【バリクナジャ】

Last-modified: 2024-03-05 (火) 23:06:35

概要

DQ7でボスとして登場したモンスター。後にテリワン3D、DQ10で再登場した。
赤いムチを持ち牛のようなイカツイ顔をした色黒の魔人。色違いに【ネクロバルサ】【ファラリスブル】【武闘魔ガウラド】【魔創兵ゲゾラ】【ファラオ・ナジャ】、星ドラではゴモゴモスがいる。
英語版での名前はPS版DW7ではBeliMawr、3DS版DQ7ではTorgus Maximus。

かつては唇が緑色だったが、ドラけし!のDQ7イベント「魔王オルゴ・デミーラの復活」開催以降は肌と同色に変更された。何故?

DQ7

過去の【コスタール】における、小さな子供が【ネイルビースト】に変貌する怪事件の黒幕。
実質的な前座の【ガマデウス】いわく「おまんらが考えもつかぬようなごっつい大物」
【大灯台】に灯った聖なる炎を消し、コスタール地方を闇に包んだ挙げ句、国の未来を担う子供たちを両親の目の前で魔物に変えるという大変えげつない仕打ちをした。しかも、コスタール城に潜伏した魔物によれば、「人間の苦しむ姿を見て楽しんでいる」事が窺えるため、非常に悪趣味。
ストーリー的にも、最後の石版世界であるコスタール編における大ボス、つまり石版編の大トリを飾る魔物である。
倒すと必ず【ふしぎな石版?】を落とす。
 
大灯台の最上階の異空間にて戦うことになるが、彼のもとへ辿り着くまでの道のりは険しい。
特に、直前に戦うガマデウスが厄介。【ひかりゴケ】を食い荒らしていたカエルごときと侮るなかれ、お供2体と共に毎ターンブレスによる全体攻撃や各種ステータス異常攻撃を仕掛けてくる強敵としてパーティーを苦しめる。そして、それを制した先に待つこいつはというと……拍子抜けするほど弱い。
前座ボスがトリを務めるボスの存在をほのめかすのは直近に前例があったが、それと比較すると盛大な肩透かしを食らうことになる。いざ対峙してみれば、ガマデウスのあの台詞もとんだ買い被りだと感じることだろう。
 
ステータス面では2つ前の石版世界で戦う【ヘルクラウダー】と比べてさえはるかに劣り、強いて言えばガマデウスに毛が生えた程度でしかない。
当然手数はお供を従えるガマデウスの1/3しかなく、その行動も前後のボスより明らかにぬるい。
【じひびき】or攻撃)→(【ベホイミ】or攻撃)→(【痛恨の一撃】or じひびき)の3段階ローテーションでひたすら行動するマニュアル魔人で、さらにはとどめとばかりに完全1回行動
しかも痛恨の一撃の威力も中途半端で、微妙な威力の地響き、低すぎるHP、攻撃以外でやることと言えば焼け石に水のベホイミ程度……と、突っ込みどころが止まらないあんまりな戦闘力。地響きのアクションがなぜか縄跳びなのも脱力を誘う。
 
極めつけに、なんと【もうどくのきり】が効くという、ボスモンスターにあるまじき致命的な弱点まで持つ。特技や武器の追加効果で猛毒状態にしてしまえば、あとは防御と回復を繰り返すだけで6ターンで勝手に自滅してくれる。
さらに簡単な方法として、相手を猛毒状態にしてから【アストロン】を唱え続けていればより安全かつ確実に倒せてしまう。
猛毒の霧が効くボスは他にも存在するが、こいつに関してはよりにもよって公式書籍である『ドラゴンクエストVIIのあるきかた』で猛毒が通じることについて言及され、この攻略法が一気に広まることとなってしまった。
当然ながら、別に猛毒など使うまでもなく正攻法のみでも全く問題はない。ここまで来られたパーティーならば、適当にHP回復と能力強化を併用するだけで危なげなく勝てるはず。
ちなみにバリクナジャとガマデウスをツールなどを使ってタイマンで闘わせると、(一応バリクナジャの方がステータスでは優っているにもかかわらず)ガマデウスの行動パターンに他ならぬ猛毒の霧が含まれるために、普通に理論的にありうる確率でバリクナジャが負けてしまう。これはひどい。
 
参考

HP攻撃力守備力有効な属性行動回数全体攻撃搦め手
ヘルクラウダー3,08018591バギ以外の攻撃魔法と炎・岩石系ぐらい1~2回行動真空波(全体約90)
バギマ(お供)(全体約20)
ベビー召喚
ラリホー(お供)
バリクナジャ1,580190105攻撃魔法全般・ルカニ・毒・炎・雷・岩石系1回行動地響き(全体約60)ベホイミ

ヘルクラウダーより後れて登場する終盤のボスだというのに、ステータスであちらを上回っているのはなんと攻撃力・守備力だけ。
それですらよく見ると、決定的な差にはなりえない。

  • 攻撃力:実質ダメージ2.5ポイント差。危険度の高い全体攻撃にはそもそも適用されないので無意味。
  • 守備力:実質ダメージ3.5ポイント差(通常攻撃)。バリクナジャは【ルカニ系】無耐性なので容易く下限まで削りきることができてしまい、事実上大きく劣るといってよい。
    (仮にルカニなしで挑んでもヘルクラウダーは倍近いHPを誇るうえ、200近いHPを持つ【ベビークラウド】をお供兼盾として頻繁に召喚してくるため、結局バリクナジャの方が遥かに耐久性は低い)

RPGでは「序盤ボスより終盤ザコのほうが強い」や「後の方の敵が相対的に弱い」というのはよくあるが、「終盤のボスが絶対値でも相対的な感覚でも同ポジションの中盤ボスより弱い」というのは珍しい。
 
後方にはわざわざ魔物に変えられた子供たちが控えているため、グラコスの【海底のゴースト】よろしくけしかけてくるかと思いきや、子供たちを戦闘に参加させるようなことは一切しない。
いくらモンスターの姿にされているとは言え、プレイヤー側が能動的に生きた人間の赤子に攻撃を仕掛けるわけにはいかないという表現の問題もあるのかもしれないが……。
一見すると子供を守るために戦っているようにも見えるせいか、彼がまるでベビーシッターのように思えてくる。
戦闘前の「もう いっきに終わっちまえ!」という威厳の欠片も感じられない台詞や、戦闘後の「あああ~ なぜだあ~!なぜ このオレが~!」という断末魔も情けなさに拍車をかけている。
 
そんな体たらくなのに、【公式ガイドブック】では、「長いムチを自在に操り、猛牛の顔つきも恐ろしい魔人」、「ただでさえ攻撃力が高いのに頻繁に痛恨の一撃を繰り出すので、HPの回復が遅れるとすぐに倒されてしまう」 と、さも強敵であるかのように紹介されている。掲載ページもボス級モンスターの最後なので、警戒したプレイヤーも多いだろう。
しかし実際はHPの回復が遅れるなどという状況に陥ることはまずあり得ず、皮肉にも「HPの回復が遅れるとすぐに倒されてしまう」のはむしろバリクナジャの方である
 
一応フォローしておくと、魔王にとっても強敵であったコスタールへ絶望感を与える手法については非常にえげつなく、配属は間違っていなかったと言える。
こいつが買われたのは戦闘ではなくこういった知略の方なのかも知れない。【ボトク】と同じタイプなのだろう。
 
どうでもいいが、「地響き」「ベホイミ」「パワータイプ」「最終盤ボス」「一回行動」「妙に弱い」と前作の【ズイカク】【ショウカク】コンビを一匹にまとめたようなステータスをしている。

まあなにか間違えて仮にバリクナジャが石版世界最後のボスに相応しくヘルクラウダー以上に強かったりしたら、ただでさえ登頂に中々苦戦する【大灯台】を登ったと思ったらガマデウスの言う通り本当に想像を絶するような大物が待ち構えていて容赦なくボコボコにされて幾度となく下界に突き落とされるという、難所の多いドラクエ7の中でも最高峰の難所になっていたであろう…。また、こいつの次のボスが、不完全体ながらも本作の【ラスボス】となる【オルゴ・デミーラ】なので、あちらが相対的に弱く感じられてしまうのを避けるべく、大灯台てっぺんに辿りついたなら必ず倒せるようにしたのかもしれない。

リメイク版

全ボスの中でも有数の強化を施された。
 
まず、猛毒が無効になり、ステータス変化の弱点を克服した。
そして、行動パターンが変わり、(痛恨の一撃or地響き)→(ベホイミor攻撃)→(痛恨の一撃or地響き)の順番で行動するようになり、痛恨率がアップした。
さらにHPが半分以上残っている時にベホイミが選択された場合、ベホイミが不要だと判断し、(痛恨の一撃or地響き)を選択する。
つまり、毎ターン痛恨を放つことができるようになったのだ。
 
…このように強化された部分は多いのだが、「完全1回行動なのと低すぎるステータスやHP」という肝心の弱みに全く手をつけられていない。
しかも、下級職の必要戦闘回数減少と上級職の強化によりこちら側がさらに強化しやすくなったため、彼がベホイミを不要だと判断する状況にはほぼならないだろう。
むしろ、地響きを起こす際に華麗な2重飛びを披露したり、赤ちゃんを【レッサーデーモン】に変化させハイハイを教えるなど、無駄にベビーシッターっぷりに磨きがかかっている。
なおPS版と違い、スクルトを使って守備力を380まで上げると通常攻撃は意味がないと判断し、痛恨の頻度が上がるので注意。…まあだからといってそれだけで窮地に陥ることは【一人旅】等の制限プレイでもない限りあり得ないと思われるが。

DQ10オフライン

【魔法の迷宮】でボス敵【魔軍十二将】の一角として登場。
【バリクナジャコイン】では一体で、【ハヌマーンペアコイン】では【ハヌマーン】と一緒に、【ハヌマーン軍団コイン】ではハヌマーンと一緒に(【キングレオ】の増援あり)で登場。

DQ10オンライン

魔法の迷宮のボスとして登場。中堅レベルの強さだが、【ためる】からのじひびきには注意。
詳しくはこちらを参照。

テリワン3D

そんなこいつだが、テリワン3Dでほかのナンバリングの中ボスとともに出演。なんとギガサイズのモンスターとして登場した。
確かに見た目がごっついし、巨大モンスターなので物理的に大物だし、まさかこいつが3枠に巨大化するなど我々には考えもつかなかった。
テリーは彼の足の爪とほぼ同じ大きさ。
DQ7でガマデウスが言ってたことがこんなところで当たったわけである。
 
配合でも普通にできるが、野生の個体はれっぷうの扉やねむりの扉に出現する。
遺跡フロアの庭のようなところで突っ立っており、時々1~2歩くらい歩いて向きを変えたりする。
敵の時はベホイマ、光のはどう、スクルトを使う防御重視の特技。
 
原作再現なのかデフォルトの特性で【魔神攻撃】を持ち、呪文モーションでは「ムチを捨てて両手を組み地面を砕き割る」、体技モーションでは「力強くムチを叩きつける」と妙にパワー溢れるものになっているが、その割に攻撃力は低く、【れんぞく】(2回)、【タメトラ攻撃】というレア特性は活かしにくい。また【AI1~3回行動】持ちなので手数が不安定なのも厄介。
しかしかしこさは妙に高く、+25で【ひん死で呪文会心】、+50で【ギラブレイク】 
をもらえる。、となっている。
この時点でピンときた方はいるかもしれないが、こいつはどう見ても脳筋の見た目のくせに呪文が得意なモンスターなのである。まるで5の【ラマダ】
なお、本来悪魔系の弱点であるマヒ耐性はギガボディの耐性補正で半減になっているが、毒に対して完全耐性を身につけた。
 
これで復権なるか……といわれたらそういうことはなく、ステータスと特性が似通っている【スライダークロボ】の劣化だとしばしば言われてしまう。
とはいえ、全モンスター中の能力値合計は8位と高い。
ギラブレイクもあるので【さばきのせんこうSP】辺りを持たせればスライダークロボにも劣らぬモンスターになるだろう。
しかし、本家DQ7と同様に1回行動しかできず致命傷を負うこともザラ。
そのため、ガチで使う場合は究極配合で行動回数アップを選択し、2~3回行動できるようにすれば安定感は増す。本編に比べると大分扱いが良くなったと言える。
 
なお前座だったはずのガマデウスは魔獣系Sランクだが、こいつは悪魔系のBランク。位階配合で普通に作れるが、【スカウトQ】の9問目をクリアするのに必要になるので、必ず1体は作ろう。所持スキルは【VS踊り】
原作でつるぎのまいの踊りで倒されたであろう彼が踊り対策のスキルを持っているのには切実さを感じずにはいられない。
 
ちなみに1~3回行動のまま【スライダーガール】ギャンブル特性を揃えてヘロオロよゆうを持たせるとギャンブル特化のバリクナジャが爆誕する。

イルルカ

引き続き悪魔系のBランク。
【他国マスター】がガマデウスと一緒に連れていることがある。7のコスタール組だ。
野生では【エスターク】を倒した後、さいごのカギの世界に出現することがある。
今作では【新生配合】でスタンダードキラーを習得する。
 
余談だが、Vジャンプ発刊のワールドマスターガイドではBランクギガボディの中で賢さの成長限界値がトップ(1005)であるにも関わらず、なぜか魔王の書の成長限界値(978)がNo1と書かれている。

バトルスキャナー

第6章から登場。サイズはL。
技はムチでたたく→ほのおのムチ→しばり打ち→デビルズウィップの順で変化していく。
全体的にステータスは高水準で、すばやさも100超え。貴重な魔属性の使い手でもある。
この系統のモンスターを2体召喚すると連携「むちつかい」が発動し、ちからを上げることができる。
なおデビルズウィッブのモーションは相手に向かって走り縄跳びし相手に接近したところで縄跳びで鞭を叩きつけるというシュール極まりないものになっている。

星ドラ

モンスター闘技場では惑星クラウドのスカウトモンスターとして登場。デフォルト名は「バリバリ」。また、ステータスが大幅に強化された逸材モンスターも登場し、そちらのデフォルト名は「バリジャン★」。

ライバルズ

スタンダードパックに共通カードとして収録。
ボスなのにレア度はまさかのレア。スーパーレアですらないのは流石にかわいそうだが、こいつらしいと言えばらしい。

4/3/5
このユニットの攻撃で敵ユニットが死亡する度、味方リーダーのテンション+1

ちからための再現か、テンションを上げる効果を持つ。
効果自体が強力だったり、強力なコンボに使われたりしたことはないが、一方で標準的なステータスを持つため特に弱くもない。
テンションを上げる条件も限定的なためおうえんデッキでも採用率は振るわなかった。
上記の理由から非常に影が薄い。

ウォーク

DQ7イベントでは影も形も無く、それらしきイベントでも役割を【ボーンファイター】に取られるハメになるなど散々だったが、
それから1年後の2.5周年イベントで2022年3月17日から登場。
旅の記憶を奪って破壊した【タイムマスター】と共謀し、【ギガントドラゴン】を呼び出して絶望を与えようとしていた。
2章3話でボスとして登場し、その後は強敵モンスターとして登場する。
最も有効なのはヒャド系で、次いでドルマ、デイン、ジバリア系の順で有効。それ以外は等倍のイオ系以外耐性持ち。
 
戦闘開始時に過去に強敵として登場したモンスターを仲間として呼ぶユニークな強敵。
呼んだ仲間は倒しても次々補充されるので、こいつ自身から倒すべき。呼ばれる仲間はレベルによって違い、以下の通り。
組み合わせによっては対策を立てづらい組み合わせもある。ヘルバトラーあたりは強力で、最初に呼ばれたら逃げるのも選択肢。
 

 
一方、こいつ自身は物理攻撃中心。
最大300程度のじひびきや500程度の痛恨の一撃などが中心。きあいためによる強化や、ベホイミによる回復も行う。
攻撃力低下が有効なので入れておくと楽になる。
呼び出される敵次第という運要素はあるが、それよりもバリクナジャ自体への対策を優先すべき。
 
こころは赤色でコストは120。
力の値が高く、高グレードではマヒの耐性に加えて斬撃ダメージとドラゴン系へのダメージが上昇する対ドラゴン系特化のこころ。

ドラけし!

恒常ステージ「大灯台」のボスで、一定以上のスコアを獲得するとミッションからドラけしを入手できる。
星3の緑属性で、スキルはベホイミ。

その後のイベント「魔王オルゴ・デミーラの復活」では前半部分の最後に登場。
ふしぎな石版・緑を完成させると戦うことができ、クエストクリアに必須。