【メルゾーン】

Last-modified: 2024-05-07 (火) 21:18:06

トルネコ3

【異世界の迷宮】(及び【異世界の試練】)の16F~20Fの俗称。
【メイジももんじゃ】を仲間にした時のデフォルトネーム、「メルモン」を由来としている。
俗称なのではっきりとした名称は決まっておらず、「ゴーレムゾーン」と呼ぶプレイヤーもいる。
 
出現モンスターは以下の通り。(ステータスはPS2版のもの)

名前HP攻撃防御EXP出現階層
【リリパット】4011122616F~17F
【スモールグール】5517102216F~19F
【メイジももんじゃ】4519193516F~20F
【ゴーレム】Lv25530227516F~20F
【さそりかまきり】Lv32321142616F~20F
【キメラ】4830207517F~22F
【ハエまどう】5016243518F~20F
【ドッグスナイパー】50151511018F~20F
【さつじんき】Lv25118204518F~22F

 
【バレイナのほら穴】【山脈の尾根】に出現したモンスターを中心として、厄介な特殊能力を持つモンスター達で構成されている。
15Fまでに出現したモンスター達と比較すると大幅に強化されており、慣れているプレイヤーでもアイテム次第では間違い無く苦戦するだろう。
ゴーレムLv2を筆頭に、低層にしてはかなりタフなモンスターが勢揃いしているので、戦い方を見誤るとすぐに危機的状況に陥落してしまうので要注意。
20Fは確実に「大部屋モンスターハウス」が発生するため、ここをどう乗り切るかがポイントとなる。
 
リリパットとドッグスナイパーによる入れ替わりの変則的な遠距離攻撃も困り者。慎重な行動を心掛け、アイテムを惜しみ無く使わなければ確実に洗礼を受ける事になるだろう。
まだ序盤にも拘わらず、攻撃・特技・遠距離攻撃ともにバランスの取られた隙の無い陣形が、これまでに培ってきたプレイヤー達のノウハウを試す。
とは言え、ここもまだまだ異世界の迷宮の序章に過ぎない5階層。
まずはここをしっかり乗り越えて、この先の異世界の迷宮のフロアの流れをしっかり掴んでいきたい。

16階

16階は【モンスターハウス】【ガーゴイルの店】の出現率が非常に高く、共に約30%の高確率で出現する。
(参考までに、17F~19Fのモンハウ出現率は約6%、店出現率は約8%である)
モンスターハウスと店が両方登場することも珍しくない。【開幕モンスターハウス】が発生してしまうとかなり厳しい。
ここのモンスターハウスで成す術無く冒険失敗になるか、上手く攻略して経験値とアイテムを稼げるかが冒険の分かれ目になる。
 
ゴーレムLv2のステータスは上述の通りだが、GBA版では更に攻撃力が3・防御力が1上がっている。
18Fから出てくる【さつじんき】Lv2や、21Fから出てくる【トロル】より明らかに強く、この時点では場違いな強敵モンスターとなっている。
トルネコの場合は【真紅の盾】を装備していても、一撃で25ダメージ以上を与えてくる強敵。
ポポロは仲間に任せるしかないが、【スライム】【ももんじゃ】にとっては少々キツい相手。詳細は後述するが、できるだけ仲間が先制攻撃を受けないように立ち回ることが重要である。
75という高めの経験値を持っている上に出現率が高いので、慣れてくれば経験値稼ぎのモンスターとして利用できるが、戦闘能力が高いので過信は禁物。
 
さそりかまきりLv3は「草や巻物を切り刻む」特殊攻撃を使用する他に、2回連続攻撃で受けるダメージの合計はゴーレムより高いので、攻撃を受ける前に対処したい。
攻撃力の高さとは裏腹にHPは23と低いのが救い。トルネコなら先手を取って殴ればまず一撃で倒せる。
しかし、攻撃をミスすると強烈な反撃をくらうことになるので、残りHPには気を配りたい。また、草や巻物を【保存の壺】に入れておくのも忘れずに。世界樹の葉も保存の壺に入れておく方が得策かもしれない。
識別は難しい部類に入るが、こいつの2回連続攻撃は【人形よけの指輪】の効果で封じる事ができる。
次のゾーンに【キラーマシン】も出現するので、人形よけの指輪を持っていたら、25Fまで常時装備しておいてもいいだろう。
 
スモールグールは、一撃で倒せないと【分裂】の特性能力でいくら倒しても倒しきれない状勢になるので、消耗戦にならない様になるべく通路で戦うと良い。
トルネコは【矢】を撃って攻撃すると頻繁に分裂してしまうので、可能な限りは接近戦で確実に仕留めよう。
 
メイジももんじゃは、一撃では倒せない絶妙なタフさと【くちをふさぐ】攻撃が極めて難癖あるモンスター。
くちをふさぐ攻撃で【くちなし状態】になると、トルネコの場合は巻物を読む事ができなくなり、対抗手段が少なくなる。
それ以外にもを飲めなくなる他に、【パン】が食べられず【餓死】する危険性がある。満腹度が残り少ない状態なら、パンは早めに食べておいた方が安全。
ポポロの場合は【ももんじゃ】の上位互換モンスターなので、是が非でも2~3匹は仲間にしたい。
くちをふさぐ攻撃により厄介なモンスターの【特技】を封じ込め、恵まれた成長タイプで育成しやすく、タフなアタッカーとしての活躍が見込める優等生だ。
 
リリパットは遠距離からチマチマとダメージを与えてくるので精神的にウザいが、木の矢をかき集められるので利用すると良いだろう。
フロアを巡回して【水晶】があったら矢稼ぎが可能(無ければ17Fに期待)。
99本集めたら【保存の壺】の中に入れ、再度99本集めれば今後のフロア巡回がかなり楽になる。

17階

17Fからキメラが登場する。
ゴーレムLv2より耐久力が少し低いが、攻撃力は互角。
かっとび能力で【不意打ち】される場合もあるので、広めの部屋では注意。
【浮遊系】のモンスターなので、【ウィンドスピアー】があれば弱点を突ける。
このゾーンではキメラの出現率は低めで、ゴーレムやメイジももんじゃと比べるとやや出にくい。

18階

18Fから【ハエまどう】【さつじんき】【ドッグスナイパー】が出現する様になる。
ハエまどうはHP減少の【変な呪文】を唱えてくるが、通常攻撃は弱いので比較的倒しやすい相手。
仲間にすると【メルモン】に匹敵する戦力になるため、ポポロの場合は積極的に倒していくこと。
敵モンスターに対しては【クオーターの杖】と同等の効果を持つ特技を使うので、仲間にできれば勧誘したいモンスターを確保しやすくなる。
 
さつじんきは【痛恨の一撃】を繰り出すが、キメラやゴーレムLv2と比較すると元々の攻撃力が低いので大した脅威ではない。
一応、痛恨の一撃を出されるとゴーレム並のダメージになるので注意。【剣系】なので【水がめ】が有効。
【メルモン】【ハエール】にはやや劣るが、仲間にすればそこそこの戦力になる。【ゴーレム】【さそりかまきり】よりは強くなるので、20Fに向けてポポロの仲間が足りない時は狙っていこう。
 
ドッグスナイパーは、倍速2回攻撃かつ【鉄の矢】の組み合わせが強烈。
寝ている状態で出現することが多いが、起きている個体が発生するとかなり危険。
【火炎の石像】等の影響で叩き起こされる場合もあるし、20Fのモンハウでは最初から目覚めている。
二連射撃でリリパットの比にならないほどゴリゴリとHPを削ってくるので、HP管理はしっかりと。
経験値110と多めなので、ポポロはできるだけ育成したい仲間モンスターに倒させよう。
浮遊系でウィンドスピアーが有効な他、剣系なので水がめも有効。水をかけて攻撃力を下げれば、トルネコはリリパット同様に矢稼ぎに利用することが可能。

19階

次のフロアが必ず【開幕大部屋モンスターハウス】なので、アイテムや戦力を整える事が大事。
不幸にも【落とし穴】に落ちて、いきなりモンスターハウスのど真ん中に突入……なんて事の無い様に【ワナ】チェックは怠らない様に気を付けよう。

20階

20Fは上述の通り「開幕大部屋モンスターハウス」になる。
2ターン目で2~5匹ほどのキメラがプレイヤーを囲んでくるので、最初の1ターン目に何をするかが肝要。
【キメラ】を処理したとしても、すかさず【ドッグスナイパー】が鉄の矢で遠距離攻撃を仕掛けてくるので、アイテムに余裕があるなら惜しみ無く積極的に使用するべき。
 
突破方法はいろいろあるが、トルネコで一番手っ取り早いのは【白紙の巻物】を使うことだろう。
【ダイバクハツの巻物】を書いて読めば、それだけで勝利確定。
ダイバクハツの巻物は異世界の迷宮では普通に落ちておらず、白紙に書き込むことでしか使用できないが、その効果は絶大。
ただし、ダイバクハツの巻物は経験値を得られず、床落ちアイテムの一部を爆発で消し飛ばしてしまう可能性があるのが欠点。
経験値とアイテムを無駄にしたくない場合は、【聖域の巻物】を使うのが有効な手と言える。
但し、ドッグスナイパーによる同士討ちからのパワーアップが怖いので、配置や位置に気を配って行動する事。
 
【草の神の壺】を持っていれば、【かなしばりのたね】【まどわし草】を使用したい所。
かなしばり状態のモンスターは放置して先に進むも良し、1匹ずつ倒して経験値をしっかり稼ぐも良し。現在のステータスと【大きなパン】【満腹度】等と相談して考えよう。
【めつぶし草】も有効だが、ドッグスナイパーが【目潰し】状態からの回復が早いので、トルネコ自身も【すばやさのたね】等の補助が必要になってくる。
 
【えんとうの指輪】も有効。【大砲の弾】と組み合わせればモンスターを一掃できる。
モンスターを全滅させてアイテムを回収することにこだわらないのなら、【まものしばりの巻物】も有効。
【とびつきの杖】【場所替えの杖】等を駆使して階段まで逃げるという手もあるが、キメラとドッグスナイパーの追撃から逃げ切るのは至難の業であり、【爆発の指輪】【すばやさのたね】等と併用しなければ逃亡は難しいだろう。

ポポロ編では

トルネコは【白紙の巻物】さえあれば20Fの大部屋モンスターハウス突破は難しくないのだが、巻物が使えないポポロにとって20Fはかなりの鬼門。
【草の神の壺】は白紙の巻物より入手率が低く、【かなしばりのたね】【まどわし草】と言った相性の良い草を識別して確保しておく必要があるため、20Fまでに揃えることは難しい。
仲間が2~3匹しかいない状態では、20Fを【草の神の壺】【身代わりの杖】を使わずに攻略することはほぼ不可能で、何らかの対策アイテムが無い状態だと、成す術なくポポロが倒されてゲームオーバーになる。
 
ポポロの場合、15Fまでは【スライム】【ももんじゃ】2~3匹の少数精鋭で進む攻略が基本だったが、16Fからは20F対策に向けて、できるだけ仲間の勧誘とレベル上げを行うことが重要になる。
【メイジももんじゃ】【ハエまどう】は中盤まで使える主戦力になり、次点で【キメラ】【さつじんき】も及第点の戦力になるので、どんどん仲間を増やしていきたい。
できれば、20Fまでに仲間モンスター10匹体制を目指そう。【ゴーレム】【さそりかまきり】【ドッグスナイパー】は仲間にしても使いにくいので、こいつらは仲間の経験値稼ぎのエサにしてしまってもいい。
Lv10以上まで育てた【メルモン】【ハエール】が5~6匹いれば、20Fの大部屋モンスターハウスを【草の神の壺】なしで攻略することも可能になる。
 
19Fで仲間を増やしてもレベル上げを十分に行えないことが多いので、ハエまどうとさつじんきが出現し始める18Fで何匹仲間にできるかが勝負。
しかし、モンスターが仲間になるかは運が絡む面も大きいので、16F~19Fで風が吹くまで粘れるだけの【パン】が欲しいところ。
【ハラモチの指輪】が入手済みか、【パンの石像】でパンを荒稼ぎ済みか、仲間【ホイミスライム】で空腹を耐え凌げばいいのだが、いずれも使えない場合は食料事情がかなり厳しい。
1~5Fでハラモチの指輪や草の神の壺を入手できるまで、低層ループした方がいいかもしれない。
 
スモールグールは【スモコン】経験値稼ぎを行える絶好の仲間でもあるが、このテクニックは相応の知識と時間を必要とするので、実行するかはプレイヤー次第と言ったところ。(詳細は「スモコン」の項目を参照)
スモコンをするには基本的に【ホイミスライム】【キラーマシン】も必要で、6F~10Fでホイミスライムを仲間にしてここまで生存させており、次のゾーンでキラーマシンを仲間に加える必要がある。
 
また、16F~19Fではフロアの巡回方法にコツがいる。
・仲間モンスター1~2匹の命令を「いっしょにいてね」にして共にフロアを巡回
・通路で敵と遭遇したらポポロと仲間が入れ替わる(入れ替わる際に仲間が敵から1~2回先制攻撃を受ける)
・入れ替わった仲間に敵を倒してもらう
15Fまでは上記の巡回方法で問題なかったし、21F以降も基本的に上記の手順で巡回すれば問題ない。
 
しかし、このゾーンは【ゴーレム】Lv2や【さそりかまきり】Lv3など高火力のモンスターが勢揃いしているので、上記の「入れ替わり戦闘」だと、仲間が先制攻撃をくらい受けるダメージが増えてしまい、倒される可能性が高くなる。
【メルモン】を勧誘する際に、ポポロ・仲間共に封印攻撃を受けるリスクが増えてしまうことも危険。
ポポロが封印されるとそのフロアではモンスターを仲間にすることができなくなり、仲間が封印された場合は命令を変更することができなくなる。
 
これを防ぐために、16F~19Fでは以下の巡回方法が有効。
・次の部屋に行く前に、今の部屋で仲間モンスターを「ここで待ってて」で待機させておく
・ポポロ単独で次の部屋に向かう。途中で敵に会ったら、仲間がいる部屋まで連れて戻ってくる
・仲間モンスターが先制攻撃を受けることなく、敵モンスターと戦うことができる
・次の部屋に敵がいないことを確認してから、仲間を連れて次の部屋に向かう。以降繰り返し
 
この方法を行えば、通路で敵と鉢合わせしてしまう可能性が大きく減り、安全にフロアを巡回できる。
メイジももんじゃも「仲間の攻撃+ポポロの攻撃」で、攻撃を外さない限りいい感じに倒せるようになる。
要は「敵に先制攻撃できる場所で仲間を待機させる」ことが重要なので、通路でT字路になっている箇所で待機させるのも良い。
しかし、普通の巡回方法よりターン数がかかるので、ある程度のパンは必須。
また、18F以降で起きているドッグスナイパーにポポロ単独で遭遇してしまうと、逃げ切ることは難しくアイテム消耗を強いられるのも欠点。
 
ちなみに、【普通・早熟】タイプで使いやすいモンスターは、このゾーンの【メイジももんじゃ】【ハエまどう】で打ち止め。21F以降は以降は強力な普通・早熟タイプのモンスターがほとんど出現しなくなる。
少し先のゾーンに出現する一部の【ゾンビ系】モンスターがこの成長タイプに属するが、いずれも成長限界がLv9と短期間しか活躍が見込めない。
一応、41~45Fの【浮遊ゾーン】に出現する【ドラキーマ】や、66~70Fの【爆ゾーン】に出現する【リビングハンマー】も同じ成長タイプに属するが、前者は出現ゾーンに対する初期能力が相対的に低く脆いので育成するのが非常に大変。
後者は出現場所が遥か先な上、自爆や誘爆の危険性が極めて高く、加えて他の危険なモンスターが犇く地獄のゾーンなので勧誘どころでは無い。
51F以降で【エリミネーター】【フライングデビル】を仲間にするまでは、メイジももんじゃとハエまどうが二大主力と言っても過言ではないので、このゾーンで可能な限り大勢を仲間にしておきたい。
 
ここを越えれば【ヒョウマゾーン】へと続く。
当然ここよりも更に強いモンスターで構成されているので、決して気を抜かずに。