ドイツ RankIV 重戦車 VK 45.01(P)
概要
初イベント【VIKING ARMOR】にて実装されたガチャ限定車両。
現在は復刻ガチャ以外では入手不可能となっている。
「ポルシェティーガー」とも呼ばれる、ティーガーIの試作車輌の一つ。
ガソリンで発電しモーターで駆動する画期的戦車だったが、過大な車重と複雑な駆動系が相まり故障が多発、不採用となった。
車両情報(v2.25.0)
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 11.4 |
| 俯角/仰角(°) | -8/16 |
| リロード速度(秒) (スキルMAX) | 7.4 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 102 / 82 / 82 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 82 / 82 |
| 重量(t) | 60.0 |
| エンジン出力(hp) | 625 |
| 2,600rpm | |
| 最高速度(km/h) | 39/-36 |
| 視界(%) | 108 |
| 乗員数(人) | 5 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 88 mm KwK36 cannon | 1 | 80 |
| 機銃 | 7.92 mm MG34 machine gun | 1 | 1,800 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
| 88 mm KwK36 | PzGr 39 | APCBC | 10.2 | 108.8 | 773 | 165 | 162 | 151 | 139 | 127 | 1117 |
| PzGr. | APCBC | 9.5 | 215.04 | 810 | 153 | 151 | 140 | 128 | 116 | 106 | |
| Hl.Gr 39 | HEAT | 7.64 | 1100 | 600 | 110 | ||||||
| Sprgr. L/4.5 | HE | 9 | 900 | 820 | 18 | 18 | 17 | 15 | 14 | 13 | |
装備
| 設置場所 | 装備名 | 説明 |
|---|---|---|
| 車体 | 外部装甲 | 側面後部に20mmの履帯装甲 |
小隊ツリー
| 前車両 | Tiger E |
|---|---|
| 次車両 | Panzer IV/70(A) |
解説
特徴
【火力】
主砲はティーガーIと同型の56口径88mm砲だが、APCRは使用不可。
ただ、絶対的な貫徹不足に陥ることはまずない。装甲さえ撃ち抜くことができれば、優秀な加害で敵を簡単に屠ることが可能だ。
【防御】
砲塔正面はほぼ全面的に120mm厚以上となっており、相対しうる戦車砲のほとんどに耐えうる。しかし本車の砲塔はH1型と同型なのでキューポラがデカく、そこに砲弾を撃ち込まれると砲塔内が全滅して戦闘不能になったり、最悪の場合弾薬庫に誘爆して撃破されてしまう事があるので、射撃時以外にはなるべく動いて相手に照準は合わせられないようにしよう。
そして車体正面装甲は100mmで、このランク帯では簡単に貫通されてしまう程度のため、側面装甲80mm厚を活かして「食事の角度」の戦法を用いたい…ところなのだが、車体正面左右端に80mm厚の切り欠きがあるため、大きな弱点を晒す形となってしまう。
ということで、この車輌が安定して高い防御力を発揮するにはハルダウンが必須となる。
また本車は後述に書いてあるが、前進後進同じ速度が出るのでエンジンガードや逆豚などをすると生存率が向上する。
ちなみに本車の装甲が100mmと聞いた時「あれ?ポルシェティーガーの正面装甲って200mmじゃないの?」と思った人もいるだろう。正面装甲が200mmなのは指揮車仕様のポルシェティーガー?であり、本車は指揮車仕様ではないためそこは注意しよう。
【機動性】
この戦車の最も特徴的な点。
最高速度こそ30km/h台と控えめではあるものの、前進と同じ速度で後進できるため、被害を受けた際や戦線の後退に伴う急速な ok撤退を容易に実施できる。しかし本車は砲塔旋回速度がパンターより少し速いレベルなので、回り込まれないように気をつけよう。
史実
1941年5月26日の陸軍兵器局との会議において、アドルフ・ヒトラー総統は機甲師団の先頭に立って突破口を開く役割を担う重突破戦車の開発を要求し、兵器局第6課はこの要求に基づいてポルシェ社とヘンシェル社に45t級重突破戦車「VK.45.01」の開発を命令した。
この車両は強力な火力と装甲を備え、路上最大速度は40km/hを発揮することとされた。
これに応じてヘンシェル社は、当時開発を進めていた36t級重戦車VK.36.01(H)を拡大・発展させた45t級重戦車「VK.45.01(H)」の開発を進め、これが後に「ティーガー」(Tiger:虎)として制式採用されることになる。
一方ポルシェ社も、当時「100型」の社内呼称で開発を進めていた30t級重戦車VK.30.01(P)をベースに、これを拡大することで45t級重戦車「VK.45.01(P)」を開発する方針を採り、「101型」の社内呼称を与えて開発作業を進めた。
1941年6月22日に開始されたソ連侵攻作戦(Unternehmen Barbarossa:バルバロッサ作戦)において、T-34中戦車やKV-1重戦車などの強力なソ連軍戦車にドイツ陸軍の主力であるIII号、IV号戦車が苦戦を強いられていたため、ヒトラーはVK.45.01の早急な実戦化を求めた。
特にヒトラーはポルシェ社のVK.45.01(P)に大きな期待を掛けていたため、まだ試作車が完成する前の1941年7月に早くも100両の生産を命令した。
VK.45.01(P)に搭載する武装についてはVK.30.01(P)と同様、クルップ社製の56口径8.8cm戦車砲KwK36が予定されていたが、ヒトラーがより強力なデュッセルドルフのラインメタル社製の74口径8.8cm高射砲FlaK41をVK.45.01(P)に搭載することを求めたため、兵器局第6課は1941年6月21日にポルシェ社に対し、VK.45.01(P)の砲塔にFlaK41の搭載が可能かどうか検討するように指示した。
同年9月10日にポルシェ社は不可能という報告書を提出しているが、結局ヒトラーの要望でVK.45.01(P)の最初の100両はKwK36を搭載して製作するが、101両目から新設計の砲塔にFlaK41を搭載して製作することが決定された。
VK.45.01(P)の公式呼称は「VI号戦車P型」(特殊車両番号:Sd.Kfz.181)とされ、通称は「ティーガーP1型」もしくは「ポルシェ・ティーガー」であった。
なおポルシェ社はVK.45.01(P)の設計のみを担当し、砲塔と装甲板の製作はクルップ社、車体の製作と最終組み立てはオーストリアのザンクト・ヴァーレンティーンのニーベルンゲン製作所で行うことになっていた。
1942年3月23日の会議において、ポルシェ社はVK.45.01(P)の生産数の半分をフォイト社製の流体式変速機を装備したタイプ(ポルシェ社内呼称:102型)として完成させることを提案し、これは101型と102型を9:1の割合で生産するという形で承認された。
しかし、102型の開発を進めている途中で後述のようにVK.45.01(P)の不採用が決定したため、結局102型は試作車が1両製作されたのみで開発が中止された。
VK.45.01(P)は、1942年4月20日のヒトラーの誕生日までに砲塔未搭載の試作車を完成するよう厳命されたため、製作作業は大急ぎで行われ、その甲斐あって試作車は期限ぎりぎりの4月18日に何とか完成した。
VK.45.01(P)の試作車は東プロイセン・ラステンブルクの総統本営に送られ、ヘンシェル社のVK.45.01(H)の試作車と共にヒトラーの面前で走行デモンストレイションが行われた。
この走行デモンストレイションでは明らかにヘンシェル社のVK.45.01(H)の方が高い性能を示したが、ヒトラーは相変わらずポルシェ社のVK.45.01(P)を贔屓しており1942年9月末までに60両、1943年2月末までにさらに135両のVK.45.01(P)を生産することを要求した。
実際この時期、すでに前線からの新型戦車の要求は切迫していた。
ヒトラーはVK.45.01(P)が空冷エンジンを搭載していたことから、最初の生産分を北アフリカ戦線に送ることを要求していた。
ポルシェ博士は1942年5月12日にはVK.45.01(P)の生産型第1号車を軍に引き渡すと約束しており、生産ラインの準備はすでに着々と進んでいた。
このためVK.45.01(P)は、ろくに試験もしないうちにすぐに量産が開始された。
しかし、事は順調には運ばなかった。
動力機構やサスペンションに問題が続出したため、実際にはVK.45.01(P)の生産型第2号車体が完成したのは1942年6月のことで、同年9月の段階でもわずかに5両が完成したに過ぎなかった。
その上、1942年7月にツォッセンのクンマースドルフ車両試験場で行われたVK.45.01(P)の試験結果は散々だった。
この時は改良に3カ月の猶予が与えられたものの、改善はほとんど不可能だった。
このため1942年10月末、VK.45.01(P)にはさすがに見切りが付けられ制式化は見送られた。
この時までにVK.45.01(P)は10両の車体が完成し、その内8両には砲塔も搭載されていた。
さらに前述したような事情で量産が急がれたため、VK.45.01(P)は90両分の製作部品がすでに用意されており、これは後に砲塔がヘンシェル社のティーガー戦車の砲塔として転用され、車体についてはフェルディナント重突撃砲の車体に改造されることになる。
小ネタ
外部リンク
コメント
編集用コメント [#V5_Comments]
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- 復刻ガチャでゲットした小隊に入ってたから喜んじゃったけどこっちのほうは装甲薄いのね・・・もう一方より機動力高いみたいだし下位互換ではないと思いたいけども -- 2024-09-22 (日) 17:00:44
- こっちは虎Eもあるから、あっちのvk30よりかは戦力低下しづらいと思う -- 2024-09-22 (日) 18:52:49
- 機動力高くて逆豚もし易いからこっちの方が強いまであるよ -- 2024-09-23 (月) 06:04:31
- エンジンガードしても当たり前のように車内を抜かれて死ぬ。無炸薬砲弾とかでもないのに意味が分からない。 -- 2024-12-22 (日) 13:22:20
- 確かこれIS1&2と違ってエンジンの上に空間があるのよ.... んでそこから炸薬が入って撃破される。 -- 2024-12-22 (日) 14:03:04
- この前の闇ガチャでゲットしたけど、別にP虎の下位互換ではない感じ。どうせエンジンガードして戦うのが基本になるし -- 2025-04-08 (火) 15:30:17
- 下位互換です。エンジンガードをしようとしてもケツごとぶち抜かれます。昼飯すれば切り欠き見えて装甲のかさましもできないしらキューポラも突き出てるから貫徹力低いやつにも損害与えられるし。H1と比べればちょっと強いとは思うけど、E型とは比べない方がいい -- 2025-04-08 (火) 21:28:33
- 誰もE型とは比べてないです。文章読めてますか?エンジンガードしてもエンジンごとぶち抜かれるのはP虎もシコPも一緒じゃん。それに機動力はこっちの方がP虎より高いし。 -- 2025-04-09 (水) 00:00:14
- 下位互換です。エンジンガードをしようとしてもケツごとぶち抜かれます。昼飯すれば切り欠き見えて装甲のかさましもできないしらキューポラも突き出てるから貫徹力低いやつにも損害与えられるし。H1と比べればちょっと強いとは思うけど、E型とは比べない方がいい -- 2025-04-08 (火) 21:28:33
- 俺は好きやでこの車両 -- 2025-08-24 (日) 23:56:58
