【先行文明の種族】

Last-modified: 2023-12-30 (土) 15:34:53

SF2

舞台となる【サンダイル】において、人類史よりはるか前に隆盛していた種族。
乾燥地帯が苦手であることと、【アニマ】を操る技術が人間とは比べ物にならないほど高いこと以外、生物学的特徴は不明。
 
全盛期は現代の人類とは比べ物にならない程栄えた【術】文明を誇っており、【メガリス】【クヴェル】を作ったのも彼らである。
かつては地上にいながらにして宇宙の星々から直接アニマを抽出していたらしい。また、当時は地上に内包されていたアニマも作中時代とは比較にならない量だった模様。
しかし、そんな彼らも原因は不明だが400万年前には種族として滅亡の道を辿る。
奇妙な偶然だが、サンダイルに人類(の大元となる類人猿)が誕生したのも400万年前とされている。
 
先行文明の種族の中には、滅びに抗い「自分の意識と洗脳能力を持ったクヴェルを作り、後に栄える種族にそれを拾わせて乗っ取る」形で精神だけでも生き永らえようと目論んだ者がいた。
こうして生まれた特殊なクヴェルが【エッグ】であり、エッグの作成者は敢えてそれを自分たちが苦手な環境にある【砂漠のメガリス】に封印し、人類が成熟するまで潜伏していた。
当然ながら、こうした先行文明の種族の目論見は次世代の種族である人類とは相容れないものであり、エッグは【ナイツ家】を始めとした人々と歴史の影で戦いを繰り広げることとなる。
また、その在り方はサンダイル人類の死生観に反したものでもあり、【ヴァージニア・ナイツ】【サルゴン】からは「【グール】と同じ、在ってはならず滅ぶべきもの」と否定されている。
 
なお、彼らの精神構造は人類と大きく異なるらしく、「同じ手段は二度使わない」「集団が持つ力を理解していない」といった特徴を持つ。
そのためエッグを手にした者を依り代としてとりあえず復活してからも、人類社会を乗っ取るために必要となるこうした知識を蓄えるには数十年の時間を要した。
 
最終的にエッグは破壊されたため、先行文明の種族そのものは事実上ここで途絶えた。