【メタルキングヘルム】

概要

DQ5以降に登場する兜。最強ランクの守備力と呪文耐性を持つ。
【メタルキングのけん】、【メタルキングのたて】、【メタルキングよろい】と並ぶ、【メタルキング】シリーズの一つ。
名前とは裏腹にメタル系の敵が落とすことはシリーズを通して一度も無かったりする。
その一方で顔全体を覆うためかなり重そうに見えるが、実際は軽いのか装備可能キャラが多く使い回せて便利。
そもそも重く分厚く作った鎧が頑丈なのは当たり前であるが軽く（＝素早く）それでいて硬いからこそ『メタル』の名を冠するに相応しい、ということなのだろう。
DQ7からデザインの変遷を受けたが、形状は旧デザインとほぼ同じ。メタルキングを模った部分に付いてたガンダムのブレードアンテナの様な短い突起が失くなった程度である。

「メタルキングのかぶと」とならなかったのは【はぐれメタルヘルム】と同じく字数制限の都合から。そのせいで、やはり他のメタルキングシリーズとは若干統一感が薄れている。

DQ5

エビルマウンテンで入手できる一品物。
他のメタルキング防具はリメイク版で入手経路が増えたが、兜だけはリメイク版でも一品ものである。
耐性こそ持たないが、+70という全兜中最高の守備力は魅力的。これはメタルキングのたてと同じ数値である。
実質的な次点である【グレートヘルム】に、25も差をつけている。
　
なお、ビアンカは装備できるがフローラ・デボラは装備できない。髪型のせいだろうか？
このため、終盤強力な兜を装備できるという理由だけでビアンカを選ぶ人もいるとか。
しかし、フローラよりも身の守りが低いため、実質的にはほとんどアドバンテージになっていない。
そもそも後衛が定位置の彼女に一品物のこれを装備させるメリットはかなり薄いだろう。
ビアンカは本作における数少ない特殊効果持ちの兜（【おうごんのティアラ】や【しあわせのぼうし】）も装備可能なので、それらを使わせる方がおすすめ。
　
一方で他の仲間の大半はそれら特殊な兜を使えない。
なので単純に守備力の高いこれが多くの仲間（特に重装備タイプ）の最終装備候補となり、誰に装備させるのか頭を悩ませることになる。
主人公と男の子には専用装備があるので他のメンバーに回してやろう。

DQ6

【ちいさなメダル】70枚の景品。
相変わらず守備力+70というトップの数値（またもメタルキングの盾と同じ）。
一品物の【セバスのかぶと】や、【エンデのかぶと】、市販品最高の【グレートヘルム】と比べても実に20近く上回る。
さらに厄介なラリホー、メダパニ、マホトーン、ザキ系を受ける確率が1/4になるというステキ仕様。
鍛えられないものの、かっこよさが38もあり【おしゃれなかじや】で鍛えた【てっかめん】よりも高い。
【ベストドレッサーコンテスト】でも活躍できるだろう。
【メタル装備】で統一すればボーナスも発生する。全部手に入る頃にはコンテストを制覇しているだろうが。
　
装備可能者は【主人公】、【ハッサン】、【テリー】、【アモス】及びA・C・D・Fの装備グループモンスター。
装備できるキャラクターが多めでありがたいが、基本的に一品物なのでよく奪い合いが発生する。
注意したいことはリメイク版の【ドランゴ】などの元々状態異常に鉄壁のキャラにはただの硬い兜としてしか機能しないという点。
まあリメイクドランゴの状態異常への鉄壁っぷりは前作の【グレイトドラゴン】に次いで高いので仕方ないが。
　
【サタンジェネラル】がたまにドロップする。そのため【盗賊】四人組で乱獲するのも手だろう。

DQ7

コスタールのカジノで50000コインと交換。守備力は+60と下がったが、それでも兜の中で最強。
しかも無限に手に入る。さらに【マリベル】を除く全員が装備可能であり、
その気になれば4つくらい簡単に入手可能。
手に入るのが後半なため、バランスブレイカーとまでは行かないが、その強さは確かなもの。
50000コインは高いが、それだけの価値がある逸品。
さらに前作同様状態異常に耐性を持つ。
だが「マホトーン、ラリホー、メダパニ、マヌーサに耐性がつく」というのは公式ガイドブックの間違った情報。
この兜の真の耐性は「マホトーン、ラリホー、メダパニ、ザキ系を受ける確率が1/4になる」という前作とまったく同じものとなっている。マヌーサではなくザキ耐性。
なおメタルキングヘルムだけでなく、おうごんのティアラと【フエーゴのかぶと】も公式ガイドブック及びゲーム内のアイテム説明に間違いがあり、どちらもメタルキングヘルムと持てる耐性が完全に同じ。
守備力を考えると、おうごんのティアラと比べると受けるダメージ計算式で4.25ポイント、フエーゴのかぶとなら1.75ポイント有利になるが、それらはメタルキングヘルムと違って1/8に軽減する能力がある。
ラストダンジョンや隠しダンジョンの敵で、上記の状態異常攻撃をしてくる難敵が少なくない。
汎用性を考えるとおうごんのティアラやフエーゴのかぶとの方をオススメする。
ただし、それらを装備出来ない【メルビン】と【ガボ】にとっては最終装備候補となる。

リメイク版

マヌーサ耐性が消えた代わりに、DQ6の時と同じくザキ耐性が付いている。……という情報は公式ガイドブックがリメイクを経て13年ぶりに訂正したおかげである。
リメイク版DQ7では、やたらめったらザキ系の命中率が上昇しているので、非常にありがたい変更もとい継続である。
軽減率もそのままで、汎用性こそおうごんのティアラやフエーゴのかぶとに劣るが、何個でも入手できるのは大きい。

DQ8

【ちいさなメダル】90枚と交換。10000Gで売れるが一品物なので売ったりしないこと。
守備力は+55とまた下がったが、相変わらずトップ。
前作と同じくラリホー、メダパニ、マホトーン、ザキ系に耐性を持ち、それらを受ける確率を1/4にする。
全員が装備できるが、【主人公】は【竜神のかぶと】、【ゼシカ】は【黄金のティアラ】という同じ耐性かつ軽減率が高い優れた専用装備があるため、基本的に【ヤンガス】か【ククール】に回るだろう。
しかしククールには、状態異常耐性はないが回避率UPという強力な特性を持つ【ファントムマスク】がある。
その上、彼は状態異常全般に素でいくらかの耐性を持っているので、【スーパーリング】や【まよけの聖印】や【女神の指輪】、3DS版では【バトラースーツ】などで補えばいい。
メタルキング固めにこだわらなければ残るヤンガスが適任だと思われる。
　
メダルは抜かりなく集めていれば闇の世界突入前にピッタリ90枚になる。
この時点ではそこまで状態異常に気をつける必要は無いので、単純に固い兜としてパーティ内で奪い合いになるだろう。
　
十分強いのだが、6の頃と比べて何か物足りない感じがするかもしれない。守備力70と55の違いだろうか？
確かに次点の【太陽の冠】（+52）と3しか変わらないのは大きいかもしれない。
ちなみに市販品の【グレートヘルム】（+45）ともたった10の差しかない。あっちは耐性は無いのだが何か微妙である。

3DS版

【メタルキングよろい】・【メタルキングのたて】と合わせると主人公の【着せ替え】ができる。
また、【追憶の回廊】の宝箱からもう一つ入手できるようになった。二つ目は【モリー】に回ると思われるが、この追憶の回廊では戦う相手（特に【追憶のマルチェロ】戦）によっては、ククールとヤンガスの間で回し合うことになるかもしれない。
ただし、宝箱を取るには超強敵である追憶のレオパルドを倒す必要がある。
　
本編最大の難敵【レティス】が【メダパニーマ】を唱えるようになったため、対策として用意できると心強い。
3DS版では小さなメダルの設置数が増えているので、レティス戦までにある程度余裕を持って集められる。
90枚に達したのが闇の世界に入ってからの場合、多少面倒でも一旦光の世界に戻ったほうがいい。

DQ9

錬金でのみ入手可能。
レシピは、【はぐれメタルヘルム】＋【オリハルコン】＋【スライムのかんむり】。
守備力は前作よりやや下がって+41。さらにラリホー、マホトーン、ザキ系に耐性がつく。
はぐれメタルヘルムの完全上位互換なので、材料に余裕があれば錬金してしまおう。
今作ではいつものメタルキング装備に【メタルキングのこて】、【メタルキングブーツ】が新たに参入している。

DQ11

【主人公（DQ11）】、【カミュ】、【セーニャ】、【シルビア】、【グレイグ】が装備可能な兜。
うち直しに必要な宝珠は21個。

耐性はDQ9と同様。
過ぎ去りし時を求めた後の【グロッタの町】のカジノ景品でコイン100万枚と交換する他、【バルデバラン】のレアドロップでもある。
今作では【はぐれメタルヘルム】もカジノ景品50万枚で売り出されているが、あちらは異変後間もなくと言うロクに耐性付き兜が無い時期に大幅なフライングゲットが可能という利点があったのに対し、これがカジノで出回る頃には既に高性能の兜・帽子を何種類か手に入れてると思うので、無理して入手を急ぐ必要は無い。
しかもバルデバランは強敵であるが繰り返し戦えるし、【スーパールーレット】を回すなどすれば確実な入手もできるので、コイン100万枚をこれと交換してしまうのは考えもの。
　
同じく終盤の兜に守備力1しか変わらない【しんぱんのかぶと】が存在するが、こちらに呪文封印ガード・眠りガードが存在する代わりにあちらは毒ガード・混乱ガード・幻惑ガードが存在する。
呪文封印と幻惑はどちらも回復がし易いものの双方面倒な上にどちらを重要視するか使用者次第とも言えるし、眠りと混乱はどちらも非常に厄介なので優劣はつけ難い。
　
カミュを除く4人はどちらも装備可能なので、用途に合わせて使い分けるのがベストだが、主人公は耐性で完全上位の【勇者のかぶと】や攻撃系耐性のある【アーウィンのかぶと】、シルビアは即死耐性が無い代わりに他の要素で勝っている【エトワールクラウン】の方が使い勝手が良い。
その一方で、カミュ・セーニャ・グレイグの3人にとっては最終装備候補になる。
カミュは【海賊王のぼうし】、グレイグは【英雄王のかぶと】と言った専用装備が存在するが両者共状態異常の耐性が無いため安定性を重視するならグレイグは上記のようにしんぱんのかぶととの二択になるが、
カミュは【ザメハ】持ちであるため眠り耐性が噛み合っているのと、ライバルであるしんぱんのかぶとを装備できない、
そして終盤の耐性あり頭防具はこれを除けば耐性がピンポイントの四季のぼうしシリーズぐらいしかないため、【着せ替え】を度外視するなら一択でコレになる。
セーニャの場合は専用装備の【聖賢のサークレット】による完全即死耐性や耐性面では完全上位の【おうごんのティアラ】があるが、前者は耐性がピンポイント、後者は耐性防具に恵まれない姉に譲る可能性もある。
そしてセーニャ本人は眠り耐性に穴があるのと、魔法職であるぶん呪文封じにも弱いため耐性が噛み合ってるという利点があるため、幅広い選択肢のうちの1つとしてこれも候補に残ることになる。
　
今作のメタキン装備は他の強力装備の存在により過去作のような花形スターと呼べる存在ではなくなったが、以上のことから今作のメタキン装備では一番需要が高いと言っていい。
これでせめて他のメタキン装備のように、拾えたり鍛冶や店売りと言った入手方法があればとても良かったのだが…。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。