地雷

Last-modified: 2024-03-07 (木) 16:27:35

地面に埋める爆弾。また、「一見何も無いように見えるが、踏むと爆発する」ことから、「一見まともそうに見える、または実態があまり見えないが、実際は関わってはならない(ならなかった)もの」を指すネットスラング。
なんJなどのドラフト関係の文脈では、前評判は高いものの、入団後結果を残せそうにない主にドラフト上位の選手に対しての蔑称として使われる。


概要

なんJ・野球chをはじめインターネット上においてはドラフト会議、ひいてはそれ以前のアマチュア野球(高校野球・大学野球・社会人野球など)や独立リーグの段階から選手を評価する者も多い。当然の事ながらその時点での活躍も評価の対象となり、タイトルホルダー格や新記録を樹立したりといったチームの主力選手などには高い評価が集まっている。
一方、これらの選手がドラフトで上位指名を受けながらも、前評判とは異なるプレースタイルや入団前後の怪我などで期待されたパフォーマンスを出せず、二軍などで燻る状況などが発生することも多々ある。その場合「球団が成績に騙された」と見る向きから該当選手が“地雷”であるとされ、このように呼ばれるようになった。

特に、大卒・社会人出身の上位指名者は即戦力に近い働きを期待されるため、遅くとも2年程度で結果を出さないと地雷認定されやすく、最悪の場合そのまま戦力外という道を辿る選手も少なくない。
また、ドラフトには常に結果論が付き物のため1回のドラフトで1~2人地雷となった選手がいるなら致し方ない部分もあるが、上位指名を含め獲得した選手の大半が早々に引退・退団してしまった場合、チーム自体が後々戦力不足や世代交代の遅延を招くなどといった事態に繋がり、ひいては本来主力になっているべき時期である数年後に低迷期に陥る可能性もある。

さらに上位の蔑称として「絶望枠」があり、上位指名する意図が分からないと言われるほど前評判の低い選手や、プロ入り後の期待外れぶりがより顕著だった場合はこちらが用いられる。


地雷認定されやすい選手の特徴

投手・野手共通

  • 慢性的ないし致命的な故障を抱える選手。
  • どこかで聞いたような別名を命名された選手。
  • 投手なら「投げっぷりがいい」「本格派」、野手なら「シュアなバッティング」「ガッツあるプレー」など、プロ候補ならだいたい誰にでも言えるような具体性に欠ける誉め言葉でしか評価されない選手。
  • ビッグマウス。
  • 甲子園出場は多いが輩出したプロ選手の活躍度はいまいちな傾向がある高校の出身者を始め、アマチュアの大会に最適化して活躍しているだけ*1でプロでの伸びしろが少ないのではと懸念される選手たち。特に誕生日が早く幼少期からの出場機会獲得の面で有利な反面、体格その他などの面もあり早熟なだけと噂される選手など。
  • 最終学年やドラフト該当年に成績が急落、低迷した選手。
  • (六大学野球連盟の選手の場合)東京大学*2*3相手に成績を稼いでいる選手。「東大専」とも呼ばれる。

投手の場合

野手の場合


地雷扱いされた大学・社会人出身ドラフト上位選手の例(2010年代以降)

ここでは当wikiに地雷ネタページが個別に存在する選手のみ五十音順に列挙。詳しいエピソードは個別項目を参照。


関連項目



Tag: ドラフト


*1 有名なのは智辯和歌山高校の選手。近年は大阪桐蔭高校の選手もこの傾向が見られており、根尾昂らの世代が高卒でプロ入りしてからは甲子園での躍動とは裏腹に大阪桐蔭所属/出身の有力選手の指名漏れが相次いでいる。
*2 野球推薦が無いために勉強時間を削って野球に打ち込んできたような球児は入れない、入学後も勉強時間が多くて練習する時間が短い、などの理由から東大野球部は「超」がつくほどの弱小である。通算成績は2022年春終了時点で255勝1698敗61分(勝率.131)、過去には10年秋から15年春にかけてリーグワースト記録の94連敗を喫している。なお、その東大からはこれまでに6人がプロ入りを果たしており、現在の野球部監督の井手峻(元中日)もそのひとり。
*3 ただし頭脳面では間違いなく日本一クラスの人材が揃っており、卒業後またはプロ引退後に球団の経営部門やデータアナリストとして影で球界を支えている者も多い。