Faker/選手経歴/2014年シーズン

Last-modified: 2024-02-23 (金) 17:54:47
Faker(フェイカー)  Faker
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キャリア選手経歴 (2013年シーズン - 2014年シーズン - 2015年シーズン - 2016年シーズン - 2017年シーズン? - 2018年シーズン? - 2019年シーズン? - 2020年シーズン? - 2021年シーズン? - 2022年シーズン? - 2023年シーズン? - 2024年シーズン?)
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2013年シーズン2014年シーズン2015年シーズン


PANDORA.TV Champions Winter 2013-2014

Worlds Season 3の後、驚くべきことにWCG韓国予選では準決勝( ゲーム1 2)でSamsung BlueのPawNのによるニダリーとフィズに文字通り惨敗し、敗退した。 この時、PawNはFakerを相手にソロキルを奪い、彼の名を知らせた。

しかし、それを機に切歯腐心してChampions 2014 Winterを迎え、絶対に負けず、攻略不可能な無敵のMIDレーナーの地位を確立した。


グループステージ

グループステージから全勝で軽く勝ち抜いた。 グループステージでは、同じく世界大会(WCG)チャンピオンのCJ Entus Blazeと対戦したが、 ゲーム1ではグラガスでAmbitionのオリアナを魂まで奪い取り、その後戦場を狂ったように席巻するなど、オールラウンドな活躍でMVPに選ばれた。


準々決勝

そのようにグループステージを1位で通過し、準々決勝で会ったチームは、他でもないWCG韓国予選で本人たちを凄惨にシャットアウトさせたSamsung Blue。 自身もPawNに敗れたにも関わらず、 事前インタビューで「(Spirit、PawNと)2対1で当たっても勝ちそうだ」と述べ、自信を示した。 準々決勝 ゲーム1ではカサディンをピックし、再びニダリーをピックしたPawNを相手にCSから後れを取らない姿を見せ、敗戦時の自分ではないことを観衆に示していた。 そのゲームでは、PoohManDuのスレッシュが圧倒的に輝き勝利に至ったためMVPには選ばれなかったものの、Samsung Blueにカサディンの脅威を感じさせることに成功した。 ゲーム2では、相手にカサディンをBANさせ枠を消費させることに成功し、B/P戦から試合を勢いづけた。 そして、カタリナを選んだPawNに対して、今度は自分がニダリーをピックし、真の核槍が何かを示すようにチームをキャリーした。

最後の ゲーム3では戦略的なピックだったMIDルルをピックしたPawNを相手にオリアナをピック。 序盤からソロキルを奪い、中盤にはタワーに無理に突進しながらもキルを交換するなど、PawNにFakerの恐怖を植え付けた。 2連続でMVPも受賞し、チームを準決勝に導いた立役者となった。


準決勝

Champions Winter 準決勝は昨シーズン決勝のリマッチとなるKT Rolster Bulletsとの対戦。 ゲーム1では、Ryuのグラガスのカウンターとして自信のあるルブランをピックし勝利したが、5人全員がFakerだけを腐らせようと見ている状況で大きく活躍できず、本人と多くのファンが残念な気持ちを表した。 しかし、 ゲーム2ではグラガスをピックして、相手がイニシエートする度にULTでうまくディスエンゲージをし、さらにダメージを入れて集団戦を出来ないようにし、SKT K特有のマクロをうまく結びつけた。 最後の ゲーム3では秘密兵器MIDリヴェンをピックしてチームをハードキャリーしながら15連勝の主役になった。 当時、リヴェンはWorldsでピックして話題になったが、Championsでは意外と初めて取り出すピックだった。 特に、中盤でこちらがやられて集団戦がほぼ終わったと思った瞬間に、誰も予想できなかったフラッシュINイニシエートで相手のキャリーのヴェインを倒し、集団戦の勢力図を覆すプレーは、なぜ彼が最高のMIDレーナーであるかを示すシーンだった。


決勝

続いて 決勝ではSamsung Ozoneと対戦することで、昨シーズン準決勝のリマッチが実現した。

ゲーム1では、リヴェンをピックし、dadeのグラガスを相手に3分・3レベルでソロキルを奪い、相手チームの士気を挫き、その後も終始圧倒するプレーを続け、 ゲーム2 ゲーム3も勝利して3連勝で終えた。

この決勝戦でのFakerの存在感は絶対的で、決勝戦開始3分でMIDソロキルが出たのは、誰もが初めて見る光景だった。 Samsung Ozoneは3試合ともMIDを3BANをしたにもかかわらず、Fakerをコントロールできず、ゲーム3でFakerのリヴェン vs グラガスの構図が再び出ると、dadeがTOPに向かい、BOTのimp-MataがFakerのレーンで対面するためにMIDへ行くという方法を選択するほどだった。*1 Fakerは、相手のTOP、MIDよりCSを多く獲得し、3試合MVPを受賞した。


総評

2013年から続いたFakerキャリー力の画竜点睛を取った大会と評価されている。 Fakerはチームの15戦全勝優勝と2013 Champions Summer決勝から計18連勝を牽引した。

また、韓国 LoL Champions史上初の 2大会連続の大会MVP受賞という栄光を抱いた。


HOT6 Champions Spring 2014

2013 Summer優勝、2013 Worlds優勝に続き、2013-2014 Winterを全勝優勝し、コミュニティでは「このままだとFakerのせいでLoL大会が滅びる」という反応が出た。

しかし、2014 Springシーズンが始まり、Fakerの王座が揺れ始めた。


グループステージ

グループリーグ初戦は兄弟チームSK Telecom T1 S( ゲーム1 2)。 MIDのEasyhoonのジグスをソロキルで下し、試合を2対0で勝利したが、チーム全体としては残念な試合運びを見せた。

その次の試合であるPrime Optimus戦( ゲーム1 2)ではライズで大将軍級の活躍をして勝利した。 しかし、その後のKT Rolster Arrows戦( ゲーム1 2)で一度も力を発揮できず完敗したのが悪夢の始まりだった。 兄弟チーム(SKT T1 S)との タイブレイカーで勝利し、1勝1敗1分で辛うじて準々決勝に進出した。


準々決勝

しかし、 準々決勝Samsung Ozoneとの対決では、投げ続けるチームメンバーの中で、それでも黙々と耐えながら(たまに途切れて投げたりもしたが)キャリーしようとする良い姿を見せたが、Impactの文字通りインパクトのあるスローイング、ディールも生存もできず位置も悪く投げるだけでチームを敗北に逆キャリーするPiglet、OPチャンプをピックして25分間0/1/0だったbengi、音もなく崩れるPoohManDu、チームメンバー全員SSOに一方的に押され、脱落を味わってしまった。 ゲーム3ではツイステッド・フェイトでチームをキャリーしたのに続き、ゲーム4もニダリーでキャリーするところだったが、ADC間の実力と成長の差から不可能だった。 Winterシーズンの圧倒的なプレーではなかったが、崩壊するT1 Kの中で最も優秀なプレーを見せ、1セットでも勝ち取ることに最大の貢献をした。

Springシーズンの上向き平準化でRookieやPawN、Coco、GgoongなどがFakerを見事に防いだとはいえ、だからといってFakerが最高の座から降りたと見なすには早計だ。 あえて彼が確実に投げた試合を挙げるなら、LoL Masters 2014 KT戦のゲーム3くらいだろう。 LoL Mastersでルル、ジグスでも見事にチームをキャリーしただけに、かつて没落したCloudTemplarやMadLifeのようにチャンピオンプールの面でメタに追いつけずにいるわけでもない。 しかし、チームメイトが一人ずつ各ポジションで世界最高の称号を手放し、チームの雰囲気が様々な面で乱れる中で、Springシーズンで最も完成度の高いチームという評価を受けているSSOをFaker一人で防ぐことはできなかった。

当時、LoL Mastersを除けば、ルルの勝率が0%だったため、Fakerはルルができないと認識するファンがたびたび見られたが、これは事実とは言い難い。 Mastersがそこまで権威のない大会でもなく、FakerがMastersで見せたルルのキャリー力は凄かったし、その犠牲者の中には2014 Spring決勝進出チームであるNaJinも含まれている。 ただ、ルルのナーフでキャリー力が減少し、ユーティリティーへの依存度が高まった後、相対的に良くない姿を見せていると解釈することはできる。 NLBで似たようなサポート型ユーティリティーチャンピオンであるソラカのAPだけ上げすぎて、耐久力が不足して瞬殺されたのと似たような脈絡だろう。

나이스게임TVで提供されたデータ分析でもWinterシーズンに比べて技量が低下したとは考えにくい結果が出た。 データ上、1試合当たりのキル数だけが目立って減ったが、これはジャングラーが加勢した強力なMIDレーン戦が重要だった昨シーズンとは異なり、ゲームがTOP、BOT中心の撤去メタに変わったことが原因と推定されている。 キルは減ったが、むしろキル関与率は増え、依然としてチームの核でありキープレーヤーであるという証拠だ。


bigfile NLB Spring 2014


準々決勝

NLBに降格した初試合の準々決勝で、Prime Optimusとのゲーム1( 1 2)でも、どうしようもないほど崩れるチームを、事実上、Fakerが一人でキャリーした。 JGが完全に干されてBOTも崩壊する中、CSをよく取ってPOのチャンピオンを一人二人と倒し、最終的にbengiのバロンスティールへと繋がり、逆転勝利を作り出した。 LoL Mastersで混合チームとして出場した試合に続き、やはりFakerはFakerであることを証明した試合。 偶然にも両方ともルブランでキャリーした。


準決勝

NLB準決勝CJ Entus Frost戦の ゲーム1では、ソラカをピックした。 レーン戦でリードを取り序盤は悪くなかったが、過度に攻撃的に偏るビルドに進み、集団戦で持続的に戦えずに死んでしまい、結局逆転負けを喫した。 ゲーム2( 1 2)ではヤスオをピックしたが、相手のガンクに殺され、Shyに釣りをされて死に続け、完全に腐ってしまった。 ゲーム3( 1 2)ではニダリーをピックし、'やはりFaker'という反応が出るほどチームをキャリーしたが、ゲーム4( 1 2)ではツイステッド・フェイトをピックして、相手のガンクやMadLifeのローミングに為す術もない程にやられて、1人分の力にもなれず敗れた。


All-Star Invitational 2014

All-Star Invitational 2014 Parisに、Champions 2014 Winterシーズン優勝資格で出場した。 大会ではFakerは依然として彼の実力を発揮し、世界最高のMIDの1人であることを証明した。

特に、他のリーグのMIDに比べ、圧倒的なパフォーマンスを見せた。


グループステージ

グループステージの C9戦では、Fakerのシグネチャーピックで有名なルブランで相手のADCとJGを一人でアサシネイトし、ダブルキルを獲得し、観客を興奮させた。

既に準決勝進出が確定していた Fnatic戦では、チームメンバーと一緒にWorlds 2013優勝記念のSKTスキンで合わせ、自身のスキンであるSKTゼドスキンを使用した。 試合中ずっと不利だったが、FakerはSKTのジャングラーBengiがデスしていない中、相手JGを倒してバロンをスティールする奇跡的なプレーを見せ、勝利した。


準決勝

また、準決勝で再会した Fnatic戦ではヤスオをピックし、1:2で戦って1キルを奪い自身は生き延びたり、1:4で戦ってただ倒されるのではなく2キル奪い1:2交換にするなど、ヤスオでも名シーンを生み出した。


決勝

準決勝でFnaticに2-0で勝ち、決勝戦の相手はOh My Godとなった。

OMGとの決勝戦 ゲーム1ではオリアナで活躍し、 ゲーム2でもツイステッド・フェイトで良いパフォーマンスを見せ、最後の ゲーム3ではシンドラで相手MIDをソロキルするなど、OMGに3-0で勝って全勝優勝を達成した。


SK Telecom LTE-A LoL Masters 2014


グループステージ

LoL Mastersでもチームの連勝行進を牽引している。 ところが、3月9日のJin Air Green Wingsとの ゲーム3マスターマッチでは、MaRin、H0R0、Faker、Bang、Casperというやや異色の混合チームで出場した。

Champions全勝優勝メンバーは跡形もなく、新加入メンバー1人、そして兄弟チームのメンバー3人と息を合わせなければならない状況。 憂慮した通り、序盤に手足がが合わず、Jin Airに押された。

そんな中、Fakerのルブランは4デスを記録し、久しぶりに不調かと思ったが、結局最後の集団戦で見事なコントロールで戦況を覆すことに成功し、'그래도 나는 여전히 페이커다(I'm still 'Faker':)'ということを立証した。

グループステージ最後の試合Samsung Galaxy戦、 ゲーム1ではオリアナとして大活躍したが、ソラカのヒールとレートゲームキャリーのコグ=マウを中心としたSamsung Blueの戦略を阻止できず敗れた。 しかし、 ゲーム2では、兄弟チームのSKT T1 SがOzoneを撃破する異変を作り出した状況で、 ゲーム3では不振のPiglet-PoohManDuデュオの代わりにレーン戦のフォームが絶頂のSチームのBOTデュオと混合チームで出場し、またルブランでチームをキャリーしSKT T1のレギュラーシーズン1位を確定した。


決勝

Samsung Galaxyとの決勝戦を控えて「Faker vs dade」構図が強調され始めた。 もちろんファンは互いに争ったが、Fakerの優位を予想する人がほとんどだった。 しかし、決勝戦の ゲーム2では、Fakerのケイルに対しdadeはジグスをピックし、Fakerはbengiの助けがあってもレーン戦で明確な優位性を示すのは難しく、交戦ごとにdadeに押されSamsung Blueに敗北し、FakerはKDA1/6/7を記録、10/2/10を記録したdadeと比較された。 ゲーム3では、PawNのツイステッド・フェイトに対しジグスをピックし、それなりに奮闘したが、ツイステッド・フェイトの積極的なローミングを防ぐには力不足で、後半の集団戦で敗北し、結局準優勝にとどまり、SKTは王座から降りた。 さらに、最高のMIDレーナーという評価もdadeによって危うくなった状況。

事実、これに対してdadeがインタビューで「Fakerと対戦するときは、相手をしない」と明らかにした経緯がある。 これはFakerの技量の問題ではなく、Fakerを相手にする一つの方法を見つけたもので、Fakerのプレースタイルであるハイリスク'ハイパー'リターンに対しハイリスクプレーができないよう距離を保ち、仕掛けてくる戦いを避けながら集団戦に賭けたプレーをすることで、Fakerの華麗なプレーを比較的阻止できるのだ。


HOT6 Champions Summer 2014

2014 Springシーズンは準々決勝で脱落したため、今回のSummerシーズンがさらに重要になった。

Winterシーズンで優勝したポイントはあるとはいえ、Summerでも良い成績を出せなければ、Worlds直行ではなくRegional Finalsを迎えることになる。


グループステージ

Fakerらしく、グループステージのIncredible Miracle 2戦の ゲーム2ではシンドラで1vs3の状況で1-1トレードに持ち込んだり、Incredible Miracle 1戦の ゲーム1ではゼラスをLCKの舞台で出して見せ、強烈な印象を残した。 その ゲーム2では、dadeもピックして失敗したMIDカルマをピックするが、Impactが育ててしまったSmebのTOPリヴェンに倒されてしまった。 いずれにせよ、BANが不可能なチャンピオンプールを持っていると改めて印象付けたと言える。 そして準々決勝で、昨シーズン準々決勝で敗れたSamsung White(MVP Ozone)と再び会うことになる。


準々決勝

そしてSKT T1Kは準々決勝 Samsung White戦で敗退した。 ゲーム2の大歴戦の余波なのか、メンタルが立て直せないチームの様子が如実に見え、 ゲーム4ではスレッシュの(Q)'死の宣告'にゼラスが引っ張られ、チームはただ敗北するのではなく魂まで奪われて終わった。 この試合を通じて、T1 Kは世界最強の仲間入りを果たすレベルではないことが明るみになった。 いくら強豪チームであるSamsung Whiteを相手にしたとはいえ、このような競技力はチームケミストリーに何か問題が生じたと分かるほどだった。

彼の立場では、 ゲーム1はジリアンとトゥイッチという極アサシンの組み合わせでSSWに一発くらわせて始まった。 ゲーム2では相手のADCとキャリー争いをしながら、PawNをレーン戦フェーズから狂ったように圧倒することに成功し、その後、相次ぐスーパープレーでJGとTOPが投げる渦中にもチームの髪の毛を掴んで最後まで引っ張っていったが、痛恨の空気ULTで大逆転負けを喫した。

この試合中、Fakerの(R)'ショックウェーブ'が外れたのはたった一度、この瞬間だけだった。 その前までは、マップ掌握しようと行き来するMataを'それが引っかかるのか'という程の範囲で鋭くキルを奪い、競技の均衡を個人技で維持していたので、一層残念な終わり方となった。 続くゲーム4では、BOTとTOPが崩れ落ちる姿は、ソロQで有名だった彼のゼラスピックを無為で無意味に変えてしまい、結局気の毒な判定でスレッシュの(Q)'死の宣告'を受け、最後のターンを告げられることになる。 これも、スペルシールドでスキルショットを無効化するべきノクターンが'死の宣告'を避けてしまったためだった。 チームのエースとして奮戦し、'やはりSENAPIだ'ということを見せたが、流れ落ちるクソは止められず、 ゲーム3、4の虐殺を目の当たりにするしかなかった。 流れ落ちるJGを土台に成長したDanDyにキルを奪われたものの、それでも個人のスキルでゲーム2を勝利寸前まで持ち込み、ゲーム1をキャリーした姿は、世界最高MIDの威厳を示す競技力だった。

たまに、Fakerのメンタルが崩壊しティルトしていたという人がいるが、T1KがSamsung Whiteを相手に2試合程度は食らいつき、それ以上を狙うまで引っ張っていったのはFakerのおかげだったということを忘れてはいけない。 よく育ったJGに倒されるのは、それほどJGを育てたbengiの過ちであって、Fakerの過ちとは言えない。 さらに、bengiはゲーム1を除いてフォームが最悪で、DanDyと比較すると酷かった。


IT ENJOY NLB Summer 2014

今回のNLBを優勝し、サーキットポイント525点を確保した。

Samsung Whiteと同率なので、所期の目標は達成した状況。 残ったのはWorldsへの切符をかけて戦うKorea Regional Finalsの2位タイブレークでの決戦のみとなった。


準々決勝

準々決勝CJ Entus Frostとの ゲーム1では、開幕インベードにブルーを奪われたCJFは、SKT T1Kのブルー側に入るが、その後の交戦で1-5交換となり全滅する。 ここで3キルを奪ったImpactのマオカイは、アイテムのパワーでトリスターナをソロキルし、回収に来たブラウムとエリスをジグスULTまで食らったものの、タワーハギングで倒してしまった。 6キルを拾ったマオカイは29CSにもかかわらず、8分台でロッド・オブ・エイジスを完成させてしまう。 反面、Shyのムンドはモビリティブーツを早く出したアリスターのローミングによって果てしなく死に、レベリングもまともにできなかった。

しかし、 Bengiを含むSKT Kが次々と投げてCJFが逆転するかと思ったが、成長したマオカイのタンク力とFakerのMIDコグ=マウのハードキャリーパワーでSKT Kが勝利。

ゲーム2では、Impactの新しい友人マオカイがSKT T1Kの全盛期を彷彿とさせる活躍でチームを勝利に導いた。 Champions 2014 Summerでの Samsung内戦でもそうだったが、マオカイ+ライズのシナジーを発揮した一戦で、スキルを乱射するライズのおかげでマオカイのパッシブをより頻繁に発動させることができ、ライズはもともと防御的なアイテムをある程度持っていくチャンピオンなのに、マオカイのULTの上で戦うので、二人とも死ぬ気配すらなかった。


準決勝

Jin Air Stealths戦での3-2勝利で決勝戦に進出した。 Fakerの強制キャリーと言えるほどの試合内容だった。 Fakerは、Flyが非常に善戦したにもかかわらず、Chaserの隙を突いて3回のハードキャリーに成功した。 dade-Spirit、PawN-DanDy、Rookie-KaKAOなど完璧なMID-JGの組み合わせを備えたチームでなければ、いくらTOP・BOTが強くてMID-JGの内の1人が上手でもFaker1人を防ぐことができず、ゲームが破綻する可能性があることが証明されたわけだ。

実質、敗北したセットはFakerが1:9で戦って負け、勝ったセットは2:8で戦って勝ったと見なすことができる試合だった。 Impact、Bengiらが少し助けてくれて、相手がミスしたセットでは勝ったが、そうでない場合はそのまま戦力差で圧殺された。 BOTデュオのフィードが頂点に達したゲーム3~4では、各コミュニティでFakerが苦しんでいる画像が拡散された。


決勝

NLB決勝戦(SKT T1 K vs NaJin Black Sword)では、 ゲーム1のKurOソロキルシーンが話題になった。

ダメージを入れきった後、フラッシュ-(E)'風薙ぎ'で距離を広げ、すぐに(W)'風殺の壁'を使って遠距離通常攻撃を防ぎ、(E)'風薙ぎ'で(W)'風殺の壁'を越える場面が圧巻だった。 KurOもヤスオのULTタイミングでイグゾーストを使い、Qをムービングで避け、イグゾーストが終わるまでWとEを温存し、(E)のシールドダメージまで落ち着いて入れるなど、非常に良いプレーを見せたが、Fakerが一枚上手だった。 実際、インタビューでFakerは「もともと二人とも死なないファイトだったが、相手のミスでキルを取ったので、あまり気分が良いとは言えない」と話した。


2014 Season Korea Regional Finals

チームのエースであり、世界最高のミッドという肩書きが似つかわしくないほどボロボロになり、3試合連続ソロキルファーストブラッドを取られるという個人キャリア史上最悪の屈辱を味わってしまった。

Samsung Whiteとの2位タイブレーク ゲーム1では、性急なタロン先出しでイグゾースト持ちジェイズに2連続でソロキルされ、CS差も20以上つけられ、絶望的状況にメンタル崩壊し、チーム最多デスの8デスを記録して戦犯となってしまった。 チームメンバーの構成を見ると、タロン中心の構成を準備してきたことが分かるが、そのためかブルーサイドであるにもかかわらず、最終ピックではなく3・4ピックでタロンを取り上げた。 SSW側でも気づいていたのか、2・3ピックの時、タロンをチラつかせていた。 ただ奪われることを恐れて急いで持ってきたのかもしれない。

ゲーム2では、1stピックでカサディンを選んだが、PawNがタロンをピックして逆にソロキル・ファーストブラッドを許し、歴代級の屈辱を受けた。 ゲーム1、2ともにチャンピオンの相性が悪かったが、それを考慮しても本人のパフォーマンスは非常に良くなかった。 途中、集団戦でトリプルキルをしたものの、ノーディールのカサディンは存在感なく終わった。

ゲーム3では、ジリアンをピックしたが、ダメージトレードの途中、味方のミニオンに(Q)'タイムボム'を一つ飛ばしてしまったため、10秒後に僅差で再びソロキル&ファーストブラッドをされてしまった。 BOTの実力差を克服するためにBOTレーン戦で優位に立てるチャンピオンをピックし、そこにジリアンが力を与えるというコンセプトだったが、中途半端な時間が過ぎるとムンド、ジリアン、グレイブスの組み合わせはライズ、ヤスオ、トゥイッチの組み合わせにそのまま一掃された。

ゲーム3だけを見ても分かるように、今回の敗北の原因はいい加減なB/P、動線を全て読まれたJGと無力なBOTデュオなど、全体的にチームがイカれてしまっていたが、そんなことは関係なく、3連続でファーストブラッド&ソロキルを受けたチームの看板スターに非難が集中した。 もちろん、いつもよくしてくれたチームのエースがこの日一度だけ不調だったと批判するにはまだ早いが、以前からチームメイトの不調で安定感を失っているという懸念を抱いており、この日の失敗でその懸念が現実化した。 さらに、残りの相手がNagne、Ggoong、RookieなどトップクラスのMIDレーナーという点も大きなプレッシャーと言える状況だ。

そしてNaJin White Shieldとの最終進出戦では最後に再び苦しんだ。 ゲーム1では中盤の交戦時、オリアナのボールが行く先々で相手にフラッシュを使われてULTを使うタイミングをつかめなかったが、空ULTをして勝機を逃した。 ゲーム2ではMIDを含めて全レーンが崩壊し、Faker自身もフラッシュミスをするなど良いプレーを見せられなかった。 ゲーム3では突然覚醒したImpactとともに、見事なプレーを見せて勝利したが、 ゲーム4で再び敗北し、Worldsの入り口前で躓いてしまった。 ゼラスをピックして0/0/0の状況でファームだけでアイテムを揃え、強力なポーキングをしながらバロンまでスティールするなどチームメンバーの胸ぐらをつかんで後半まで引っ張っていったが、Zefaのトゥイッチの奇襲イニシエートにBOTデュオが崩壊し、最後に1デスを喫して試合が終わった。


シーズン総評

Winter全勝優勝で幸先良くスタートしたにもかかわらず、2014年シーズンはFakerとSKTの暗黒期と評価されている。 2014 Springでは、良いプレーを見せる一方で、若干の不調も見せ、Samsung Ozoneとの準々決勝でニダーリーとTFでチームをキャリーしようと献身的なプレーを見せたが、チーム創立初のNLB行きを防ぐには力不足だった。 チームメンバーの入れ替えなどでチームが弱体化し、実力のある若手MIDレーナーが増え、レーン戦から相手を圧殺するのは難しくなったのは残念だが、個人の技量が下落したとは言い難い。 NLBでは崩壊したチームの髪の毛をつかんでキャリーし、Mastersでも混合チームでOzoneに対して復讐に成功し、チームのレギュラーシーズン1位を確定するなど、依然としてMIDレーナーの中で最高の技量を披露している。

ソロランクでは良い扱いを受けるピックでも大会では検証されるまでなかなか手が出せないが、Fakerは隠れOPチャンピオンをよく見つけて果敢に披露するという評価を受けてきて、2014 Summerにはゼラス、カルマ、ジリアンなど多様なチャンピオンを陰地から陽地に引き出した功績がある。 しかし、基本的にファーム型MIDチャンピオンの流行から大きく外れたピックではなく、ADC中心のメタを引き下げることもできず、限界を露呈した。 チームは準々決勝でSamsung Whiteに敗北、NLB行きが確定した。 Fakerがレーン戦で優れた活躍をしても決定的な格差は出せず、他のレーンが崩れてチームが敗北する状況が続くと、MIDが無限ファームするメタからは、Fakerでも他のMIDよりも特出した力を示すことが難しいのではないかという声が出ている。 つまり、他のレーンが崩壊しても髪の毛を引っ張ってキャリーするプレーは、メタが再び変わらなければ頻繁に見ることは難しいのではないかというのが衆論だ。

このようなMIDキャリーが難しいメタでFakerのキャリーを見るのは難しいという衆論の予測とは異なり、FakerはNLB Summer準決勝で残りのメンバー全員がフィードする中メンバーの髪の毛をつかんでキャリーする少年家長の姿を見せた。 Jin Air Stealthsを相手に、ゲーム1ではMIDコグ=マウで他レーンのフィーダーの尻拭い的なカバーをし、勝利に導いた。 そして、ゲーム2ではヤスオをピックし、再びMIDを除いた全てのレーンが崩れた状態で、自分のスキルでキャリーをする姿を見せた。 しかし、Fakerがゲーム3、4までキャリーするのは難しかったようで、他のレーンのミスがMIDにまで波及して敗北した。 最後のブラインドピックではキャリーできるチャンピオンのカサディンをピックし、結局Fakerキャリーで勝利に導く。 それでも幸いなのは、ゲーム5ではTOPレーンが何とかよく耐えてくれたこと。 全体的にゲーム1~5までBOTレーンが繁栄することがなく、JGもJGなのか何なのか分からないプレーを見せ、本当に厳しい試合を勝たせたFakerのスキルが際立った試合だった。 SKT T1 Kではなく、SKT T1 F FAKERという言葉が本当にピッタリだと思わせる試合だった。

決勝戦ゲーム1では歴代級のスーパープレーを披露し、いつも通り順調に勝利をもたらしたが、 ゲーム2でオリアナをピックし、何故からしくないプレーでゲームがますます台無しになっていた。 もちろん、序盤のレーン戦はかなり良かったが、BOTがフィードしている中、楽にするために降りたローミングが仇となったのだ。 実際、何度も指摘されていた空ULTを2度にわたる交戦で全て実現してしまい、罵倒まで浴びることになった。 しかし、Impactのアリスターが、BOTデュオを食べて育ったトリスターナをバロンピットから弾き出し、(Q)'圧砕'でバロンピットに居る敵を浮かせバロンスティールを成功させ、アリスターが残した残飯処理をする時についにオリアナのULTがまともに入って面子を保てた。 最後の ゲーム3では今までとは違って全盛期のような良いプレーを見せ、Bengiのヌヌが何度もMIDガンクに来てFakerに有利な展開になり、ヴェイン、アリスターと一緒にチームの優勝に大きく貢献した。

Champions決勝でdadeが再びチャンピオンプールを攻略されたことで、Fakerのチャンピオンプールが再び注目された。 相手チームが彼のハードキャリーを阻止するためにBAN枠を消耗するのは他のトップティアMIDと似ているかもしれないが、Fakerはその状況でも最も適切なチャンピオンを最終的に選んでゲームを楽に展開できるプレーヤーだからだ。

しかし、Worlds出場チーム選抜戦となるRegional Finalsの2位タイブレークで、かつてFakerをソロキルして名を轟かせたPawN相手に、3試合の間でなんと4連続ソロキルを喫し、最強者のイメージから転落した。 KT Rolster ArrowsのRookie、Samsung Blueのdade、Samsung WhiteのPawNなどの強力なライバルが台頭してくる状況で、有利な時には圧倒するプレーまでは見られない反面、不利な時には深刻なほど踏みにじられる様子が頻繁に露呈され、Fakerのスキルがもはや最高水準ではないという観測がかなり多く出た。

それにもかかわらず、フォームが大幅に低下した他の4人に比べれば、依然としてチームをキャリーするスーパープレーヤーとしての役割を果たしており、大衆の過剰な信頼はともかく、プロ選手や解説陣の評価は依然としてFakerに好意的だ。 5人のチームゲームであるLoLで、5人のうち4人の評価が下落した時点で、Fakerがライバルに比べて過度な負担と劣悪な環境に苦しめられたために崩れるたという分析も少なくない。 リビルディングの後、落ち着いてWinterシーズンを準備すれば、良いパフォーマンスが見れると期待する人が多い。


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Tag: Faker イ・サンヒョク T1 SKT


*1 その上、スワップをする前にdadeがファーストブラッドとブルーバフを食べた状況だった。