ここではバトルキャラクター自体を別のキャラクターに装備させる強化要素について解説します。
概要
現在パーティに組み入れていないキャラクターを、パーティに編成中のキャラクターに「装備」させることで、戦闘能力を上乗せさせるシステム。
着脱や切り替えも自由であり、装備品に近い感覚で扱えるが、両キャラクターを同時にパーティ入りさせたいときには使えない制約がある。
SF2(リマスター版)
「成長能力継承」名義。
成長に関する新要素。【追加要素あり】時のみ使用可能。
年代が経過して新しく仲間になったバトルキャラクターに、それまで育てたバトルキャラクターの成長を継承できるシステム。
一度にセットできる継承元のバトルキャラクターは1名あたり1体だけ。
継承可能条件は現在のパーティー外のキャラクターであること。そのため該当キャラ本人がパーティに入ってくると外れてしまう。
継承できるのは【最大HP】【最大WP】【最大JP】および12種の武器種・アニマの【スキルレベル】の成長で増えた分。
キャラクターの能力値は「初期値＋成長分（＋HP・WP・JPについては【年齢】補正）」で構成されるが、そのうち成長分しか引き継げないことに注意したい。
表示上の能力値が同じ値でも初期値が高いキャラほど成長分が少ないこととなるため、継承できる分が少なくなる。
また、「初期値＋成長分」の合計が上限に達するとそれ以上成長分が増えなくなるため、限界まで育てた場合も初期値が高いキャラほど成長分を稼ぐことができないため、継承できる分が少なくなる。
初期値が高いスキルは往々にして各キャラクターの設定上の得意分野だが、継承に使おうとすると上乗せが少なくなりやすく、意外と継承元に向かなかったりする。
したがって初期値が低い数値に着目して一から育てるのがポイントであり、【成長特性】が優れていればなおよい。
便利なシステムだが、継承するキャラクターとの組み合わせで最も重要なのは、継承するスキルがお互いに使用可能であるということ。
以下のように一部のスキルが使えないキャラが継承先となる場合、継承元からスキルレベルが上乗せすること自体は可能だが実際にスキルが使えるようなるわけではないため実質無駄となってしまう。
- 【体術技】非対応のキャラクター全般：体術レベルの継承が無意味となる。特に該当者が多いパターンのため注意したい。
- 【グスタフ】：体術が使えないことに加え、一部例外を除き剣以外の武器を装備できないため、剣以外の技レベルの継承が無意味となる。
- 【ギュスターヴ13世】と【フリン】：術と術技が完全に使用不可能な【術不能者】であるため、JPと各種術レベルの継承が無意味となる。それどころかJPは数値自体が0から上昇しない。
…と注意点をいくつか述べてきたが、ゲーム序盤では複雑なことを考えずにHP・WP・JPをブーストさせるだけでも十分助けになる。
表シナリオは元々継承抜きでバランス調整されているため使わなくても何とかなるが、使うと更に楽になるだろう。
特に【ウィルの旅立ち】で初期メンバー4人をしっかり鍛えていた場合、その成長分を入れ替わったメンバーに継承させていくことでゴリ押し攻略もまかり通る。
なお、【ケルヴィン】と【ニーナ・コクラン】の2人は序盤の短期間のみの加入なので、継承に活用したい場合は注意（進め方次第では【コーデリア・エメリー】も序盤の短期間加入になる）。
余談として、このシステムについて「【伝承法】のごとく【アニマ】を引き継いで…」などといった世界観上の背景設定は存在しない。
一度プレイヤーがパーティメンバーと認識した人物であれば、作中世界の中で面識がない者同士や敵対している者同士でも平気で継承できてしまう。
一種の【第四の壁】案件だが、原作時点で世界観設定抜きに技術の知識や連携の経験を共有できる【プレイヤーノート】のシステムが存在していたので突っ込むのも野暮だろう。
ただ、公式サイドから言及があったように【リッチ】から【ジニー】に継承させるなど、実用とは別に人物同士の関係性をイメージしながら継承の組み合わせを選んで遊ぶのもよいかもしれない。
IS
「DH」名義。
野球の指名打者を意味する用語から来ている。
- 攻撃力・防御力・すばやさは、成長分と覚醒による上乗せがそれぞれ10%ずつ装備者に付与される。
- 術適性は直接10%付与される。
- DHの所持している奥義は使用可能だが、命中−20・消費SP+2のハンデがかかる。
- 「天帝」が実装されているのに奥義を持たない家臣の場合、ハンデはかからない。
- 原則的には1枠だが、英傑の場合DHを2枠セット可能で、1枠目がハンデなし・2枠目がハンデありとなる。
奥義を持たない低レアでもこれにより火力を確保できるため、イベントクエストで猛威をふるった。