メイヴェン

Last-modified: 2024-04-23 (火) 08:15:42

◆忍◆ ニンジャ名鑑#272 【メイヴェン】 ◆殺◆
オーガニック・スシを扱う凄腕のイタマエにして、邪悪なニンジャ。
エビを活きたままスシにして供するワザマエや、フグの安全な解体、オーガニック・アナゴの秘密養殖技術などを持つ。

登場エピソード

 

「流通、技術、経営、圧倒的物量で叩き潰すだけだ」


人物

ニンジャの…………スシ屋!

  • ……と地の文=サンが語る通り、巨大チェーン・スシレストラン「ウェルシー・トロスシ」を経営する社長兼スシ職人。
  • 登場よりも名鑑での紹介が先となったニンジャだったが、その文面はイタマエとしての技術しか紹介されていないというとんでもないものだった。ニンジャ名鑑なんだからニンジャとしてのワザマエに触れてやれよ……。
     
  • 傲慢な性格で、目的達成のためならば汚い手段の行使も厭わず、店の経営戦略も暗黒企業そのもの。しかし社長でありながら社内に匹敵する者のない超人的なイタマエとしての技術と、貴重なオーガニック魚類を養殖により安く供する姿勢、豪快でタノシイなキャンペーンにより、客からの評判は相当に高い。
    • ヘッズからは「あれ、これ優良スシ屋じゃね……?」との声も上がったが、高級スシの代名詞であるオーガニック・トロ、そしてもう漁獲が望めないはずのオーガニック・アナゴ格安で供していたり、自分は店のトロやアナゴを食べなかったりと、やはりというか色々怪しさが爆発している。おまけに何やら某社と怪しい密談電話までする始末……。

外見

  • スシ・シェフ装束に衛生マスクめいたメンポという料理人スタイル。
  • 眼光は鋭く、容貌は威圧的。
  • ニンジャとしてイクサの場に立つ時は、水色がかった白装束に鋼鉄メンポを身に纏う。

元ネタ・考察


ワザ・ジツ

  • 同業者であるワザ・スシに対して裏から卑怯な営業妨害を行っていたが、イタマエとしてのワザマエは本物であり、名鑑に書かれている通りの極めて高い技術を有する。
    • ニンジャの身体能力をフルに活かしたその技量は「魔法」と称されるほど。
  • 作中では「スシ・ネタを捌く包丁が霞むように揺らいだ瞬間、マグロやアナゴが適切な大きさに一瞬でスライスされている」という超スピードの解体技術を披露。無論、スピードだけでなく調理の正確さもずば抜けている。
    • 客を驚かせ魅了する曲芸めいたダイナミックな調理も可能と実際多芸。
  • 投擲武器としてスリケンの他、解体中のマグロの骨を矢のように相手に飛ばす妨害技も操る。

ストーリー中での活躍

オーガニック・ネタバレの秘密格納技術などを持つ。
  • ネオサイタマの飲み屋街、ヤカタバンナ・ストリートへの出店に際し、向かいの老舗スシ店「ワザ・スシ」を潰すべく仕掛けた妨害工作を偶然居合わせたニンジャスレイヤーエーリアス・ディクタスに知られ、お互いの店の存続(とニンジャスレイヤーのセプク)を賭けて、まさかのスシ・グルメ対決で火花を散らすことになった。
    • 新聞社のグータラ社員が偏屈親父と火花を散らすグルメ・カトゥーンめいた翻訳更新に、ヘッズの間に「あれ、今読んでるのってニンジャスレイヤーだよね……?」と困惑の嵐が吹き荒れたことは言うまでもない。
       
  • 市場のスシ・ネタを買い占めたり、ワザ・スシの主人であるアキモトの暗殺を謀ったり、買収や脅迫で審査員を仲間に引き込むなどの卑劣な工作を行ったが、結果的にその殆どが予期せぬ形で裏目に出てしまう。
     
  • 正直に言って、ウェルシー・トロスシの勢力を鑑みれば、普通に経営しているだけでワザ・スシはジリー・プアーに陥り、潰れていたであろう。
  • にも関わらず、これほどまでにワザ・スシを目の敵にし、過剰なまでの妨害を行った理由……それはワザ・スシ側の審査員、ユノモ・アツシの一言から察することができる。

「……アンタ、自分のスシ、好きかね?」「何?」「好きじゃ無いよな?アンタのスシは泣いてるぜ」

  • 傍目には自信たっぷりに見えるメイヴェンだが、実は自分自身のワザマエを、スシを、「がらんどう」なものだと卑下していたのである。恐らくはその虚無感こそが、彼をここまでのモータードリヴンめいた強欲経営者へと変えていったのだろう。
     
  • ワザ・スシにスシの技術で負け、ユノモに自身の本質を指摘され、暴徒と化した観客には試合会場を破壊され、名声も地に墜ちた彼には、最早眼前のニンジャスレイヤーと戦うことしか選べなかった。
    • スシ職人の命たる包丁をスリケンめいて投擲するその姿には哀愁が漂う。一体誰が、直前の料理勝負からこの虚しい展開に繋がることを予想したであろうか?
  • 最期はサマーソルトキックからのアラバマオトシを受け、致命傷を負う。ビジネスに生きた心情を吐露し、それをハイク代わりとしてニンジャスレイヤーにカイシャクされたのであった。
     
  • なお、作中に「安全基準を満たさぬ食材使用」と記述があったが、メイヴェンが店で格安で提供していたマグロやアナゴは実際有害なものだったとウィルキンソン氏明言されている。
  • さらには、メイヴェンが作中でヨロシサンと行っていた密談の内容は、危険なスシ・ネタの秘密を暴こうとしたジャーナリストの始末についてであったことが判明した。

メイヴェン語録

「エーラッシェー!」

  • 江戸時代より伝わるパワーワード。
    • この言葉と共にスシを作るメイヴェンのワザマエは、実際ヘッズも納得するものであった。真っ当な職人の道を歩んでいれば、彼を待つ未来も変わっていたに違いない。
 

(光!音!パフォーマンス!絶やさぬ刺激!食とはプロパガンダであり、洗脳だ。この場に居る連中は、もはや口を開けて餌を待つばかりの養殖動物よ!)

  • 口には出していないものの、彼の客やビジネスに対する考え方が現れている一文。彼もやはり、程度の差はあれど邪悪なニンジャであった、という事だろうか……。
 

「もう一戦?勝負など見えておる。俺のスシはがらんどうのからッポだ。
ヨロシサンのクローンアナゴで恥を晒せてか。勝負ありだ、ワザ・スシ=サン。勝利の美酒に酔いしれるがいい。笑うがいい!」
「来い。ニンジャスレイヤー=サン。来い!」

  • スシ勝負をお流れにしてしまい、暴徒が殺到する会場の真上でニンジャスレイヤーと対峙しながら。
    • もう一度スシ・シェフとしての勝負をするように諭したニンジャスレイヤーに対して自らの負けと弱さを吐露しニンジャとして戦いを挑む、それまでのコミカルさを洗い流すショッギョ・ムッジョな自嘲である。
 

「オフィス。経済。これが俺の城よ。力は素晴らしい。支配は素晴らしい」

  • 致命傷を負い、オフィスの床に斃れながら。最後までスシ・シェフとしての自身のワザマエを信ずることはなかった。
 

「ハーッ……ハイクは要らぬ」

  • 最後に残すハイクも無く彼はカイシャクされた。ニンジャとして残す物は無かったという事か、それとも「からっポのスシ」を埋める為に行った事全てががらんどうだったのか……。

一言コメント

ニンジャの…………コメント欄!
  • 何があったのかは描かれなかったけど、ユノモ=サンですらパフォーマンス重点なやり口以外、つまり職人としての腕前にケチは付けなかった 何かが彼を致命的に壊してしまったんだろうな……そして降って湧いたニンジャと言うわかり易い「力」に逃げてしまった -- 2022-11-17 (木) 21:29:24
  • フジキド自身はニンジャとしてのイクサになるまではメイヴェン=サンを爆発四散させる気はなかったんだろうな -- 2023-02-01 (水) 12:14:45
  • フジキドがスシ勝負にこだわったのはどう考えてもメイヴェンなんぞの為じゃなくアキモト=サンの為だろ -- 2023-02-01 (水) 13:47:58
  • 「ハイクはいらぬ」すきですすごく -- 2023-12-18 (月) 09:33:54
  • ↑4想像でしかないけどモータル時代は真面目なスシ職人だったけど、突然ソウル憑依しニンジャになった結果モータル時代のワザマエを圧倒、それまでの長年の積み重ねがある意味無駄になったように感じ結果ワザマエ以外の道に走るようになったんじゃね、想像だけど -- 2023-12-25 (月) 12:57:37
  • 突然ニンジャになって今までの努力が簡単に出来るようになってしまって「俺のやってきた事は一体?」っていう嘆きを捨てられなかったんだろうな -- 2023-12-25 (月) 22:10:54
  • 邪悪行為ですらモータルが思いつくようなことしかやってないんだよなこいつ -- 2024-01-13 (土) 13:12:20
  • むしろ職人として綺麗に死ねるのにニンジャとして殺さざるをえなかったとしか。ショッギョムッギョ -- 2024-01-13 (土) 17:10:33
  • どちらかと言えばメイヴェン=サンの方から寿司職人として死ぬのを拒んだ、というか職人としては既に死んでいる自覚があったんだと思う。オフィス、経済が俺の城と嘯き、ニンジャの力に呑まれたのは彼自身のインガオホーであり、そこに慈悲は無いのだ -- 2024-01-15 (月) 19:32:07
  • そろそろスシを食べないと爆発四散するぜ! -- 2024-04-23 (火) 08:15:41