東京都の土地価格の推移と今後の見通し

Last-modified: 2019-11-04 (月) 18:08:45

https://ie-and-life.com/category/land-prices/tokyo/ より

【ここ数年で都心の土地やマンションの価格が異常に上昇している理由】

  • 日銀の異次元緩和が大きな理由。日本の金融機関はほとんどの資金を国債で運用していたがその金利がゼロに近い数字になった。銀行の本業である製造業などへの融資を増やすことを意図するものだったが、実際は融資先の80%は不動産関連(1.タワマンを建てるような大手デベロッパー、2.個人の不動産投資家、3.個人の住宅ローン)だった。
  • 上記と関連し住宅ローンの金利が低下し購買力が上がった。
  • 株価が上昇した。都心3区(中央、港、千代田)の不動産価格と株価とほぼ連動している(都心3区の不動産は売却が容易で換金性が高く株に近い性質があるので株価が上がると相対的に不動産に資金が流入する)。
  • オリンピック開催決定後に訪日外国人数が4倍に急上昇。過去の例からオリンピック終了後もリピーターが増えるなどしてあまり観光客が減らない。⇒ホテルが不足しており未だホテルの建設ラッシュが続いている。
  • 駅から近いタワマンが建てられるエリア(商業地)は大きく上昇したものの、住宅地は1~2割程度しか上昇していない。マンションの建設費用に占める土地費用の割合は2~3割。土地の値段が5割上昇しても建設費全体でみれば1割位しか変わらない。戸建ては6~7割が土地の値段。

【暴落リスク】

  • 最も影響大なのは金利。日銀の異次元緩和が終了すれば金利上昇で価格が下がる。
  • 株価の下落⇒連動するのでそれなりに影響あり
  • オリンピック特需の終了⇒東京都のGDPが50兆円なので1~1.2%程度の影響しかない。
  • 選手村の大量供給⇒江東区・江戸川区・中央区・港区などの価格に影響する可能性あり
  • 2022年の生産緑地問題⇒郊外戸建ての価格には影響大の可能性

===続き=====
住宅ローンの金利の見通し。異次元緩和はいつ終わるのか?
https://ie-and-life.com/housing-loan-yield/ より