紫は本当に賢者なのか ゆゆステルス編

Last-modified: 2023-07-02 (日) 12:52:47

「亡霊は元々浄土に住む者である。つまりは生死に関わる穢れが少なく、
その結果そこに居たという痕跡を残さずに行動出来たのだ」
じゃあ幽々子だけ突っ込んどけばいいじゃねえかという
儚スレで何度となく叫ばれる意見について

紫の作戦

該当部分

藍「説明してくださいよ 一体なにが起きていたと言うんです?」
紫「だからおとりよおとり 月の使者のリーダーは二人
  一人は神様をその身に降ろして戦う実力派 一人は地上と月を結ぶ援護要員(綿月姉妹が描かれたコマ)
  月の使者を騙すには2種類のおとりが必要なの わかる?」
藍「二種類のおとりって…実力派を出させるための吸血鬼一味と そして私たち
紫「地上には月の頭脳だかなんだか知らないけど いわゆるスパイがいるから
  そのスパイを引っかけるためにはまず私が罠にはまる必要があったのよ 
  それで一番なにも考えていなさそうな幽々子に協力してもらったの 
  藍が私の作った切れ目に入って豊姫の能力を引きつけている間に 
  こっそりもう一つ穴を空けておいたのよ
  二つのおとりで月の使者の家はがら空きになった
  幽々子には直接指示はしなかったけど 必ずもう一つの穴を見つけて
   屋敷に忍び込んでくれる、と」

�ロケット組で依姫を引きつける
�紫+藍で豊姫を引きつける
�『屋敷』がガラガラになって、そこへ幽々子が忍び込む
�ロケット組と紫を撃退したことで永琳と綿月姉妹が大勝利を確信する
�1ヵ月後に次の満月が来たら幽々子が宝を盗んでスキマで帰還する
�大勝利を確信していた月人に、びびらす&ぎゃふん

という作戦だったことが分かる。

実際にとられた行動

該当部分

亡霊には生死が無い。その事が、穢れのない月の都と相性が良かった。
幽々子は月の都にひと月ほど滞在し、誰にも怪しまれることなく行動していたのだ。
そして堂々とお酒を盗み出すと、次の満月の時に紫に再び月面と地上の通路を空けて貰い、
地上に降りてきたのだ。
月の都に亡霊の姿など、誰が想像しただろう。
だが、秘密裏に行動するのにこれ程便利な組み合わせもなかった。
亡霊は元々浄土に住む者である。つまりは生死に関わる穢れが少なく、
その結果そこに居たという痕跡を残さずに行動出来たのだ。
そのことを知っている妖怪はあまりいない。かつて妖怪が月に攻め入ったとき、
偶然気付いた妖怪が居たくらいだ。その穢れの少ない亡霊が、
ここの屋敷にいることも偶然なのだろうか?
いやこれも偶然ではなかったことは誰の目にも明白だ。
ある妖怪──八雲紫が導いたのである。無事月の都に潜入した亡霊はどういう行動を取ったのか。
それが紫の計画の総仕上げとなるのだが、はたして。(小説最終話)

�「一ヶ月間、月の都に滞在」し、誰にも怪しまれることなく行動して
�「堂々とお酒を盗み出す」
という順序になっている。

 

また、紫も、幽々子にはそれが可能だと知っている。
「八雲紫が導いた」とある上に、漫画版でも「月の都に忍び込んでも目立たない」ことが
理由だと語っているからだ。

該当部分

妖夢「そういうことだったのですか 私も同行しましたが幽々子様はなんにも説明してくれないので
   本当に困りましたよ あれから一ヶ月間も 月の都に忍びこんでいたのですから」
紫「幽々子を選んだ理由はそれもあるわ 私が再び月と地上を結ぶことができる次の満月まで 
  月の都に忍び込んでいても目立たないから」
妖夢「どういうことです? 十分目立っていた気も」(兎と幽々子がキャッキャしてるコマ)
   月の都は穢れを嫌うけど 貴方たちはすでに浄土の住人だからね」
藍「さすが紫様です」(漫画版最終話)

二重の罠の意味がない

�ロケット組で依姫を引きつける
�紫+藍で豊姫を引きつける
�『屋敷』がガラガラになって、そこへ幽々子が忍び込む
というのが二重囮作戦だった。
つまり、紫は、「知恵を絞って『屋敷』を空っぽにする」作戦を考えたのだ。
これでいくと幽々子は「綿月姉妹が出た『屋敷』を狙い、すばやく盗みを働く」
という行動をとる流れである。

 

しかし幽々子は
�「一ヶ月間、月の都に滞在」し、誰にも怪しまれることなく行動して
�「堂々とお酒を盗み出す」

という行動をとってしまっている。
紫が苦労して作った「綿月姉妹が屋敷からいない」という状況を、
都で一ヶ月間も「十分に」目立ちながらダラダラしていることで無駄にしているのだ。

 

しかし、幽々子は「堂々と酒を盗んだ」という。

 

つまり、綿月姉妹が屋敷内にいようといまいと、幽々子には関係なかったことになるのだ。

 

もしかしたら、都で一ヶ月グダグダするうち、再度屋敷がカラになる機会を窺っていたのかもしれないが、
それでもやはり二重囮作戦はいらなくなる。綿月姉妹は兎の稽古やらでちょくちょく屋敷を出るし、
そうでなくても海に行ったりしているので、都で張っていれば二人が居ない状況は簡単に狙えるからだ。

底巻164p二コマ目 

月の都、というより屋敷でステルスしてるように見える
依姫のすぐ背後でスネークしてる二人がいるのだ。
こうなると明確に二重囮が不必要になるが、
もしかしたら屋敷ではなくよっちゃんが男の家にコッソリ出かけてるシーンとかかもしれないし
秋枝作画がおかしいのは今に始まったことではないので大した問題ではない。

「ゆゆステルスのみ作戦」で、永琳はビビるのか

紫はにやりと笑った。その笑顔は永琳の心の奥深くに刻まれ、忘れることの出来ない不気味さをもたらした。死ぬことのない者へ与える、生きることを意味する悩み。正体の分からないものへの恐怖。
それが八雲紫の考えた第二次月面戦争の正体だった。(小説最終話 神主視点)

永琳のリアクションとしては
�いきなり月の古酒を振る舞われ、非常に驚き、恐怖する
�驚き、恐怖するものの、「知略で上を行かれた」とは思わないかもしれない。
�驚きのあまり即断で殺す
の三パターンだろう。