地面に埋める爆弾。また、「一見何も無いように見えるが、踏むと爆発する」ことから、「一見まともそうに見える、または実態があまり見えないが、実際は関わってはならない(ならなかった)もの」を指すネットスラング。
なんJなどのドラフト関係の文脈では、前評判は高いものの、入団後結果を残せそうにない主にドラフト上位の選手に対しての蔑称として使われる。
概要
なんJ・野球chをはじめインターネット上においてはドラフト会議、ひいてはそれ以前のアマチュア野球(高校野球・大学野球・社会人野球など)や独立リーグの段階から選手を評価する者も多い。当然の事ながらその時点での活躍も評価の対象となり、タイトルホルダー格や新記録を樹立したりといったチームの主力選手などには高い評価が集まっている。
一方、これらの選手がドラフトで上位指名を受けながらも、前評判とは異なるプレースタイルや入団前後の怪我などで期待されたパフォーマンスを出せず、二軍などで燻る状況などが発生することも多々ある。その場合「球団が成績に騙された」と見る向きから該当選手が“地雷”であるとされ、このように呼ばれるようになった。
特に、大卒・社会人出身の上位指名者は即戦力に近い働きを期待されるため、遅くとも2年程度で結果を出さないと地雷認定されやすく、最悪の場合そのまま戦力外という道を辿る選手も少なくない。
また、ドラフトには常に結果論が付き物のため1回のドラフトで1~2人地雷となった選手がいるなら致し方ない部分もあるが、上位指名を含め獲得した選手の大半が早々に引退・退団してしまった場合、チーム自体が後々戦力不足や世代交代の遅延を招くなどといった事態に繋がり、ひいては本来主力になっているべき時期である数年後に低迷期に陥る可能性もある。
さらに上位の蔑称として「絶望枠」があり、上位指名する意図が分からないと言われるほど前評判の低い選手や、プロ入り後の期待外れぶりがより顕著だった場合はこちらが用いられる。
地雷認定されやすい選手の特徴
投手・野手共通
- 慢性的ないし致命的な故障を抱える選手。
- どこかで聞いたような別名を命名された選手。
- 投手なら「投げっぷりがいい」「本格派」、野手なら「シュアなバッティング」「ガッツあるプレー」など、プロ候補ならだいたい誰にでも言えるような具体性に欠ける誉め言葉でしか評価されない選手。
- ビッグマウス。
- 甲子園出場は多いが輩出したプロ選手の活躍度はいまいちな傾向がある高校の出身者を始め、アマチュアの大会に最適化して活躍しているだけ*1でプロでの伸びしろが少ないのではと懸念される選手たち。特に誕生日が早く幼少期からの出場機会獲得の面で有利な反面、体格その他などの面もあり早熟なだけと噂される選手など。
- 最終学年やドラフト該当年に成績が急落、低迷した選手。
- (六大学野球連盟の選手の場合)東京大学*2*3相手に成績を稼いでいる選手。「東大専」とも呼ばれる。
投手の場合
- ノーコン速球派投手。
- 致命的に球速も変化球のキレもなく投球術にも見るべきところのない投手。
- 変則フォームの投手。
- お股ニキの影響を受けている投手。
野手の場合
- スラガガータイプの野手。
- あへあへ単打マン且つチャンスに弱い。
- 守備・走塁能力が極端に低い野手。
- 選球眼の非常に悪い野手。
地雷扱いされた大学・社会人出身ドラフト上位選手の例(2010年代以降)
ここでは当wikiに地雷ネタページが個別に存在する選手のみ五十音順に列挙。詳しいエピソードは個別項目を参照。
- 伊藤隼太(元阪神)
- 大山悠輔(阪神)
- 柿田裕太(元DeNA)
- 小深田大翔(楽天)
- 斎藤佑樹(元日本ハム)
- 佐藤輝明(阪神)
- 近本光司(阪神)
- 中後悠平(元ロッテ→BC武蔵→米マイナー→DeNA)
- 濱口遥大(DeNA)
関連項目
Tag: ドラフト