近東南近畿線

Last-modified: 2013-10-05 (土) 15:55:05
kinto 5.png南近畿線
MK
路線総延長66.1km
軌間1435mm
電圧1500V (直流)
最高速度130km/h

南近畿線 (みなみきんきせん) は、大阪府大阪市都島区の京橋駅から、和歌山県和歌山市の近東和歌山駅
までを結ぶ近東電気鉄道の路線である。

概要

大阪市北部のターミナル・梅田から大阪府泉州地域の各都市を結び、和歌山市を結ぶ近東電鉄の
主要路線である。

天王寺駅 - 近東和歌山駅間はJR阪和線・南海高野線と競合している。また、梅田駅 - 京橋駅 - 天王寺駅は
JR大阪環状線とも競合している。

1989年に近東和歌山駅 - 紀伊新宮駅間は赤字を理由に廃止された。また、当該区間は非電化だった。

運転系統上の起点は梅田駅だが、正式な起点は京橋駅である。

路線データ

  • 路線総延長:66.1km
  • 軌間:1435mm
  • 複線区間:
    • なかもず駅 - 近東和歌山駅間
  • 複々線区間:京橋駅 - なかもず駅間 *1
  • 電化区間:全線電化 (直流1500V)
  • 閉塞方式:ATC
  • 最高速度:
    • 京橋駅 - 天王寺駅間:110km/h
    • 天王寺駅 - 近東和歌山駅間:130km/h

運行形態

南近畿線の正式な起点は京橋駅であるが、運行上梅田駅を始発・終着駅となっている。
梅田駅 - 京橋駅間は梅田線の複々線の南側2線に乗り入れる形となっている。
梅田 - 京橋間は1982年に開業した。またこの区間は工事費回収のため2013年まで加算運賃を設定していた。
日中 (11時台 - 15時台) の運転本数は次の通り。※と記した区間は梅田線区間である。

種別\駅名













特急4本
急行1本
2本
快速2本
2本
普通4本
4本

列車種別

特急

南近畿線の最上位種別で終日運転される。乗車券のみで乗車できる。基本的には15分間隔である。
土曜・休日かかわらず始発から終電まで、京橋側先頭 (1号車) には終日「男性専用車」が設定されている。
全区間で日中は毎時4本運転されている。

基本的に8両で運転されるが、朝・夕方ラッシュ時は和歌山側に2両をつなぎ10両で運転される。

急行の登場までは主要駅のみ停車する種別だったが、1977年に急行が登場したことにより現在のような
停車駅が少ない種別になった。因みに1977年までの停車駅の種別は急行に引き継がれている。

フルカラーLED車は特急、3色LED車は特急、方向幕車は特急と表示される。英文表記は「Ltd. Exp.」。

急行

1977年の天王寺 - なかもず間複々線化に登場した種別である。
停車駅は1977年以前の特急と同じである。
日中時間帯は梅田 - 京橋・泉佐野 - 和歌山間で毎時1本、京橋 - 泉佐野間で毎時3本運転されている。
快速登場前までは泉佐野 - 和歌山間は1時間に2本で、日中は各駅に停車していた。

基本的に8両で運転されるが、朝・夕方ラッシュ時は和歌山側に2両をつなぎ10両で運転される。

フルカラーLED車は急行、3色LED車は急行、方向幕車は急行と表示される。英文表記は「Expless」。

快速

2013年3月に近距離輸送種別として登場した。準急が運転されている時間帯は運転されない。
日中時間帯は梅田 - 天王寺・泉佐野 - 和歌山間で毎時2本、天王寺 - 泉佐野間で毎時4本運転されている。
梅田 - 泉佐野間は主要駅のみに停車し、泉佐野 - 和歌山間は各駅に停車する。泉佐野 - 和歌山間各駅停車の
役割は2013年3月までの急行を引き継いでいる。
また、朝ラッシュ時は準急が泉佐野 - 和歌山間は各駅に停車する。

快速と同じく泉佐野駅で京橋側に2両を連結・解結が行われる。
終日和歌山 - 泉佐野間は6両、泉佐野 - 梅田間は8両で運転される

フルカラーLED車は快速、3色LED車は梅田 - 泉佐野間は快速、泉佐野 - 和歌山間は快速
方向幕車は快速と表示される。英文表記は「Rapid」である。

準急

準急は始発 - 10時台・16時台 - 終電にに運転されている種別である。快速が運転されている
時間帯は運転されない。泉佐野 - 和歌山間は快速と同じく各駅に停車する。
快速登場前から泉佐野 - 和歌山間は各駅に停車している。
快速と同じく泉佐野駅で京橋方面に2両か4両を連結・解結が行われる。

基本的に和歌山 - 泉佐野間は6両、泉佐野 - 梅田間は8両で運転されるが、
一部時間帯は泉佐野 - 梅田間は10両で運行される。

フルカラーLED車は準急、3色LED車は梅田 - 泉佐野間は準急、泉佐野 - 和歌山間は準急
方向幕車は準急と表示される。英文表記は「Semi Exp.」である。

普通

普通は梅田 - 泉佐野間で運転されており、各駅に停車する。
泉佐野 - 和歌山間の各駅停車は始発 - 10時台・16時台 - 終電は準急が、
11時台 - 15時台は快速が担う。複々線区間は外側線 (緩行線) を通る。

日中時間帯は梅田 - 天王寺・なかもず - 泉佐野間が毎時4本、
天王寺 - なかもず間は毎時8本運転される。

基本的に6両で運転されるが、8両で運転される場合がある。

フルカラーLED車は普通、3色LED車は普通、方向幕車は普通と表示される。英文表記は「Local」。

男性専用車

男性専用車
10両
←梅田・京橋               和歌山→
12345678910
8両
←梅田・京橋               和歌山→
12345678

南近畿線では2005年4月から男性専用車が設定されている。
当初は始発駅を午前5:00 - 9:30と午後5:00 - 11:00に発車する列車に設定されていたが、
2009年10月からは土曜・休日かかわらず始発から終電まで導入されるようになった。

男性専用車は、男性のほか、小学生以下の女性、身体の不自由な人とその介助者も乗車できる。

駅一覧

  • 普通列車は各駅に停車するため記載しない。
  • ●=全列車停車・▲=一部列車のみ停車・|=全列車通過
  • 駅番号の「MK」は南近畿線(Minami-Kinkisen) の略。
正式路線名駅番号駅名準急快速急行特急接続路線所在地
梅田線MK01梅田駅近東電気鉄道:滋京阪線・阪姫線・梅田線・名阪線
阪急電鉄:神戸本線・宝塚本線・京都本線 (HK01)
阪神電気鉄道:本線 (HS01)
大阪市営地下鉄:御堂筋線(M16)・谷町線 (東梅田駅・T20)・四つ橋線 (西梅田駅・T11)
西日本旅客鉄道:東海道本線・大阪環状線 (大阪駅)・JR東西線 (北新地駅)
大阪府大阪市
北区
MK02南森町駅近東電気鉄道:梅田線・名阪線
大阪市営地下鉄:谷町線 (T21) ・堺筋線 (K13)
西日本旅客鉄道:JR東西線 (大阪天満宮駅)
MK03京橋駅近東電気鉄道:梅田線・名阪線
西日本旅客鉄道:大阪環状線・JR東西線・片町線
京阪電気鉄道:京阪本線
大阪市営地下鉄:長堀鶴見緑地線 (N22)
大阪市
都島区
南近畿線
MK04森ノ宮駅近東電気鉄道:名阪線
西日本旅客鉄道:大阪環状線
大阪市営地下鉄:中央線 (C19)・長堀鶴見緑地線 (N20)
大阪市
中央区
MK05大阪上本町駅近東電気鉄道:名阪線
近畿日本鉄道:大阪線・奈良線・難波線
大阪市営地下鉄:谷町線 (T25)・千日前線 (S18) (谷町九丁目駅)
大阪市
天王寺区
MK06天王寺駅近東電気鉄道:名阪線
西日本旅客鉄道:大阪環状線・阪和線・関西本線
大阪市営地下鉄:御堂筋線(M23)・谷町線 (T27)
阪堺電気軌道:上町線
近畿日本鉄道:南大阪線
MK07阿部野駅大阪市
阿倍野区
MK08播磨町駅
MK09長居駅西日本旅客鉄道:阪和線
大阪市営地下鉄:御堂筋線(M26)
大阪市
住吉区
MK10我孫子駅
(あびこ)
大阪市営地下鉄:御堂筋線(M27)
西日本旅客鉄道:阪和線 (我孫子町駅)
MK11北花田駅大阪市営地下鉄:御堂筋線(M28)堺市
北区
MK12金岡駅
MK13中百舌鳥駅
(なかもず)
南海電気鉄道:高野線 (NK59)
大阪府都市開発:泉北高速線
大阪市営地下鉄:御堂筋線(M30)
MK14百舌鳥駅
(もず)
西日本旅客鉄道:阪和線
MK15南百舌鳥駅
(南もず)
MK16向丘駅堺市
中区
MK17鳳駅西日本旅客鉄道:阪和線・羽衣線堺市
西区
MK18東高石駅高石市
MK19鶴山台駅和泉市
MK20東府中駅
MK21和泉中央駅大阪府都市開発:泉北高速線 (SB06)
MK22軽部駅岸和田市
MK23近東岸和田駅
*2
MK24中貝塚駅貝塚市
MK25近東貝塚駅水間鉄道:水間線 (貝塚市役所前駅・近義の里駅)
MK26南貝塚駅
MK27北佐野駅泉佐野市
MK28近東泉佐野駅
MK29南佐野駅
MK30泉南駅泉南市
MK31男里駅
MK32阪南駅阪南市
MK33南鳥取駅
MK34紀伊駅西日本旅客鉄道:阪和線和歌山県和歌山市
MK35紀伊園部駅
MK36近東和歌山駅西日本旅客鉄道:阪和線・紀勢本線・和歌山線 (和歌山駅)
和歌山電鐵:貴志川線

*1 京橋駅 - 天王寺駅間は名阪線との共同使用
*2 だんじり祭り開催時には全列車停車