ユエ

Last-modified: 2023-10-07 (土) 15:01:22

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朔月鏡の白兵(さくげつきょうのはくへい)]ユエ

 

プロフィール

 『隻白兵』の名で知られる傭兵。巷では、天に武芸の才を与えられ、天にその右腕を奪われたなどと噂される。
 寡黙かつ恬淡、不愛想で冗談が通じないが、付き合えば物静かで生真面目な人間だと分かる。しかし以前は、まるで人間味がない男だと、武芸の腕と共に恐れられていた。

 

「ただ、お前が傍に在れば」

 
  • フルネーム:シン・ユエ
  • 綴り(一例):Xīn Yuè
  • 出身:少数民族の国
    • 現在地:
  • 性別:男
  • 年齢:23
  • 職業:傭兵
  • 武器:暗器械
  • 趣味:フーディエの手料理
  • 性格:まじめ
  • 一人称:私
  • 実装日:2020年2月29日
     

 

容姿

  • 背景なし

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  • 立ち絵

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  • SD

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    攻撃モーション
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    被ダメモーション。撤退時も同じ表情。
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  • 表情差分

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  • 外見特徴
    • 容姿:
    • 服装:
    • 武器:
    • 鈴:
       

イラスト・Twitterへのリンク

詳細

  • 名前の由来
    中国語で「月」を意味する。
    シンユエで「新月」(=朔月)
  • 2つ名
    白兵:斬る,突くという機能をする兵器で,刀,剣,槍など「白刃」を有するものの総称、またはそれを用いて戦う兵士のことをいう。
  • ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ。少数民族3rd読了後を推奨します。)

<夕方・紹介所にて>
紹介所のお姉さん「今日は何だか静かな日ねぇ。まあ確かに、たまには人が少ない日もあるけれど。」
紹介所のお姉さん「……?これ、煙管よね。誰かの忘れ物かしら……、」
♪雨音
紹介所のお姉さん「雨?」
紹介所のお姉さん「でも、夕日が出てるわ。」
ユエ「通り雨か。」
紹介所のお姉さん「ユエさん。どうしてここに?」
ユエ「煙管を……、」
ユエ「……、」
ユエ「吸いに来た。」
紹介所のお姉さん「ここは喫煙所じゃないんだけど……、まあ、いいわよ。今は子供もいないし。」
ユエ「ありがたい。」
紹介所のお姉さん「あら?その煙管、ユエさんのものだったのね。」
ユエ「ああ。」
ユエ「これはある時……、」
ユエ「……。」
ユエ「押し付けられたものだ。」
紹介所のお姉さん「そ、そうなの。」
ユエ「以前ある男から得物を譲り受けたところ、この煙管まで私の荷物に入れられていた。」
ユエ「送り返そうかとも思ったが、一度借りて使った手前突き返すのも不義理かと思い、手元に置いている。それで吸うようになった。」
紹介所のお姉さん「煙管、捨てなかったのね。」
ユエ「貰い受けたものだからな。あの工匠は、それを見越してこうしたような気もするが。」
紹介所のお姉さん「ユエさんって、どうして煙管を吸うの?」
ユエ「これと言って理由はない。」
ユエ「だが、雨の日は自然と手が伸びる気がする。体が冷えて、古傷が痛むからだろうな。」
紹介所のお姉さん「煙管を吸うと、体が温まるのかしら。」
ユエ「そのようなことはない。」
紹介所のお姉さん「じゃ、気休めね。」
ユエ「そうだ。気が休まるだけでもありがたいと思う。」
紹介所のお姉さん「こんな日も、昔の傷が痛んだりする?」
ユエ「この程度では痛まない。」
紹介所のお姉さん「そう。よかった。」
ユエ「以前よりずいぶん良くなった。」
ユエ「昔、月の涙でできた薬を飲んだことがある。」
紹介所のお姉さん「月の涙?」
ユエ「月も時には涙を流すという。」
紹介所のお姉さん「初耳だわ、そんな話。でも確かに、そんなことがあっちゃいけないなんておかしな話はないわよね。」
紹介所のお姉さん「月の涙でできた薬、ね。一体どんな味がするのかしら。」
ユエ「分らん。何とも味がしなかった。」
ユエ「私はものの味に疎いようだ。だが、実際の風味はどうあれあれはそう味わうものではないかもしれん。」
ユエ「あの薬はひとく冷たかったので。私はそれを飲んだ時、誤って氷柱でも飲み干したような気になった。」
紹介所のお姉さん「文字通り、肝が冷えたのかしら。」
ユエ「その通りだろうな。だがよく効いた。飲んだ時こそぞっとしたが、すぐに体が温まってきた。」
ユエ「それで、……眠ってしまった。呆れるほど短絡なことだが。」
紹介所のお姉さん「でも、仕方がないんじゃないのかしら?効き目の強い薬ほど、体への負担は大きいっていうから。」
ユエ「そうだな。それに私も、気が抜けていたのだと思う。」
ユエ「眠いと言って倒れてもいいのだとどこかで思っていたのだろう。」
紹介所のお姉さん「どうして?」
ユエ「傍らに薬をくれたがいた。」
紹介所のお姉さん「なるほどね。」
ユエ「……、眠りに落ちる前後のことは、あまりよく、覚えていないのだが。」
ユエ「私は確かその女に、すまないが布団を貸してほしい、手を借りられるのであれば包帯を替えてほしい、などと言ったのだ。」
ユエ「あの女は目に見えてうろたえていた。」
紹介所のお姉さん「あら。」
ユエ「目の前の男が、薬を飲んで倒れそうになり、その上あれこれと注文を付けてきたのだから、狼狽しても仕方がなかったのだ。」
ユエ「私もそのことに気づいて、今の頼みは忘れてくれてよいのでただ、傍にいて私を見ていてくれないかといった。」
ユエ「それも、手前勝手な頼みだということに変わりはなかったのだが……、」
ユエ「次に目を覚ましたときには、私は布団を肩まで被っていたし包帯も新しいものに替わっていた。」
紹介所のお姉さん「いい人ね。」
ユエ「ああ。」
ユエ「……。」
ユエ「私がこの傷は古傷だと言い忘れたために、あの女は私が眠っている間、傷が一向に消えないと不安に思っていたようでな。」
ユエ「これは古傷だから完全に治ることはないのだと、眠りに落ちる前に伝えてやればよかった。」
紹介所のお姉さん「確かに、そんなに大切なことを言わなかったのは、ちょっと不親切だったかもしれないわ。」
紹介所のお姉さん「古傷だって言いそびれた代わりに、あの時薬をありがとう、って後で言ってあげたらどうかしら。」
ユエ「そうだな。」
ユエ「あの薬はよく効いた。口にしたのはあれきりだが、今でも私を癒してくれているのだろう。」
紹介所のお姉さん「ユエさん。私に言っても意味ないわよ。」
ユエ「それはそうだな。」
紹介所のお姉さん「分っているなら、どうして今言ったの?」
ユエ「その気になったからだ。」
紹介所のお姉さん「……、そう?」
紹介所のお姉さん「でも、そんなによく効く薬だったのに、ユエさんは一度しかもらわなかったのね。」
紹介所のお姉さん「その後は、傷が痛むときはどうしたの?」
ユエ「別の薬を飲んだ。それでも痛む時は、仕方がないので傷を押さえてあまり動かんようにしていた。」
ユエ「今考えると、そうしなくてもよかったと思う。」
ユエ「雨の日に一人だと思うのならば、雨が遣るのを待つ間に、煙管に火を灯すなり、誰かと他愛もない話をするなりしてもよかった。」
ユエ「雨が降る日は傷が痛むのだと言った時、それは火が恋しい日だな、と言われたことがあるが。」
ユエ「もしそうであるなら、私も埋火のような温かさをどこかに求めてもよかったのだろうな。」
紹介所のお姉さん「気づかなかったのね。」
ユエ「気づかなかったし、思いつきもしなかった。師の元を離れて以来、傷の痛みを一人で耐えることに慣れてしまっていたから。」
ユエ「今は、そのようにせずともよいのだと分かるし、道理として納得するだけでなく腑に落ちたような気がする。」
紹介所のお姉さん「一度甘えた経験があるからかもね。ユエさんのいう女の人に。」
紹介所のお姉さん「……ユエさんは、その人からもう一度月の涙の薬をもらいたいとは思わないのね。もっと治りがよくなるかもしれないのに。」
ユエ「なくても、生きてゆけるからな。」
ユエ「傷が痛むときの過ごし方も、傍に誰もいない時の生き方も、私は既に知っている。」
ユエ「だから……、」
主人公「あっ、ユエさん!ここにいたんですね。」
紹介所のお姉さん「主人公くん、メルクちゃん。」
紹介所のお姉さん「ユエさん、もしかして二人に何も言わずに出てきたの?」
ユエ「煙管を探しに行くとは言った。」
紹介所のお姉さん「そう。これからは、忘れ物には気を付けてね?」
ユエ「忘れ物?」
紹介所のお姉さん「違うの?」
ユエ「煙管は昨日まで懐に入れていたし、私は今日、先刻までここへは足を運んでいなかった。」
紹介所のお姉さん「……でも、煙管はここにあったわ。もしかして、盗まれたとか?」
ユエ「傭兵が物盗りに気づかんと思うか。」
紹介所のお姉さん「じゃあ、一体……、」
ユエ「そうだな。」
ユエ「ここであれば、急な雨を避けて煙を吸えると私に示してくれたのかもしれん。」
ユエ「雨天には水の気が強くなり、それに縁ある気の力も増すのだと以前あった祈祷師も言っていたしな。」
紹介所のお姉さん「……、」
ユエ「熱に中てられると融けそうな女だったから、吸うのは控えるべきかと思っていたが。」
ユエ「要らん世話だったようだ。」
メルク「ユエさんは、ここで煙管を吸っていたのです?」
ユエ「煙管を探すついでにな。それから世間話をしていた。」
主人公「話してる途中だったみたいですね。邪魔しちゃいましたか?」
ユエ「いや、構わん。言いそびれたことと言っても、一つだけだ。」
ユエ「私は、傍に誰もいなくても生きてゆけると。」
ユエ「だから、そんな私の傍にそれでもあの女が在り続けてくれるのだとすれば、それは幸福と言うのだろうな。」

  • 人間関係
    ティヤンシア:師匠
    マォ:姉弟子
  • 登場ストーリー
  • 他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
    関連事項等
     

紹介

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