◆忍◆ ニンジャ名鑑#197 【トランスペアレントクィリン】 ◆殺◆
バイオサイバネ強化された幹部候補ニンジャ=「ザイバツ・シテンノ」の組織者。彼自身、有機クリスタルボディの体を持つ常軌を逸したバイオサイボーグであり、強大なアーチニンジャ憑依者である。
登場エピソード
「よくぞ辿り着いた」
「今こそ最終試練に臨む時。怖じ恐れる弱体者はまさかこの中におるまいが、なまなかな覚悟で臨めば、容易く地獄に落ちるであろう」
人物
- 「ザイバツ・シテンノ」の創設者にして彼らの師父であったが、突如としてザイバツを出奔し、行方をくらませた。
- パープルタコ曰く「あたし達を捨てた」とのこと。一体何があったのか、実際気になるニンジャである。
- マディソンおばあちゃんによると、ザイバツではグランドマスター位階にあったらしい。
- その後、物理書籍版限定エピソードの「システム・オブ・ハバツ・ストラグル」にて、彼がいなくなったことによりグランドマスターが空位になったと明言される。
- 2012/11/05のインタビューにおいて、ザ・ヴァーティゴ=サンは「奴は生きている。奴は第二部の時点で既にもうザイバツにいないんだ」と語った。
- 回想ではシテンノ達へ厳格に指導を行っており、サブジュゲイターの回想では彼と思わしき人物が落ち着いた口調で語りかけていることから、冷静で知的な人物と思われる。
- ダークドメイン曰く「負け犬」。
- 第3部終盤にて、ヨロシサン製薬本社の取締役会の一員であり、キュアの爆発四散によって生じた空席の後任者であることが明かされた。
- 書籍版ではキュアの後任の「12人」と明言されている。
- ヘッズの間でも、ヨロシサン製薬との関係やサブジュゲイターの記憶内に「バイオクリスタル製の肉体を持つニンジャ」が登場したこと、シルバーキーによるマスモーフへのニューロン攻撃時に01ノイズに交じって「トランスペアレントクィリン」の文字列が現れたことから、ザイバツを追放された後にヨロシサン製薬に身を寄せたのではないかという推測は存在していた。
- バイオニンジャの元となるバイオ胚の基礎開発に深く関わっているようだ。
- 自らのジツによって対象の遺伝子変異を加速させ、バイオ生物やバイオニンジャ胚などの進化促進に役立てているようだ。
- なお、彼自身もヨロシサン製薬最強のニンジャとされている。
- シ・ニンジャの記憶を宿すヤモト・コキによると、憑依ソウルの名は「アテン・ニンジャ」。
- 名前の元ネタから推測するに、後述のジツはバイオ技術によるものではなく、ソウル由来のジツである模様。
外見
- トーガ風ニンジャ装束を纏い、有機バイオクリスタル製の肉体を持つ。その顔は「神の如き彫像」と形容される。
- 頭の後ろから、グランド・プリズマティック・スプリングじみた異様な輝きの光輪を後光の様に放っている。
- パープルタコのローカルコトダマ空間に登場した際には「多彩なる装束をまとう透明のダビデ像めいたニンジャ」と描写された。
- サブジュゲイターの回想では、バイオクリスタル製のボディに加え、喋る際にバイオクリスタル製のバイオスピーカー機構により口を動かさず音声を発するなど、「もはや人間の身体を持たぬニンジャ」と描写された。
元ネタ・考察
- 「トランスペアレント(Transparent)=透明」はその人間離れした肉体が由来か。
- 「クィリン」は「Qilin=麒麟」であろう。
- 五行思想において「麒麟」は中央を意味するため、ザイバツ・シテンノの長にふさわしい命名といえる。
- 憑依ソウルの由来は、古代エジプトの太陽神アテンであろう。
- 動物や人間の姿をとる他のエジプト神とは異なり、先端が手の形をとった無数の太陽光線を放つ円盤の姿で描かれる。
- 元々はこれといった神話も持たない、信仰の薄い神だったが、アメンホテプ4世の治世に主神に置かれ、平和と恵みの象徴とされた。しかしその信仰は長く続かず、4世の死後またたく間に廃れたという。
弟子
- かつてザイバツ・シテンノの4人、ブラックドラゴン、アイボリーイーグル、レッドゴリラ、パープルタコに教えを授けたようだ。
- しかし肝心のシテンノ達はブラックドラゴン=サンを除けば隠れ快楽殺人鬼に粗暴な脳筋、両刀淫乱ビッチという有様である。ヤンナルネ……。
- おかげで「ブラックドラゴン=サンも相当な変態だったのでは?」という声も上がったとか上がらなかったとか……。
ワザ・ジツ
- 元ザイバツ・グランドマスターに相応しく、カラテ・ジツ共に非凡なワザマエを持つ。
- その有機クリスタルボディはニンジャのイクサに耐えうる強度と人間の数百倍の新陳代謝・自己修復機能を備え、自分自身への遺伝子変異などの悪影響は全てカットされる。
- さらに、有機クリスタルボディの効果により、プリズム収束による熱線照射攻撃を行える。
- 物理書籍版では敵を発火させるアテン・ジツが存在することが明かされたが、この熱線のことなのかも知れない。
ガンマ・バースト・ジツ
「太陽の恵みを与えて進ぜよう」
- 「死の光」「病んだ太陽光」「極めて禍々しいスペクトル」などと形容される極彩色のプリズム光を放つジツ。
- ジツが生むその光量は、クィリンの姿がただモニタに映るだけでモニタに不可逆の焼けつきを作るレベルである。
- この光は極めて有害であり、至近距離から光をまともに浴びせられた者は凄まじい速度で遺伝子変異が引き起こされ、白いトーフ・ユバ状の原生生物じみた姿に変わり果てて死ぬ。
- ただ放射される光に中・近距離で曝されるだけでも体細胞にダメージが及ぶ危険極まりないジツ。地の文=サンからは「僅かに動いただけで周囲に滅びを撒き散らす」と称された。
- ジツの性質で至近距離でのカラテ選択肢を潰すのみならず、強烈なプリズム光で敵の視界を遮ることも可能。
- 実際放射線めいた特徴が示す通り、「ガンマ」とはガンマ線のことであろう。
- 彼はこのジツを「太陽の恵み」と称しているが、ガンマ線バーストとは太陽より更に巨大な恒星が起こすとされるヤバイ級の現象である。
- 地球と近い距離で起きた場合には、破滅的な被害をもたらすとも言われている。コワイ!
ストーリー中での活躍
- 第2部最終章「キョート・ヘル・オン・アース」・破「ライジング・タイド」#5にて、ヴィジランスの前任者……すなわち前・情報部門担当だったことが明かされた。
- 「システム・オブ・ハバツ・ストラグル」によると、陰謀を暴かれ追放されたという。
- ヴィジランス曰く「あの呪われるべきトランスペアレントクィリン」。少なくとも劇中時間においては何らかの反ザイバツ活動を行っていたと認識されている様子。
- 一方で、スローハンドは彼の排斥をパラゴンの専横であるとし、その奥義はザイバツにとって必要なものであったと判断していたことが書籍版での加筆で明らかとなっている。
- 追放された理由は少なくとも弟子の起こしたインシデントが原因ではない。いいね?
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ネヴァーダイズ 6:アクセラレイト】によると、ヨロシサン製薬との過剰なコネクションを危険視されて政争を仕掛けられており、自ら身の危険を察したクィリンが先んじて姿をくらましたようだ。
- ヨロシサン製薬との連絡経路を物理面・電子面の両方から秘匿しており、その所在はスローハンドに引き継がれていた。ここから侵入したナンシー・リーを電算室が撃退したことがきっかけで、その存在が露見することとなる。
- 第3部も終盤となった「サイオン・オブ・ザ・タイラント」にてついに本人が登場。アマクダリと協力関係を結んだヨロシサン製薬首脳陣の一人として、カスミガセキ・ジグラット防衛戦の現場を自ら視察し、ハーヴェスターと対面した。
- これ以前にも、「オペレイション・レスキュー」や「ニチョーム・ウォー」にて彼と思わしき人物が登場している。
- これ以前にも、「オペレイション・レスキュー」や「ニチョーム・ウォー」にて彼と思わしき人物が登場している。
- 第3部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」ではジグラット中腹で突如出現したザイバツ・ニンジャを迎撃。圧倒的なジツとカラテでニーズヘグ他ザイバツ組を寄せ付けず、アンブッシュをかけたデッドスプリントを瞬時に無力化、続くドモボーイにも重傷を負わせる。
- さらには強化されたパープルタコのヒュプノ・ジツすら耐え逆に追い詰めるも、孫弟子にあたるシャドウウィーヴのジツで編まれた影のブラックドラゴンがインタラプト。さらにアイボリーイーグルとレッドゴリラの影もエントリー、蘇ったシテンノの連携に押され生じた隙に胴をニーズヘグのヘビ・ケン・ムチで貫かれて地面へ叩きつけられ、肩と頭が砕け散る致命傷を負う。
- その後、傷を癒やしてアジェンダを再作成するためにヨロシサン製薬本社代表取締役会へとエントリー。しかしゲコクジョを企むサブジュゲイターが実行した取締役会破壊プログラムにより取締役会、そしてヨロシサンの神秘もろとも破壊され、呆気無い最期を遂げた。
一言コメント
- クィリン→ブラックドラゴン→シャドウウィーヴ→アンブラと、忍殺世界でも師弟関係が強調されるキャラの師父。あんまりシテンノ!との関係性が深掘りされないまま退場したのは残念 -- 2020-10-17 (土) 14:36:38
- ↑3 プリズマン=サンも何の説明もなく復活したので、クィリン師父も何の説明もなくAoM世界に復活しないだろうか?(なお、まともな方法だとCEOがクィリン師父に勝てる要素ゼロなので、CEO大変そう) -- 2020-10-21 (水) 13:47:31
- そういやそっくり=サンのクリボーも唐突に復活してたような・・・ -- 2021-03-02 (火) 08:35:43
- プリズマン=サンと実際似ているがその強さはおそらく比べ物にならない 書籍版の後光が非現実じみた造形で好き -- 2021-06-13 (日) 20:10:23
- ゾウ=サンが好きです。キリン=サンはもっと好きです。 -- 2021-07-14 (水) 22:05:38
- 関係ないがガンマ線バーストはサイズではなく質量で決まると言う、太陽の実際30倍位は必要と言われているそれほどの恒星が起こす実際超ヤバイ級の爆発現象は極超新星爆発とか呼ばれているんだ、俺は詳しいんだ!(無論外付け知識故、研究者にたいしてスゴイ・シツレイ) -- 2021-09-09 (木) 17:02:29
- 帰ってきたウルトラ・オトコに出てくるカイジュウのプリズ魔=サンにも似てますね -- 2021-09-09 (木) 17:25:07
- もしかしたらSCP-001かも知れない… -- 2022-05-30 (月) 19:04:13
- 神話格の少なくないグラマス勢の中でも結構な格のソウルだったニンジャしんじつが情報公開されて、人体完全クリスタル化衝動の恐ろしさにニューロンがチリチリします -- 2024-01-19 (金) 02:03:25
- 信仰していたファラオは他の神々を破壊してまで広めようとしていたんだが・・・アバーッ!アババババババババ!!!!(トーフユバ化) -- 2024-01-19 (金) 06:17:56