アメリカ RankI 自走式対空砲 Multiple Gun Motor Carriage M16
概要
アメリカのM3ハーフトラックにブローニング M2の4連装銃架を搭載したもの。
M2ブローニングの弾幕で航空機を穴あきチーズにしてやろう
車両情報(v2.25.0)
必要経費
| 必要小隊レベル | 15 |
|---|
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 88.8⇒104.5 |
| 俯角/仰角(°) | -10/90 |
| リロード速度(秒) | 18.2⇒14.0 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 6 / 6 / 6 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 6 / 6 / 6 |
| 船体崩壊 | 有 |
| 重量(t) | 8.6 |
| エンジン出力(hp) | 282 |
| 3,000rpm | |
| 最高速度(km/h) | 82/-19 |
| 視界(%) | 80 |
| 乗員数(人) | 3 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 12.7 mm M2HB machine gun | 4 | 4800 |
弾薬*1
| 名称 | ベルト名 | 弾種 | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
| 12.7 mm M2HB | 通常 | API-T/I/ AP/API-T | 31 | 30 | 26 | 22 | 18 | 15 |
| API | API-T/AP-I/ API-T | 30 | 29 | 24 | 20 | 16 | 13 | |
| AP | AP/AP/API-T | 31 | 30 | 26 | 22 | 18 | 15 | |
| APIT | API-T | 30 | 29 | 24 | 20 | 16 | 13 | |
小隊ツリー
| 前車両 | M10 GMC |
|---|---|
| 次車両 | - |
解説
特徴
搭載しているのは重機関銃なので、地上目標には軽戦車かオープントップの車両ぐらいにしか通用しない。
航空機に弾をバラ撒いて穴あきチーズにしてやろう。
車体はハーフトラックのため、榴弾どころか機銃弾でも死んでしまう。上空からの航空攻撃でやられることもあるだろう。こいつの存在意義とは?
【火力】
ブローニングM2が4門と高火力。また、装弾数も4800発と破格で、長い時間弾幕を張ることができる。
AP弾は貫徹力31ミリあるので軽装甲の車両は貫通できるのでいざとなったら対地もできる
【防御】
そんなものは無い。一応運転席は前左右とそれぞれ1/2インチ(12.7mm)、1/4インチ(6.35mm)の鉄板で防御はされているが、天面、後面は何もなく、またハーフトラックベースのため7ミリ機銃でも貫通を許すほど。極力露出は避けたい。
【機動性】
良好。なお曲がり方にクセがある。慣れればそうでも無いが、それまでに木や岩と衝突する事が多々あるだろう。
史実
M13/M14対空自走砲に搭載されたマクソン社製のM33機関銃架は12.7mm重機関銃M2を連装で装備するものであったが、やや火力不足が指摘されたため新たに12.7mm重機関銃M2を4連装で装備するT60機関銃架が開発され、これをM2ハーフトラックの車体に搭載したT37対空自走砲が製作されて試験に供された。
しかしアメリカ陸軍当局を満足させる性能を発揮できず、改良型のT60E1機関銃架を搭載したT37E1対空自走砲も製作されたもののやはり性能不足であった。
一方T37およびT37E1対空自走砲の開発と並行して、M33機関銃架をベースにこれを4連装としたT61機関銃架がマクソン社で開発され、T61機関銃架をM3ハーフトラックの車体に搭載したT58対空自走砲が1942年8月に製作されて試験に供された。
試験の結果は極めて良好で、T61機関銃架に小改良を加えたものが1942年12月にM45機関銃架として制式化された。
同時にM45機関銃架をM3ハーフトラックの車体に搭載したものが「M16多連装自走砲」(Multiple Gun Motor Carriage M16)、レンドリース向けのM5ハーフトラックの車体に搭載したものが「M17多連装自走砲」(Multiple Gun Motor Carriage M17)としてそれぞれ制式化された。
またM45機関銃架を2輪トレイラーに架装したM51牽引対空砲も制式化され、これは歩兵師団に配備された。
1944年9月にはM45機関銃架の後部にプラットフォームが追加され、これはM45D機関銃架として制式化された。
M45機関銃架の俯仰角は-11.5~+90度で、全周旋回に要する時間は約5秒という高速旋回性能を有していた。
また12.7mm重機関銃M2は1挺当たりの最大発射速度が550発/分なので、4挺合計で最大2,200発/分の弾幕を張ることができた。
M16対空自走砲の生産は1943年5月からホワイト・モーター社で開始され、1943年に2,323両、1944年に554両の合計2,877両が完成した。
また既存のM13対空自走砲から628両がM16対空自走砲に改造され、総生産数は3,505両に及んだ。
さらに1944年6月のノルマンディー上陸作戦(オーバーロード作戦)直前、在英のアメリカ第1軍の要請でM51牽引対空砲から取り外したM45機関銃架をM2またはM3ハーフトラックに搭載したM16B(別名M16「ワスプ」(Wasp:スズメバチ))対空自走砲も321両生産されている。
一方、レンドリース向けのM17対空自走砲の方は1943年12月からインターナショナル・ハーヴェスター社で生産が開始され、1943年に400両、1944年に600両の合計1,000両が完成した。
完成したM17対空自走砲は、全てソ連への供与に回された。
M16対空自走砲はM15対空自走砲と共にアメリカ機甲師団の対空砲兵中隊に各8両ずつ配備され、アメリカ陸軍の対空火器の中核となった。
もっとも第2次世界大戦においては終始アメリカ軍が制空権を掌握していたため、対空攻撃より対地攻撃に威力を発揮した。
弾道低伸性に優れた巨大な12.7mm重機関銃弾にはたった1発で人体を上下に分断するほどの威力があったが、それを最大で2,200発/分も発射するM16対空自走砲の水平弾幕射撃は敵歩兵にとって悪夢以外の何者でもなく、「ミート・チョッパー」(Meat Chopper:肉切り包丁)の仇名で畏怖された。
M16対空自走砲が対空戦闘に華々しく活躍した数少ない戦例には、1945年のレマーゲン鉄橋を巡る防御戦闘がある。
M16対空自走砲はM15A1対空自走砲と共に第2次世界大戦終了後もアメリカ陸軍に残り、さらに既存のM3ハーフトラックの車体にM45機関銃架を搭載したM16A1対空自走砲も1,662両生産された。
戦後、40mm機関砲を装備したM19、M42といった本格的な対空戦車の採用により米軍では引退し、NATOなど西側諸国に送られた。また、陸上自衛隊にも1952年より168輌が供与され、1974年まで使用された。
小ネタ
本家にはM3ハーフトラックが計7種類もいるもいる WTMではまだ1両しかいないのでハーフトラックたちの増加をしてほしい(カタツムリさんが足してくれないからこうなったんだ)
外部リンク
コメント
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