Faker/選手経歴/2015年シーズン

Last-modified: 2024-04-10 (水) 20:00:53
Faker(フェイカー)  Faker
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2015 SBENU LoL Champions Korea Spring Preseason

LCKの再編により、初めてSKT T1単一チームでプレーするシーズンが訪れた。 事実上、ツートップとして扱われていたSamsung BlueとSamsung Whiteのメンバーがエクソダスで海外に渡ってしまい、3位だったNaJinもメンバーが入れ替わり、多くの人々がSKTの強勢を予想した。 すべてのチームがリビルディングに入ると、再び強力な姿を見せた。 SKTもImpact、Pigletが移籍し、PoohManDuが引退する一方で、T1 Sチームの所属だったMaRinとBang、Wolfが単一チームの主力ラインナップに合流するリビルディングが行われ、FakerはT1 SのMIDレーナーだったEasyhoonと共にプレーすることになった。

Samsung Galaxyとの試合で有利な相性を信じて推し進めた結果、 新人BlisSのフィズにソロキルを取られ、やや衝撃を与えたが、 再びソロキルで復讐してバランスを取り、やはり集団戦フェーズの驚くべき活躍で挽回した。 MIDキャリーの比重が再びやや減少し、TOP、BOTのバスに乗る。 さらに、Bengiまでフォームが上がり、以前の全レーン(またはTOPを除く)勝利から圧倒的な集団戦に繋がった全勝優勝のパワーを取り戻している。ベイトの役割をするという冗談も出ているが、重要な状況でFakerらしいスーパープレーは相変わらずで、客観的なプレシーズン総括統計を見ても最高の活躍を見せた。

最強だったSamsungは解散して中国に散らばることで、Fakerをレーン戦で同等に持ち込めると評価されてきたMIDレーナー(旧KT Rolster ArrowsのRooKie、Samsung Blueのdade、Samsung WhiteのPawNなど)が韓国のLoLシーンから離れることになり、唯一の対抗馬として評価されたり、押されないMIDレーナーは、同じチームのEasyhoon、KTのNagne、NaJinのGgoongぐらいしか残っていない。 Easyhoonは同じチームで互いに交代しながら、誰が上なのか競っており、KTはどうしても総体的に押される形勢だ。 GgoongはFakerとの対決でソロキルを取るなど、押される様子を見せた。 浮上した新人たちはマクロと集団戦熟練度の面で不足があったため、韓国MIDレーンの最強者に再び浮上したという評価を受けた。


2015 SBENU LoL Champions Korea Spring


ラウンド1

開幕戦のNaJin e-mFire戦 ゲーム1ではゼラスを先出しする大胆さを見せたが、そこまでだった。 Bengiのスローイングを皮切りに、BangはGgoongのゼドに噛まれて死んでしまい、何もできず負けてしまった。 ゲーム2にはEasyhoonと交代し、 ゲーム3に再び投入された。 自分の十八番チャンピオンであるルブランでGgoongのアーリを相手にすることになった。 そしてWolfのジャンナが1レベルでQを取り、ローミングに来て獲得したファーストブラッドをベースに、ものすごくスケールしてレーン戦を圧殺してしまった。 無理なタワーダイブでアーリにソロキルを与えたりもしたが、多くのソロキルを獲得すると同時に圧倒的なCS差はその後もGgoongが克服できないようにし、結果的にMIDを干させた。

その後、ルブランでペンタキルを達成。 MIDレーナーとしてはAmbition以来、APチャンピオンの中では初めてペンタキルを達成した。*1

CJ Entusとのリーグ2試合目、 ゲーム1でEasyhoonが先に出場したが敗北し、 ゲーム2にFakerが出場した。 アーリをピックしたが、序盤のギャンクをはじめ、CJのMIDキャンプ戦略に完全に巻き込まれた。 どうにかCSを食べながら持ちこたえたが、これは相手が2ADCの構成を組んでMIDエズリアルをピックしたから可能だったことで、ルブランのようなピックだったらとっくに崩壊していた状況だった。 その代わり、何の妨害もなくすくすく成長した相手MIDのCocoのエズリアルは、シヴィアとともに戦場を支配した。 最終的にスコア0/4/1を記録してCJに敗北。 異変の犠牲者になった。

そしてKT Rolsterとのリーグ3試合目でも ゲーム2に出場したが、シンドラをピックして当初はKTのMIDキャンプ戦略にまたやられるかと思いきや、CSを根気よく稼ぎ、キルを2回奪いながら耐え抜いた後、バロン前の集団戦で(R)'魔力の奔流'+(E)'闇の波導'のコンボでダブルキルを奪い、MIDキャンプ戦略を無力化し、初めてMVPを受賞した。 その次の試合であるIMでは ゲーム2に出場し、エズリアルで敵を大量キルしてMVPを受賞した。

Jin Air Green Wingsとのリーグ5試合目では0-1でリードされていた ゲーム2に出場した。 ゼラスを先出ししてクレンズを持ってきたGBMのアーリを相手にダメージトレードでは優位に立ったが、その利益をキルやレーン戦の圧倒などに繋げることができず、中盤以降、ビルドが揃ったGBMに2度もソロキルを許した。 Bengiをはじめとするチーム全体的な不調の中で、Fakerもソロキル後、メンタルが崩れたように残念なプレーを見せ、チームの0-2完敗を防げなかった。 最終スコアは2/4/4を記録。

Samsung Galaxyとの試合ではエズリアルをピックして順当にゲームを破壊した。

GE Tigersとの試合では、まさに極と極の姿を見せた。 ゲーム1ではMIDエズリアルピックして相手のムンドが序盤に3キルを奪い、事実上崩壊した試合を超長期戦に導く底力を見せたが、結局敗北した。 それでも(R)'トゥルーショットバラージ'をCDが上がる度に2人以上に当て、相手のスノーボールを最大限遅らせ、集団戦でもゼラスを避けてポーキングするプレーは解説陣から賞賛された。

そして ゲーム2でGEが「あの偉そうなルブランを一度持ってきてみろ」という風にルブランを開放し*2、ルブランを相手にしやすいB/Pをしたが*3、これに応えるかのようにルブランでゲームを破壊しまった。 特に、チームメンバーの間にいるGorillAのモルガナをワンコンで暗殺するプレーを2回も見せたり、PraYのカリスタもインヒビタータワーの真下で暗殺しそうになった場面もあった。 結局、GE Tigersは他のチームにFakerにルブランを与えてはいけないという既に広く知られている事実を改めて再確認させた後、 ゲーム3ではルブランをBANすることとなった。

ただ、ゲーム1の善戦とゲーム2のハードキャリーにもかかわらず、ゲーム3でSKT T1の試合で数少ない、Fakerのせいで負けたと言われるようなスローイングを見せたのは残念だった。*4 基本的に集中力が著しく低下したか、あるいはアジールのプレーに対する理解度が低いように見えた。 まるでルブランをプレーするような度胸で無駄に入って、勝った集団戦を台無しにし、MIDの真ん中でミスプレーで倒され、甘えリコールをしてPraYの大型ミサイル爆撃にキルを献納し、勝負を分けた最後の集団戦でゾーニャやスペルを一つも使うことができず瞬殺されるなど、様々な側面で不足しているプレーを見せた。 Fakerが受動的なチャンピオンをうまくできないのではないかという意見まで出ているが、コアアイテムの組み立てやゼラスの(E)'ショックオーブ'でバロンスティールをしたことを考慮すると、まだ見守る必要がある。 とにかく、Faker本人は2014 Spring NLB 準決勝でAPアイテムを積み重ねて逆転負けしたソラカに続き、アジールで2度目のチャンピオン黒歴史を作ったと見ていいだろう。


ラウンド2

ラウンド2初戦のNaJin e-mFire戦では、 ゲーム1にMIDエズリアルをピックし、約7回も神がかり的(R)'トゥルーショットバラージ'のBOTローミングでチームの勝利に貢献し、MVPを受賞した。 ゲーム2はルルをピックして無難にファームして五分に耐えるレーン戦を行ったが、Ohq - Cainのカリスタ - スレッシュによってBOTが崩壊し、試合が大きく傾いた中で何度か捕まって倒され、集団戦でも相手のゼラスに比べ著しく低い集団戦貢献度で、結局敗北。 ゲーム3にはアーリで良いプレーを見せ、チームを勝利に導き最終スコア2-1で勝利。

KT Rolster戦では、Easyhoonが先発出場した ゲーム1 2でセットスコア1-1で勝負がつかない状況で、リリーフ投手のような感じで ゲーム3に登板したが、ビクターでNagneのアーリを相手に(E)'デス・レイ'を当て続けレーン戦で優勢に立ち、24分にAP:529、36分にAP:950を記録し、破壊光線が何であるかをしっかりと示した。 途中、集団戦に寄ってきたNagneのアーリを相手に落ち着いてフラッシュを使って(Q)'幻惑のオーブ'の復路の固定ダメージを避け、エズリアルなど味方のサポートを受けて逆にキルを奪う名シーンを演出したりもした。 もちろん、Nagneもやはり甘くないように、チームレベルで全体的に押され、青バフを一度ももらえない状態でも奮闘した。

Incredible Miracle戦、 ゲーム1ではLCKで2年ぶりにダイアナをピックしてT0Mのウディアと共にゲームを破壊させ、 ゲーム2ではビクターを使い、解説陣に「泉のレーザーを抜いて使っている」という評価を受け、破壊光線が何かを見せつけた。

Jin Air Green Wings戦、 ゲーム1ではアニビアをピックし、Bengiに青バフを2回スティールされ、MIDタワーまで押し込まれるアニビアになる最悪の状況でもCSを創造するレベルのファーミング力でコアアイテムを積み重ね、見事な(W)'アイスウォール'によって結局逆転して勝利をもたらし、アニビアBANを獲得した。 ゲーム2では、MIDブラッドミアをピックし、1レベルから4人からギャンクされたのを皮切りに集中的ギャンクに遭うが、SKTが勝機を掴んで主導権を握ると、吸引レベルのファームで6キルしたGBMのカーサスより5デスしたFakerのブラッドミアがレベルがリードする出来事を演出した。

シーズン最終戦であるGE Tigers戦では、 ゲーム1でルルをピックして敵にファーストブラッドを与えてしまったが、その後は陰ながらサポートし、チームの勝利の足掛かりを作ってくれた。 ただ、 ゲーム2ではファンからなぜFakerがMVPをもらったのか分からないという意見が出た。 KDA自体は7/4/4と悪くなく、ダメージも平均以上によく入れたが、Fakerが投げた2度のミスとタイミングが合わずULTを無駄遣いしたせいでゲームが終わりそうになったが、T0Mの胸ぐらをつかむキャリーで辛うじて勝った。 最後の集団戦で前フラッシュで入り、ナミを捕まえて溶かしたこともあり、この試合でFakerに対する評価が分かれている。

余談として、この日はSKT T1の11周年で、、現場にFakerの家族が来ていた。


Playoffs 準決勝

CJ Entusとのプレーオフではゲーム2~5に登板した。 ゲーム2では、よりによって構成上良くないゼラスをピックし、見る人たちのため息を誘い、結局ジャングル運営から始まったCJのスノーボールを覆すことができず敗北した。 ゲーム3では、同様に本人が下手だという認識が定着しているルルをピックして再びため息をつくところだったが、Cocoのライズを相手に自身の長所である優れたレーン戦能力を見せ、チームの勝利に貢献した。 ゲーム4でもやはりルルをピックし、試合内の重要な場面で2度も倒されたが、Bangのルシアンが優れたポジショニングでチームをキャリーし、シールドとULTの'おおきくなぁれ!'などで適切にサポートし、結果的に試合に勝利した。

ゲーム5、待望のブラインドピックでは皆が予想したルブランをピックした。 序盤、ルブランピックを予想したCocoのアジールにキルを奪われるかと思ったが、*5 Ambitionのグラガスがギャンクに来た状況でBengiの卓越したカウンターギャンクが決まり、ファーストブラッドをアシストした。 そしてこれを基点にアジールに対しソロキルを獲得し、持続的な交戦で爆発的なキルを積み重ね、クアドラキルを成し遂げた。 やはりFakerのルブランは格別という評価をそのまま続くこととなった。 今回の試合の勝利でルブラン12戦12勝という大記録となり、今後もブラインドピックを除けばBANが確実視されるため、Fakerのルブランを見ることはほとんどなさそうだ。


Playoffs 決勝

GE Tigersとの決勝戦ではEasyhoonが3試合とも出場し、出場できなかった。

Faker LCK 2015 Spring 優勝

デビュー当初は、Fakerが大抵は一人でキャリーして勝利に導く選手だったとすれば、2015 Springはキャリーとスローイングを交互に行い、キャリー比重がより高い両刃の剣になったと評価された。


2015 Mid-Season Invitational

初のMSIにLCK Spring優勝者資格で出場した。 この時、LCK Springプレーオフは週に1回のペースで試合を行い、他の地域より1週間遅れて5月2日に決勝戦が行われた。

さらに、開始日が5月8日(韓国時間基準)だった上、開催地が米国フロリダで、韓国からフロリダまで飛行機で12時間程度かかることを考えると、事実上3~4日以内に時差適応、B/P戦略の構築、相手チームの分析などをすべてしなければならないハンディを抱えてスタートすることになった。


グループステージ

グループステージ(Round robin)の初戦は、IWCI(ワイルドカード予選)で勝ち上がったトルコリーグの Beşiktaş Esportsと戦ったが、初出場でアジールをピックした。 試合序盤、4人ギャンクに捕まりキルされるという状況から始まった。 その後、BJK側はTOP-BOTレーンスワップをしたが、Bengiのレク=サイとWolfのスレッシュが歩き回り、TOPでMaRinがキルを以降BJKのBOTデュオは何も出来なくなった。そして、セジュアニが2回目のMIDギャンクに行くと、BengiとWolfのカバーでカウンターギャンクをした。 その後、相手のMIDルルをソロキルして序盤の損害を全て取り戻し、タワー、ドラゴン、バロンを全てBJKに渡すことなく無難に勝利した。

中国の強豪 EDGとの試合では、当時Fakerに対して相性が良いと評価されていたPawNが出場すると、コンディション調節も兼ねてFakerの代わりにEasyhoonが出場し、Easyhoonのブラッドミアによる猛活躍で33分にサレンダーを受けチームが勝利した。

北米代表 TSM戦ではカシオペアをピックした。 序盤、TSMのTOPレーナーDyrusを捕まえるために少しローミングに行った隙に、ジグスをピックしたBjergsenとの広げておいたCS差を詰められ、レベル6に達するとヘカリムまで動員してFakerを追い込み、ULTまで使ってソロキル寸前まで追い詰められる。 しかしその後、Wolfのアリスターによる活躍でグラガスを倒し、その後に始まったBOTの集団戦でSKTが大勝した。 また、BengiのMIDギャングでキルが生まれ、その後BOTでの2次交戦の時にグラガスまでキルするなど利益が連鎖的に生じ、それによって一方的な勝利を収めることになった。

欧州代表の Fnatic戦では、 MIDルルをピックしてFebivenのカシオペアを相手にすることになった。 当時FnaticのTOPレーナーだったHuniのナーがローミングに来てファーストブラッドを奪われ、以後SKT全体が集団戦で何度も負けて力なく敗北するのかと思ったが、持続的なファーミングによる成長差で5kゴールド差、11-23という状況で、最後のレッドサイドFnatic陣営のMIDセカンドタワー付近での集団戦でBangのルシアンが暴れ逆転を成し遂げた。

グループリーグ最終戦、LMSリーグの ahq eSports Clubとの試合では、Easyhoonが出場して休息することになった。 AHQ戦でSKTは、10kゴールド差で9-20のキルスコアの劣勢をなんとか持ちこたえ、相次ぐ集団戦で大勝しそのまま逆転、グループステージ全勝でブラケットステージ準決勝に進出することになった。


準決勝

準決勝ではグループステージで逆転勝ちを収めたFnaticと対戦した。 ゲーム1では、Febivenのルブランを相手にMIDエズリアルをピックして互角に戦い、22分頃の相手ラプター付近での集団戦で果敢なディーリングでBangのトリプルキルをアシストし、28分頃の集団戦でもフォーカスを受けないラインで安定的にフルダメージを与え、32分にTOP、MIDラインを追い詰め、2ADC構成の利点を生かして勝利した。

ゲーム2ではアーリをピックし、ルブラン相手に無難にレーン戦で優位に立ったが、相手TOPレーナーHuniのランブルがレーンガンクをタワー下でいなし、Febivenのルブランのカバーによって逆にMaRinとFakerを倒しダブルキルを奪うスーパープレーを見せた。 序中盤SKTのTOPを封鎖し、BOTギャンクを通じてFnaticが利益を得た。 そのような状況でも機動性を生かしてキャッチでキルを拾いながら追いつこうとしたが、19分頃のドラゴンファイトではSKTの陣形崩壊で活躍できず、その後25分頃の集団戦でも大敗してバロンを献納し、スノーボールしたことによって後半になるほど弱いアーリの特性上これといった変数を創出できず、無力に押し切られ敗北した。

ゲーム3ではアジールをピックしてFebivenのゼドに2度もソロキルされて崩壊してしまうかと思ったが、忠実にCSとキルを重ねて成長していたBangのエズリアルがHuniをキルして、ゼド相手に1対1をする時にゼドを完全にキルしてその勢いでTOPを追い込み、36分頃の終了直前に、相手のネクサスタワーの下に果敢に入ってHuniをインセクでトスしてフォーカスで落とし、結者解之して勝利した。

ゲーム4で再びアジールをピックしてカシオペアを相手にレーン戦を無難に進めたが、FnaticのReignoverがレクサイとしてのパフォーマンスを100%発揮してTOPとBOTのレーン戦のバランスを揺さぶった。 それによって広がった格差を利用したFnaticの果敢な集団戦の相次ぐ勝利でバロンまで奪われ、35分にはSKT陣営セカンドタワー付近での集団戦に大勝してネクサスまで破壊し、これによって2-2で5試合目まで行くことになった。 そんな中、Fakerは5/3/2という優れたKDAを記録するなど、ゲーム2、3での良くないプレーを再び回復したように見えた。

最後の ゲーム5では、カシオペアをピックしてFebivenのアーリを相手にしたが、ゲーム2のようにHuniのランブルがローミングに来てキルを献上した。 もちろんCSをリードしていたため、それほど崩れはしなかった。 その後、Bengiのヌヌが4バフコントロールをしながらキルスコアを縮め、20分にはBang、Bengi、Faker3人によるスニークバロンが成功し、突然SKTが無難に勝つ構図になり、37分頃のバロンファイトでバロン獲得と集団戦の大勝でサレンダーを受け勝利を得た。


決勝

EDGとの決勝戦ではゲーム4、5のみ出場した。 ゲーム4では、カサディンをピックして良いパフォーマンスを発揮して勝利し、最後の ゲーム5ではPawNのMIDモルガナが完璧にFakerのルブランをカウンターしてルブランでの全勝が初めて破れた。

Faker MSI 2015 決勝

結局、EDGに2-3で敗れて準優勝となり、惜しくも優勝を逃した。 タイトなスケジュールによる準備期間の不足とコンディション調節などが最大の敗因に挙げられた。KeSPAもスケジュール管理を誤ったと謝罪した。


2015 SBENU LoL Champions Korea Summer

全体的にSpringに比べて多様なMIDチャンピオンがピックされ、チャンピオンプールが広いFakerならではの長所を十分に発揮し、戦勝街道を走った。 このシーズンで使用したピックは、エズリアル, カシオペア, ヴァルス, イレリア, コグ=マウ, ビクター, アーリ, マスター・イー, オリアナ, ライズ, アジールで、ほぼ毎試合違うチャンピオンを披露し、それぞれの試合ごとにMVPにも選ばれ、他のMIDに格の違いを見せた。

特にアジール狙撃用のMIDイレリアピックは、対戦相手のKuroの口から「미친 놈(狂った奴)」という声が出るほどで、ヴァルス狙撃用のMIDマスター・イーピックはCJを困惑させ、準備してきた構成を崩壊させる結果をもたらした。


ラウンド1

初戦はSBENU Sonicboom戦で、 ゲーム2にBengiとともに交代出場し、MIDエズリアルをピックし、Bangのルシアンとの2ADC構成を組んだ。 今回も相変わらず神々しい(R)'トゥルーショットバラージ'を披露し、SSBを苦しめた。 青バフをスティールし、レーン戦で優位に立つとSaSinのルルをソロキルすることに成功したが、タワーアグロ調節失敗で本人も一緒に死んで相打ちになってしまった。 それでもその後はディーラーとして優れた活躍を見せた。

NaJin e-mFire戦では ゲーム1 ゲーム2ともに出場し、2-0で勝利した。 両試合ともMID差が激しければゲームがどうなるかを見事に示し、2ゲーム連続でMVPに選ばれた。 特にゲーム2では、当時良いピックとして浮上したMIDヴァルスでレーン戦を圧倒した後、(Q)'乾坤一擲'で相手を文字通り貫いた。 この試合が終わった後、解説陣の話によると、Fakerのヴァルスが敵に与えたダメージ量がNJFの選手全体が与えたダメージ量を合わせたものより大きかったという。 ただ、相手のルルのULTタイミングを誤って計算し、無理に1対1の戦いを仕掛けて(R)'おおきくなぁれ!'を受け、ソロキルを喫したのは玉に傷だった。

Week 3のKOO Tigers戦では、 ゲーム1ではMIDイレリア、 ゲーム2ではMIDコグ=マウを披露し、Kuroのアジールを撃破した。 MIDイレリアは、多くのコミュニティで話題になった。

⁠Samsung Galaxyとの試合では最後の ゲーム3、1-1の状況でEasyhoonと交代して出場した。 交代出場後、SSGを圧倒した。 序盤、相手カシオペアとのダメージ交換で負けたようにベイトし、Bengiのギャンクによってファーストブラッドを奪った。 その後、相手JGとSUP、MIDの3人ギャンクを受けつつも相手MIDのカシオペアを正確なダメージ計算で倒し、ムービングで相手スキルを全て避けて味方SUPのスレッシュのランタンに乗って無事に逃げた後、ニダリーの槍をもう一度避けて相手のSUPをキルする場面と、相手ジャングルの赤バフ付近と相手のTOPネクサスタワーの前でニダリーを口の中に入ったアイスクリームのようにさらりと溶かしてしまうシーンがゲーム3のハイライト。

Rebels Anarchy戦は2-1で勝利した。 ゲーム1ではビクターをピックし、BangのカリスタがWolfのスレッシュを投げながらCCを食らわせる時、後ろから悠々と高火力を入れ、セットMVPを獲得した。 しかし、 ゲーム2でMickeyのビクターに対抗して、当時LPLでよく使われていたオリアナをピックし、MaRinのランブルと同じようにAoE ULTでチームを救うプレーを見せたが、セットを明け渡すことになる。 ゲーム3ではアーリをピックしてビクターを相手にレーン戦で優位に進めたりもしたが、デワード途中にソロキルを奪われるミスをし、以後平常心を失ったように方向指定スキルが次々と外れる残念なプレーを見せた。 ゲームはサモナーズリフトを火地獄にしたMaRinのランブルがハードキャリーして勝利した。

CJ Entus戦では、急覚醒した。 ゲーム1では、ビクターでTOPのマオカイも燃やしてしまう(E)'デス・レイ'を放ち、圧勝した。

ゲーム2ではMIDマスター・イーをピックして、序盤チームがMIDに多くのリソースを割いたことに報いるかのように、MaRinのモルガナが死の危機に瀕した時に敵2人を倒し、集団戦時に悠々と現れ最後の戦士として敵を薙ぎ倒すなど、狂気の活躍で勝利した。 これにより2ゲームともMVPに選ばれた。実はゲーム2はWolfのアニーを含めてチームメンバーがよく支えてくれたのも大きい。 Faker個人のスキルが優れていることもあるが、SKTのマクロがマスター・イーを輝かせたと見ることもできる。 後にインタビューでFakerは「マスター・イーは死んではいけない」と強調した。

Incredible Miracle戦はEasyhoonの出場で1週間ゆっくり休息し、KT Rolster戦では ゲーム1にオリアナをピックし、前フラッシュ+(Q)ボール'攻撃'+(R)'ショックウェーブ'+(W)'乱磁場'でArrowのヴェインをことごとく暗殺し、視聴者と解説陣に深い印象を与え、MVPを獲得してポイント1位になった。

ゲーム2にはまたMIDマスター・イーをピックし、5人ダイブを適切に対処したり、ガンクに来たScoreのリー・シンを(Q)'アルファストライク'で壁を越えて逆に倒したり、集団戦でも俊秀な活躍を見せた。 相手に確定CCがあることを意識したのか、この試合でランデュイン オーメンを積んだ。 OGN解説陣によると、味方の十分なディーラーがいるので「マスター・イーで防御アイテムを取るのは正しい行動」だという。

6月27日のJin Air Green Wings戦にも出場した。 ゲーム1はビクターをピックし、序中盤にキルやアシストはあまりなかったが、GBMを完全に抑えて相手のMIDがタワー下でCSを取るのに汲々とするほどプレッシャーをかけた。 MIDファーストタワーを15分もしないうちに破壊した後、空いているレーンをカバーしながらCSを大量に取り、JAGの隙を突いてタワーを割って急速にアイテムを揃えた。 その後、いつものように泉レーザーを放ち、JAGを制してMVPに選ばれた。 この試合で一度だけフラッシュを使ったが、ネクサス破壊の発端となったMIDインビビター付近の戦いでCpt Jackをフラッシュ+ULTによって捕らえたのだ。

ゲーム2ではMIDライズで試合をした。 序盤はよく成長したが、MIDで捕まって倒されたり、BOTでフラッシュをしてCpt Jackを捕まえようとしたが、シヴィアのスペルシールドでうまく防がれ、JAGのチームメイトが来て逆に捕まるなど、大きく活躍できなかった。 しかし、約5000ゴールドの差がある後半、MID中央でイニシエートを狙ったノーチラスのフラッシュ+(Q)'錨投げ'をフラッシュで避けた後、直ちにスネアで束縛してBengi、Bangと共にノーチラスを倒した。 その後、イヴリン、マオカイとケネンがULTを使って良い形で入ると、ランブルを倒してシヴィアとアジールまで倒してトリプルキル、逃げていたChaserもBangが倒してエースを獲得し、そのままSKTが試合を畳んだ。 ゲーム2でもMVPに選ばれ、MVPポイント1000点で ラウンド1のMVPとなった。


ラウンド2

ラウンド2初戦となるSBENU Sonicboom戦に出場した。 ゲーム1にはビクターをピックし、集中的に攻略されたが、 MaRinのフィズが育って勝利した。 ゲーム2にはアジールをピックし、今回もSaSinのヴェル=コズの圧倒的なディールに苦しんだが、CSとオブジェクトで成長し、後半にリコール詠唱中のヴェル=コズを倒し、続いてシヴィアまでキャッチして倒し逆転の契機を作り出した。 全体的にあまり活躍できず、チームメンバーのバスに乗った。 試合後、ファンミーティングのレビューによると、マウススポンサーが新しく変わりデバイスを変えたが、マウスにまだ適応出来ていないという話をしたという。

7月8日のRebels Anarchy戦 ゲーム1では、B/PでSKTがエズリアルをピックすると、これを意識したRANCがMIDヤスオをピックして、待っていたかのようにエズリアルをBOTに送り、またMIDイレリアをピックして良いプレーを見せた。 ゲーム2では今度こそMIDエズリアルを選ぶのではないかとファンは期待したが、エズリアルはMickeyが先にピックし取り上げた。 Falerはライズをピックすると、ルーングレイブ・エズリアルをディールで圧倒する活躍をしてMVPを獲得し、チームの勝利に貢献した。

7月16日、KOO Tigers戦 ゲーム1では、試合終盤にバロンリバー沿いでWolfのアリスターがWQで4人をノックアップさせるイニシエートをし、これをFakerがよく合わせて試合を終わらせた。 残りの2ゲームもアジールで安定したパフォーマンスを発揮し試合を勝利で終えた。

7月22日の KT Rolster戦では、現存するチャンピオンの中で最強のキャリー力を持つと評価されるルーングレイブ・エズリアルをピックし、チームメイトもそれに応えてFakerを着実に育ててくれた。 結局、Fakerはキル関与率100%でKDA7/0/8を記録し、ハードキャリーしてMVPに輝き、KTはFakerによって味わった悪夢を思い出すことになった。 ゲーム3でもキャリーしてMVPを獲得した。

8月6日のSamsung Galaxy戦では、 ゲーム1でEasyhoonが出場し、 ゲーム2でFakerが出場した。 Fakerはアーリをピックし、SSGが戦おう!を叫び、SKTがそれに応えてアグレッシブな試合の構図が完成し、久しぶりにLCKでキルが大量に発生した。 アーリでいいフォームを見せて勝利した。

NaJin e-mFireとのレギュラーシーズン最終戦では残念な姿を見せた。 ビクターをピックしたが、Ggoongのアジールを相手にレーン戦で完敗し、集団戦の時に何度も倒され、その試合でNJFに大敗した。 そしてEasyhoonと交代した。

試合後のファンミーティングで、「最近マウスの設定をいろいろ変えてみたので、良いプレーを見せることができなかった」と話した。


決勝

KT Rolsterとの決勝戦 ゲーム1では、これまであまり好評を得ていなかったアジールを先出しし、神がかったコントロールで相手を蹂躙した。 全体的にSKTの視界掌握が一枚上手で、レーン戦の段階でルブランがアジールに止められ、KTに未来がなかった。

ゲーム2ではテレポートを持ったダイアナで、試合中ずっと相手TOPとMID、ADCを討ち取り続け、KTのメンタル崩壊を招いた。 MVPにFakerが選ばれ、FakerのMVPハイライト映像で3回にわたるArrowへのソロキルが次々と出て、Arrowを死体撃ちした。

そして待望の ゲーム3では、なんとリヴェンをピックして再びスーパーキャリーした。 この試合では、カシオペアのULTスタンを瞬間的にフラッシュ+横ムービングでスタン判定を避ける、信じ難いほどのスーパープレーを披露した。


総評

優勝インタビューでFakerは最後のリヴェンのプレーに対して「久しぶりにやったのでリヴェンのプレーが未熟だった。」という発言をした。 元々後ろに避けるべきだったカシオペアのULTをコントロールミスで横に避けたという。 そしてWorldsに関して「Fakerという名前にふさわしいプレーを見せる。」という発言もした。

Faker LCK 2015 Summer 優勝

Fakerが全盛期時代に完全に復帰したことを知らせ、強いレーン戦に加え、多様なチャンピオンでキャリーした大会と評価される。


2015 World Championship

大会前、Riotが パワーランキング1位にFakerを選定した。 昨年失った王座を取り戻すために、そしてもう一度最強の位置に上がるために、初めて優勝トロフィーを掲げたメンバーとは異なる新しいSKTメンバーたちと共にWorldsの扉を叩いた。 Worldsが進むにつれ、見守る人々はもちろん対戦する相手チームにも最強のパワーを見せており、Fakerとともに2回目の優勝に挑戦する'ジャングルそのもの'であるBengiと*6、ブルーザーメタと調和しものすごいキャリー力を見せているTOPのMaRin、関係者たちが口をそろえて「上手い」と言ったADCのBang、現在のパフォーマンス絶好調のように見える世界最高SUP候補であるSUPのWolfまで、選手全員が最上のパフォーマンスを発揮している。

Fakerが出場することになれば、相手チームの立場ではFakerを牽制しようとするとMaRinやBangが暴れ、かといって牽制をしなければFakerがその分暴れ回ることになりゲームが崩壊するため、非常に頭を悩ませる。 また、BANでも防げない広いチャンピオンプールは、現在Worldsである程度強制されるB/P形式で大きな利点であり、Fakerの出場でB/P利点も持てるSKTはまさにWorlds最強チームの姿を見せている。


グループステージ

最初の H2k-Gaming戦ではアジールをピックした。 相手がピックしたルブランはバフされ、アジールはナーフされてレーン戦の相性上不利だったが、CSも大きく負けずファーストタワーをより多く削るなどまずまずのパフォーマンスだった。 しかし、ギャンクで捕まりデスしたり、シヴィアにディールを入れていたところグラガスの(R)'ワシの奢りじゃ!'で倒され、チームの危機が生じる状況を作ってしまったりもした。 幸い、MaRinのフィオラが残りを片付け、初勝利を収めた。

その後、 Bangkok Titansとの初戦ではMIDオラフをピックし、エキサイティングにBKTを斧で圧倒した。 試合序盤にイレリアを斧でソロキルし、継続的に相手のMIDにプレッシャーをかけ、JGが他の場所でアクションを起こせるようにした。 途中であまりにもエキサイティングしすぎて2回死んでしまったが、大きな影響はなかった。 試合後、一般ユーザーによるオラフがピックが急増するソロキュー注意報が出された。

10月4日の EDward Gaming戦では、PawNのエコーに対してライズをピックした。 20CS差でレーン戦を圧倒したものの、3人でのギャンクでファーストブラッドを奪われた。 しかし、ドラゴンファイトの時に節約しておいたテレポートで参加し結局チームがトータルで利益を得た。 勝利に最も大きな貢献をしたのは、ダリウスを相手にTOPで圧倒しゲームを支配したMaRinのレネクトンだが、初めのドラゴンファイトの勝利のおかげでレネクトンが大きく育つことができた。 そして、その集団戦で勝利できた最大の理由の一つは、相手が3人でギャンクに来る時、FakerにULTを全て注ぎ込んでダメージが足りなかったことだった。

グループステージラウンド2の EDG戦では、ツイステッド・フェイトの(W)'ドロー'のカードがCDに入ったことを確認したFakerが、フラッシュで瞬時に接近した後PawNを瞬殺してしまった。 その後、BOTエリアで行われた集団戦で、ナーを除く全てのチャンピオンのULT、ツイステッド・フェイトとカリスタのQ、ツイステッド・フェイトのゴールドカード、グラガスのボディスラムなどを全て受けながらもかなりの時間耐え、その間にMaRinのダリウス、Bengiのエリス、Bangのトリスターナがフリーディールを行い、Wolfがスキルを的中させて試合優位を獲得した。

MIDインヒビタータワーでFakerのライズが前フラッシュ+(W)'ルーンプリズン'でイニシエートをし、グラガスが(R)'ワシの奢りじゃ!'で押し出すと、トリスターナが前ジャンプでスレッシュとナーを片付けると同時に、ダリウスはTOPでファームしていたカリスタを一人で処理した。 EDGのチャンピオン3人が死亡したことを確認したSKTは全員合流し、インヒビターとネクサスを破壊し、23分35秒で試合を終えた。 チームロゴのエモートを頭上に浮かべるフィナーレで締めくくった。


準々決勝

準々決勝、 ahq eSports Club戦で先発出場。 ゲーム1ではルルをピックしてイグナイトを持ち、Westdoorのダイアナを相手にCSを40~50ほどリードした後、縦横無尽のマップを駆け回り、テレポート以上の影響力を発揮してチームを勝利に導いた。 ゲーム2では、ライズで序盤のBOTダイブにTPで駆けつけ返り討ちにするなどキルをかき集めて大将軍の威容を見せ、チームをキャリーした。 ゲーム3ではカサディンをピックし、レーン戦でWestdoorのフィズに2度のソロキルを奪われるなど、カサディンが出来ない選手として周知されるところだったが、MaRinが渾身の力を尽くしてカサディンが育つ時間を稼いでくれて、終盤の集団戦でで広域ディールを放つ活躍を見せ、強固に成長したBOTと相手の不可解なバロンオーダーに支えられ勝利を収めた。


準決勝

準決勝、Origenとの試合で出場したEasyhoonが ゲーム1 ゲーム2でハードキャリーをしたのでFakerの出場はないかと思ったが、 ゲーム3で突然出場。再びライズをピックしてxPekeのルルをレーン戦から圧倒し、戦闘の度に敵ディーラーを3連束縛コンボで抑え、ハードキャリーしてSKTの決勝進出を決めた。


決勝

ヨーロッパでLCK内戦が初めて実現し、Spring決勝戦のリマッチが実現した。 昨年不振だった時、最高の全盛期を過ごしたFakerが復活することは難しいと多くの人が予想したが、Fakerは結局最高の舞台に再び上り詰めた。 Fakerは最大の大会であり、シーズンを締めくくるWorldsで優勝トロフィーを持ち上げることだけを目標に再び決勝戦に進出した。

決勝戦オープニングの選手入場セレモニーでは、 大胆な前転を披露した。 この前転は、 Worlds優勝記念ライズスキンのリコールモーションにも使われた。

ゲーム1ではカサディンをピックして、暴れ狂うMaRinとBangをうまくサポートし、Wolfのシェンによる3マン・タウントとともにイニシエートを起こして、試合に勝利した。

ゲーム2ではルルをピックし、序盤にBengiのミスによって相手にキルを奪われたが、ビクターが怪物になろうとした瞬間に果敢に飛びかかり、Kuroのビクターをソロキルしてスノーボールを止めた。
試合自体は後によく育ったMaRinとBangがキャリーしたが、ルルのソロキルがなければ、手の施しようもなくスノーボールし試合を台無しにする可能性もあった。 最終的には、7/0/7という優秀な成績でフィニッシュした。

ゲーム3では再びルルをピックした。序盤の無謀な交戦で全ポジションがそのまま1キルずつ奪われ、手の施しようもなく押されてしまい、その後も引き続きMIDをえぐられてアイテムが出ず、ダメージを入れることができない窮地に立たされてしまった。 最後までチーム全体が抵抗して名勝負を繰り広げたものの、ゲーム2のルルに比べるとサポートの役割しか果たせない存在に近かった。

ゲーム4ではライズをピックした。 HojinはTOPをカバーした後すぐにMIDへギャンクに行ったが、事前に気づいたライズの適切な反撃でHojinをギャン斎使者にしてしまった。 その時カサディンは6割、レク=サイはほぼ9割、ライズは9割の体力と1~2割程度のマナを持っており、レク=サイの進入にカサディンが(R)'リフトウォーク'で呼応したが、ライズがタワーの射程範囲の境界に入ったので引こうとした瞬間にレク=サイが(W)'ルーンプリズン'に捕まってしまった。 カサディンは(Q)'ヴォイドスフィア'を使って引いたのでレク=サイにほぼ1秒間反応できず、その間にレク=サイがライズに一方的に殴られた。 慌てたKuroは、イグナイトまでしてライズを圧迫しようとしたが、すでにHojinは死んでいてFakerは悠々と抜け出した。 これに対し解説陣は、HojinのギャンクとKuroの対処に物足りなさを表しながらも、Fakerが逆襲をよくしたと絶賛した。

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''CloudTemplar「Faker選手、一体なぜあのようにするか分かりません。 とても上手です。」
キム・ドンジュン「機動性の良いルル相手にこれをベタ足でのこのこと行き、前フラッシュ+(W)'ルーンプリズン'をすることをどう考えるのかと。」''



その後、TOPファーストタワーを圧迫していたルルを押し出してタワーを守るためにFakerのライズがタワーにテレポートを使ったと思ったが、到着するやいなやタワーを叩くミニオンたちは見向きもせずにULTを使用してフラッシュを持っているフルヘルスのルルをすごい勢いで追撃し、前フラッシュ+(W)'ルーンプリズン'コンボで捕まえてしまった。 かなり距離がある中で、機動性と生存力が優れたルルに結局追いついて捕らえてしまうと、解説陣は皆驚愕した。 ルルのULTがないから仕掛けたのだと推測されるが、試合を見ていたほとんどの人はそれがキルチャンスだとは想像すらしていなかった。 2キル1アシストを記録したFakerのライズは、大将軍早期進級を準備し始めた。

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ついにライズが大将軍となり、KOO Tigers全体がテレポートにタム・ケンチULTまで消費しながらライズを落とそうとする珍風景を見せたが、バックアップが到着する前にKuroのカサディンを倒してしまった。 結局、TPで到着したルルが「逃げろ!」と叫びながら慌てて逃げるのが面白ポイント。 その直後、ラプターの方にTPして、4/0/1で大将軍昇格完了。

何とか奮闘する姿に観衆はKOOを連呼して熱烈に応援したが、直後BOTにいたFakerのライズが(R)'Desperate Power'をつけてパッシブがスーパーチャージになった状態で数秒でドラゴンの体力を6,000も削る凄まじいダメージを見せ、4つ目のドラゴンを一人で叩くと、観衆が圧倒され、一瞬KOOの応援の声は止まり場内が冷え切ってしまった。

今回の試合のハイライトは、中盤に5人に追われていたがアッシュのULTが外れるやいなやすぐに反撃するライズと、次々と逃げるKOOの5人全員。

その後、最後の集団戦ではKOO Tigers陣営のBOTレーン側から大将軍ライズを筆頭に相手を圧倒的なディールで抑えながらトリプルキルを収めた。 そして、ゲーム終了時のFakerのキル関与率は100パーセント。 チームの全てのキルに影響を与えるまさに狂気の試合を見せ、結果は当然のように優勝。


総評

2013年に続き、再びWorlds優勝を果たし、自分の時代ということを改めて知らしめた。

Faker 2015
 

そして優勝後、 自分の髪型に似たブロッコリーを食べるという優勝公約を守った。 優勝後、希望するスキンを尋ねられた時も「皆さんが予想されてると思いますが、坊主頭のチャンピオンが私と同じブロッコリーヘアをしてほしい」と答えた。

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シーズン総評

結局Fakerには傷だけが残った2014年シーズンが終わり、LCKがリーグ制と単一チーム体制に変わる変革を経て、ファンの視線は何よりもFakerに注がれた。 関心の要は、Fakerは果たして海外進出を選択するのかということだったが、SKTの単一チームは事実上、SKT T1SのメンバーにBengi、Fakerを加えた構成なので *7、いくらSamsungの両チームが空中分解したとはいえ、侮れないチームが多く残っていた。 GorillAだけが抜けたNaJin Shieldとリビルディング後に攻撃性が蘇ったSwordの結合で少なくとも2位圏に予想されたNaJin、ディフェンディングチャンピオンKT、事実上新生チームだが在野高手たちが集まった新Samsung。 このような強豪がいる状況で、起伏の激しいSKT T1Sを主軸とした、しかもT1Sの慢性的弱点と指摘されたMaRinを連れてLCKに参戦するという構想に嫌気が差したFakerがWorlds出場のために海外進出をするという予想があった。 一部では、シーズン4に見せたFakerのフォームでは、むしろ欧州や北米リーグに行って雑魚狩りでもしたほうがいいという声まで出た。

一方、反対側の意見としては、FakerはMadLifeの没落後、事実上韓国の唯一の世界レベルのLoLシーンにおけるスターであり *8、技量が下落したシーズン4でもチームメイトが不調な中で奮闘し、なんとかチームを引っ張っていった選手だった。 また、シーズン4でFakerの前に立ちはだかったdadeとPawNがみな中国に移籍し、事実上韓国にはFaker級MIDレーナーがいないという点が挙げられた。

そして、Fakerは結果的に残留した。 ESPNとのインタビューでその話が出たが、実際にFakerの父親を通じて中国から巨額なオファーを提示されたことも事実だが、今このメンバーと一緒に再び優勝したいという気持ちから残留を決断したという。

その後のプレシーズンでは、シーズン4の間続いた下落傾向のせいでファンは期待よりも心配が多かったが、所属チームであるSKT T1が圧倒的なパワーを見せ、プレシーズンを4勝1分けで終えると共に評価が上がった。 だが、これとは反対に「虎の威を借りる狐」ということわざがあるように、SKT T1が強いのではなく、上位圏チームの選手が皆抜けた状態で中位圏チームの王位争奪戦になったのではないかという懐疑的な意見も存在した。 しかし、Fakerは良いプレーを見せ、SKT T1は強力だった。

しかし、プレシーズン1位をマークしたのは単なるプレシーズンに過ぎないということを証明するかのように、いざ本リーグに入るとSKTはプレシーズンで見せた圧倒的な姿を見せられなかった。 開幕戦のNaJinとの試合を2-1で勝利し、幸先いいシーズンのスタートを切ったかのように見えたが、数ランク下と評価されていたCJに0-2のシャットアウトを受け、同じく1ランク下と評価されていたJin Airにも0-2のシャットアウトを受け、ラウンド1で無敵の勢いを見せていたGEにすら1-2で敗北し、4勝3敗となった。 リーグ4位でラウンド1を終え、再び再評価が起きた。 特にGEとの試合ゲーム2で、Fakerによるフェブランがゲームを圧倒的して勝利したが、逆にゲーム3ではアジールをピックして理解できないダイブやデスなどで敗北の一因となってしまった。

その後、ラウンド2では新たにJGに合流したTomとカバー型ジャングラーに転向したBengiのおかげでJGが強力になり、レーン戦が弱点と指摘されていたBangが生き延びるにつれ、FakerとEasyhoonという国宝級MIDの2人を擁するSKTは勢いに乗ってラウンド1に敗北したCJ、Jin Air、GEを相手に全て勝利し、結局ラウンド2全勝を記録した。 しかし、その過程でFakerは以前の世界最高MIDの勢いを見せることができず、無理に2人分以上の働きをしようとして倒されたり、苦戦する試合もいくつかあった。 最近の勢いのSKTは、もう少し補完すればシーズン3を再び狙えるほどの勢いであるだけに、何よりFakerが無理しないプレーが主なポイントになりそうだ。

そして、Summerシーズンに入って全盛期に見せてくれた勢いを再び披露し、スキルが更に向上したようだという評価を受けた。 Summerシーズン・ラウンド1だけでエズリアル、カシオペア、ヴァルス、イレリア、コグ=マウ、ビクター、オリアナ、アーリ、マスター・イー、ライズなど10体のチャンピオンをピックしMVPポイント1,000点で単独1位を走り抜け、絶頂のスキルを見せた。 暗黒期時代に見せていた無理なプレーが消え、レーン戦の段階から相手をディナイさせ、絶対にギャンクする隙を与えない安定感を取り戻し、キルができる時に見せるスーパープレーは相変わらずだった。 特に、毎試合異なるチャンピオンを見せる驚異的なチャンピオンプールは、相手チームにとってB/Pを混乱させ、戦略的な役割も十分に果たしていた。

Worldsでは、ライズ、ルル、カサディン、アジールなどのいくつかのチャンピオンだけを使用した。 明らかに他のチャンピオンを起用するに余地があるにもかかわらず、ライズを昼夜問わず使うFakerの姿に、最初は他のピックを隠すためのものだという見方が支配的だったが、問題はFakerのライズはOPだったということ。 仮に隠された他のピックがあったとしても、他のチームがその隠されたピックを引き出すことができなかったが、まるでボスモブレイドに行ったが、1フェーズを突破できないのと似た状況である。 もちろん、Fakerのようにライズができるなら、他のことはせずにライズだけ昼夜問わずやっても試合は粉砕できるので大きな意味はない。 結局、全勝優勝が破れた後、バーサーカーモードライズをピックしてキル関与率100%を達成し、自ら世界最高MIDの座を取り戻した。

シーズンが終了する時点で、 再びSKTと再契約に合意したという記事が出た。 記事には詳しく言及されてはいないが、"Worlds2回優勝"という象徴性とLCKのアイコン、また、現在SKTのフランチャイズスターとして十分な待遇をするとフロントで公表した状況なので、海外で活動する選手と同様の待遇を受けるだろうと予想されている。

2019年、LoL Esports公式X(旧Twitter)で行われた投票 ()で、優勝、準優勝、ベスト4に進出したチームの中で、Worlds史上最高のチームに2015年シーズンのSKTが選ばれた。 2位にはSamsung White、3位と4位はそれぞれ2013年、2016年シーズンのSKTが選ばれた。そしてFakerも同年のインタビューで、自身の最全盛期は2015年シーズンのようだと言及した。


コメント


Tag: Faker イ・サンヒョク T1 SKT


*1 Championsでこれまでペンタキルを達成した選手が所属するチームが、そのリーグで優勝できないという呪いが続いてきたが、このシーズンSKTが呪いを破ることになった。
*2 これはもちろん表現の仕方であり、それだけノガー・リャンと呼ばれるNoFeの立場でもT1のTOP、MIDのキャリー力を抑制するためにBANしなければならないカードがあまりにも多かったのだ。 結局、その中でカサディンでカウンターが可能なルブランを解放したが、Piccabooのローミングに支えられてルブランが成長してしまったのだ。 結局、ゲーム3ではGEがリサンドラを解放し、ルブランをBANしたが、MaRinのリサンドラに苦戦した。
*3 最初のピックでルブランのカウンターとされるカサディンを取り、サポートとしてモルガナをピックしていった。
*4 この他にもMasters 2014のKTAとの第3セットで、オリアナで見せたスローイングがあるにはある。 PawNに4連続ソロキルされた時も、このような評価を受けたことがある。
*5 実はアジールとルブランのレーン戦はルブランが勝つのは非常に難しい。 最低でも3レベルにならないと、ダメージトレードは成立しない。
*6 グループステージのKDAが計6試合で71という驚異的な記録を見せた。
*7 Impactも居たが、プレシーズンにチームを出た。
*8 実際、PawN、dade、Rookieなど韓国最高のMIDと評価された選手たちは、結果的にFakerが勝ったため、そのように評価されたのだ。