【砂上の魔神帝国】

Last-modified: 2020-11-22 (日) 16:15:04

・バージョン4ストーリー

【遥かなる故郷へ】 - 【栄光の勇者と消されし盟友】 - 【赤き大地の双王子】 - 【砂上の魔神帝国】 - 【うつろなる花のゆりかご】 - 【遥かなる未来への旅路】

概要

Ver.4.3のメインストーリー。砂上では無く地下ではないか?と思ったりもするが、砂上の楼閣(一見丈夫そうに見えて危険なさま)を科学力と兵力に頼り切る帝国の姿で表現しているのだろう。
 
【オルセコ闘技城】同様に現代では遺跡を残すのみとなっている【ウルベア地下帝国】が繁栄を誇っていた頃の物語を冒険する。
【動き出した時間】の後日談(内容的には前日譚か)ともなっており、【ビャン・ダオ】が再登場するほか、これまで断片的に存在が語られたのみだった【リウ老師】【グルヤンラシュ】が正式に登場し、物語のキーパーソンとなる。
そして前章で正体が明らかになった【黒衣の剣士】こと【パドレ】との決戦も見どころのひとつ。
 
実はストーリーの全長自体は非常に短い。その代わりこれまでの登場人物に関する伏線回収が多く行われている(勿論新たな伏線も数多く張られている)。
サイドストーリークエストもしっかり量があり、主要キャラの多くの一面を見ることができる。また【七不思議クエスト】の1つに補足が入った。
 
ボス戦も4組と、これまでのVer.では最少。また【NPC戦闘員】の参戦もサイドストーリーのクエストのみとなっている。
ボス戦は全体的に数の暴力で攻めてくることが多く、【賢者】が大活躍する。

内容

流砂の遺跡の巨人

【賢者ルシェンダ】の話によると、【終焉の繭】が今度は【ダラズ採掘場】に現れたという。
 
ダラズ採掘場の防砂ダムに建設された展望台の前で、【ビャン・ダオ】と再会する。
彼は【ドルワーム王国】に協力し、古代技術の研究の過程で流砂の遺跡の調査をしているという。
終焉の繭の件は既に知っており、アストルティアの平和のために主人公に協力を頼んでくる。
 
砂上専用高速船(通称:砂上船ガテリア号)にて流砂の遺跡に向かう。
遺跡の内部では崩れていた【古代ウルベア魔神兵】が次々と起動してきた。
これを全滅させたところ、床にヒビが入り、主人公はビャン・ダオを残して落下してしまう。
 
落ちた先には巨大な人型の建築物があり、【黒衣の剣士】こと【パドレ】がいた。
パドレは「【地脈の結晶】があれば巨人は甦る」と言い、姿を消した。
【キュルル】の手引きによって「巨人」の復活を阻止するため、3051年前の【古ドワチャッカ】へ時渡りをすることになった。

リウ老師の依頼

到着した【ダラズ大鉱脈】では、【ウルベア地下帝国】との戦争に敗れた【ガテリア皇国】の兵士達が捕虜として強制労働に従事させられていた。
主人公は巡回する【魔神機】によって、該当データがないことから不審者として捕縛されてしまう。
しかし、到着した建物にいた【リウ老師】の命によって解放され、彼に巨人を探している旨を伝える。
彼は「目的の巨人かどうかは分からないが、ウルベア地下帝国の帝国技術庁では【ウルベア大魔神】という巨大兵器が管理されている」という。
【ウルタ皇女】の信頼を得れば技術庁に入れるかもしれないということで、ミニマムモードを起動した【08号】に支援メカとして同行してもらい、ウルベア地下帝国を目指すこととなった。

時の球根

ウルベア地下帝国に到着した主人公だったが、入城許可証がないと城には入れないという。
08号の提案によって帝国の住民から情報収集を行い、【ウッツァ神父】?とのめんこバトルに勝利すると、ウルタ皇女は人嫌いであり、宰相【グルヤンラシュ】及び魔神機しか近づけることはないという話を聞く。
皇女の魔神機を探すことに決めたところ、ほどなくして皇女の愛機【マリッチ】が謎のサーチライトを照射して住民を困らせている現場に出くわす。
マリッチが主人公に向けてサーチライトを発すると、なんとその機体から入城許可証が発行され、そこには「エテーネ人を探している」と書かれていた。
 
【ウルベア帝国城】に入った主人公はウルタ皇女を訪ねるが、彼女はエテーネ人の証明として、【エテーネ王国】に伝わる「時の球根」を持って来いという。
エテーネ王国の事項ということで【新エテーネの村】にいる【メレアーデ】に会いに行くと、時の球根は【王家の温室】にあると教えてくれ、一緒に時渡りで渡ってくれる。
【廃墟のドミネウス邸】で入手した暗証番号を使って王家の温室に入り、持っていけるサイズの【ちいさな時の球根】を手に入れる。
しかし、現代に戻ったところ、メレアーデが疲労で倒れてしまった。
メレアーデの事は【グランゼドーラ王国】に任せ、ひとまず主人公はウルタ皇女に時の球根を届けることにした。

グルヤンラシュの正体

ウルタ皇女に時の球根を渡すと、これまでの非礼を詫び、主人公をエテーネ人と認めてくれた。
彼女は時を越える能力を開発し、過去に遡り、父である皇帝【ジャ・クバ】の暗殺を阻止することが目的だという。
その研究とウルベア大魔神を見せてくれるということで、発着場から【反重力飛行装置】を起動させる。
ウルタ皇女は飛来する大勢の魔物達を銃一つで見事に退け、一行は帝国技術庁に入った。
 
【帝国技術庁】第一庁舎に到着すると、宰相グルヤンラシュの姿があった。
なんとその正体は、歳を重ねた【クオード】であった。
彼は流れ着いたこの時代でエテーネ王国が滅びたことを知り、滅亡を回避するためウルタ皇女に協力しているという。
キュルルはメレアーデの事は話すなと命じ、メレアーデまで時渡りさせたことで疲れたと言って眠りについた。
 
帝国技術庁内で情報を集めていたところ、08号は先の戦いでマリッチが故障した疑いがあると言う。
しかし、08号よりも早くウルタ皇女がマリッチを修復した。
そのボディからは、08号と同じマークの刻まれたパーツがあった…。
 
あらためて4階の開発中枢区でウルタ皇女・クオードと落ち合う。
そこには、研究中の【エテーネルキューブ】があった。
皇女によれば、エテーネルキューブの素材の一つである【ボロヌジウム】はガテリアの宝であり、手に入れるためには戦争をするしかなかったという。
さらにクオードは、皇帝ジャ・クバを暗殺したのはビャン・ダオであるということと、主人公から狙われていると聞いたウルベア大魔神は厳重に保管されているので問題ないと話し、二人は去っていった。
その後、08号を通してリウ老師から連絡が入り、主人公はダラズ大鉱脈に戻る。

暗殺の真相は

リウ老師の元に戻ると、彼は主人公を向かわせた理由を話してくれた。
彼はグルヤンラシュ=クオードが推し進める軍事第一主義の政策を受け入れられず、ガテリアへ亡命し、ビャン・ダオの家庭教師を務めていた。
ウルベアからもたらされた和平交渉のため、ビャンは使者としてウルベアへ向かったが、そこでジャ・クバ陛下を暗殺した…などという話は到底信じられず、ビャンを救出し、魔神機のコールドスリープ機能に封じたという。
ビャンの無実を証明するために、主人公に情報を集めさせていたといい、その証拠を得たので、一緒に帝国技術庁に来てほしいと告げた。
 
再び帝国技術庁・第一庁舎の4階に向かい、ウルタ皇女とクオードの前で、リウ老師はマリッチを「01号」と呼ぶ。
マリッチはかつてジャ・クバに仕えていた頃の魔神機の素体を再利用したものであり、体内のマークによってそれを確信したリウ老師は、ジャ・クバ暗殺の瞬間の映像を映すよう命じる。
 
ジャ・クバを殺害したのは、他ならぬクオードだった…。
 
クオードはデタラメだと言い放ち、ウルタ皇女を連れ去り、主人公とリウ老師を反逆者として魔神機に捕らえさせる。

伝えられた真実

捕えられた主人公とリウ老師の元に、なんと【主人公の兄弟姉妹】が現れた。
兄弟姉妹は帝国技術庁で筆頭研究員となっていたが、グルヤンラシュのやりすぎた政策に異を唱えていた。
兄弟姉妹によって主人公らは解放され、ウルタ皇女が囚われている第二庁舎の特別監視室を目指す。
 
特別監視室でウルタ皇女を監禁していた【魔神兵ゼェード】を倒す。
そして、兄弟姉妹が「時渡りの力はエテーネ人しか使えない」ことを皇女に告げ、彼女はその場にうなだれた。
リウ老師は映像にあったジャ・クバの最期の言葉をもとに、国を任されたことを諭した。

グルヤンラシュ、死す

大魔神格納庫に、クオードの姿があった。
彼は、エテーネ王国が滅んだのは大規模な地盤沈下によるものだと突き止め、ウルベア大魔神の心臓部たる地脈の結晶に【ドワチャッカ大陸】全土の地脈エネルギーを集め、それを【大エテーネ島】に注ぎ込むという野望を明かす。
そのために極悪非道な振る舞いも構わず行い続けてきたのである。
 
だが、そこに現れた黒衣の剣士パドレが格納庫を攻撃して崩壊させ、地脈の結晶を持ち去ってしまった。
主人公の兄弟姉妹はエテーネルキューブを咄嗟に発動させてどこかへと消え去り、主人公とクオードはウルタ皇女とリウ老師の反重力飛行装置によって助け出された。
 
ウルタ皇女はクオードを問い詰めた。
クオードは悪びれることもなく、野望が潰えて未練はないことを言い続けた。
皇女は銃殺刑を選択、ためらいながらも引き金を引いた。
 
撃たれたクオードは、メレアーデを想いながら崖から転落していった…。
 
ウルタ皇女はウルベア帝国城の王宮に戻り、ビャン・ダオの名誉回復とダラズ大鉱脈の捕虜解放を宣言、これから国を引っ張っていく決心を皆に伝えた。
リウ老師は今後大魔神が復活する可能性があり、対抗策として太陽エネルギーを提案。
その対抗策が完成した際に伝達する【リウ老師の探知機】を主人公に託す。
 
目覚めたキュルルは事情を理解し、現代に戻るよう告げた。

その名はキュロノス

現代のダラズ採掘場の防砂ダム・展望台にて、リウ老師の探知機が起動した。
探知機が指し示す【ダラリア砂岩遺跡】の中庭に行くと、かつて出会った壊れたウルベア魔神兵が08号であったことがわかり、その体内からリウ老師が生涯をかけて完成させた【太陽の弾】を取り出す。
 
再び展望台に向かうと、ついに起動したウルベア大魔神にビャン・ダオ達が戦いを挑んでいたが、地脈の結晶に取り憑いた異形獣がバリアを展開し、砲撃が全く効かなかった。
そこに主人公がビャンに託した太陽の弾を打ち込むとバリアは壊れ、主人公が大魔神との直接対決に挑む。
 
大魔神を撃破し、祖国の仇を打ったビャン・ダオは喜びながら去っていった。
しかし、主人公が残る中にパドレが再び現れ攻撃を仕掛けてくる。
これまで数々の妨害を仕掛けてきたパドレに、ついに直接対決で勝利した。
 
そこに巨大な【時見の箱】が現れた。
さらに、謎の声が語りかけてきた。
【キュロノス】と名乗ったその声は主人公に可能性を見出すとともに、当面パドレを傀儡として使うと言い、パドレと共に消え去った。
そして終焉の繭もやはり消えていった。
 
その名を聞いたキュルルは、何を思ったのだろうか…