今だから考えるフランの設定

Last-modified: 2023-07-20 (木) 16:46:16

このやりとりは幻想だったのか?.jpg
結論から言うと
紅:あらゆるものを破壊する程度の能力を持つうえに少々気が触れているため、地下室で幽閉されている。レミリアを慕っている。
文:情緒不安定で普段は屋敷の外に出られないが屋敷の外に出ている。物質の『目』を己の右手に移動させ握りつぶすことで破壊する。レミリアを『あいつ』呼ばわりしている。
求:姉のレミリア含めた紅魔館の中でも常に孤立している。
三:パーティを始めとした行事に興味が無く、引き篭もっている。
儚:パーティに参加して輝夜達と知り合う、半月の間パチュリーと共に紅魔館でお留守番。海には興味なし。
【紅魔郷】

吸血鬼にして魔法少女で、495年程、悪魔の妹をしています。
レミリアをお姉様と慕うも、その歯止めの効かない破壊力は、遥かにお姉様を凌ぎます。
通常、吸血鬼は食事をするために、人間を殺さない程度にしか襲いませんが、フランドールは与えられたものしか食べたことが無いため、
人間の襲い方を知りません。そのため手加減が出来なく、一滴の血も残さず吹き飛ばしてしまいます。 (『紅魔郷』「おまけ.txt」)

あんたといい、妹様といい今日は厄日だわ!(『紅魔郷』パチュリー)

【文花帖】

〇月〇日23時頃、幻想郷の上空で激しい爆音と閃光があった。
閃光の正体は流れ星の大爆発だった。
後日、驚くべき事に、この爆発は人為的な出来事という事が判明した。

流れ星を爆発させたのは、フランドール・スカーレット(吸血鬼)。

「全ての物には目って物があってねぇ。そこをきゅっとつつけばドカーンよ。
え? どうやって流れ星に近づいて目をつついたかって?
流れ星の目が此処にあったのよ。私の手の上に。というか全ての物の目は右手の上にあるんだけどね。
だからきゅーっと一捻りして・・・・・・」

「「隕石が落ちるのを予測してたってこと?あれはあいつの口癖よ」(『文花帖』「フランドール・スカーレット」インタビュー)

【求聞史紀】

紅魔館の中でも仲の良い妖怪は少なく、常に孤立している。 姉のレミリアですら、一緒にいる姿は余り確認されていない。
そう言った理由からか、未だ謎が多い妖怪である。

どうやって物を破壊するのかというと、全ての物質には「目」という最も緊張している部分があって、そこに力を加えればあっけなく破壊できるのだ。
彼女はその「目」を移動させ、自分の手の中に作る事が出来るという。
つまり、彼女の手の中にある「目」を自分で潰せば、物は壊れてしまう。 抗い様の無い恐ろしい能力である。

たとえ姉のレミリアが留守にしている時でも、家の中にはまだ吸血鬼が居るので不用意に忍び込んだりしてはいけない。
彼女の能力は謎が多く、どのように破壊されるのか?有効な距離は?有効な大きさは?など殆ど判っていない。
ただ一つ言える事は、もの凄く危険な能力だという事である。
それに加えて吸血鬼の持つ超人的な身体能力も当然ながら持っており、間違いなく勝負にならないだろう。
(『求聞史紀』「悪魔の妹 フランドール・スカーレット」)

【三月精】

レミリアの後ろにいるフラン。(『三月精』)

【儚月抄】
見切れてるズ.jpgあきえだっしょー『儚月抄』)
一任してこれ?.jpgうどんげっしょー(『月のイナバと地上の因幡』)

 

まず、「少々気が触れている」「外に出られない」「常に孤立している」
は、儚月抄の通り『外に出して他の連中と接触させても問題ない』に変更された。
(紅魔郷の時点でも『気が触れていて意思疎通が無理』というわけでは無い。そもそも幻想郷の住民はある意味全員気が触れているようなもの)

 

次に、フランの「物を片っ端から壊されてしまう」もまた、
文花帖にある文の記事の「周辺に甚大な被害をもたらすであろう大隕石を破壊した
ことから、壊していいものとそうでないものの区別はついていると更新されたことになる。

 

まとめると
永:能力と気が触れているのが危険で、幽閉しており外に出ようとしたら阻止された
儚:問題が無いのが判明したため、ある程度自由にさせている。人妖物に被害なし

 
 

ユーエヌシャダイ
「神主以外は言っている。フランを救えと」
※基本的に雨月、暴論ですが、みんなの妹様の為です

今日は厄日というのは「フラン」のことではなかった!

 

紅魔郷Ex前のセリフを見てみよう。

霊夢たちの会話

霊夢「あんた、そんなに家を空けて大丈夫なの?」
レミリア「咲夜に任せているから大丈夫よ。」
霊夢「きっと大丈夫じゃないから すぐに帰れ。」

レミリア「困ったわ あれじゃ、帰れないわ。」
霊夢「あんたを帰さないようにしたんじゃない?」
魔理沙「いよいよ追い出されたな」(『紅魔狂』)

そう、この文章だけ読むと、雨を降らせることでフランを止めるのではなく、レミリアを帰らせないと解釈することもできるのである。
そもそも、儚月抄でも我侭で自分勝手な行動で多くの人に迷惑をかけているのだから、咲夜以外の連中は、嫌気が差してもおかしくない
何より、以下のような発言もある

パチュリー「我侭だからねぇ 一度言ったら聞かないし たまには痛い目に遭ってみるのもいいんじゃない?」(漫画版第十一話)

以上より、パチュリーの「今日は厄日だわ」という発言は
魔理沙が解決に来た=フランを粗末にするレミリアが戻ってくると読みかえる知識人流の比喩からくる発言である。
というより、そうでないとパチュリーは「半月近くもフランが野放しになり、危険極まりない状態」にも関わらず、
痛い目に遭いたくないから地上に残ったという発言に矛盾が生じてしまう。
よって、雨を降らせた本当の理由は「レミリアを入れないため」と解釈すべきである。

 

そして、パチュリーがフランを危険では無いと認識している以上、「少々気が触れているとされた理由は、別にあった」と考えればいいのだ。
その理由は、教養が無いと理解できない発言が「気が触れている」と勘違いされただけで、実際はレミリアより賢いのである。
そして、その教養とは『落語と童謡』である。
この説は、文の取材の時も説明できる。

魔理沙「She went and hanged herself and then there were none.」
フラン「誰からそれを聞いたのよー」
魔理沙「有名な童謡だぜ」
フラン「She died by the bullet and then there were none.
魔理沙「She got married and then there were none…」 (紅魔狂)

「流れ星? ほら、私の手にかかればあの程度の物は一捻りよ。きゅきゅきゅっとね。大体、隕石一つでどうなるって言うのよ。
隕石なんて私には意味がないって事が判らないのかしら? まだ槍が降ってきた方が怖いわよ。いや雨の方が怖いわね。
あーまんじゅう怖くない」(『文花帖』「フランドール・スカーレット」インタビュー)

特に文に関しては教養が無いせいか、全然理解できず酷い言われようである。
魔理沙とのやりとりは、マザー・グースという有名な英国の伝承童謡の一つ
Ten Little Niggers, Ten Little Injuns/Indians(10人の黒人の男の子、10人のインディアン、そして誰もいなくなった)
文のインタビューの「饅頭怖くない」は、落語の有名な噺の一つまんじゅうこわい
(なお、Old Mother Goose(マザーグースのおばさん)にはマザーグースに乗って月に行くという歌詞がある。)

 

よって、結論はこうだ!

フランを半月近く野放しでも危険ではない以上、気が触れても情緒不安定でもない
よって、「気が触れているように見えた理由」とは、インテリだからである

 

以上のように考えれば、引き篭もっているという設定は兎も角
情緒不安定で能力が危険だから外に出られないという扱いづらい設定は排除できるのだ。

隕石騒動と月人の関係

レミリア「隕石は予定されていたというか、隕石は人為的に落とされたのよ。この紅魔館の真上に、きっちり狙ってね。
人為的な隕石という証拠にほら、この隕石の欠片見て御覧なさい。呪文でびっしりでしょう?
文「もしかして、隕石を使って誰かが攻撃を仕掛けてきているとか、それと戦っているとか……」
フラン「さあねぇ。」 (『文花帖』「フランドール・スカーレット」インタビュー)

 

太古から月人は争い事の種を地上に落としている。
地上に落とすと言って思い当たる人物といえば豊姫だが、紅魔館を狙う理由が無い等関連性は不明である。