【遥かなる未来への旅路】

Last-modified: 2019-10-22 (火) 10:33:52

・バージョン4ストーリー

【遥かなる故郷へ】 - 【栄光の勇者と消されし盟友】 - 【赤き大地の双王子】 - 【砂上の魔神帝国】 - 【うつろなる花のゆりかご】 - 【遥かなる未来への旅路】

概要

【Ver.4.5】の前期に実装されたメインストーリーで、Ver.4完結編。
Ver.4のメインストーリーはここで終わり、後期には補完のためのアフターストーリーなどがクエストとして実装された。
 
ここまでのストーリーで張り巡らされてきた伏線を回収しつつ、【主人公】の生まれと経歴についても明確にされる。
そして決着が付き大団円となる見応えのあるストーリーとなっている。
エンドコンテンツとの絡みは無いが、最終的に世界に起こる変化が大きく、その点からも驚きがある内容である。

内容

キュロノスの目的

衰弱により【時獄の迷宮】に弾かれて入れなかった【パドレ】が、【グランゼドーラ城】前で倒れていた。
そこで時渡りのチカラの回復に効果がある【ハツラツ豆】を調達し、食べてもらう。
 
パドレは礼も兼ね主人公に事情を話し始める。
かつてパドレは「竜神の心臓」の莫大なエネルギーで4体の特殊な魔獣【無限獣ネロスゴーグ】【喪心獣ゾンテドール】【憑依獣ザルボーグ】【増殖獣バイロゴーグ】を生み出し、それらに歴史上強大な力をもっていた存在の力を与えていった。
これらを成長させ【終焉の繭】に集めて究極の魔獣とし、それを【キュロノス】の器とすることで世界を終わらせる力を得るのが最終的な目的である。
洗脳されていたパドレはそれを正しいことだと信じて実行してきた。
 
正気に戻った今、キュロノスを自らの手で滅ぼすのが贖罪と考えていた。
主人公の活躍により計画に遅れは出ているが、器が完全となるときはそう遠くはない。
メレアーデと主人公がパドレに同行を申し出るが、時獄の迷宮は行ったことがある者しか入れないため、それは不可能であった。
【マデ神殿】に手掛かりがあるかもしれない、と言い残し、パドレは去って行く。

滅亡の回避

マデ神殿とはエテーネ王国にある禁足地である。
入る方法を探すため【王都キィンベル】に飛ぶと、【クオード】が国王として帰還していた。
落下中に持っていたエテーネルキューブが偶然にも起動して時間を飛び、助かっていたのだ。
そして今は【地脈エネルギー】枯渇による王国滅亡の未来を変えるために行動していた。
 
メレアーデは【グルヤンラシュ】としての所業を問い詰め責めるが、クオードはその罪を認めたうえで、命を賭けてでもエテーネ王国を滅亡から救う決意を述べる。
それでもメレアーデは躊躇うが、王国滅亡の回避は王族である自身やクオードの責務であること、マデ神殿に入る手段を知る必要もあることから、「国民全てを救うことができたとき、あなたを赦(ゆる)します」として協力を決める。
 
主人公とメレアーデはクオードの作戦を手助けし、その間にクオードはマデ神殿への入り方を調査することに。
作戦に必要な【地脈の結晶】の錬金をできる人物として【ワグミカ】を訪ね、紆余曲折はあったものの作成してもらった。
この結晶で【大エテーネ島】各地の地脈エネルギーを一時的に回収し、地脈エネルギーを食っていた魔法生物【メガロダイン】を誘い出して討伐。
王国滅亡の未来が変化し、時見のチカラや時見の箱に頼らない滅亡の回避が成されたのだった。

漂流者キュレクス

マデ神殿の調査も終わっていた。王が持つ時見の鍵でのみ封印を解くことができるという。
現王のクオードが扉を開き3人で神殿を進んでいくと、奥の時見の泉の部屋には人型の生物がいた。
彼こそがエテーネの建国王【レトリウス】の親友【キュレクス】。異界生命体であるキュレクスは700年前からここに封じられていたのだった。
 
キュレクスは歴史の真実を語る。
彼は親友レトリウスを高潔な人物と認めて時渡りのチカラを与え、それにより王国は繁栄した。
だが彼はその時、人間とは世代を重ねる生き物であること、子孫まで高潔であるとは限らないことをまだ理解していなかった。
レトリウスの死後、その子孫はキュレクスに時見を請うようになり、さらにはキュレクス抜きで時見をしたいと考え始める。
キュレクスから時見の源泉を奪って封印し、時見の能力のみを抽出して箱に封じて、時見の箱とした。
 
メレアーデが時見の源泉を返したいと申し出る。
実は【王家の温室】にあった【時の球根】こそが時見の源泉であり、それを届けることでキュレクスは時見のチカラを取り戻した。
700年ぶりに時見をしたキュレクスは、エテーネ王国が滅びるという未来を告げる。
これまで時見で多くの災厄を避けてきた歪みにより、より大きな災厄が巡ってくる。王都の防御壁でも防ぎきれない隕石の落下が間近に迫っていた。

力の継承

信じられないクオードは激高して去るが、メレアーデは滅びの回避の術があると信じていた。
それを肯定しキュレクスはその手段を告げる。
王都にある【永久時環】はこのような危機が来た時を見越してレトリウスが作らせた、空中の時見のチカラを徐々に貯める装置であり、その力を使えば隕石落下も阻止できる、と。
レトリウスの血を最も強く引くメレアーデが永久時環の適格者であり、キュレクスから起動法を伝授される。
 
だがキュレクスの復活を察知したキュロノスがキュレクス抹殺のため転移してきた。
キュロノスは時見の箱に封じられたキュレクスのチカラが人の欲望に触れ変質して生まれた存在であり、キュロノスにとってキュレクスは祖であり自身と同等のチカラを持つ存在でもある。
キュレクスはキュロノスの攻撃を防ぐが、衝撃で目覚め現れた【キュルル】を見て驚き、その隙を突かれ致命傷を負ってしまう。
キュレクスは最後の力で、自らのチカラから生まれたもう一つの存在、キュルルにすべての知識と能力を移し、消滅する。
ここでキュルルは初めて死に対して「悲しい」という感情を抱いていた。
 
永久時環の起動のため先に部屋を出たメレアーデを追おうとすると、横から別のメレアーデが現れる。
彼女は「正しい道筋から外れないため、いつも思わせぶりなことしか言えずごめんなさい」「この命に代えてもエテーネの未来を守る」「キュロノスを倒したら迎えに来て」と告げ、入れ替わりで部屋に入っていった。
彼女は、時渡りの末滅亡の未来を全て知ってしまったメレアーデ本人だったのだ。

さらなる滅亡の回避

王都に到着したとき、既に隕石はそこに迫っており障壁と衝突していた。
国民は混乱して軍区画に詰め寄り、クオードはこの状況を見て絶望し崩れ落ちかける。
だがメレアーデが頬を叩き国王としての責務を果たすように喝を入れると気を持ち直し、国民にはったり半分の演説をして落ち着かせると、時見の鍵で永久時環の封印を解除した。
続いてメレアーデが永久時環を使うための同期を開始するが、それを察知したキュロノスが再び転移して襲撃してきた。
クオードは無防備なメレアーデを守るためキュロノスに斬りかかり損傷を与えるが、反撃により致命傷を負ってしまう。
キュロノスは現在の器である時見の箱が限界となり、新たな器に移るために退いていく。
代わりに【黄金獣アルムゴーグ】【白銀獣ロムドゴーグ】を筆頭とした大量の異形獣を王都に放っていくが、更新が止まっている【時の指針書】からの脱却を決めた国民たちの協力もあり、すべて退けた。
隕石も同期が完了したメレアーデにより停止され、地面への到達が100年後に引き延ばされた。
 
エテーネ王国は救われたが、クオードはもう助からない状態であった。
メレアーデは、隕石は消えたからもう何も起こらない、全て救われた、と嘘をつき、「私はあなたを赦す」と告げる。
そしてグルヤンラシュのことは知られたくなかったと涙を流すクオードに、その所業に憤りを感じはするが「私は姉なのだから嫌いになることなどできない」と返した。
クオードはメレアーデにエテーネルキューブを託し、「エテーネを頼む」「一人にしてごめん」との言葉を最後に息を引き取った。
国王クオードの死は状況が落ち着くまで国民には伏せられることとなった。

時獄の迷宮

キュレクスから知識を継いだキュルルにより2つエテーネルキューブに調整が加えられ、時獄の迷宮へ行くことが可能となった。
メレアーデと共に突入すると、そこは時獄に転移していたエテーネ王宮であった。
各人の心の在り様により構造が変化する特殊な空間であるためメレアーデとはぐれてしまうが、再会を信じて先に進む。
 
探索していくと、エテーネ王宮内に限らず過去や未来の様々な場面へと飛んで行った。
王宮が消失したとき、マローネの赤子がチカラを暴走させ時を超えてしまった場面では、マローネは最後のチカラでファラスに我が子を追わせていた。
かつて経験した【謎の影】が登場する場面では、実はその影は(当時の自分から見て)未来の自分であり、自分自身を助けていたことが明らかとなった。
 
迷宮内ではパドレやメレアーデ、【主人公の兄弟姉妹】とも一時的に合流し、別れていく。
パドレとは、【エテーネの村】に赤子が現れて【アバ】に拾われた場面を一緒に見た。この赤子こそパドレとマローネの子どもであり、主人公であった。つまり主人公とパドレが親子だと明らかとなったが、パドレはまだ驚きと戸惑いの方が大きいようだった。
メレアーデは道中に私の記憶にない場面もあったと語り、キュルルはそれは未来の場面、これからメレアーデがすることだと指摘する。
兄弟姉妹は【ナドラガンド】で別れたあとの状況で、キューブは持っていなかった。主人公への協力を申し出るが、あの時と同じように突然体が光って消失してしまう。
 
広場に辿り着くと洗脳されたマローネがいた。パドレは自身に使われた【胡蝶の護符】?を持ってきており、これで洗脳解除を試みる。
主人公は黄金釜から出てきた【黄金の魔物たち】をメレアーデと共に退けて時間を稼ぎ、解除に成功する。
メレアーデにマローネを託して迷宮を脱出させ、主人公とパドレは先に進む。
このときメレアーデは、クオードから受け取ったエテーネルキューブを使い、現在の主人公に繋がるように過去の主人公を導く旅に出ることを決めていたのだった。

時獄獣と時元神

迷宮の奥から、時見の神殿が変質した【久遠の神殿】へと進むエレベーターに乗る。
育ての親の話などを通じ、パドレにも親子という実感が出てきたようだ。
そしてパドレは、自らの罪と王族としての責務によりキュロノスを討つという決意を語り、強い意志で自ら戦いに身を投じている主人公に「力を貸してくれ」と語りかけた。
 
最深部には終焉の繭があり、そこから新たな肉体を得た【時獄獣キュロノス】が現れた。
人間の醜さ、邪悪さ、不完全さを永く見続けてきたことから不完全な生物は雑音であるとみなしており、完全な生命体である自身を除いて全生命体を滅ぼすと宣言する。
主人公とパドレは協力してキュロノスを倒すことに成功するが、これもキュロノスの計画の内であった。
自身の時を巻き戻して何度でも敗北を覆しやり直せる、そしてそのたびにより強くなっていく、これこそがキュロノスの言う「完全」だったのだ。
 
こうしてキュロノスは時間と空間を支配する神【時元神キュロノス】に至った。
主人公とパドレは時の牢獄に閉じ込められてしまう。
ここから脱出する方法を聞いたパドレは、主人公にも教えようとするキュルルを止め、空間を切り裂いて主人公とキュルルを脱出させた。
だがその脱出口は、開いた側から時見のチカラを込め続けなければ維持できないものであった。
主人公の口から「父さん」と聞くことができ、満足したパドレはキュロノス打倒とマローネのことを主人公に託し、一人牢獄に取り残された。
 
パドレの意志を継ぐためにも、キュロノスを追って現代へ向かう。
そこは以前見た滅びの未来そのものの光景であった。他の生命体が全く無く、全てが死滅している世界。だがここが現代であることに間違いはない。
時の牢獄に閉じ込められている間に外では数か月が経過し、その間に時元神キュロノスは全生命体の絶滅を成し遂げてしまったのだ。
そして最後の雑音である主人公とキュルルを消すため、キュロノスが襲ってくる。
 
時間と空間を支配するキュロノスに対し、キュルルがキュレクスから継いだ力で主人公をバックアップする。
そして主人公はキュロノスを打ち倒した。
さらに再び時間を戻そうとするキュロノスをキュルルが妨害し、その間に時見のチカラで形成した剣で核を断ち切ることで完全に消滅させることに成功する。
そこには【戦禍のタネ】だけが残っていた。

新たな未来

既に世界は滅び、この結果が確定してしまった。
過去に戻ってやり直しても、歴史の修正力によりこれを覆すことはできない。
 
そこに大エテーネ島が時渡りで5000年前から転移してきた。
時見の泉に入ったメレアーデが、そこにあったキュレクスの航界船の機能と永久時環に蓄積された時見のチカラを使って島ごと時を越えさせたのだ。
さらに、キュロノスが倒されたことにより撒き散らされた時見のチカラが、永久時環の機能によって集められていた。
 
キュロノス討伐により撒かれた力と、大エテーネ島の時渡り。
2つの奇跡により永久時環に時見のチカラが満ち、究極の秘技である因果律操作が可能となった。
キュロノスが滅びた事実のみを確定し、それ以外の全てを巻き戻すことで世界を再生するという大技である。
だがこれは非常に難しい技でもあり、キュロノスが復活してしまう可能性もある、大きな賭けとなる。
それでも世界の再生を望んだ主人公の意志を受け、キュルルは因果律操作を開始する。

エピローグ

因果律操作は成功した。世界は再生し、キュロノスは存在していない。
そしてキュロノスとの対決と因果律操作によりキュルルは限界を超えて消耗していた。
肉体を失うことでキュルルはもう主人公と話すことはできなくなる。だが、時の妖精は肉体が消滅しても世界と一つになり存在し続ける。
これからも友達として見守り続けると言い、キュルルは消滅した。
 
【マデ島】の時見の泉にはメレアーデがいた。
大エテーネ島を現代に時渡りさせたことにより時渡りのチカラを使い果たし、航界船で部屋の時間を止めることで現代にやってきていたのだった。
チカラを使い果たした影響か、白髪となっていた。
現代の大エテーネ島を見て、多くの命を救えたことを喜ぶメレアーデ。
身内含め亡くなった人も少なくはなく、王宮は失われたまま。大エテーネ島の時渡りで歴史を大きく歪めてしまった影響も無視できない。
だが、生き抜くために全力を注いだ結果を間違いだとは思いたくない。
エテーネ王国が現代に受け入れられるように全力を注ぐことを亡きクオードに誓うのであった。
 
 
【ガミルゴの盾島】。 
雷雲轟くその場所の奥、一人の男が身支度を整えていた。
 
「さあ、行くか、アストルティアに。」
 
To be continued…