概要
【精神攻撃】に当たる【ステータス異常】の一つ。「こんらん」。
精神を狂わされ、勝手に行動する状態になる。
サガ1
コマンド指定と対象指定ができなくなり、単体攻撃が全体攻撃に変化する。
敵を混乱させても厄介なことになるだけなのでこの状態にさせないこと。
サガ2
コマンド指定と対象指定ができなくなる。同士討ちすることもある。
自然解除率10%。
敵を混乱させると体術の使用回数が254と扱われ、60000以上のダメージを叩き込んでくるバグがある。
サガ2DS・サガ3DS
コマンド指定と対象指定ができなくなる。同士討ちすることもあるほか、自分自身を攻撃するようにもなった(「自分を攻撃した」のナレーションが出る)。
ただし【なにもしない】で無駄にターンを過ごすこともあり、また普通に攻撃することもしばしば。
自然解除率10%。
攻撃の手を緩めることはできるので、とりあえず使っておく手はある。
サガ3
武器・特殊能力・ダメージ系魔法・まもるのいずれかをランダムで決定。
同士討ちすることもあり、石化中の味方も対象になる。
わりと序盤から終盤にかけて敵が使ってくる状態異常でありながら、耐性を付けられるアクセサリーが【リボン】しかない。
あとは体防具の【魔道師の服】のみなので、耐性が欲しいときはしばらくはこれに頼ることになる。
種族変化でもつけられる種族が非常にすくなく、モンスターでは【翼竜系】と【えんまぐるま】、獣人では【セト】と【アヌビス】、サイボーグでは虚無僧系(【ゼンプリースト】を除く)のみである。
先手を取れるのであれば【メンテナンス】での対処も可能。
そちらは【カメラ系】や【アイアンローズ】【サイバーリーパー】【カクタス】が持っているので、【素早さP】で行動順を補強すれば危険はほとんどない。
RS1
「パニック」名義。
コマンドを受け付けずランダムで行動し、移植版では防御するなど無難な効果だが、SFC版では挙動がおかしく突然覚えてもいない術を唱えたりする。
【反術】だろうとやりたい放題で、しかもこんなカオスな状態の元凶たる【ホラー】まで使えるという手のつけられない暴れっぷりを発揮。
持ってもいない武器をどこからか取り出して使ったりすることもあり、移植版や他シリーズとは一線を画す挙動は一見の価値あり!?
Romancing虎の巣によると回復にも制限がかかるという思わぬ落とし穴も。
実はランダム行動よりそちらのほうが危険かもしれない。
RS2~SF1
【魅了】・【狂戦士】(【バーサーカー】)とは重複しない。
既に混乱状態であれば、魅了・狂戦士になることはないし、魅了や狂戦士であれば混乱になることもない。
これらの作品には3段階の強度がある。
基本的にはまず第1段階となり、その状態で更に混乱状態が付与されることで第2段階、 第3段階 と徐々に効果が深刻になっていく。
- 第1段階:一定確率で行動がスキップされる。
- 回復役が回復をし損なってしまったり、アタッカーが行動してくれなかった結果、敵を仕留めきれず攻撃を食らってしまったりすることはあるものの、深刻な被害をもたらすことはまずない。
- 被ダメージ時にもコマンドがキャンセルされる場合がある。(盾類で防いだ場合でも)
- 敵に対しては行動を緩める目的で、わざと第1段階で止めておく手もある。
- 第2段階:行動は選べるが、対象が指定できず、敵味方ランダム。
- 基本的に敵の方がHPが高いことを想定したバランスとなっているので同士討ちのリスクが出てくる。行動そのものは指示通りにするので、防御や回復などをさせればいい。
- 第3段階 :指示不能。行動も対象もランダム。
- 同士討ちのリスクが本格化するのはこの段階。運が悪いと高威力の全体技が味方に飛んできて一瞬で全滅という笑えない事態を引き起こしかねない。
すぐ治療できなければ、せいぜい味方に強力な攻撃が飛んでこないことを祈るのみとなってしまう。
- 同士討ちのリスクが本格化するのはこの段階。運が悪いと高威力の全体技が味方に飛んできて一瞬で全滅という笑えない事態を引き起こしかねない。
早い段階で治療すればそれ程脅威ではない。
ただし作品によっては全体に混乱を付与する技や術が登場したり、運が悪いと複数名が第2段階、 第3段階 の混乱になってしまう。
なお第2段階までの混乱であれば普通に退却出来るが、 第3段階 になると指示不能なので退却もできない。
特に皇帝しか退却権のないRS2では、混乱が重なるようなら早めに退却することも検討したいところ。
そして、例外中の例外だが一気に 第3段階 の混乱を付与してくることもある。
RS2の【ホラー】【アストラルゲート】、SF1の【シンロウ遺跡】のトラップ扉の一部およびメカ特効技である【グレムリンタッチ】【グレムリン効果】【論理爆弾】【磁気嵐】が該当。
魅了ほどではないが突然全滅の危険性が降ってくるので要警戒。特にSF1のそれは「耐性さえ無視する」ので極めて危険。
現在の混乱の段階については、作品によっては色で区別できる。
- RS2では付与された際の文字の色が第1段階であれば白、第2段階であれば緑、 第3段階 であれば赤で表示される。
逆に、それ以外の確認方法はないので、行動入力不可の 第3段階 はともかく、第1段階と第2段階のどちらであったかは忘れないようにしておきたい。 - RS3では「確認不能」なので注意。
- SF1では第1段階であれば青、第2段階であれば黄、 第3段階 であれば赤で表示される。色はステータス異常のアイコンでわかる。
SFC版RS2では文字が潰れているため「こんらん」が「とんらん」と見えることがよくネタにされた。
RS2R
原作版と大きく異なる点として段階制ではなくなった。
効果としては「低確率で本来の行動とは無関係の行動をランダムな対象に行う」といったものになっており、原作版混乱の1~3段階のどれとも異なった内容。
原作版と異なり、混乱になった時点でパーティアタックのリスクを負うようになったため、混乱そのものの危険度は増したといってもいい。
一方でタイムラインバトルとなったため、次の行動までに混乱を治す、想定外の行動を取ったので他のキャラでフォローすると言った具合に戦略を立てやすくなった一面もある。
低難易度では普段大きなダメージを受けづらい分パーティアタックが脅威と感じやすいが、高難易度では敵の攻撃力も高いため、相対的に脅威度は下がる。
確率的には通常通りの行動をすることが多く、混乱行動はランダムなので防御などの適当な行動で凌ぐといったことは無意味である。
魅了も同様だが、本作では味方に全体攻撃を放った場合、当人は攻撃対象にならないので即全滅となることはない。
その後のタイムライン次第であるが、回復行動を取ったり、退却したりするチャンスがある分魅了より多少予後はマシ。
一方、敵を混乱させるメリットはほとんどない。
敵同士のパーティアタックのダメージは大きめだが、同士討ちする確率は低いので基本的に戦略に組み込めるようなレベルではない。
無作為に攻撃する部分は、近年の作品で主流になっているが、混乱状態の敵はリミッターが外れ、本来であれば敵勢力レベルが高くならなければ使ってこない攻撃を使うようになるため、序盤から強力な技や術を食らってしまい余計にピンチになってしまうこともある。
一応、仕様をしっかり理解しているのであれば、早い段階で強力な技の見切りを得たり(【ビーストメア】他からの【グランドスラム】、【シャークピード】の【フェロモン】等)、ランクが上がりすぎて使わなくなってしまった技の見切りを狙うチャンスがあるという利点はあるが、取り敢えず混乱にしておけば戦況が有利になるだろうと考えて使うべき状態異常でないことは確かである。
持続させるなら【プリズムライト】か【ホラー】で成立するが、前者は消費BPの高さがネック。
なお、トロフィー・実績の存在する機種では、エネミーを混乱させると「とんらん?」が獲得できる。
大抵のケースでは【イド・ブレイク】を閃いた際に混乱が付与できて獲得できると思われるが、付与する前に敵を倒してしまった場合は獲得できずに終わる。
SF2
RS2~SF1に準ずるが、1段階目を【恐怖】とし、「混乱」という名称は2段階目のみに適用されることになった。
また、第3段階がなくなった。
やはり魅了・狂戦士とは重複しない。
敵が複数いる場合は同士討ちを利用して「敵を魅了状態にする」という変わったテクニックもあるが、敵が1体だけの場合は同士討ちしてくれないので、恐怖で打ち止めにしてパーマネンスでもかけておいたほうがいい。
なお、あくまで恐怖とは別々の状態なので、【発生ターン数】は数え直し。
US
「恐怖⇒混乱」の2段階であることはSF2と同じだが、効果が66%の確率で行動がキャンセルされるものになった。
USの最速攻略本の類によると第3段階として「錯乱」という名称があたえられ、専用アイコンまで作られているが、日の目を見ることはなかった。
恐怖はともかく、混乱まで持ってくる様な戦闘は滅多に無いので忘れられがちになるが、最後の最後でこの状態異常が猛威を振るう事になる。
MS
コマンド入力できず、味方を勝手に攻撃。発生ターン数の初期値は12。
SSG
行動が無作為に決まる状態になる。
勝手に行動することで【BP】が削られてしまい、コマンド入力する前にBPが0になってしまう場合もある。
敵側は、【イド・ブレイク】の追加効果か【ディーマージュの嘆き】の発動によって発生するが、敵側自体が無作為に行動するため、あまり効果は期待できない。
SEB
前作と基本的には同じだが、行動する際には割り込み行為を行ってくるようになった。さらに混乱状態の行動は連携を完全に寸断する(◆)。
加えて、プレイヤー操作では出来なくなった発動条件が満たされないインタラプトの使用も、混乱状態に限っては選択されうる。
BPを無駄遣いし、折角組んだ連携も割り込みでちょん切られる厄介極まりない状態異常となっているが、ルール変更によりこちらが使ってもそれなりの恩恵が得られるようになった。
IS
コマンド入力を受け付けなくなり、ランダムで行動が決まるようになる。
攻撃対象が味方になる事は無く、ダメージを受けると解除される。
【LP消費回復】が暴発することもある。
ただし、同時に【魅了】状態になっている場合、味方を【技】や【術】などで
攻撃するようになり極めて危険。
味方が一人でもこの状態になっていると、陣形効果が失われる。
また、条件を満たしていれば、【連携】に参加できる。
ISEC
コマンド入力を受け付けなくなり、ランダムで行動が決まるようになる。
攻撃対象が味方になる事は無く、基本的に3ターンで解除されるほか、ダメージを受けると即解除される。
解除された時点で未行動の場合、画面表示されている行動を行う。
ただし基本行動のRankUPは発生しない。
補助スキルの使用は不可能で、クールタイムも減らなくなる。
また、条件を満たしていれば、【連携】に参加できる。
RSU
コマンド入力が出来なくなり、何もしないか、自身以外の味方に【通常攻撃】を行う。
4ターン経過で自然解除され、ラウンドの切り替わりでも解除される。
【能力値】のインフレが進んでいるため、
味方側は一撃で【最大HP】以上のダメージを受ける事も珍しくない。
この状態にした敵に、敵側の通常攻撃に相当する【攻撃】が設定されていない場合、術などを用いて同士討ちを行う事がある。これにより全体攻撃を使用した場合、魅了状態と同じく使用者自身は対象から外れる。