RS2
【皇帝】をわざと【謀殺】することにより、任意の人物へ帝位を継承するテクニックの通称・俗称。
敢えて謀殺する理由は【謀殺】のページを見ていただくとして、この謀殺の舞台として選ばれることが多いのが【ルドン高原】であることから「謀殺≒ルドン送り」といった意味合いで使われることも多い。
もっとも、謀殺を行うだけであれば別にルドン高原でなくとも可能である。それでもなお、ルドン送りという通称が登場するほどにルドン高原が選ばれる理由として、
- 【アバロン】から近く、序盤から簡単にマップ出現させられる。
- 入口からすぐにモンスターが出現し、【ナゼール】側には殺傷力の高い爬虫類系が出現する。
- メインストーリーに関係しないただの通り道なので、いつでも入れてずっとモンスターが消えない。
といったものが挙げられ、ネットが存在しない時代で、特にルドン高原が謀殺に好適といった情報が流行ったわけでもないにも関わらず多くのプレイヤーがまるで狙ったかのようにルドン高原を謀殺の場に選んでいたのである。
さらに奇遇なことに、「先帝の無念を晴らす!」の際のBGMとルドン高原のBGMが一緒であるため、音楽が流れたまま高原に突入できる。
ひょっとすると、スタッフが狙って設定したのかもしれない。
RS2R
任意で皇帝継承を行うことができる【皇帝退位】が可能となったため、ルドン送りを始めとする謀殺の必要性は少なくなった。
とはいえ、以下の理由により謀殺を全くせずに済むというわけではないため、以前よりはやらなくて済むというのが実際のところ。
- そもそも皇帝退位は2回連続で行えないというシステム上の制約があるため、序盤に陣形収集を行う、色々なスキルレベルを高めるといった場合には必然的に皇帝退位に因らない皇帝継承が必要となる
- 【コウメイ】や【ハンニバル】といったクラス内特定キャラを加入したい・皇帝にしたい場合は当該キャラが出現するまで同一クラスの別キャラクターを殺害する必要がある
- 同一クラス内で技能適正も継承していくため、クラスによってはキャラを一巡させるメリットがある
普通にプレイしていればそれほどでもないが、慣れたプレイヤーであればやはり本作でも謀殺はしっかり行われており、時代が変われどルドン送りを言い渡される場面が完全に消滅したわけではないようだ。
もっとも、本作では【ゴブリンの穴】や【アバロン下水道】など、より近場でモンスターが消滅しないダンジョン、つまり有用な謀殺スポットが登場したことから主流な謀殺の手法とは言えなくなった。
特に下水道は入ってすぐ魚がかみ殺してくれることもあってか人気が高く、下水送りというルドン送りよりもあんまりな呼称も広まっている。
また、仲間キャラクターを殺すのであれば【酒場】からモンスター出現スポットまでマップ移動を挟まずに済む【トバの断崖】が謀殺スポットとして人気を集めている。
そのため、ルドン高原に積み上がる骸の数は格段に減ったと言える。
ちなみに、本作のトロフィー/実績の中に「ルドン送り」というものが存在する。
条件は「ルドン高原で皇帝が行方不明になる」となっているが、要するにルドン高原で皇帝継承を発生させると獲得できる。
そのためトロフィーのある機種でコンプリートしたい場合は、ルドン送りを必ず1度は敢行する必要がある。
奇しくも、上記の通りルドン高原よりも謀殺に適したエリアが登場したので、意識しないと意外と取れない。
ルドン高原で意図せず全滅して取ってしまうことも有り得るが。
Steam版の実績達成率で見ると【ドレッドクィーン】撃破よりも少ないので、ルドン送りの敢行率は大分減ったのだろう。
余談
RS2R発売直前のリアルイベントでは「皇帝のうどん送り」「先帝の無念をハラス丼」なるメニューが出されている。
ちなみにうどんはルドン高原の豊かな緑を意識した抹茶練り込み麺であり、その上には謀殺棒さつま揚げとLPが尽きたであろうジェラール(モナカ製)がぷかーと浮いている。主人公なのにあんまりな扱いである
【漫画版ロマンシング サ・ガ 2】にはルドン送りを意識したような台詞が存在する。