RS2
【サイゴ族】を【皇帝】にすると覚えることが出来る【陣形】。
味方全員の行動に【ディレイアクション】が備わり、敵の行動が終わってから皇帝を順に前から行動していくという守りの陣形。
特徴として、全員に行動前防御の効果がつくため、敵の行動を防御で受け、それから行動することになる。
結果的に受けるダメージを半減するが、必ず敵よりも後に行動する陣形ということになる。
そう言った意味では【ラピッドストリーム】の対極といっていい陣形である。
ディレイアクションになるというだけでなく全員の素早さが半減する補正もあり、本作では戦闘不能者が出た場合でも素早さ補正だけは残るという仕様がある。
万一戦闘不能者が出た場合は、防御ボーナスが消えた上で素早さペナルティを抱えた状態から立て直さなければならないという非常に苦しい展開となってしまう。
このため基本的には意地でも戦闘不能者が出た状態でターンを跨がないようにする必要があり、この点は対局であるラピッドストリームと共通していたりする。
使い勝手は、というと「普段使いは難しいが、ピンポイントで使える場面がある」と言ったイメージ。
受けるダメージが半減出来るため、通常の陣形であれば耐えられないような攻撃であっても耐えられることがあるのは確かにメリットである。
ただ、それは敵が「ダメージ以外の追加効果を何も持っていない攻撃しか使ってこない」ということを前提にした話であり、【ステータス異常】攻撃を使ってくる相手の場合、相手の攻撃を待つことによりステータス異常でボロボロになることもある。
【魅了】や【混乱】(第3段階)となると最悪であり、間違いなく味方に攻撃が飛んできてしまうことになるし、【スタン】などで行動不能になった場合も、完全に行動を潰されてしまうことになる。
そう言った意味でステータス異常やスタンに対してはかなり弱く、いざ敵の行動が終わったら誰も行動できなかった、という笑えない事態に陥ってしまうこともままある。
ただ、ボス戦で敵がそういったことをしてこないと分かっているのであれば使いどころはある。
事実上ダメージを半減出来ることから、普段よりも回復に余裕が出来、戦闘を楽に進められたり、その時点では耐えられない攻撃を使ってくる相手であっても1ターンは耐えられたりする。
この陣形が特に有効と思われるボスを挙げるならば、【守護者】や【サイクロプス】、【雷竜】、【ギャロン】あたりだろうか。
ほかには、道中でセーブ&リセットを繰り返すこと前提に、防御効果を活用してザコ戦を通常攻撃だけで片付けて消費せずボス戦へ突入させる使い方があったりする。
次回作では陣形の配置は真逆になっているが似たような特徴を持つ【虎穴陣】が登場している。
RS2R
本作では全員の物理防御・術法防御力が上昇する。原作通り全員ディレイアクションになるが素早さへの影響はない。
タイムライン制であるため、行動が後出しジャンケンになるという弱点も解消されている。
横一列の攻撃に対して、2と3が半列、4と5が1列下がっているため、1か4か5が狙われた時は全員が被弾することはなくなった。
行動前防御ではなく、受けるダメージが若干軽減する程度であるため、原作より弱体化している。
【光の壁】と比べると軽減率は大幅に劣るうえに、この陣形では光の壁を活かせないため、光の壁が無いときの緊急手段として一考の余地がある程度でしかない。
ディレイ効果は【先手必勝】【瞬速の矢】【クイックタイム】等の先制効果で打ち消す事はできないため、防御ボーナスと光の壁を重ねることも当然ながらできない。
実戦では先手を取って敵をタイムラインから排除する方がダメージを抑えられる。
確実に後攻を取りたい、という場面以外で敢えて起用する必要はないだろう。
IS
ISEC
ムー・フェンス・克