元ロッテ・オリックス監督、西村徳文のこと。
解説
1981年ドラフト5位でロッテに入団。現役時代は内外野を守れる俊足堅守のスイッチヒッターとして大活躍し、4年連続の盗塁王、パ・リーグのスイッチヒッターとして史上初の首位打者、およびパ・リーグ史上初の内外野両方でゴールデングラブ賞獲得*1と輝かしい実績を残した一流選手であった。が、当時低迷期真っ最中の不人気球団だったロッテ一筋*2と言う事もあり知名度は今ひとつであった。
2010年の監督就任当時、NPBはタレント監督の梁山泊であり*3、なんJ民の一部は西村に対し「西なんとか監督」とフルネームはおろか、名字すら思い出せない有様だった。
さらにしばらく経つと「西田監督」「西山監督」のように意図的に名前を間違える書き込みが流行していった*4。
同年のロッテはペナントレースこそ3位に終わったものの、クライマックスシリーズは西武・ソフトバンクと上位球団を撃破。レギュラーシーズン3位のチームとして史上初の日本シリーズ出場を果たすと、勢いそのままに中日も破って日本一を勝ち取った。西村は優勝監督としてようやく一定の知名度を得ることができたのであった。
西なんとか監督による戦略的名刺配布が始まる
知名度アップへ…西村監督、似顔絵入り名刺配る
http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/2010npb/marines1/KFullNormal20100217059.html
ロッテの西村監督が知名度アップ作戦を展開する。自らの発案で開幕前をメドに似顔絵入りの名刺をつくり、ファンに配布するというもので「ご声援よろしくお願いします」の言葉を添え、裏面には同監督の経歴や球団ホームページのアドレスも入れる。
選手時代の実績は十分でも、全国的な知名度はいまひとつ。「常に持っていて、色紙にサインした時などに感謝の気持ちを込めて一緒に渡したい。遠方から応援に来た人はいいお土産にもなると思う」とファンサービスの一環であると説明。球界では極めて異例の名刺配布。「ファンとの関係を大事にしたい」という同監督が心を込めて手渡す。
監督(51)
2011年、日刊スポーツの記事において遂に「氏名を全て略される記事」が掲載される。
記事リンク
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20110518-777732.html (修正済み)
ロッテが2試合連続1点差で敗れ、今季初の3連敗を喫した。初回に2点を先制したが、2回以降は3度得点圏に走者を進めたが追加点を奪えなかった。監督(51)は試合後「あと1本が出なかった。初回も2点取った後に満塁のチャンスで点が取れなかった」と淡々と振り返った。20日からの横浜戦へ向け「明日また練習して、立て直します」と言い聞かせるように話した。
当然だが(44)とは無関係。
顔写真すら間違えられる
2019年のオリックス監督就任時、東京スポーツに掲載された顔写真が前監督の福良淳一であった。
福良と西村は1960年生まれ*5、地元が宮崎県、九州の国鉄鉄道管理局*6出身と共通点が多い縁から仲が良く、2015年オフの福良の正式な監督就任*7の際に西村をヘッドコーチとして招聘したと言われている。さらに顔や体格もよく似ており2人とも地味な存在*8であったことから、オリックスファンでも監督が代わった事に気がつかない者も少なからずいたと思われる。
記事リンク
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/1231012/(写真削除済み)
ついに監督扱いされず
2020年7月2日のスポーツニッポンWeb版では、前日にプロ初先発初勝利を挙げチームの連敗を7で止めた鈴木優を祝福する場面で「チームメイト」呼ばわりされている。
記事リンク
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/07/02/kiji/20200702s00001173087000c.html (修正済み)
10年前のツイートが発掘される
西村が監督を辞任した2020年8月20日、オリックス公式が10年前にTwitterで「西なんとか踏ん張れ!」というツイートをしていたことが発掘され、引用リツイートが急増した。
当該ツイート
言うまでも無く、当時オリックスの西勇輝(現阪神)の投球内容*9に対し、試合中に「西、なんとか踏ん張ってくれ!」と励ましを送っている投稿である。