イベントログ/メインストーリー/9_7

Last-modified: 2022-05-10 (火) 18:29:17

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最終決戦:悪夢の終わり

ラミゼル「エルッ!」
エルヴィーラ「あーあ、もう来ちゃったんだ……。まだ途中なのに……」
ソフィー「エルヴィーラ、ロイテールに帰ろう? あなたを助ける方法をみんなで見つけたんだよ?」
プラフタ「待ってください、ソフィー……! 様子がおかしいです!」
アレット「あれって夢の核……だよね?」
オリアス「やっぱここにもあったのか。それにあの姿……」
ディーボルト「あぁ……。まるで、ここに来る前に戦った眷属と同じだ……」
ラミゼル「エル……あなたここでいったい何をしてたの?」
エルヴィーラ「ラミィたち、見たんでしょ?」
エルヴィーラ「夢の核は、元々わたしの力……だから返してもらってたの」
エルヴィーラ「他の夢の核は、プラフタの魔石が邪魔だしね」
エルヴィーラ「まずは簡単なここからと思って……」
ディーボルト「夢の核から力を回収し、失われるということは、この世界から大地が消えるということ……」
ディーボルト「自分がやっていることをわかっているのか……!?」
エルヴィーラ「わかってるよー。でも、必要なんだもん」
エルヴィーラ「もっともっとたくさん夢を知るために、もっともっとたくさん夢を喰べるために」
エルヴィーラ「心がね、満たされないの」
アレット「嘘だよ! エルヴィーラ様はそんなこと言わない!」
アレット「エルデ=ヴィーデを創って、いつもあたしたちのこと応援してくれてたじゃん!」
エルヴィーラ「そんなの知らない」
エルヴィーラ「そんなことより、夢を喰べる方が楽しいし、満たされるんだもん」
オリアス「心までグロールに……悪夢に侵されちまったのか!? あんたの夢はそんなんじゃないだろ!?」
エルヴィーラ「違くないよ。夢ってそういうものでしょ?」
エルヴィーラ「周りの夢を喰べて、侵して、大きくなる。最後に残るのはいつも一人……」
ラミゼル「いい加減にしなさい! あんただって、みんなの夢を見てきたでしょ!?」
ラミゼル「夢は分かち合うことができる、みんなで幸せになれる力なのよ!」
エルヴィーラ「うるさいなー。ただのご飯のくせに……」
プラフタ「これは……エルヴィーラの力が膨れ上がって……!」
エルヴィーラ「ねぇ、ソフィーたちの夢も喰べていいよね? せっかくここまで来てくれたんだもんね?」
プラフタ「ソフィー……?」
ソフィー「大丈夫だよ、エルヴィーラ。ちゃんと助けるから……」
ソフィー「もう、そんなこと……言わせないから……!」
ソフィー「ラミゼルさん、プラフタ、みんな。エルヴィーラを止めよう!」
ソフィー「本当のエルヴィーラだって、こんなこと絶対に望んでない!」
ラミゼル「ええ、そうね! 元に戻して……それから説教よ!」
プラフタ「力が膨れ上がっていくのを感じます……。ラミゼル、エルヴィーラの隙を見逃さないでください!」
アレット「エルヴィーラ様がみんなを守ってくれてたみたいに、あたしたちもエルヴィーラ様を守るよ!」
オリアス「まさか、人間が神様を助けるなんてな……一世一代の大仕事だ!」
ディーボルト「我が剣は人々を護るための剣……。たとえ、それが神であろうと例外はない!」
エルヴィーラ「あはははは、いいよ! もっとわたしに夢を見せて!!」


エルヴィーラ「あ゛……う゛……!!」
プラフタ「ラミゼル、今です!!」
ラミゼル「任せなさい!」
ラミゼル「うっ……くっ……!」
エルヴィーラ「あぁ、やっと馴染んできた……」
エルヴィーラ「一度切り離した力を戻すのって本当に手間ね。なかなか元通りにはなってくれなくて困るわ……」
エルヴィーラ「ねぇ、ラミィ。夢は分かち合えるって言ってたよね?」
エルヴィーラ「わたしとも夢を分かち合いましょう?」
ラミゼル「悪いけど、今のあなたとじゃ無理な相談ね!」
エルヴィーラ「そう……残念ね」
エルヴィーラ「せっかく誘ってあげたのに……。でも、もういいや」
エルヴィーラ「ラミィも、ソフィーも、プラフタもアレットもオリアスもディーボルトもロイテールのみんなも……!」
エルヴィーラ「ぜーんぶいらない!」
エルヴィーラ「みんな消えて!」
エルヴィーラ「そしたら人の夢も希望も全部侵して、わたしが喰べてあげる!!」


ソフィー「ラミゼルさん!!」
ラミゼル「エルゥゥゥゥ!!」
ラミゼル「エル?」
ソフィー「エルヴィーラ……大丈夫?」
エルヴィーラ「ごめん……なさい……」
エルヴィーラ「みんなに迷惑かけて……みんなを傷つけて……わたし……」
ラミゼル「エル……」
アレット「謝る必要なんかないよ!」
アレット「エルヴィーラ様は、みんなを守ってくれてたんだよね」
アレット「あたしたちが夢を叶えられるように……」
ディーボルト「その通りだ」
ディーボルト「君がこの世界を作らなければ、私はずっと未練を残していただろう」
オリアス「そうそう!」
オリアス「それに、あんたがいなかったらロイテールのヤツらは夢を失ってたかもしれねぇ」
プラフタ「私は……」
プラフタ「この世界に来なかったら……ソフィーやラミゼルたちに出会わなかったら……」
プラフタ「錬金術の探求にだけ囚われて目的を見失い、いつか取り返しのつかない過ちを犯してたかもしれない」
ソフィー「エルヴィーラ。この世界を……あなた自身を否定しないで」
ソフィー「間違ってたかもしれない、失敗したかもしれない」
ソフィー「でも、エルデ=ヴィーデで、ロイテールのみんなが培ってきた時間は無駄じゃない」
ソフィー「あたしは、この世界が……夢を追うみんなが大好きだよ」
ラミゼル「わたしは……誰よりもエルが頑張ってたことを知ってる」
ラミゼル「エルがどれだけみんなを大切にしてたか知ってる」
ラミゼル「だから、みんなで助けに来たのよ」
ラミゼル「ありがとう……エル」
エルヴィーラ「ありがとう、みんな」

ソフィー「ロイテールに戻ると、エルヴィーラはすぐにみんなに集まるように声をかけた」
ソフィー「エルデ=ヴィーデの真実をみんなに話すために」
ソフィー「そして、この世界の終わりを告げるために」

青年「今の話……本当なんですか?」
エルヴィーラ「うん……全部、本当の話よ」
エルヴィーラ「この世界は、生まれてはいけない世界。神の禁忌に触れる場所だったの」
エルヴィーラ「そんな世界に、みんなを連れてきちゃって……本当にごめんなさい」
壮年の男性「そんな、謝らないでください!! っていうか、さっきの話は冗談なんでしょう?」
壮年の男性「エルデ=ヴィーデがなくなるなんて、そんな話……ウソですよね?」
エルヴィーラ「この世界が存在する限り、グロールはこれからも生まれ続けるわ」
エルヴィーラ「そうなれば、またみんなの夢が失われることになるかもしれない……それを、黙って見ていられない」
女性「……だから、この世界を消しちゃうんですか?」
女性「エルヴィーラ様が、長い時間を掛けて創り上げた、このエルデ=ヴィーデを……」
エルヴィーラ「こうするしかないの……」
エルヴィーラ「この世界が存在し続けたら、また同じことが起きてしまうかもしれない……」
エルヴィーラ「だから、わたしはこの世界を終わらせる……。それが、神であるわたしの責任だから」
主婦「あの……この世界がなくなるということは、エルヴィーラ様はどうなってしまうのですか?」
エルヴィーラ「世界が消えても、わたしは消えたりしないわ」
エルヴィーラ「みんなが帰り、大地が消えた場所で、みんなが見ている夢幻を見て過ごす……」
エルヴィーラ「つまり、エルデ=ヴィーデを創る前に戻るだけ」
主婦「そんなところで、エルヴィーラ様は一人で過ごされるおつもりなんですか?」
エルヴィーラ「気にしてくれるのはうれしいけど、大丈夫よ。昔に戻るだけだから……」
青年「何も、大丈夫なんかじゃない!!」
エルヴィーラ「っ!!」
エルヴィーラ「お、怒るのはわかるわ!! わたし……絶対に許されないことをしようとしてるよね」
エルヴィーラ「ここで夢を叶えようと一生懸命頑張ってたのに、それを突然終わらせようとしてるんだから……」
壮年の男性「違う!! エルヴィーラ様、あなたは何もわかっていない!!」
青年「俺たちだってわかってたさ。こんな都合のいい世界、いつまでも続かない」
青年「いつか絶対、終わりが来るって思ってた。だから、みんな必死に夢を叶える準備をしていたんだ!」
女性「私たちが怒ってるのは、エルヴィーラ様が自分の夢を犠牲にしようとしているからです!!」
エルヴィーラ「わたしの、夢?」
女性「エルヴィーラ様は、私たちと夢を語りたい。それが自分の夢だっておっしゃってましたよね?」
女性「なのに、ご自身の夢を犠牲にしようとしているのが許せないんですよ!」
壮年の男性「エルヴィーラ様の夢を犠牲にして私たちだけが助かるなんて、そんなの納得いきません!!」
壮年の男性「エルヴィーラ様、どうか諦めないでください!!」

ラミゼル「言った通りだったでしょ、エル」
エルヴィーラ「うん……。みんな、すごい人たちばかりね」
オリアス「ここにいるのは、夢を大切に思うヤツらなんだ。誰の夢であろうと、犠牲になんかさせるわけねぇよ」
ディーボルト「夢の神であるエルヴィーラ様の夢が、目の前で犠牲になろうとしている」
ディーボルト「我々にとっては、それこそが悪夢だ。絶対にそうはさせない」
アレット「どうしようもないかもしれないけどさ、それでも、夢を諦めてほしくないよ」
アレット「そうじゃなきゃ……夢がないじゃん」
エルヴィーラ「みんな……」
プラフタ「ここであなたを孤独にさせては、何のために助けたのかわかりません」
ソフィー「うん……。だから、作ってみせるよ」
ソフィー「たとえこの世界が消えたとしても、エルヴィーラを一人ぼっちにさせない道具を!」
ソフィー「エルヴィーラがまたみんなと会って、夢について語れるようにしてみせる!」
エルヴィーラ「そんなこと……本当にできるの?」
ソフィー「大丈夫! 任せといてよ!」
エルヴィーラ「うん……!!」


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