「ザ・ファンタスティック・モーグ」

Last-modified: 2022-01-01 (土) 19:38:49

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登場人物


あらすじ

(私も、思えばずいぶん遠くまで来たものだ。ガンドー=サン)

 

暗黒非合法探偵としてニンジャの影を追い続ける「ニンジャスレイヤー」ことフジキド・ケンジ。その日、彼は近くの路地でニンジャに襲われていた老婦人を偶然にも助け出す。
捕えられたニンジャは隠した自害用ズバリカプセルで自決するが、ニンジャが一人の老婦人を殺すために自害の用意までしてくるとは、一体何事か?

 

「アタシは何で急にニンジャに狙われたり家を荒らされたりするのかね?アンタ知ってんのかい?」
「まだ、わからん」
夫に先立たれ、息子とは別居している独り身の老婆・モナカ・ギンザ
放っておくわけにもいくまい。どうやらカネにならないビズを抱え込んでしまったようだ。かつての相棒タカギ・ガンドーのように……。
フジキドはオオヌギ地区のトレーラーハウスに住む女ニンジャ・ブレイズのもとでモナカを匿うことに決め、ブレイズも渋々ながらこれを承諾する。

 

「あのお婆さん本人からは何も出ないわね」
「ならば、しきりに話に出てきた息子……サラリマンだったな。サラカイカ・ヘクト?」
モナカの息子、ヒトミ・ギンザはつい先週死亡し、社葬されたという情報が上がってきた。表向きには心筋梗塞となっているが、どうにも臭い。
IRC仮想会議室でミーティングを終えたナンシー・リーはすでに大企業・サラカイカ・ヘクト社に潜入を済ませ、調査を開始する。
一方、サラカイカ・ヘクト社の再編成によって迎えられた新役員の護衛には……あからさまなニンジャの影!ナンシーの運命やいかに!?

 

カチグミでもマケグミでもサラリマンはつらいよ!
大企業ビル街でもニンジャが出て殺す、ハートフル親孝行・社畜ストーリー!


解説

ニンジャを「探偵」に置換してもまるで違和感のない社会派人情サスペンスアクション。あまりに普通すぎる内容だが、それでも何故か新鮮に感じてしまうとはニンジャ恐るべし。
名言や元気なオバアチャンやカッコいいナンシー=サンが見られるぞ。「不思議な死体置き場」の謎とは一体!?

 

物理書籍版では「不滅のニンジャソウル#1:秘密結社アマクダリ・セクト」に収録。



ここはあからさまにコメント欄なのだ!
  • ストーリーラインが奇抜でないぶん、各キャラの魅力がよく出ているなあ。個人的には、サラカイカの医者が好きだ -- 2014-08-05 (火) 02:11:28
  • >どうやらカネにならないビズを抱え込んでしまったようだ -- 2014-09-06 (土) 18:16:20
  • 素直にミステリーとしても面白い -- 2014-11-19 (水) 19:29:52
  • モナカおばあちゃんがNRSを発症しなかったのは、肝が据わっているのか、想像力が乏しいのか、それとも「おばあちゃんには誰も勝てない」という原作者の思想の現れなのか。 -- 2015-01-23 (金) 02:59:25
  • ニンジャスレイヤーにしてはストーリーが大人しいが、ガンドーの影響によるフジキドの変化、フジキドとナンシーの関係の再整理、新キャラブレイズの私生活、アマクダリ側の人間関係等の必要な情報を丁寧に説明している良エピソード。こういう地道な描写にも手を抜かないのが忍殺の凄いところ。 -- 2015-04-24 (金) 18:44:00
  • モナカ=サンはNRSを発症しなかったのは凄いと思うが正直あまり好きになれないなあ。命の恩人に礼の一つも言わないどころか文句ばかり垂れる図々しい乞食めいた人間がよくもまあ「自分は誠実な人間」だなどと言えたものだ。まあネオサイタマの理不尽に巻き込まれて錯乱していたのもあるだろうし、エピソードの最後に憂い事がひとつ減ったので少しは落ち着いてくれればいいのだけれど。 -- 2015-05-10 (日) 12:18:05
  • ↑ ネオサイタマでは、というかマッポーの世では十二分に誠実で善良なんだよなあ···息子さんのあれこれとか思うと一層 -- 2015-05-10 (日) 17:29:28
  • ニンジャが出たと思ったら別なニンジャが出て殺す!な状況で咄嗟に礼が言えますか? NRSを発症しなかっただけでもヤバイ級の精神力だと思いませんか? あなた -- 2015-05-10 (日) 17:50:09
  • 最後にブレイズにお礼言ったり、悪い子じゃないって言ったりしてましたしね -- 2015-05-10 (日) 21:17:59
  • あの時のモナカ=サンは家を荒らされた上に命狙われて完全に正気じゃないというか捨て鉢になってたしな。ネオサイタマの常識として、誰も助けてくれないという前提でわめき散らしてたんだろう。ブレイズやフジキドの善意が特殊な事情だっただけだと思う -- 2015-05-26 (火) 11:49:02
  • ナンシー=サンの「私はタダ働きの仕事だろうと、貴方を責めたりしないの」という台詞、あからさまに甲斐性なしの亭主を健気に支える良妻(でも男を見る目はない)のそれなのだ! -- 2015-06-07 (日) 13:30:15
  • ↑その後のフジキド=サンの受け答えも、「明日も働かない」アトモスフィアが出ていて尚のこと・・・ -- 2015-06-07 (日) 13:39:09
  • ナンシー=サンの「上司殿が隣りに寝ているの」という冗談はフジキド=サンにヤキモチでも焼いてもらいたかったんだ!女心に俺は詳しいんだ! -- 2015-07-27 (月) 02:37:24
  • (カロウシした元上司や、クビよりも名誉ある死としてセプクを選んだ同期に心を痛めつつも、オーガニック・チャやラブ重点妄想などに浮つく昇進サラリマン、美しく快適な社屋、そして抜きん出て凄い企業墳墓…実際平和なカチグミ企業では。)(((おかしいと思いませんか?)))→1ページめくる→「アバーッ!?」 -- 2017-06-08 (木) 22:16:50