サウンドノベル・東方儚月抄

Last-modified: 2023-07-20 (木) 16:28:25

東方儚月抄×2 例月祭の餅搗き唄
(とうほうぼうげっしょうだぶるえっくす れいげつさいのもちつきうた)は、
チェンソフトから発売されたゲームソフト。2009年10月にプレイステーション2用の
アドベンチャーゲームとして発売された。

チェンソフトのサウンドノベル第4弾。前作『東方永夜抄』の続編としている。

制作スタッフ

原作・音楽は共にZUN(うどんげっしょー編に限り「原作」ではなく「原案」)。作画は秋★枝、
それに加えあらたとしひら(うどんげっしょー編)、TOKIAME(妹紅の殺人編)。

作品構成

最初にプレイする第二次月面戦争が題材の「月の頭脳編」の正規エンディングを見ると文章中の選択肢が増加し
「住吉月面侵略計画編」「月の使者編」「地上の賢者編」が追加。それらのエンディングを見ると
前作に引き続き7色のしおりが出現し、「妹紅の殺人編」「竹取物語編」「浦島編」「うどんげっしょー編」が追加。
その後白黒のしおりが出現し「最終鬼畜編」「ゆゆステルス編」「即断で殺せ編」が追加される。
前作同様どのシナリオをプレイするかで各キャラクターの設定は大幅に異なり、
シナリオごとに違うキャラの視点で物語が進むことになる。

ストーリー

カッコ内はそのシナリオの主人公。

プロローグ

『東方永夜抄』というゲームがある。
いつまでも夜が明けない異変が起こるという内容のゲームだ。
そのゲームの中には以前、「永夜異変」が起きた際にいた、ほとんど同じ顔ぶれが登場しているのだ。

八意XX(名前変更可能)のもとへ一通の招待状が届いた。差出人はレミリア・スカーレット。
ゲーム「東方永夜抄」の原作者らしい。そこにはゲームへ出演してもらったことへのお礼と、
ゲームの売り上げで得た収入で製作した「住吉ロケット」完成を記念したパーティへと招待したい旨が記されていた。
蓬莱山輝夜(名前変更可能)と仲良くなりたいXXは彼女を誘い、紅魔館へ向かうことにした。

月の頭脳編(八意XX)

はじまらねえ_0.jpg
物語の本編。穢れなき争いを予感したXXが、かつての弟子達と協力して黒幕の企みを阻止していく。
XXは月を狙う黒幕の正体、手段、目的などの謎に挑む。前作と同様に、本編は弾幕サスペンスとなっている。
ただし前作と違い、選択次第で黒幕の企みを阻止する事は展開上、不可能となっている。
日本神話、残虐的な要素もあるが、理不尽・ギャグ的エンディングも多い。ベストエンディングを迎えることで、
住吉月面侵略計画編・月の使者編・地上の賢者編のシナリオが追加される。

住吉月面侵略計画編(博麗霊夢)

さすがにコラです.jpg
パチュリー発案の、住吉月面侵略計画にまつわるストーリー。レミリアの口から出てくる「目的」について、
徐々にその真実が解明されてゆく。レミリアの目的の真相がわかる時、カリスマの消失が訪れる。
このことに興味を示した霊夢達が住吉ロケットで月の都に行くことになる。
そこで目にしたものとは・・・。「目的」とは?カリスマの消失とは?
大図書館の全貌も次第に明らかになっていく・・・?バシュッゴオオオ、キャッキャッギャーギャーな要素が非常に多く、
またそれに伴いBGM、背景、効果音もまったく隙がないものが多い。

地上の賢者編(八雲藍)

考えることをやめた.jpg
藍を主人公としたストーリー。藍が目覚めた読心術で紫の思考を究明してゆく。
物語の鍵となる、「第二次月面戦争」とは?クソ上司的な要素が多いが、ぺこりん的な要素もある。

月の使者編(綿月依姫)

馬鹿に刃.jpg
到底月の民には不可能に思えるような方法で神様が次々と降ろされてゆく。表の月に残される一匹の鴉。
そんな所にかつての師である八意様からの手紙・・・。地上から何者が侵略してくるのか?
侵略者達は地上の民なのか?それとも・・・。圧倒的に実践不足な玉兎達は恐れて敵前逃亡していく・・・。
そして「侵略者」の目的、月の都を守る方法とは?全体的にメタ的な要素が多く、またそれに伴い依姫無双的なシーンが非常に多い。

妹紅の殺人編(藤原妹紅)

前科もち.jpg
本編から分岐する蓬莱の薬を手に入れるまでの短編ストーリー。
「不死になってから三百年位死ぬほど後悔したよ。まあ死ねないんだけどね。」

竹取物語編(蓬莱山輝夜)

本編から分岐するかぐや姫時代の短編ストーリー。

うどんげっしょー編(八意XX)

あらすじ1

誇大妄想.png
レミリアの招待を受けたXX。しかし…嫌な予感がする。
輝夜が招待のことで相談に来た。輝夜は行く気マンマンのようだ。
月面戦争が起こったり、忘れる事の出来ない恐怖を心の奥深くに刻み込まれる気がする。
いや刻み込まれるに違いない。
もちろん輝夜は「何バカなこと言ってるの」と一蹴する。
輝夜を一人で行かせては危険だ…!XXもパーティに行く決心をした。

準備は念入りにしなければ。
バルカン砲、超小型プランク爆弾、月面戦車に月面探査車、
悪霊対策の十字架、ニンニク、銀の弾丸。
座薬、蓬莱の薬、ガスマスクにサリンの中和剤、そして弓矢。
保存食に水、ザイルとハーケン…月の羽衣は必須だ。
XXは1トンを超える重さの荷物を持ち、紅魔館にのりこんだ。

浦島編(綿月豊姫)

月の使者編から分岐する浦島子との恋愛ストーリー。月の使者編の設定を引き継いでいるものの、
シナリオは官能的な部分があり、ギャグ的な要素も非常に多い。

最終鬼畜編(フランドール・スカーレット)

あらすじ2

吸血鬼.jpg
『東方永夜抄』というゲームがある。ゲームはレミリアと咲夜が
「永夜異変」解決に行った時のことがモデルになっている。
お姉様達が「永遠亭」に行って…私はどうしてたっけ?フランの記憶はどうにもはっきりしない。
むきゅ むきゅ むきゅ むきゅ むきゅむきゅむきゅ
もやしの声がする。そうだ大図書館にいるのだった。

気がつけば地下通路に立っていた。記憶が途絶えがちになっている。
パーティ会場には他のメンバーも集まっている。皆土下座をして、横一列に並んでいる。
全員がフランを見ている。口々に囁いている。
……やっぱり…だからなあ…してるはずだよ…いつかはこうなると…どうせもうすぐ……。

即断で殺せ編(パチュリー・ノーレッジ)

あらすじ3

返り血….jpg
(月の頭脳篇でパチュリーを脅している場面から分岐)
気がつくとパチュリーは自分の部屋に寝かされていた。紅魔館は静まりかえっている。
パチュリーは他の者を探し、紅魔館の門前へ行った。

振り向くと永琳と美鈴がいた。美鈴は永琳に肩を借りてなんとか立っているようだ。
美鈴がパチュリーに何かを訴えるような目を向けた。
声は出せないようだが、その口が確かに『タスケテ エーリン』という形に動いた。

ゆゆステルス編(魂魄妖夢)

あらすじ4

ゆゆステルス.jpg
(紫が捕縛されるまでは地上の賢者篇と同じ。)
妖夢は幽々子を紅魔館へ誘うが、幽々子は湖に行きたいと言い出した。しぶしぶ付き合う妖夢。
霧の湖で二人は折れ曲がった傘を見つけた。
この傘を手にしたのなら、自分の代わりに綿月家の宝を盗み出してほしい…傘の柄にはそう書かれていた。
傘の持ち主は八雲紫。うちの上司の知り合いだろう。
幽々子は傘を読むと「月の賢者の家探しをしましょう!」と言って妖夢を月の都へ引っ張っていった。

しおり

・7色のしおり
「住吉月面侵略計画編」「月の使者編」「地上の賢者編」の全ベストエンディングを迎えることで出現する。
「妹紅の殺人編」「竹取物語編」「浦島編」「うどんげっしょー編」のシナリオが追加される。
・白黒のしおり
「妹紅の殺人編」「竹取物語編」「浦島編」「うどんげっしょー編」の全ベストエンディングを迎えることで出現する。
「最終鬼畜編」「ゆゆステルス編」「即断で殺せ編」のシナリオが追加される。
・紅白のしおり
各ストーリーの全エンディングを迎え、さらにゆゆステルス編で謎のメッセージを見ることで出現する。
出現後、特定のルートを通過する時に、ある一定の確率で突如作画崩壊を起こし、
謎のメッセージが表示される。

玉兎通信 Gamezより

 昨日の「まいにちがなつやすみ」に続いて、本日は「東方儚月抄×2」に仕込まれたバグをご紹介。
こちらもボウゲッシャーの間ではかなり有名ですが……。
「土下座しても仕方がない」 
さて、世の中は絶賛冬真っ盛りということで(玉兎通信にはそういうものはないそうですが)、昨日に続き本日もゲームのちょっと怖いバグを紹介したいと思います。

 昨日の「まいなつ」と並んで、ゲームファンの間で有名なのが「東方儚月抄×2」のバグ。こちらも「まいなつ」同様、
 動画共有サイトに動画があがっているので、見たことがある人も多いかもしれません。
斬りようがねえ.png

 バグの内容は、ゲームを進めていると突如画面表示がおかしくなり、前後の脈絡とは一切関係なく
「A:風流せよ B:マクロスを選ぶ C:キャッキャッギャーギャー D:何故カラスは死ぬか」 
という選択肢が現れるというもの。さらに選択肢のいずれかを選ぶと、
「頭を叩かれます。仕事に出るのがつらいです。舌を抜かれます」といった
死神な文章が画面いっぱいに表示されたり、
 「『東方儚月抄×2』が風流なゲームだって聞いたことはないか」といった作画からの
隠しメッセージが表示されたりするのだそう。メッセージのパターンは全部で4種類ありますが、
 いずれもかなり不気味かつ意味深な内容で、作画ミスだと分かっていてもなお精神的に
「ぎゃふんと来る」ものがあります。

 発生条件は「紅白のしおり(100%制覇の証のようなもの)獲得後、特定のシーンにさしかかると
 ランダムで発生」とやや厳しめ。当時遊んでいた人でもおそらく、
 実際に見られた人はかなり少なかったのではないでしょうか。
 厳密にはバグではなく、秋☆枝氏が意図的に仕込んだ「作画崩壊風の演出」だとも言われていますが
 詳細は不明。もしかすると、紅白のしおりを出すまでゲームを遊び込んでくれた人への、
 ちょっとしたお礼のようなつもりで入れたのかもしれませんね。それにしては
 ちょっと隙がなさすぎるような気もしますが……。