中学受験率について
【公立小学校の中学受験率】
- 名門公立小学校の私立中学受験率は70~95%。
- 1都3県の平均受験率は14%。
【受験率の高い小学校の親の意見】
- 大半が中学受験組なので,親が勧めなくても受験が当たり前という雰囲気。勉強に積極的でなかった子も自然と勉強するようになる。
- 学校の先生も理解があり,受験勉強機にむやみに宿題を出したりしない。
- みんなが塾通いをしているので普段遊ぶ友達がいない。
【受験率の低い小学校の親の意見】
- 担任の先生に理解がなく受験間際に膨大な宿題を出したり,他の生徒の前で塾通いしていることを皮肉ったりされた。
- 仲の良い子たちがみんな地元の公立中学に進むので,塾に通っていても友達の誘いを断り切れずに受験を断念した。
- 塾通いをする子が異端児として扱われ,子ども自身がやらされている感を持ってしまう。
文京区の名門公立学校について
- 公立も進学先として根強い人気だ。中高一貫の都立小石川中等教育学校は進学実績が良く、その豊かな教育環境の割に費用がかからないことから「コスパが最強」とも称される。前身である小石川高校の卒業生は「親になると、子どもの教育環境のために、何とか文京区内のマンションを購入しようと無理をする卒業生も少なくない」と話すように、親子代々、この地にとどまりたいという希望が強いのである。
- 文京区内には、公立小の中でも「3S1K」と呼ばれる有名校がある。これは、誠之小、千駄木小、昭和小、窪町小の頭文字をとった略字である。冒頭の山岡さんは誠之小学校を狙っている。同じように教育熱心な親は、子どもの教育環境を考えて、小学校のために文京区内への引っ越しもいとわないのである。