東方儚月抄と仏教の心構え
①苦諦
苦諦とは人生の厳かな真相、現実を示す。
「儚月がつまらない」ということは、スレ住民の人生観の根本であると同時に、
悲しい現実である。このような人間苦を示すために、
儚月スレでは四苦八苦を説く。
四苦とは、作・画・崩・壊の4つである。これに、
・愛したキャラがおかしくなってゆかねばならない「愛別離苦」
・憎まざるを得ない対象(月人など)に出会わなければならない「怨憎会苦」
・求めても得られない、または得られないもの(比良坂さん版の儚月など)を求めてしまう「求不得苦」
・最後に読むこと自体の苦を示す「五陰盛苦」
を加えて「八苦」と言う。非常に大きな苦しみ、苦闘するさまを表す慣用句
「四苦八苦」はここから来ている。
②集諦
集諦とは苦の原因をつきとめるということである。ただ苦しいばかりでは救いがないアンチである。
なぜ苦しいのかつまりなぜ面白くないのかの原因を追及するのだ。
儚月スレでは苦の原因は『期待』であるとした。体験版や第二次月面戦争、公式シリアスといった
キャッチコピーにおどらされ過度な期待をした自分たちが愚かであったと結論づけた。
③滅諦
滅諦とは、期待が滅して苦のなくなった涅槃の境地を言い、いっさいの期待の繋縛から解放された
境地なので解脱の世界であり、煩悩の火の吹き消された世界をいう。具体的には、
『普通に面白い』という言葉で言われているように、
執着や期待することなくただ無心で読書することで「言うほど悪くない、東方らしい」
という穏やかな感想を持つということである。
④道諦
道諦とは上記のように期待を滅した涅槃を実現する読書方法、実践修行を言い、
これがボウゲッシャーすなわちスレ住民の体得した解脱への道である。
その修行の中の課程が八正道である。
・正見 自己中心的な読み方や、偏見をせず前記の如く無心の読み方をすること。
・正思 自己本位に偏らず謙虚に読書する事。
・正語 真理に合った言葉使いをする事。
妄語(嘘バレ)、
両舌(IDが変わると言うことが変わる)、
悪口(破壊的な悪口、神主批判)、
綺語(口から出任せのいいかげんな言葉、最終回は面白いはず、等)、
という「口の四悪」を行わないということ。
・正行 本能に任せるままの読書ではなく、スレの戒めにかなった正しい読書をすること。
・正命 衣食住その他の生活財を切り詰め、きちんと漫画、小説、うどんげっしょを買うこと
・正精進 とらわれ過ぎたり偏った精進はかえって逆効果になる。つかれたら無理せずバキを読むこと
・正念 小我(自己本位)による読書をせず、心を恒に真理の方向へ向けること。
・正定 腹決めされた決心(最終回までちゃんと読む)が作画崩壊や展開に迷わされないということ。