ブンブン丸

Last-modified: 2023-06-10 (土) 12:24:15
  1. 東京ヤクルトスワローズ二軍監督・池山隆寛の愛称。現役時代、常に豪快なフルスイングを見せていたことから付けられた。
  2. 何でもかんでも振ってしまう(=三振が多い)選手につけられる別称。こちらは蔑称の意味合いが強い。類義語に「扇風機*1がある。

本項では2.について解説する。


概要

現役全盛期の池山は走塁守備に優れていただけでなく、打撃面で「三振かホームランか」と人気を博した選手で、三振の多さも一つの個性と取られこの愛称が付いたのだが、現在のなんJでこの称号を受けるものは大抵が「とにかく振っても当たらない、三振の多い」マイナスイメージの先行する選手である。その三振を喫する様子が「バットを闇雲に振り回しているだけ*2」ととられ、この蔑称を付けられるようである。
特定の球種に弱い者は「○○ブンブン丸(○○:弱点の球種)」とも呼ばれることがある。


「ブンブン丸」と呼ばれたことのある選手

  • ウィリン・ロサリオ(元阪神)
    当たれば飛ぶ長距離砲だったものの右投手の外角へ曲がるスライダー*3に異様に弱く、いつしか「外スラブンブン丸」と呼ばれるようになった*4
  • 江越大賀(阪神→日本ハム)
    あまりにミートできないため、打席に立つたびに三振が大前提で語られることも珍しくない。
  • 廣岡大志(ヤクルト→巨人→オリックス)
    関西の高校出身*5・高卒ドラフト2位でヤクルト入り・荒削りだが右打ちの大型遊撃手と池山と多くの共通点があり、池山二世を期待され池山の入団時及び引退時の背番号「36」*6を与えられていた。
    2019年には10本塁打を放った一方で確実性には難があり、同年にはワーストタイとなる開幕41打席連続無安打を記録した。
    2021年3月に田口麗斗との交換トレードで巨人に移籍。オリックスに移籍した現在でもスラガガー傾向は変わらないが守備難の方がさらに目立っている。
  • アデルリン・ロドリゲス(元オリックス→3A→阪神)
    オリックス時代の2020年に59試合211打席で55三振、三振率.260。三球三振も珍しくない*7ため呼ばれることが多かった*8。2022年途中から阪神に入団。入団直後は活躍したがチームがコロナ禍に見舞われた頃には冷温停止しており8月中旬に開幕以来の大連敗を喫した一因になりCS開始前に帰国した。岡田彰布からは「取る方が間違っている」とまで酷評*9された。
  • 佐藤輝明(阪神)
    ルーキーイヤーの2021年、佐藤は前半戦だけで20本塁打を放ち新人王当確と思われた*10。しかし元から三振が多かったことに加え苦手な内角を攻められるなど対策されたのもあって7月以降は極度の不振に陥り、8月下旬~10月頭にかけて野手のワースト記録である59打席連続無安打を記録するなど、最終的には455打席で173三振・三振率.380*11を記録するなどバットに当たらず、ブンブン丸呼ばわりされた。
  • 鵜飼航丞(中日)
    上述の江越と同様、駒澤大学出身のブンブン丸。近年の中日の選手にしては珍しくパワーこそ本物なのだが*12、その分三振が多く、6月には野手ワーストタイ記録となる9打席連続三振を記録*13。また、初球を空振りすることが多く、監督の立浪和義からは「儀式のような初球の空振り」と言われてしまっている。


関連項目


*1 「バットがよく回る=空振りで空を切る」様子を扇風機の羽根に例えている。より顕著な場合は「大型扇風機」とも。「実況パワフルプロ野球」シリーズにも「三振」のさらに下のマイナス能力として「扇風機」という特殊能力が存在する。
*2 「当たりそうもないところを振っている」というニュアンスも含まれる模様。
*3 「外スラやろなぁ」等のネタを生むきっかけとなった。ちなみにスライダーに限らず外角の落ちる球全般に弱く、左投手のチェンジアップ等にも全く対応できていない様子が散見されていた。
*4 あまりのロサリオの惨状から、阪神以外のファンたちですら新外国人に成績や素行などと並んで外スラを我慢できることを求めるようになったり、新外国人のメジャー等での外スラ対応をまとめた動画が有志によって作られる、その映像で外スラへの対応が下手だと期待度がガタ落ちするなどの影響を与えた。
*5 廣岡は奈良・智弁学園、池山は兵庫・市尼崎出身。
*6 池山は1992年から1999年までは背番号「1」に変更していた。
*7 千賀滉大相手に全球ボール球のフォークで三球三振ということもあった。
*8 なお、この年のパ・リーグ三振王は コーリー・スパンジェンバーグ(元西武)で、445打席で150三振、三振率は脅威の.337を記録。コロナウイルス禍の影響でシーズン120試合制で行われた内111試合に出場しての記録であるが、143試合換算した場合193三振と、歴代シーズン三振記録3位となるペースで三振していた。
*9 ただし前述の通り入団直後は好調であり、また取った時期はマルテ、ロハス、陽川尚将原口文仁らの状態がロドリゲス以下だったことも考慮する必要がある。
*10 実際の新人王は栗林良吏(広島)。
*11 特に三振数においては阪神の歴代シーズン最多記録を更新するどころか、NPB全体でも歴代6位(日本人としては2位タイ)という不名誉な記録を打ち立ててしまった。
*12 悪名高いバンテリンドームの逆方向に放り込む、7月に離脱するまでに43試合の出場で4本塁打を放つなど。
*13 ちなみに、もう1人の記録保持者は鉄平(元中日→楽天→オリックス)。