阪姫快速線

Last-modified: 2019-11-23 (土) 13:21:43
kinto 5.png阪姫快速線
HS
路線総延長93.3km
軌間1435mm
電化区間全線電化 (直流1500V)
最高速度136km/h

阪姫快速線(はんきかいそくせん)は、大阪府豊中市の豊中市駅から、兵庫県姫路市の近東姫路駅の近東阪姫本線のうち、その全線を指す路線愛称。複々線区間はその区間における快速線のこと。
一般的には大阪市中央区のなんば駅から兵庫県明石市の近東明石駅を指すことが多い。

基本的に「阪姫快速線」のほかに、「阪姫線(快速)」「阪姫線快速」と呼ばれる。

概要

大阪地区の運転系統の1つで、大阪府から兵庫県への通勤路線の1つになっている。

昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて建設が行われ、1974年に豊中市駅~三宮駅、1978年に三宮駅~近東明石駅の複々線化工事が完成したと同時に運転が開始された。

運転形態

以下では2013年7月15日のダイヤ改正現在の阪姫快速線の運行形態について述べる。

豊中市駅~近東明石駅は並行する緩行線とは完全に分離したダイヤが組まれていて、豊中市駅・三宮駅・近東明石駅で緩急接続が行われる。

また、豊中市駅~なんば駅は複線の影響で豊中市駅止まりの列車もある。

運転本数

日中の1時間あたりの本数は次の通りである。

種別

駅名











快速特急1本
特急2本
新長浜←2本
快速急行近江八幡市←2本
急行2本
京都←2本
準急1本
1本
2本

列車種別

ライナー

ライナーはなんば駅・近東姫路駅始発で利用時には乗車券・ライナー券 (大人・子供一律150円) が
必要で、8両で平日朝ラッシュに2本、20・21・22時台に5本運転される。
なんば・近東姫路駅を抜く停車駅は梅田・三宮で少ない。

種別色は (ティール) で、全車フルカラーLED車で運転される。
全車ライナーと表示される。英文表記はLinerである。

快速特急

快速特急はなんば駅・近東姫路駅始発で乗車券のみで乗れる種別では最速達である。
平日、ライナーが運転されている時間帯以外と土・休日は終日運転される。

昼間時は1時間に1本 (60分間隔) で運行される。
大幅なダイヤ乱れがあった場合は準急に変更される。

1998年から遠距離速達種別として導入された。
朝・夕ラッシュは12両、日中は8両で運転される。

種別色は (橙) で、英文表記はRapid Ltd.Exp.である。
フルカラーLED車は快速特急、3色LED車は快速特急と表示される。

特急

特急は阪姫線の中心的種別で日中は15分間隔で運行される。

一部は豊中市から滋京阪線・新長浜まで直通する。
滋京阪線直通列車のみ梅田・なんば方面の電車への連絡のために豊中市に停車する。

1955年から運転されており、急行とともに最も伝統のある種別である。

終日12両で運行される。

種別色は (赤) で、英文表記はLtd. Exp.である。

フルカラーLED車は特急、3色LED車は特急と表示される。

区間特急

区間特急は朝ラッシュに上下各1本・梅田駅~近東明石駅で運転される列車である。
梅田駅~三宮駅は特急と同じ停車駅で、以西は各駅にとまる。

1986年に特急の補充種別として登場した。1998年の快速特急登場までは終日運転されていたが、
以後は朝ラッシュのみの運転になっている。

三宮までは快速線を、三宮 - 明石は緩行線を通る。10両で運行される。

種別色は (ピンク) で、英文表記はSub. Ltd. Exp.である。

フルカラーLED車は区間特急、3色LEDは区間特急と表示される。

某私鉄は、 Ltd. Expressだ。

急行

急行は近東姫路駅・なんば駅始発で、一部は滋京阪線へ直通する。
姫路 - 豊中市は15分間隔、豊中市 - 梅田は30分間隔で運行される。

2003年までは10両で運行されていた。

1955年から運転されていて、特急と並んで最も古い種別である。

種別色は (紫) で、フルカラーLED車は急行3色LED車は急行
表示される。英文表記はExp.である。

区間急行

区間急行は夕方ラッシュに上下各1本、なんば駅~近東明石駅で運転される種別である。
梅田駅~三宮駅は急行と同じ停車駅で、以西は各駅に停車する。

三宮までは快速線を、三宮 - 明石は緩行線を通る。10両で運行される。

1986年に急行の補充種別として登場した。1996年の快速急行登場までは
終日運転されていたが、以後は夕方ラッシュのみの運転になっている。

種別色は (藤色) で、フルカラーLED車は区間急行、3色LED車は区間急行
表示される。英文表記はSub. Exp.である。

フルカラーLED

快速急行

快速急行は近東姫路駅 - 滋京阪線・近江八幡市駅を結ぶ種別である。
実質的には「直通急行」である。終日運転される。
阪姫線の種別では唯一線内完結の列車がない種別である。

日中は豊中市駅 - 近東姫路駅で12両・30分間隔で運行される。

1996年の滋京阪線直通開始から運転されている。

種別色は (水色) で、フルカラーLED車は快速急行、3色LED車は快速急行
表示される。英文表記はRapid Exp.である。

準急

準急はなんば駅 - 近東姫路駅を結ぶ種別である。
終日運転される。日中はなんば駅 - 三宮駅は15分間隔、三宮駅 - 近東明石駅は20分間隔、
近東明石駅 - 近東姫路駅は30分間隔で運行される。

近東明石駅 - 近東姫路駅は各駅に停車する。10両で運行される。

1963年から運行されている。

種別色は (緑) で、フルカラーLED車は準急、3色LED車は準急
表示される。英文表記はSemi Exp.である。

区間準急

区間準急はなんば駅 - 近東須磨駅を結ぶ種別である。
朝ラッシュ・夕方ラッシュに上下線各1本運転される。

三宮駅 - 近東須磨駅は各駅に停車する。

豊中市駅 - 三宮駅は快速線、三宮駅 - 近東須磨駅は緩行線に直通する。

2006年に準急の補充種別として登場した。

種別色は (黄緑) で、フルカラーLED車は区間準急、3色LED車は区間準急
表示される。英文表記はSub. Semi Exp.である。

男性専用車

阪姫線では痴漢冤罪防止のため2003年4月から滋京阪線と同時に導入された。
緩行線では代わりに女性専用車が導入されている。

導入種別は特急・急行で終日導入されている。

2009年10月までは始発~午前9:00、午後6:00~終電に導入されていた。

導入号車はなんば・新長浜側先頭である。

駅一覧

  1. 駅番号のHRは阪姫快速線 (Hanki-RapidLine) の略。
  2. 区間準急・区間急行・区間特急の各駅停車区間の停車駅は阪姫緩行線を参照。
    ●=全列車停車
    ▲=一部列車停車
    |=全列車通過

正式路線名駅番号駅名区間準急準急快速急行区間急行急行区間特急特急快速特急ライナ|接続路線所在地
滋京阪線HR01なんば駅↑京都方面へ南海電気鉄道:南海本線・高野線
大阪市営地下鉄:御堂筋線 (M20)・四つ橋線 (Y15) 、千日前線 (S17)
近畿日本鉄道:難波線 (大阪難波駅)
阪神電気鉄道:阪神なんば線 (大阪難波駅)
西日本旅客鉄道:関西本線 (JR難波駅)
近東電気鉄道・滋京阪線 (豊中市駅まで接続)
大阪府大阪市
浪速区
HR02船場駅大阪市営地下鉄:御堂筋線(本町駅・M18)・中央線(本町駅・堺筋本町駅・C16・C17)・四つ橋線 (本町駅・Y12) ・堺筋線 (堺筋本町駅・K15)大阪市
中央区
HR03梅田駅近東電気鉄道:梅田線・泉州線・名阪線
阪急電鉄:神戸本線・宝塚本線・京都本線 (HK01)
阪神電気鉄道:本線 (HS01)
大阪市営地下鉄:御堂筋線(M16)・谷町線 (東梅田駅・T20)・四つ橋線 (西梅田駅・T11)
西日本旅客鉄道:東海道本線・大阪環状線 (大阪駅)・JR東西線 (北新地駅)
大阪市
北区
HR04西十三駅大阪市
淀川区
HR05豊中市駅近東電気鉄道:滋京阪線京都方面 (SK29・SK34)豊中市
阪 姫 線
HR06近東尼崎駅兵庫県尼崎市
HR07近東西宮駅西宮市
HR08近東芦屋駅芦屋市
HR09新神戸駅西日本旅客鉄道:山陽新幹線
神戸市営地下鉄:西神・山手線 (S02)
神戸市
中央区
HR10三宮駅近東電気鉄道:神戸港線
阪神電気鉄道:本線 (HS32)
阪急電鉄:神戸本線・神戸高速線 (HK16)
神戸市営地下鉄:西神・山手線 (S03)・海岸線 (三宮・花時計前駅・K01)
神戸新交通・ポートアイランド線 (P01)
西日本旅客鉄道:東海道本線 (三ノ宮駅)
HR11近東神戸駅西日本旅客鉄道:東海道本線・山陽本線 (神戸駅)
阪神電気鉄道:神戸高速線 (高速神戸駅・HS35)
阪急電鉄:神戸高速線 (高速神戸駅・HS35)
神戸市営地下鉄:海岸線 (ハーバーランド駅・K04)
HR12近東須磨駅神戸市
須磨区
HR13近東明石駅西日本旅客鉄道:山陽本線 (明石駅)
山陽電気鉄道:本線 (山陽明石駅)
明石市
HR14近東西明石駅
HR15北明石駅
HR16明石土山駅
HR17平岡駅加古川市
HR18近東加古川駅
HR19鳩里駅
HR20近東高砂駅高砂市
HR21竜山駅
HR22西高砂駅
HR23別所駅姫路市
HR24四郷駅
HR25近東姫路駅西日本旅客鉄道:山陽新幹線・山陽本線・播但線・姫新線 (姫路駅)
山陽電気鉄道:本線 (山陽姫路駅)