シャープマインド

Last-modified: 2014-11-04 (火) 20:01:46

シャープマインド【しゃーぷまいんど】

  • Mobの使用するスキルを見破ることのできるスキル。現在はスキルではなくシステム上の仕様として実装されている。

遍歴

  • かつては韓国サーバでランクAまで実装されていたが、日本では運営チームの「日本のプレイヤーの嗜好にそぐわない」という意見により実装されていなかった。
    • スマッシュを準備しながら歩く、ディフェンスしながら動かないといった「フェイント」を(意図してかしてないかは分からないが)駆使してくる高度なAIを持ったMOBとの擬似的な「じゃんけん」の読みあいと、攻守がめまぐるしく入れ替わる「ターン制」のすばやい判断力を要求されるという戦略性とアクション性が高く評価されていた。

  • GENESISアップデートでの戦闘システム改変に合わせてスキルとしては廃止されてシステムに直接組み込まれたため、強制的に発動するようになった。これに伴い日本でも実質実装されたことになっている。
    • 韓国ではスキルとしての廃止に伴い、シャープマインドにAPを振っていたプレイヤーにはその分のAPが返還されたとのこと。
  • しかし、この実装により敵の次の手を読む必要がなくなった。また、ダメージインフレ気味の昨今では読みあいよりも一気に押し切る「力押し」のスタイルが主流になりつつあるため、戦闘コンテンツは一方的で単純化しつつあるという側面もある。
    GENESISによるシステム改変によって「クールタイム」の概念が導入されたこともあり、持久戦がしづらくなってしまったことも原因の一つと考えられている。

  • いろいろな意見があるが、この仕様によって初心者プレイヤーには敷居がぐっと下がり、「マビノギは難しい」という人には嬉しい変更だったという。
    一方、ある程度なれたプレイヤーには相手の手が見えることで逆に簡単になりすぎて面白くない、という声もちらほら聞こえた。
    • そのためかどうかは定かではないが、戦闘中にしゃべるMOB(特に口数の多いインプやグレムリンなど)は、そのセリフのフキダシで準備しているスキルバルーンを隠すという高等テクニックを駆使してくる。
      スキルが見えることに慣れ過ぎたプレイヤーにとっては「次の一手」が分からないということの恐ろしさを見せ付けてくれる強敵に格上げされたとかされないとか。
      • かつてプロ野球界で名捕手として名を馳せた野村克也氏は、現役時代に「ささやき戦術」を駆使して相手打者を翻弄したが、なんとなく通じるものがある・・・気がする。
        もしかしたら彼らの中に野村イズムの信奉者がいるのかもしれない。
        余談
        • 野村克也氏が得意とした「ささやき戦術」が通じなかった選手は幾人かおり、王貞治や長嶋茂雄といった超一流の選手達には通じなかったと自伝でも述懐している。
          • 王貞治氏は若手の頃はよく引っかかっていたが、「一本足打法」に開眼してからは超人的な集中力で、全く声が届いていなかったという。
          • 長嶋茂雄氏はマイペース過ぎて会話がうまくかみ合わず、自分が混乱してしまうこともあったらしい。一度は「バッティングフォームを変えたのか」と持ちかけたところ、長嶋は鵜呑みにして自分のフォームを気にするそぶりを見せた。これを見て野村は上手くいったとほくそ笑んだが、なんと直後にホームランを打たれてしまう。おまけに長嶋からは「あまり敵にアドバイスを送るのも考えものですよ」と言われ、本心からのアドバイスと思い込まれていたという二重の屈辱を味わい、以後は長嶋へのささやき戦術は諦めたという。
        • なお、野村氏が全く効果がなかった相手として「榎本喜八」選手も上げている。元祖「安打製造機」の異名を持ち、非常に真面目で求道者のような野球人だった。当時、榎本氏は極限の集中力によって、ボールがどんなコースでどんな軌道を取るかまでを完全に予測できる感覚、本人の言葉では「神の域」に到達しており、その状態ではあらゆるボールが予測され、打たれてしまうという状況にあった。そのため、ささやき戦術が通用する次元の相手ではないとして、野村氏自ら榎本氏へのささやきは辞めたのだという。
          • 榎本氏のように、研ぎ澄まされた精神=シャープマインドによって敵の行動を予測できるミレシアンは、エリンにおいては本当に「神の域」に到達してしまっているが、ある意味では「超感覚」対「心理戦」のプロ野球代理戦争ともいえなくもない・・・かも?

余談・小話

  • RPでは一部のキャラクターがこのスキルを所持しているのを見ることができる。(アンドラスやファロンなど)
    • かつてシャープマインドが実装されていなかったころのプレイヤーは、
      「ねえ、○○のRPでさ敵のスキルがわかったんだけど!なにあれ欲しい・・・超欲しい」
      「本国ではプレイヤーも使えるらしいよ」
      「えっ・・・」
      「日本は(スキル)実装しないんだってさ」
      「・・・くっそおおおおお!!!!」
      とシャープマインドが使えるキャラクター(=RP中の自キャラ)に羨望嫉妬しながらもそのキャラクターを使ってクリアしなければならないジレンマと戦っていたとか。
  • ちなみに今のプレイヤーは敵のスキルがわかる(=見破れる)ことに慣れすぎて、スキルコマンドが表示されなかったらとても不安になるらしい。
    『えっ、今なんのスキル準備してるの?!実はこっそりカウンター用意してました、テヘッ。なんてことないよね?・・・攻撃したほうがいいのかな。でも反撃されたら痛いしな・・・。 』