ゲーテッド・マンション

Last-modified: 2020-11-12 (木) 14:31:24

https://allabout.co.jp/gm/gc/26890/より

ゲーテッド・コミュニティとは?

ゲーテッド・コミュニティとは、ある居住区画をフェンスや塀などで囲い、防犯センサーや監視カメラを設置するなどセキュリティを強化し、その区画内に住む人の安全性を高めるという手法です。アメリカでは高級住宅街を中心にすでに広がっていた方法ですが、先の新聞記事は、日本でもそのような街やマンションがだいぶ増えてきた、という内容でした。

ゲーテッド・マンション(ゲーティッド・マンション)とは

ゲーテッド・マンションでは敷地内に日常生活に必要な施設が整えられていることが多い。写真はイメージ。ゲーテッド・コミュニティの考え方を採用しているマンションを「ゲーテッド・マンション(ゲーティッド・マンション)」と言います。ガイドが初めてその言葉を耳にしたのは4年ほど前で、その時はまだあまり聞き慣れないものでした。ゲーテッド・マンションは、敷地を塀でぐるりと囲んでその中を守るという意味で中性ヨーロッパ時代の城塞都市に似た造られ方をしているため、「城郭型マンション」とも呼ばれているようです。

一般的には、広大な土地に比較的大規模なマンションが建てられ、敷地の中心に広い中庭があり、それを囲うように住棟が配置されます。敷地の外に出なくても日常生活が送れるように、敷地内にコンビニエンスストア、フィットネスルーム、キッズルームなどが完備されることも少なくありません。そして敷地の周りには、高さ2mを超す柵や門扉が設置され、ゲートには厳しいセキュリティチェックがあり、基本的に住民以外の人は出入りできないため、高い防犯性を得られることが特色になっています。

ゲーテッド・マンションの長所・短所

日本では昨今の防犯意識の高まりから、防犯性を売り物とした新築物件としてゲーテッド・マンションが注目を浴びています。すでにゲーテッド・マンションに住む人の感想では、「安心して子どもを遊ばせることができる」とそのメリットを喜ぶ方が多いようです。

しかしその一方で、周辺住民からは、そこだけが閉鎖された街となっていることを危惧する声もあがっているようです。もともと日本では、近隣同士で助け合い、声を掛け合ってその地域の防犯性を保っていたのですが、最近犯罪が増えてきた背景にはそのような地域コミュニティ力の弱まりも一つの原因と考えられていますから、ゲーテッド・マンション、ゲーテッド・コミュニティの出現が地域のコミュニティ力を弱めるのではないか、という懸念があるのでしょう。

最近(この記事は2008年のもの)のゲーテッド・マンション事例

東京テラス

世田谷区の青山学院大学キャンパスの跡地に建てられた、敷地面積49,000m2、総戸数1,036戸のゲーテッド・マンション。カフェラウンジ、ライブラリー、テラスアリーナ、ゲストルーム、シアタースタジオ、提供公園、保育施設、スーパーなどを含む。
※24時間365日有人管理あり。敷地のセキュリティライン・各棟のオートロック、各住戸の玄関扉と窓(面格子部分を除く)への防犯センサーによる3段階のセキュリティを設定。敷地内約60か所に防犯カメラ設置。
竣工:平成18年3月(第2工区) 販売主:積水ハウス他 2006年グッドデザイン賞受賞

グローリオ蘆花公園

約15,000m2の広大な敷地に建つゲーテッド・マンション。フィットネスルーム、シアター&ミュージックスタジオ、パーティルームやプライベートラウンジなどを含む。24時間356日、フリーダイアルによる安心のサポートシステムを採用。セコムグループが住まいのことだけでなく、医療、介護から資産運用まであらゆる分野の相談を受けてくれる。
※敷地全体をフェンスセンサーで囲み出入り口を2つのゲートに限定。敷地内に防犯カメラを120台設置。
販売主:セコムホームライフ、平和不動産 京王線芦花公園 徒歩6分 2008年11月月販売開始予定 総戸数363戸

広尾ガーデンフォレスト

東京都渋谷区広尾の病院所有地約29,000m2に建つゲートセキュリティ型マンション。広尾ガーデンヒルズの横に建つ50年定期借地権マンションで、地上6~18階建て計8棟、670戸。
※人や車の出入り口を4か所に限定し、各出入り口にセキュリティボックスを設置。メインゲートは24時間有人のセキュリティ・チェック体制。
売主:三井不動産レジデンシャル、三菱地所 ※完売済み



悪質な犯罪やそれに対する不安が減らない限り、このように「囲って安心を得る」という考え方にニーズはあると思います。ただし、日本におけるゲーテッド・コミュニティ、ゲーテッド・マンションという考え方は1980年代から始まった欧米と比較してもまだ始まったばかりです。

塀に囲まれた内側のセキュリティを高めても、一歩も外に出ずに生活を続けることは不可能です。本当に安心・安全な環境を求めるなら地域全体の防犯力を高めることも大切です。そのような意味でもゲートの外の地域との連携をどうとっていくかという点がこれからの課題になってくるでしょう。

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ゲート付きのマンション

https://www.sumu-log.com/archives/27241/より

門構えと聞いて何をイメージするでしょうか?そうです。門そのものです。マンションでも門があるからです。門とは今風に言えばゲートのことです。マンションもゲート付きは少なくありません。

以下に具体のマンションを紹介しましょう。
◆グランドメゾン白金の杜ザ・タワー(東京都港区)
◆広尾ガーデンヒルズ・フォレスト(東京都渋谷区)
◆ブランズ四番町(東京千代田区)
◆パークコート赤坂 ザ・タワー(東京都港区)
◆ザ・ハウス南麻布(東京都港区)

これらのマンションは、どれも高級マンションと言われるものです。規模も大型です。敷地にゆとりがあって、敷地入口から建物壁面までは距離があります。

エントランスデザイン

マンションは、敷地が広くても駐車場の存在が邪魔をしたり、隣地に長時間に渡り影を落としてはいけない「日影規制」や隣地斜線制限などがあって、建物位置が決まって来るものです。 このため、道路境界に近い位置に建物が寄ってしまうことも多いのです。

また、商業地域では、敷地が狭く、敷地一杯に建物が建ってしまうことが多いものです。敷地が広い場合も、その空地部分は「公開空地」と言ってマンション住人以外の人を通行させなければなりません。

こうした理由から、敷地全体をフェンスで囲いゲートを設けるなどということは難しいものです。そこで、ゲートは諦めて「門構え」ならぬ「家の構え」にデザイン力を発揮しようとします。家の構えとは「玄関」のことです。

小規模でもエントランスのデザインに工夫をしたマンションは結構あるものです。日ごろ関心を持つ筆者は、物件の評価するときゲートやエントランスのデザインのチェックは絶対に外しません。

提供する「マンション評価レポート」の中では、20項目の内の1項目に過ぎない「デザイン」ですが、リセールのときに買い手に与える影響度は小さくないのです。なぜなら、感動を与えてくれる(与え得る)要素が多いか少ないかで購買意欲が変化するからです。

つまり、「すごい・素敵」を連発させられるかがリセール成否のカギを握るのです。感動要素は、「奇麗」や「便利」、「格好いい」、「お洒落」などですが、マンションを買いに来てくれた人が最初に目にするのが外観であり、ゲート、エントランスなのです。

最初に衝撃を与えることができれば、売却は半分成功です。

マンション選びで必要な知識、チェックポイントはいくつもありますが、「門構えはどうか」という視点を是非とも忘れないで欲しいと思います。

リセールの成否は、他人がどう思うかにあります。自分は「素敵」と思って買ったのに、売るときに見学者の大半が「陳腐だな」とか「不格好」の印象では購買力が高まりません。

高いデザイン性を誇るマンションかどうかを見る目を養うには、日ごろから多数のマンションを見て比較する意識が必要です。外から見るだけですから、見学の予約も要りません。新築のモデルルームを見るより、外観を見て歩くことをお勧めします。