エピソード/171話

豆:なにかこう、宇宙のトンデモ化学で爪を一枚ずつはがされるような

 

豆:精神的苦痛を与えつつ浄化する方法があると思うんです。

 

痘:だから、そこまで尽くしてくれなくてもいいぞ?

 

あ:今持ってるけど使う?

 

豆:そこは穴兄弟のよしみで…

 

豆:て、持ってるんですか？

 

あ:護身用だよ。

 

あ:護身のために精神的苦痛を与えるのはモラル的に問題ないのか？

 

豆:ま、まあ実際にケガするわけじゃないし…。

 

あ:ううん、実際にはがれるタイプ。

 

痘:実際に剥がれるタイプ!?

 

あ:第五物質に作用できる特殊な寄生虫がいてね？

 

あ:イデアとエイドスを同時に食い破るから、感染者に肉体の欠落を意識させず

 

あ:捕食による物理的な激痛だけを与えることができてね？

 

あ:あ、でもこれだと爪が一枚ずつ剥がれてるか

 

あ:どうかなんて誰からもわからないや。

 

豆:ごめんなさいアリア様。

 

豆:激痛以外の言葉が地球人では理解しがたいもので…。

 

あ:ほよ？

 

あ:『体のお肉がブチブチに引き裂かれてめっちゃ痛いけどどのパーツが痛いのかまったくわからん虫』がいるから使いますかー？

 

豆:あっ理解しましたすいません結構です。