戦術 砲兵運用

Last-modified: 2016-11-03 (木) 21:12:01

本ページでは、MoW:ASにおける砲兵(迫撃砲、榴弾砲、対戦車砲、自走砲、ロケット砲など)を使用する際に有効であろう戦術や運用について記載するが、ここに書かれている戦術・運用が常に有効とは限らない。
プレイヤー自らが自分に合った有効な戦術・運用を発見し組み立てられるように、砲兵科に関する戦術・運用をいくつか紹介する。


砲兵戦術一覧

 

運用の基本

用途について

榴弾砲・ロケット砲には大きく3つの役割がある。
・攻勢前の準備砲撃
・敵攻勢の破砕射撃
・敵砲兵へのカウンター
この3つを順番に説明していく。

攻勢前の準備砲撃

敵のフラッグを奪取しようとした際、障害となるものがある。
土嚢・砲撃跡・建物などに隠れている敵歩兵である。
戦車、機関砲の類はこちらも対戦車火器を用いて対抗すればよい、
だが土嚢や砲撃痕に隠れている歩兵を殲滅することは難しい、続々と増援がくるからだ。
いかに機関砲や戦車で火力を集中しようとも、瞬間的に障害物・歩兵を殲滅できない限り、決して
自軍の前進はままならないのだ。

 

それを可能にするのが榴弾砲・ロケット砲である。
その炸薬量により、障害物ごと隠れている歩兵を粉砕することが可能なのだ。
準備砲撃の後すぐに攻撃をかければ、フラッグを奪取できる可能性は大幅に上がるであろう。

敵攻勢への破砕射撃

中盤になってくると、敵が大量の安歩兵もしくは高級歩兵で激戦区の旗に攻勢を仕掛けてくることがある。
この攻勢にまぎれて対戦車砲や機銃がいることがあり、ドサクサに紛れて配置につかれると非常に厄介。
そこで役立つのが野砲による制圧射撃である。野砲による攻撃は直撃すればそれだけで歩兵一分隊を壊滅に追い込む。
また、土嚢や遮蔽物を吹き飛ばし、敵の隠れ場所を制限できる。
ただし、敵も野砲を持っている時は要注意。カウンター射撃でこちらの砲がつぶされないよう警戒しよう。

障害物を利用する

砲兵科に属する兵器(Artillery)は、基本的に障害物の陰に隠して運用する。
そうすると障害物が敵戦車の榴弾砲撃を吸収してくれるので、砲兵の被害が少なくなる。
また、水の中に榴弾砲を設置するのも良い。爆風の範囲とダメージがずっと少なくなるはずだ。
また多くの砲兵は自ら土嚢(障害物)を設置できるので積極的に利用しよう。
それでも敵のカウンター砲撃で破壊される場合があるので、撃った後はすぐ移動、というのもいいだろう。

歩兵で護衛する

対戦車砲や榴弾砲は戦車よりは視野が広いが、後方の視野が弱い。
前線の後方に配置するため敵歩兵の脅威は少ないと思われるが、高価な砲であれば随伴歩兵の一人や二人つけていた方が安心だろう。

重機関銃の運用

歩兵に対して強力なので、防衛陣地に配置すると良い。
しかし、砲身や操縦者は露出しているのが普通なので、敵戦車などに早々に破壊されてしまうことが多い。
ゲーム中盤の激戦区で、砲弾痕の中に設置すると結構強力。
土嚢を設置することで、生存力をある程度まで高めることができる。この土嚢は歩兵が作る物より耐久力が高い。

機関銃兵で代用可能だが、こちらは継続的な制圧射撃に優れている。

迫撃砲の運用

主に対歩兵用に用いる兵器。敵歩兵密集地に打ち込むと炸裂によってダメージを与えられる。
軽戦車や装甲車を破壊できる場合もあるが、山なり弾頭なため当たりにくい。(特に相手が移動していると致命的)
連射力があり、曲射できるため、前線近くの高い障害物の陰に隠して運用すると長持ちする。
操縦者はむき出しなので銃砲撃に弱い。
土嚢を敷設すれば砲撃に対する防御力がかなり向上するため、榴弾砲が出てくるまでは重要な立ち位置に存在している。

対戦車砲の運用

戦車と比較した場合の特徴

  • MP・CPが安い
  • 移動が遅い
  • 発見され難い

軽対戦車砲 37mm ~ 47mm砲

アメリカ軍M3 AT-Gun 37mm対戦車砲
m3cannon.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
1357.755110m66mm/10m ~ 44mm/110m
イギリス軍QF 2pdr 2ポンド対戦車砲
qf2.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
1357.755110m68mm/10m ~ 50mm/110m
ドイツ軍le.Pak 41 42mm軽対戦車砲
pak41-le.jpgMPPointcp最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
1357.755110m52mm/10m ~ 32mm/110m
ソ連軍M-37 45mm対戦車砲
m37.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
1357.755110m48mm/10m ~ 31mm/110m
日本軍47mm Type 1 一式機動四十七粍砲
pak47.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
1357.755130m73mm/10m ~ 39mm/130m

中対戦車砲 50mm ~ 57mm砲

アメリカ軍M1 AT-Gun 57mm対戦車砲
m1_57mm.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
22512.255130m98mm/10m ~ 46mm/130m
イギリス軍QF 6pdr 6ポンド対戦車砲
qf6.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
22512.255130m98mm/10m ~ 46mm/130m
ドイツ軍Pak 38 50mm対戦車砲
pak38.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
22512.255130m94mm/10m ~ 35mm/130m
ソ連軍ZiS-3 76mm対戦車砲
zis3.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
22513.755130m77mm/10m ~ 40mm/130m
日本軍57mm Type 2 二式機動五十七粍速射砲
pak57.jpgMPPointCP最大射程(m)装甲貫徹力(mm/m)
22512.255130m88mm/10m ~ 36mm/130m

重対戦車砲 75mm ~ 砲

○ ドイツ

  • Pak 40 75mm対戦車砲
    • 最大射程:150m 装甲貫徹力:124mm/10m ~ 66mm/150m

○ アメリカ

  • M5 AT-Gun 76mm対戦車砲
    • 最大射程:150m 装甲貫徹力:111mm/10m ~ 73mm/150m

○ ソ連

  • ZiS-2 57mm対戦車砲
    • 最大射程:130m 装甲貫徹力:111mm/10m ~ 68mm/130m

○ イギリス

  • QF 17pdr 17ポンド対戦車砲
    • 最大射程:160m 装甲貫徹力:159mm/10m ~ 89mm/160m

○ 日本

  • 75mm Type 90 機動九〇式野砲
    • 最大射程:130m 装甲貫徹力:107mm/10m ~ 71mm/130m

榴弾砲の運用

射程が220~250と長いためはるか後方から歩兵支援ができる。
しかし射程が長いものほど弾数が少なく設定されており、更に再装填時間も長い。
砲撃をすると位置がばれ、敵の機動力のある車両等が来て破壊される場合がある。しかし移動速度が遅く「撃ってから移動する」ということができないorしにくいのが欠点。
このため、出す前に「どこに置くか」を良く考えよう。

榴弾砲の名前の通り徹甲弾を撃つことができず、戦車に対してはほぼ無力。
コストやポイントが中~重戦車並みに高いため、破壊されると致命的なため、周辺の安全確認はしっかり行おう。

自走砲の運用

榴弾砲に足をつけ、「位置バレ」対策をしやすくしたもの。
足をつけた分コスト・ポイントともに高くなる。
また装甲も中~重戦車並みのものが実装されているため、多少前に出ても大丈夫。

戦況によって自走砲か榴弾砲かを選択すべし。

多連装ロケット砲の運用

特徴

  • 基本的に脆い
  • 攻撃力が高い(戦車も一撃)
  • 再装填時間が長い(一部の物を除く)
  • 中射程(180)
  • 一発あたりの命中精度は低いが、一斉射撃のためその精度の低さを補っている。
  • 広範囲を攻撃できる

よって、敵防衛陣地や敵戦車等が密集しているところに、一撃離脱の大技をブチ込むような運用をする場合が多い。
射程は長めだが、戦車や榴弾砲の攻撃に注意。移動ルートの安全(敵歩兵の有無)を確認せずに突っ込むといとも簡単に破壊される場合がある。
ドイツの特殊兵器であるネーヴェルヴェルファーは6発連続発射出来、装填時間も比較的短く、非常に敵の火点撃破に最適である。