APS

Last-modified: 2025-07-02 (水) 01:35:49

APSとはなにか

アクティブ防護システム*1(英:Active Protection System)戦車などの装甲戦闘車両において、 積極的に敵の対戦車兵器を無効化するために開発された武器システム*2
ゲーム内ではT-55AMD-1AMX-30B2 (B)などが装備している。 このページではAPSについて解説する。

種類と特徴

一口にAPSといっても、ソフトキル型とハードキル型の2種類ある。下記で詳しく解説するが、大きな特徴として、発射された対戦車兵器を迎撃できる能力があるかで大まかな判別ができる。また複合型も存在する。
また、東側諸国が運用する戦車についている爆発反応装甲はAPSとは言わず、空間装甲や複合装甲も同じくAPSとは言い難い。

ソフトキル型

ソフトキル型は、対戦車兵器の発射前のロックオンの妨害や、正確な誘導の阻止、誤誘導の誘発などの種類がある。
例として、AMX-30B2 (B)EIRELなど。

特徴

これらに言える特徴として、SACLOS(半自動指令照準線一致誘導方式)のミサイルを完全に無効化できる点が挙げられる。
ただし、ソフトキル型では無誘導のロケットや無反動砲、HEAT-FSなどの砲弾類は妨害できない。あくまで発射前(・・・)の妨害に限る。

ソフトキル型には全方位をカバーするタイプ、砲塔正面のみ防護するタイプなどの種類がある。照射装置さえ標的に向けておけばよい*3ことから、小型の車両にも搭載可能である。*4

ハードキル型

ハードキル型は、前者のソフトキル型とは異なり、発射された飛翔体を迎撃することに特化している。T-55AMD-1ドローストなど。

特徴

やはり一番の特徴はなんといっても、無誘導兵器やロケットでも迎撃可能な点である。ソフトキル型では妨害できないビームランディング方式のATGMやTV誘導のミサイルも迎撃可能である。
ただし、いくら迎撃可能であるといっても、APS本体の迎撃体には弾数制限があるほか、迎撃可能距離や再迎撃までのクールタイム、角度など、ソフトキル型よりも多くの制約がある。発射を妨害したり、誘導を妨害したりする機能はなく、あくまで迎撃のみである。動作範囲外からの攻撃は当然ながら迎撃できない。また、まれにではあるが、炸薬量の多い物体を迎撃すると、爆発によりそのまま爆死することもある。

どちらが優れているのか

具体的に議論するのは難しい。

というのも、どちらも一長一短のシステムであり、例えばT-90AやT-80UKのシュトーラ1はSACLOS方式以外の誘導方式には全くの無力である一方、Black NightのアイアンフィストはAPFSDSですら迎撃できる性能を持っており、一概にどちらがより優秀かは語れないのである。

戦車名システム名作動範囲備考
アメリカM1A1 HCAN/VLQ-8A
ソフトキル型
垂直方向40°、水平方向10°*5
M1A1 HC “Click-Bait”
ドイツPUMAMUSS
ソフトキル型
垂直方向40°、水平方向10°*6
PUMA VJTF
ソビエト連邦T-90AШтора-1
シュトーラ1
ソフトキル型
砲塔中心より左右20°
上下2°*7
T-80UK
T-55AMD-1Дрозд
ドロースト
ハードキル型
砲塔中心より左右40°
上下-6°~20°*8
迎撃可能速度70-700m/s、最低クールタイム0.35秒*9
T-80UM2
T-72B3AАрена-М
アリーナ-M
ハードキル型
砲塔中心より左右180°
上下-10°~40°*10
最低クールタイム0.3秒*11
イギリスBlack NightIron Fist
アイアンフィスト
ハードキル型
左右ランチャー:-15°~195°
垂直方向-15°~55°*12*13
迎撃可能速度70-1700m/s、最低クールタイム0.3秒
日本
中国VT4A1GL6
ハードキル型
左右ランチャー:-15°~195°
垂直方向-10°~45°*14*15
迎撃可能速度50-1400m/s、最低クールタイム0.3秒
ZTZ96A (P)JD-3
ソフトキル型*16
砲塔中心より左右22°
上下5°
イタリアKF-41ハードキル型垂直方向-10°~25°、水平方向-175~175°*17
迎撃可能速度70-700m/s、最低クールタイム0.3秒
フランスAMX-30B2 (B)EIREL
ソフトキル型
垂直方向10°、水平方向20°*18
スウェーデン
イスラエルMerkava Mk.4Mמעיל רוח
トロフィーHV
ハードキル型
左右ランチャー:-15°~185°
垂直方向-15°~35°*19*20
迎撃可能速度70-1000m/s、最低クールタイム1.5秒
Namer Tsrikhon

*1 アクティブ防御システムなどとも
*2 Wikipediaから引用
*3 WTMでは思考方向があいまいなため、向きが多少ずれていても妨害できる。ただし大幅に違うと妨害できない。
*4 史実ではロシア陸軍が運用するBMP-3Mに搭載された例もある。
*5 指向性が曖昧なWTMでは何となくで妨害できる
*6 指向性が曖昧なWTMでは何となくで妨害できる
*7 指向性が曖昧なWTMでは何となくで妨害できる
*8 ランチャーが4つ装備されており、そのランチャーからの範囲であることに注意
*9 この時間が経過するまでは、次の迎撃体を射出できない
*10 ランチャーが8つ装備されており、そのランチャーからの範囲であることに注意
*11 この時間が経過するまでは、次の迎撃体を射出できない
*12 左右ランチャー共通
*13 砲塔全周囲迎撃可能、センサーは360°監視
*14 左右ランチャー共通
*15 砲塔全周囲迎撃可能、センサーは360°監視
*16 指向性が曖昧なWTMでは何となくで妨害できる
*17 車体全周囲迎撃可能、車体360°監視
*18 指向性が曖昧なWTMでは何となくで妨害できる
*19 左右ランチャー共通
*20 砲塔全周囲迎撃可能、センサーは360°監視