強さ議論における「秋枝作画」をどう扱うべきか

Last-modified: 2023-07-20 (木) 13:22:34

※たたき台ですので、ガンガン直してください。なお、あくまで作画ミスの境界を考えるページであり
作画フォローではありません。バシュッゴオオはバシュッゴオオだし、まったく隙がないはまったく隙がないです。

 
【検証の理由】

儚月抄は連載中、その内容からファンや二次創作に大影響を与えると思われていたが
別にそんなことはなかった。
マトモに読み込んで狂ったのはToshiやチェキ空のようなディープな人ばかりで
大多数の新規ファンは普通に読んでないか読んでも流し読み程度だったからだ。
要するに儚月抄は新参ホイホイならぬ古参バイバイだったのだ。
二次創作に儚が与えた影響はほぼゼロだったと言っていい。

 

しかし、強さ議論に関しては別である。
儚月抄以降はランク付けにせよ*1ブレストにせよ*2雰囲気が大きく変わり、未だに儚が話題になる。

 

そこで問題になるのが秋枝作画をどう扱うかである。中盤以降、依姫無双時の作画は
本当に荒れているため話や設定の整合性を取るためにしばしば無視される。
が、その基準が各人で異なるため
「これを無視してこれを採用するのはダブスタだ」とか
「それが作画ミスならこれも作画ミスなのではないか」といった形でよく荒れる。

 

特に、ブレストスレの方で作画が話題になると、だんだんと儚自体への批判に繋がっていき、
雰囲気が儚スレ化し、それが何故かゲッシャーの仕業になり、
かつ管理、議論スレで愚痴られるという最悪の悪循環になっているため、
「どこまでが作画ミスか」について検証してみる。
(これ以上規制激写基準が厳しくなったらヤダし)

【前提】
どのスレにもある大体の共通見解です
・作画と台詞では、台詞優先
つまり「台詞と矛盾した時点で、作画ミス判定」となる
秋枝はフキダシ内の台詞はいじっていないものとする
(今後これを覆す情報が来たらと思うとゾクゾクする
・展開として常識的に考えた場合のつじつま合わせとする
(神主が素で常識にとらわれていない展開をさせていた場合?・・・ハハッワロス)

空の色についての問題

結論から言うと作画ミスではなく、神主の伝達ミス。
よって作画を疑う根拠にはならない。

 

【解説】
多いのが、『秋枝は空の色を間違えた。こんな重大で根本的なミスを犯すような作画は話にならん』
という、大幅なミスを指摘し、それにより無双時の作画を全面的に否定するという形だが、
これは神主の伝達ミスだと思われる。
以下、その論拠を挙げてゆく。

 

①時系列から

ちなみに、最初に青空の月面が描かれた漫画12話が載ったREX7月号は2008年6月9日発売。
その後、魔理沙が青空の下でスターダストレヴァリエをばら撒くシーンが描かれた
漫画15話が載ったのはREX10月号(2008年9月9日発売)であった。
対して、「月の空は黒い」と言う情報が初めて載った小説6話を載せた
キャラ☆メルVol.6は2008年9月25日発売。
要するに「月の空は黒い」と言う設定は後から突然出て来た物である。
漫画12話から15話までの間には3ヶ月の期間があり、その間に秋枝氏に
月の空を黒く描く様に指示を出す事も出来た筈…

と、後から来た設定で、12話当時は伝えてなかった可能性が高い。
おそらく、小説6話で思いついたポッと出のアイデアである。
もし、ポッと出ではないなら、以下②③と矛盾する。

 

②12話時点での月面描写では

魔理沙「(ロケットで窓を開け)宇宙は空気がないってのは都市伝説だったのか
  そういえば、重力だって地上と変わらないしな」(漫画11話)

レミリア「桃 桃 桃 どこを見ても桃の木ばっかりね せっかく月まで来たんだ 
     こんなありふれたもんじゃなく もっと何か珍しい物でもないものか」(漫画12話)

であり、すべてまとめると
魔理沙は実際は大気圏内を飛んでいるロケットを宇宙に出たと勘違いしているわけだが
この言動は宇宙における空気や重力の知識を持っている証拠で、月の重力が軽いことも永琳から聞いている。
なのに月では重力に関する言及がない。

そしてレミリアから見ても『桃の木がいっぱいで、珍しいもの無し』
であり、重力や空の色には触れていない状況である。
いくら神主でも、この状況から、「秋枝が空の黒さを読み取ってくれる」とは考えないハズ。
もし、空が黒い設定を思いついていたのなら、「黒くして」と伝えたはず。
なのに、秋枝が空を青くしている以上、思いついていなかったのだろう。

 

③小説3話時点では

海の上で暫く待っていると鴉は生物とは思えないほど、私の頭上に正確に飛んできた。
「穢土に生まれ、悪心に操られし穢身、お前の浄土はここではない!」
私が両手を広げると足元の海が次第に水分を失い、乾いた大地が姿を現し始めた。
草木の生えていない荒涼とした山、人間の月面探査の残骸、黒い空。そして空気のない世界。
荒涼とした表の月──これこそ地上の人間が追い求めた月の姿である。何と醜い、
寂しい世界なのだろう。大気と重力を失った鴉は、飛ぶ力を失い回転しながらゆっくり墜落し、
口から泡を吹いた。そして間もなく息絶えた。

とあり、「草木の生えていない荒涼とした山」や「空気のない世界」などの裏の月との対比の中に黒い空がある。
もし、空が黒い設定を思いついていたのなら、ここに黒い空とは書かれていないはず。
なのに、黒い空と書かれている以上、思いついていなかったのだろう。

 

つまり、①②から「神主は秋枝に伝えていなかった。それどころか、空黒設定を思いついてなかった
そうすると、秋枝にとっては、
『重力、空気共に地上とは変わらず、桃の木がいっぱいで、レミリアから見て珍しいもの無し』
という状況である。そりゃ青く書く。秋枝の作画ミスとは言えない。

 

結論は神主の伝達ミスなので、秋枝先生が空を青くしたのは当然。
作画ミスとは言えないので、その他無双時の作画を否定する理由にはならない。

それでも納得できない方、秋枝が指示を忘れたせいだという方へ

「神主は指摘したが、秋枝が忘れた」という主張があるかもしれないが
それだったら十五話では直っているはずである。

根拠

ちなみに、最初に青空の月面が描かれた漫画12話が載ったREX7月号は2008年6月9日発売。
その後、魔理沙が青空の下でスターダストレヴァリエをばら撒くシーンが描かれた
漫画15話が載ったのはREX10月号(2008年9月9日発売)であった。
対して、「月の空は黒い」と言う情報が初めて載った小説6話を載せた
キャラ☆メルVol.6は2008年9月25日発売。
要するに「月の空は黒い」と言う設定は後から突然出て来た物である。
漫画12話から15話までの間には3ヶ月の期間があり、その間に秋枝氏に
月の空を黒く描く様に指示を出す事も出来た筈…

 

というか、そもそもあの月面の世界観(『重力、空気共に地上とは変わらず、桃の木がいっぱいで、レミリアから見て珍しいもの無し』)の状態で「月を黒くしろ」と言われれば、ふつう忘れないだろう。

 

さらに、もっと恐ろしいことに中巻表紙の空まで青いのだ。(見れば分かるが、空が超青い
中巻発売日は12月9日。小説六話よりだいぶ後。さすがに、神主も表紙くらいは見るははずだ。
ソレで文句なしということは、もう空が黒い設定自体どうでもいいというか、忘れてるんじゃないか。

ここまでくると、ここに限っては前提(文章>作画)を崩し、
空黒設定がおかしいと考える方が自然。

ダブルスパーク問題

結論から言うとハッキリと作画ミス

 

【解説】
漫画十五話で、魔理沙がダブルマスパを時間差で放っているという問題。
一発目のマスパが着弾する前に空を飛んで移動し、二発目を放っているのだ。
この通りに解釈すると魔理沙が超光速で動いていることになるのだが、これは明確に作画ミスだろう。
なぜなら「『同じ話のうちにある本人の台詞』と、矛盾するから」である

魔理沙「この世に 光の速さより速い物は存在しない」(漫画十五話)

光速は越えられないというのが魔理沙の常識であり、これを無視して超光速で動けるとするのはムリがある。
よって明らかに矛盾である。
※そもそもマスパが光速じゃないんじゃね? という方にはこちらに解説があります。

加速度理論問題

ウィッシュ.jpg
作画ではこのようにウィッシュ依姫が弾幕を理不尽に止めているが、
「これがド派手な作画ミスで、神主のイメージはもっと別なのではないか」
厳密には「棒立ちではなく、等速移動(等速バック)によって避けているのではないか」
という問題である。

 

結論から言うと「理不尽で止めている、で合っている」
というよりは「移動で考えると逆におかしくなる」

 

【ステップ1】
まず、加速度理論をコピペする。

魔理沙「月の都で見える星は瞬いていないらしいな」
依姫「星が瞬いて見えるのは 大気の揺らぎなのです
   大気の少ない月の都では 星はほとんど瞬かない(星弾を食う」
依姫(甘…)
依姫「瞬かない星の光の軌道は 完全な直線です 
   等速度の攻撃は加速度系において止まっているに等しい 
   止まっている弾幕なら 誰にでも避けられるでしょう?」
魔理沙「よく判らんが 確かにお前の周りは止まっているな」

 

これについて、見解が大きく分けて二つある。
一つは「依姫が持つ『未知の力』で止めた(ゆで理論が未知の力で具現化)」
もう一つが「依姫が等速度で移動して、止めているように見せている」という見解である。

 

そして、作画に問題があると主張する人は、ほとんど後者を主張する。(それ以外にあったら追加してね)
しかし、後者の見解は、つきつめると完全に無理があり、成り立たないのだ

 

【ステップ2】
「依姫が等速度で移動して、止めているように見せている」というのは、図示するとこういうことになる。

○=依姫, ★=レヴァリエ で、 ←の方向へ移動する


     (時速20km)←○  ←★(時速20km)

これは非常に分かりやすい上に、依姫に動きが生まれるため小説とも矛盾しないように感じるが、
よく考えるとセリフと矛盾する。

よく判らなくない

魔理沙「よく判らんが 確かにお前の周りは止まっているな」

もしバック走で止めているように見せているなら一目瞭然であり、分からないハズがない。
よく判らんが」という錯誤の起こり様の無い地の台詞から、
依姫が既存の物理法則を超越した術を使っているのは明白だろう。
仮に、魔理沙が同じ速度でバックすると止まるという理屈を知らなかったとしても、見れば分かる。

 

セリフと矛盾した時点で終了だが、念のため問題点を続けて挙げておく。

問題点

どんどん後退してしまう
バックするだけではどんどん魔理沙から離れてしまう。そのため避けるたびに元の位置に戻る動作
が必要になるが、動きとして非常に無理がある。

 

③レヴァリエは「上左右」から、「複数」降ってくる
正面からだけなら後退だけですむが、レヴァリエは真上からも斜めからも降ってくる。
それも数多く、それこそ弾幕として降ってくる。
もし、依姫がこの方法で避けるのならば上左右にガチャガチャ動かなければならず、極めて不自然になる。

 

②③から分かるように、等速度バックという物理法則に基づいた考えだと滅茶苦茶な動きになる
そして、この不自然を押して物理法則にしがみつく必要性はゼロだと言える。
月人には「未知の力」という設定があり、東方には時間空間時刻操れるキャラが目白押し。
それなのに敢えて物理法則で考える必要はない。まして、物理で考えるとおかしくなるならなおさらである。*3
以下、さらに根本的な問題を指摘する。    

 

そもそも、止まっているように見えない
同じ速度で後退した時、弾が止まったように見えるのはあくまで依姫であり、
離れた場所から眺めている魔理沙からすれば「どっちも後退してる」以上でも以下でもない。

 
 

【ステップ3】
「棒立ちで静止させる」のが作画ミスだとすれば、
加速度理論を「等速度のバック」で説明することになるが、
そうすると魔理沙のセリフと矛盾するため、不可。
加えて、②~④の問題を押してまで、わざわざ物理で考える必要性はない。
現状ではウィッシュ停止が正しいとするしかない。
よって、作画ミスではない。

ハァハァあえぐ依姫は、体力がないのではないか問題

結論から言うと、依姫の喘ぎ作画は
紫のセリフ、第一次月面戦争の戦績、及び展開と矛盾するため、作画ミスだと思われる。
が、ハッキリとは言えない。

霊夢「『大禍津日』あんたたちの弱点はわかっているわ 穢れなきこの浄土に
    穢れを持ち込まれるのを極端に嫌う事」
依姫「なんですって? じゃあ さっき投げた物は」
霊夢「大禍津日神がその身に溜め込んだ厄災よ 放っておけば月に寿命をもたらすわ」
   弾を一つ一つ潰さないと月は地上と変わらなくなる」
   これであんたは私の弾を避けるわけにはいかないでしょ?」 (漫画17話)
(中略:霊夢は弾を出し続け、依姫は全弾を斬る)
問題発言.jpg
霊夢「ああもう きりがないわ 私が負けようかしら(フキダシ外:はーっ はーっ
依姫「ふん、きりがないね(フキダシ外:はーっ はーっ
   『伊豆能売』よ  私に代わって穢れを祓え!」
(伊豆能売登場)
霊夢「巫女姿の神!? 誰それ? 聞いたことない神様だわ」 (漫画18話)

 

フキダシ外の「はーっ はーっ」の部分に注目してほしい。
強さ議論マニアじゃない人は信じられないと思うが、この部分が問題になる。
要するに、「依姫は、この程度の運動で霊夢同様息が上がる。つまり、人間程度の体力しかない
という形で批判されるのだ。
んなバカなと思うかも知れないが、大マジである。
(と言うよりこれを証拠とするには、「地底の灼熱地獄に行ける霊夢が、普通の人間程度の体力しか無い」と言う前例が成り立たなければならないのだが。)
この問題のタチが悪いのは、この後のページで、
「はーっ はーっ」という息の切れた描写が、服の汚れと一緒に無くなっているところだ。
シャラーン.jpg
※上の「きりがないね」と同じページで、二コマ後。能力発動前なので回復したわけでもない。
さらに依姫どころか、月人で無い霊夢まで息の切れた描写が描写が無くなっている。
あれれ?.jpgあれ?.jpg

じゃあ無視でいいじゃんと言いたくなるが、そうすると
「月人に都合よく取捨選択してんじゃねー、ダブスタ野郎が!」
と言い返される。まったく隙がない。
といっても、最近はほとんどなりを潜めているのだが、折角なので意見をまとめておく。

 

【ダブスタと言われないであろう反論】
①紫のセリフで「生命力」が裏付けされている。

紫「地上の民は月の民には決して敵わないのよ」
藍「え?決して敵わない・・・?」
紫「遥かに進んだ科学力、強靭な生命力、妖怪には手に負えない未知の力。
  地上の民は月の民には決して敵わないわ、特に月の都では」
藍「そ、それでは今になって何故、もう一度月に攻めようと思ったのです?
  おかしいじゃないですか。本当はそんな事思ってないんですよね?」
紫「いいえ、やはり敵うとは思っていません」 (小説五話)

とはいえ、これだけでは「生命力=体力ではない」という反論があったし、

生命力:生き続ける力
体力:身体の力、身体の、作業・運動の能力、または疫病に対する抵抗力(広辞苑より)

もっと言うと「生命力自体、医療技術込みなのではないか。体力は高くないのではないか
という疑問まであった。
「生命力」では無く「体力」が高いと主張するならば、他の事例が求められるだろう。

 

②第一次月面戦争
こちらにまとめてあるとおり、依姫は妖怪軍団を破っている。
妖怪軍団の強さそのものは全く不明だが、少なくともスペルカードルールで戦った訳では無い。
「多数対多数の「戦争」で、依姫の個人戦力は関係なかったのではないか」という批判ができるが、

餅搗きの代わりに私に課せられた仕事は、月の防衛隊員だった。
月の使者と呼ばれ、月を守り、地上を見張る防衛隊。綿月姉妹はそのリーダーであった。
私は依姫様の元で戦闘の仕方から、作法、常識など様々な事柄を学んだ。
妹の依姫様は私以外の兎の稽古も付けている。と言っても、兎の人数は十にも満たない位の少人数である。
みんな実戦の経験が浅く、強さを見ても私と大差ないと思う。
実際に戦う事は殆ど無いのだが、
依姫様の稽古は厳しく、怠けていたりするときついお仕置きが待っている。
(東方儚月抄 小説6話 レイセン)

(レミリアに対して)
レイセン「怖じ気づいてみんな隠れました」
依姫「圧倒的に実戦経験不足…」(漫画12話)

であるため、ほぼ依姫無双だったと思われる。(まあ全員に素粒子扇子持たせてたとかなら違うだろうけど、
アレ最新兵器だし、紫にあらためて説明してたし…)

 

③息切れのせいで、展開がオカシイ
そもそも、なぜよっちゃんはハァハァ言うまで大禍津日に付き合ってるのか
という、展開上の疑問がある。伊豆能売という浄化手段があるのに、
息が切れるまで刀を振るう理由がないのだ。とっとと浄化すればいい。
それどころか、矛盾一覧で指摘されたように

万が一月の民が穢れを負ってしまうと地上に落とされる。
月にとって地上は大きな監獄であった。(小説三話)

という設定もある。こんな状況で、息が切れるまでごっこしてるとは考えにくい

 

逆に、息切れを作画ミスとして扱うとスッキリ解決する。
霊夢と依姫が作画でハァハァ言ってなければ、
依姫は「問題がない程度の時間、相手に付き合っただけ」で、
「そろそろ、きりがないから伊豆能売で浄化」という流れになる。
要するになんとかできる範囲で遊びに興じただけになる。(にしても、やめとけよと思うが)
霊夢にしても、息が切れない程度のテロなので「やっぱり遊びだった」ということになる。
(にしたって人質作戦は微妙だが、だいぶマシなはず)

 

①~③から、作画ミスとするのが妥当かと思われる。

依姫の使う祇園様の刀についての問題

鞘.jpg

 

【解説】
依姫の腰のあたりをよく見て欲しい。刀を持つ者として明らかにおかしい点がある。
そう、刀を納める鞘が無いのである。
鞘が無いと携帯時に大変危険なうえに、核戦争後のモヒカンでもない限り
街中でそんなことをすれば、捕まるのは少し考えればわかることである。

 

①作画ミス
依姫のモラルがモヒカンレベルとは考えられない(考えたくない)。
作画ミスと考えたいが問題がある。
かっこいい妖夢.jpg
↑妖夢の刀はちゃんと鞘に収めて携帯しているのだ。
1、2コマならまだ作画ミスで片付けられるが、さすがに全部書き忘れているとは到底思えない。

 

②祇園様を降ろしている時のみ使用できる
簡単に言えば、祇園様を降ろしている間のみ手元に刀が出現するというものである。
謎ダンス_0.jpg
実際、他の神を降ろしている時には刀が見当たらないのでそう考えるのが自然であろう。

月の使者が使う小銃についての問題

常識的に考えれば作画ミスで片付きそうだが、そう言い切っていいのか微妙な点がある。

 

【解説】
漫画中巻以降に月の使者が使用している小銃。
うどんげが玉兎の中でも特別だという設定のためか、他の玉兎達が使用している模様。
小銃.jpg
スレ内では「銃身がねーぞこれ」「秋枝はミリ専門じゃないし別にどうでもいい」といった
一般のREX読書からもあまりにも適当な描写を指摘する発言も多かったが、
「月兎達に戦わせる予定が無かったため、武器に関して神主が指示してなかったか」
厳密には「あれは小銃ではなく、格闘用の武器ではないか」
という問題である。

 

①武器に関して神主からの指示が無かった。

(レミリアに対して)
レイセン「怖じ気づいてみんな隠れました」
依姫「圧倒的に実戦経験不足…」(漫画12話)

これはレミリアの背後を取りながらあっさり逃げ出した点や、
魔理沙のスペルカードルール説明時以降、依姫しか戦わせていない時点で明らかであろう。
本当に戦わせる気があれば、素手で弾幕が撃てない月兎が使用する武器について
あの神主が説明しないとは到底思えないからである。豊姫の例もあるし。
大体、書籍で紹介していたバルカン砲とか出せばいいだけの話なのだが、突っ込むだけ無駄というものだ。

 

②小銃の扱い方がおかしい。
そもそも、なぜ小銃なのに、ぼっちを作ってまで銃剣術の訓練ばかりしていたのか
という、訓練上の疑問がある。小銃を使用することによるリロード時のリスク軽減のため、
目標に確実にヒットさせる射撃技術の向上を目的とした訓練がないのだ。
スペルカードルールに近い戦い方があるという設定なら、尚更弾幕ごっこでもしてるほうが
より分かりやすい訓練になるのではないだろうか。
訓練風景.jpg海上自衛隊の訓練.jpg
それどころか、月の兵器で指摘されたように
銃身が無い、ストックが無い、トリガーが無い、そもそも細すぎる、ボルトアクションならまだしもあれじゃあ火縄銃だ。という矛盾もある。
これに関しては「メールが発達しても手紙や年賀状は無くならないように、なんでもかんでも全部新しくなるわけじゃない」という擁護意見もあった。

↓比較&実際はこうだろうという修正版
どっちがコラ?.JPG

ググればいくらでも資料となる画像が見つかるのに、
適当に描いて、月の技術が地上以下に描写するとは考えにくい。

 

逆にアレを、小銃ではなく妖夢達同様、格闘用の武器と解釈するとスッキリ解決する。
漫画13話の妖精メイドと玉兎の戦闘においても、二丁小銃で弾幕張るとかならまだしも
振り上げながら大量の弾幕を展開するという、漫画や映画でもまずありえない射撃方法
であるのも、あれを銃器と考えると不自然な部分である。
あれが弾幕も撃てる変わった形の槍だったといえば、
月の使者は「槍を使った訓練をしていただけ」で、
「魔法の杖のように振ることで弾幕を展開することができる」という解釈ができる。
要するに形状からくる、思い込みだっただけになる。(にしても、アクション映画くらい見ろよと思うが)
利き腕とかいう問題じゃない.jpg左利きはいい。指折れてない?
銃剣術.jpg実際の銃剣術。
うどんげにしても、能力以外素手で弾幕が撃てるだけなので
「逃亡してもそれほど影響が無い」ということになる。(にしたって敵前逃亡は問題だが、少しはマシなはず)

 

③小銃?の仕様変更
しかし、そう考えると矛盾するシーンがある。
漫画13話で霊夢達に突き付けている刃の上には銃口があるうえ、
妖精メイドを撃破した玉兎のものと17話のラストでレイセンが構えているものは
ピストルグリップに銃身とストックがあり、銃を肩にかける以外にも射撃姿勢を安定させたり銃の保持を補助するスリングベルトまで装備しており、どう見ても小銃なのである。
矛盾点.jpg
レイセンの小銃・17話仕様.jpg※画像が無かったためそれらしく作りました。
だが、このシーン以外では変わった形の槍であるため、このシーンに出てくるものは作画ミスで片付けていいだろう。
ちなみに、20話のはだしのゲンの文庫本の表紙でゲンが担いでいるっぽいやつは絶対作画ミスです。

 

①~③から、あれは小銃ではなく槍と考えるのが妥当かと思われる。

 

月の門番問題

 

【解説】
武装と服装のギャップ.jpg
儚月抄上巻に登場した綿月邸の門番二人。
月の都が舞台である儚月抄全体において、綿月姉妹を除いた月の民で見える形で出てきたのが
玉兎のリーダーを差し置いて彼ら二人だけなので、月の民を検証する際には大抵小説と共に話題に出る。

この二人に対して多いのが、「ライトセーバーってなんだよ!」「月の使者はブレザーでボルトアクション風小銃なのに、なんでこいつら昔の甲冑にスターウォーズなんだよ!」という、月の使者と比較した際の、無視できない違和感を感じてしまうという意見であるが、これは神主が他の月の民の衣装等を考えていなかったため、秋枝が考えたものをそのまま採用したためだと思われる。

 

①神主が考えていなかった
これは漫画どころか小説の挿絵にすら他の月の民の絵が一切出てこないことで明らかであろう。
普通に考えると舞台となる世界のモブの設定を考えていないのは、どう考えてもストーリーを膨らませることが困難になるのは明確ではあるが、中巻以降の展開を見ると「月の都はメインにしない」と割り切っていたため、あえて考えなかったといえる。

 

②二人の武装と服装はすべて秋枝が考えた
モブの月の民は出てこないが、なぜかモブの玉兎はワンシーンだけだが登場する。
見分けがつかない.jpg
全員洋服を着ているため、少なくとも普段着は現代風であるといえる。

思うに、霊夢曰く「思ったより古臭い」を意識して月の都を中華風にした結果、二人の服装も昔の中国の門番を意識した甲冑にしたと考えられ、ライトセーバーも発達した技術を分かりやすくするためにあえて持たせたと考えられる。 銃?玉兎と違って素手で弾幕撃てるんでしょ?多分。
秋枝のセンスの無さと接合性の無さが原因となるが…

 

①~②から、あれは神主が設定していなかったため秋枝が考えたものだといえる。

それでも納得できない方、秋枝の作画が適当なせいだという方へ

「神主の指示を無視して秋枝が適当に作画した」という身も蓋も無い主張があるかもしれないが
それだったら単行本で直っているはずである。
玉兎と並べても違和感が無いようにしてみた.jpg
おまけに月の使者と並べても違和感の無いようにしてみたが、
服装と武装を現代風に変えるだけでも大分印象が変わる。

図書館の天井問題

漫画10話にて住吉ロケット発射シーン。
パイルダーオン.jpg
魔理沙から「どうやって地下からロケット飛ばすんだ?」と不安がっている中
他の面々は一切説明しないまま、ロケット発射時に図書館の天井が開いて夜空に浮かぶ三日月が見えているが、
「上にある紅魔館も分割してるのか?」「仮にしていたとしたら、それになぜ誰も気づかないのか」
という問題である。

地上  [紅] ←このままでは飛び立てない 
地下  [ロ]

地下の図書館の面積(※)が、紅魔館と同じもしくは狭い、と仮定した話であるが。
(空間の拡張が出入り口の接続に影響を与えないものであるとすれば、素の面積で考える必要がある)

 

【解説】
それに関する説明が一切無いため推測に過ぎないが、
魔法で一時的に空間をどうにかしたとかでは紫や豊姫の立場がないうえに
妖精メイド達がロープで引っ張って動かしていた点を考えれば
少なくとも手が加わっているのは間違いないだろう。

 

①紅魔館は改造されていたのかという点
魔理沙の当然の疑問に対してレミリアはそんな装備で大丈夫か?と言われそうな格好をしながら
「何をごちゃごちゃ言っているの」とまともに答えていない。
クソ上司二人ならともかく、レミリアの性格では知っていれば勝手に喋るかパチュリーに説明させるだろう。
それに、わざわざ弱点である日光が入りやすくなるような館の改造を知らないとは思えない点や、
フランドールという不安要素を抱えている以上、館自体の下手な大改造が行えないであろう点
を考えると、紅魔館自体は改造されていないと考えられる。

 

②工事に誰も気づかなかった点
さらに、あの文がそんな大改造を嗅ぎ付けていない点から考慮すると、
紅魔館自体を改造していた可能性はさらに低くなり、別の所を改造していと考えらえれる。

 

①、②からやっぱりこの天井は紅魔館から離れた場所にあり、図書館の天井だけ改造したと考えるしかないだろう。
地上  [紅] ↑
地下    [ロ]

また、このような位置取りで地上から図書館に直接降りる入り口があると考えれば
図書館から侵入したかのような紅魔郷のステージ順にも無理がなくなる。

キャラの体型問題

例.jpg
作画荒れ以外にもよく叩かれたのが、格キャラの体型や身長である。
結論から言うと作画ミスというより、秋枝の暴走(と神主の指摘不足)。

 

【解説】
儚で問題視されるのが秋枝の作画面での暴走。重箱の隅をつつくような気にならないレベルならまだしも、
設定に関わってくる部分においても遠慮なく行われるため、考察する際に大きな障害となってくる。
(だからこのコーナーが設けられたのだが…)
事実、ボウゲッシャー以外のファンからも指摘されている。

某掲示板のスレより

無題 Name としあき 11/10/21(金)12:18:50 No.2880390 del
黄昏が公式ならこれも公式巨乳だな
これ.jpg
無題 Name としあき 11/10/21(金)12:22:07 No.2880399 del
>黄昏が公式ならこれも公式巨乳だな
てゐちゃんのおっぱいを無駄に盛ったまりえちゃんは許さないよ
無題 Name としあき 11/10/21(金)12:23:35 No.2880401 del
レミリアのおっぱいを無駄に盛ったまりえちゃんは許さないよ
無題 Name としあき 11/10/21(金)12:31:25 No.2880417 del
儚に関しては色々言いたいこともあるが、とりあえずこれだけは無い
・ム・、・ェ・ト.png
無題 Name としあき 11/10/21(金)12:31:49 No.2880418 del
主人公が悪の侵略者相手に無双する儚月抄こそが真の公式
無題 Name としあき 11/10/21(金)12:34:13 No.2880425 del
従来の一次でも二次でもてゐの胸がでかいなんて事はなかったよね秋枝はどうしてあんな暴挙を…
無題 Name としあき 11/10/21(金)12:39:39 No.2880439 del
巨乳化エロ同人ならいくらやっても勝手だが公式漫画でやるのは……

ロリコンとか言わない。

秋枝が誰にでも乳を盛る性癖や武器等の描写がいい加減なことは知られているので、
少なくともキャラに関しては秋枝の勝手な行為と考えていいだろう。


*1 ランクスレでは、「能力」よりも「種族の格」が重視されるようになった。最強の能力を持つはずの紫が「はっきりと勝てない」相手が出てきてしまったためだ(儚以前は、映姫に関しては権力でびびっただけor性格が苦手なだけ、第一次月面戦争は増長した妖怪を潰すためあえて負けただけ、とかそんな感じでフォローされ、スキマは万能だとされていた)簡単に言うとジョジョよりはDBに近くなった。
*2 ブレストスレでは、儚に登場したキャラの強さを語るにはまだ本気だしてないだけと主張するか(たとえば紫の一次戦争はレディースごっこ程度だったとか、霊夢は夢想転生すれば勝てた、咲夜は時止めで依姫の首をカッ切れば殺せた等)月人は実は弱いと主張する(永琳は毒殺しただけ、依姫の加速度はバック走しただけ、光は刀を当てだだけ、素粒子扇子は洗濯機)しかなくなった。いずれも雰囲気が悪くなるため「もう月人はうんざりだ」という扱いになっている
*3 注:それなら加速度理論も不思議パワーでイイじゃんと思うが、加速度理論はハンパに説明しようとしてすべっているのが問題。もし「私は弾幕を止める力がある」ならおkだった