話題になった。
*4 ゼドのチャンピオンデザイナー(プロジェクトリーダー)は、HephastophelesとSamizulである。 出典
*5 Ryuは2016年シーズンに、H2k-Gamingを率いてチームをWorldsベスト4に導き、KTはその後も着実に強豪チームとしてSummerシーズンごとに決勝進出を果たしているが、SKTやFakerと比較すると明らかに劣ってる。 当時KTのADCだったScoreはインタビューで、直接的にあの試合がSKTとKTの運命を変えたと話したほどだ。 面白いことに、2年後の 2015 Spring Playoffsで、SKTは単一チームに統合し復活を遂げたCJを相手に再び0-2からの逆転勝利を遂げるが、当時チームが0-2で負けている状況でTOMに代わり救世主として登板したBengiと、ゲーム4で敗北が決定的な状況で" MID上陸作戦"でCJのネクサス破壊を辛うじて防いだMaRinが、CJとSKTの運命を変えたという評価を受けた。 ちなみにKTはその後、2016年と2017年にWorlds選抜戦となるRegional FinalsでSamsung相手に2度も負けてしまい、これがまた歴史の流れを変え、SamsungはWorldsで輝かしい王朝時代を再建することになるが、KTは深刻な挫折に苦しむことになる。
*6 CJ Entus BlazeとCJ Entus Frost
*7 Season 3 World Championship選抜戦の4試合目 17分25秒頃、キム・ドンジュン解説者からこの言葉が出た。ちなみに、メッシの比喩を最初に使ったのはMakNooNだそう。 現代とその分野を代表するアイコンであり、実力と名声の高さはもちろん、ゲーム全体を支配できるクラックであり多才な実力を持っていて、チームの象徴という点も似ている。
*8 その後、SKTがWorldsで海外チームを相手に全勝、翌年のAll-Star戦で全勝優勝を達成したことで、OMGは当時の最強ラインナップだったSKTを相手に1セットを獲得した唯一の海外チームになった。 そしてこれはPiglet, PoohManDuの引退によってその後も破られない記録となった。
*9 面白いことに、チームのコーチであるkkOmaも選手時代、JGだったがリヴェン職人だった。
*10 驚くべきことに、WorldsでSKTと対戦したチームの中で、レーン戦で挑んだ選手はNagneだけだった。
*11 しかし、Reach監督によると、ゲーム4が一番残念だったという。 SKTの開幕インベイドで、Watchのエリスがベイトとなり、逆にbengiのリー・シンをキルすることで、完全に遅らせることに成功したが、BOT・MIDをすべて干されてしまい、Expessionさえも変なプレーを連発し、完全に逆転された。
*12 2013年12月時点での名称はクリプト・ドットコム・アリーナ
*13 後のインタビューでは、優勝記念スキンが出るのであれば「アーリだったら良いな」と話した。
*14 Fakerが登場した当時、AmbitionはMID絶対者と呼ばれ、世界最高MID候補としても注目されていた選手だった。
*15 2013年と2015年の1年間の勝率を互いに比較すれば、2013 SKTの方が高い。
*16 ベテランの域に入った2022年現在は、当然ながらChovy、ShowMakerなどのスタープレーヤーよりフィジカルが劣る傾向にあり、マクロ中心のプレーヤーに変わることになったが、この当時は圧倒的な攻撃性をベースにフィジカルで押し切るプレーをして、ソロキル頻度も他者との単純比較を許さないレベルで多かった。 特に2013 Worldsでのソロキル数1位がこれを後押ししてくれる。